さて、GWも明けて、
一発目のEBS京都。雨です。笑
今週より僕の動きも通常通りに戻り、
平穏な日常は、、戻ってない!戻ってないよ!
僕は大阪のミニベロに強いお店にも在籍しているのですが
やっぱね、ひっさびさに思ったね。
いろいろ思うところありますがある程度はストレートに。
電車移動ストレスだわ。
窓が常に開いているし、
今の所仕事している人しかおそらくいないから割と安心なんだけど
隣に座る..座らない..みたいな無言のやりとりがどうしても存在するし
少しピリっともしてます。
呼気や空気の対流が少し可視化されてしまったからね。
ああ、これからは
命をかけて仕事をするんだな、と。
言葉で直すと「稼業」が近いかもしれない。
狩りをしていた時代に戻ったわけですね。
僕は飲食出身ということもあり、
割とウイルスに関しては強めです。(ホテルマンだったからね)
一時間に一回新品のダスターや、
室内移動するたびに新しいコックコートを着る、とか
1日2回、食器洗いのスポンジを交換したり、
オゾンの冷蔵庫みたいなやつで殺菌したり、
常に次亜塩素酸まみれになってたり、
殺菌の反応温度を映像で見せられたり、
菌の増える速度を顕微鏡で見せられたりと
それはまあ座学から実践まで思いっきり徹底してましたね。
でも、検便週一でも
どうしようもないノーウォーク(ノロ)だったり
どこのどの業態が何出したとか分かっちゃう業界だったので
かなり毎日気を使ってた。それでもなるんだ。って。
あの頃と少し近い感じですね。
でもみんながこれだけ
衛生除菌に意識を高めたことって
今までなかったと思うので
食中毒に対する意識も変わるし、
これからの実際の件数も減ると思う。
すごいスピードで進化してる。人間が。
ウイルスの進歩のスピードより早い。
今のこの現状は答えもなく、正悪もないので
皆が皆、収集した情報を整理して
自分なりの解を出すしかないんですが
僕は改めて開放空間にて単独で移動できる自転車を推します。
自転車でご飯食べさせてもらってますし、
大好きだから、ってのはもちろんあるんですが
漕いで進む。
これだけ高効率である種
もう進化しないといわれた、乗り物として完成した
自転車というもののパワーを改めて知ってしまったからです。
僕は自転車通勤すればだいたい往復で20キロ。
時間にすると1時間。消費カロリーでいうと
400キロカロリーってところかな。
もっと消費することもできるけど、疲れない、
到着先である職場で最高のパフォーマンスを
発揮できるように漕いでるからです。(楽してるだけ)
ノンストレス、自分だけが触る自転車で、
お買い物も、通勤も、運動も、なんでも。
今改めて、最高に研ぎ澄まされた人類の感覚に
自転車という乗り物が最高にマッチしてる。
そう思いますね。
世は見えないものと闘う戦国時代。
そんな時代なら、リスクを減らし、獲りに行く。
いつ戦が(なんのだよ)起こっても良いように
体を健やかに保つ。ちゃんと食う、寝る。
自転車でしょ!!!
さて、私見のみのネタのような前置きは終了。
陰と陽織り交ぜたイントロだったわけであります。
そんな今日は京都を最高に楽しく走るためのクルーザー、
キロメートルよりノットで換算したい、
ゆったり、グッと進み続けるバイクを。
今日紹介するのは…
Engineered Bike Service (EBS)
VOKKA
うーん、渋い。
ニューかオールドかで言われればオールドな仕様。
レトロなんだけども走りは最新のものです。
まずね、めちゃくちゃイイ色。
EBSのニューモデル、Kamogawaから正式採用した
Color RAW。
今季一番推しているカラー構成で、
ご検討中のみなさまにもぜひご検討して頂きたいカラー。
現在カラーサンプル製作中なのですが、
色が出にくいカラーはあれど基本どんなカラーでもOK。
今回はブラウンとパープルの中間をセレクト。
マルーンでもないし、
何色とも表現できない、しかし誰が見てもナイスカラー。
オーナー様とかなり時間をかけて練ったカラーですが、
このカラーにしたい!って方いらっしゃいましたら
多分めっちゃ喜ぶと思います。オーダーお待ちしてます。
素地を活かした色味の表現なので
ペイントカラーといえども
同じものは存在しないのがこの
カラーRAWの良いところ。
RAWもいいけどカラーもいいなあ。。
から生まれた贅沢仕様!!
紹介したすぎてカラーからいきましたが
じっくり紹介していきます。
What’s VOKKA??
街を遊び場に変換するバイク。
ロードバイクのようなパリッとした速さは無いし、
サスペンションのついたバイクのようなガチ山感も無い。
尖ったコンセプトではなく、
快適なバイクの特性を街乗りに落とし込み、
結果できることがめっちゃ多くなったバイクです。
ロードとATBをクロスした
中心点にクロスバイクがあるとしたら
EBSのSTUFFはロード寄り。
EBSのVOKKAはATB寄りにクロスしている、
マルチな位置付けのフレームです。
EBSの中では一番太いタイヤが入るので
ゆったり乗りたい、段差とか悪路とか気になる。
って方はおすすめですし、
むしろ無駄に段差降りたくなります。笑
ラックやバスケットもおもいのまま。
スタンドも取り付けOKで、ロングライドにも。
キャンプ用品とか詰めて、旅をしても。
今までただの道だったのが、急にワクワクする道になりますよ。
フレーム素材はもちろんKAISEI 022。
KAISEIとは、国産自転車用パイプを製作している
日本最後の会社です。
これ以外はほぼ全てがアジアに製造委託になっており、
国内で頑張っている地産メーカーです。
僕たちも国内、京都で製作し、
京都で販売しているメーカーなので
やはり国内で地産地消、応援したいしされたい、
ってのが理由としてありますが
やっぱり職人さんが製作してくださる
ちゃんとしたクロモリパイプは
大量生産のそれとは全く違うのです。
自転車の素材としては理想的な構成の
クロムモリブデン鋼(クロモリ)は
かなり多くのバイクに使用されていますが、
このKAISEI社のブランドステッカーを
貼ることができるフレームは多くはないです。
理由としてはパイプとしては
完全に高級素材であり、
一般的なクロモリの価格では
表現が難しいからです。
EBSでは、
自分たちで仕入れし、自分たちで製作し、
自分たちで組み、自分たちで販売する。
ある種個人の飲食業のようなやり方なので
間に無駄なコストがかからず、純粋な製作代のみでお届けができ、
かつ少数製作、ストックフレーム式でありますので
国産クロモリパイプ、国産ハンドメイドがこの価格で手に入ります。
そんなKAISEI 022はダブルバテッドという
厚みが二種類あるクロモリパイプで
強度の必要な箇所、溶接部ですね、ここは0.9mm。
より軽く、しなりを活かしたい部分、真ん中は0.6mmと
肉薄のパイプなので「クロモリは重い」。
という概念すら覆します。
ちなみに0.9-0.6-0.9という構成は
KAISEI的には
特別薄い(いや、薄いよね)わけではなく、
街乗りのタフな使用状況や、山道などの
過酷な繰り返す衝撃にも強い構成で
もっと薄いものも存在します。
VOKKAはより薄いパイプでの
使用を想定せず(可能ではありますが)
荷物を載せたり、ロングライドでの安定感や
乗り心地を追求したモデルとなります。
フレームサイズ。
Mサイズが520 160センチくらいから。
Lサイズが545 170センチくらいからです。
Sサイズは受注生産となりますが
もしかするとたまにあったりするかも。
お気軽にお問い合わせください。
そんなこんなで車体の紹介いってみよう!!
いつも通り前からスタート!
フロントビュー。
ハンドルまわり。
まずは目に入らざるを得ない特徴的なハンドルバー。
街乗りのシーンにおいてワイドすぎるハンドルはそこまで必要じゃないけど、
京都は街のすぐそばに山があります。
楽しく山を散策できるよう、京都の街、そのものにフィットさせたカスタムです。
敢えて首元を長めに残し
ゆったりとしたポジションでかなり乗りやすく作ってます。
BROOKSの本革グリップにサラッとした質感で握り込みやすいPAULのレバー。
シフターはしっかりとタフで使いやすいものでSHIMANOのXTをセレクト。
細かいところですが
純正ではブラックのバーエンドがついてる
SOMAのイーグルバーもしっかりNITTOのエンドでカスタム。
シルバーがバッチリ。
SOMAのエンドは少し肉厚が違うので
NITTOはサイズの小さい方を大きい留め具でリサイズ。
細かいところに気を使うのが大人バイク。
ちなみにハンドルはこんな感じ。
H形状のハンドルにするだけでグッとオールドスタイルに。
ちょいと角度もアガってるので
シンプルに乗りやすい。名作ハンドルですね。
ダイナモライト仕様。
長く使うなら外せない
Chris Kingのヘッドセットがフレームカラーとバチハマり。
マットな質感のヘッドにツヤツヤのフレームです。
今回のダイナモライトは
定番の二大巨頭、SONとBMからセレクト、
BMのIQ-Xシリーズを。
防水性などは一流メーカーなので文句なし。
BMの強みは「面で照射する」というところと、
ON/OFFスイッチのみのわかりやすいシステムが最高。
デザインもレトロと未来感のちょうど良いとこ狙ってて
どんなバイクにも合わせやすく最高ですね。
一度使うとやめられない。
BMは「面で照射」って言ったけどわかりにくいよね。
こんな感じです。
光ってるところ撮るのまじで難しくて
困ってたら助っ人(代表)来たんで撮影。
もうほんと明るくて文句なし。
しかも面照射なので
対向の人には眩しく感じず◎
夜暗いところなんてけっこうあるので
マジで有用です。
充電式ライトが主流の中、
一歩先行くならあえて二歩下がって
原始的に自分の足で電力稼ぐ。
滑らかな回転は重さを感じさせないし、
充電いらず、電源ONいらず、もちろんOFFもいらず。
信号一個分くらい漕げば
停まってても上左記くらいの蓄電もします。
動画が重すぎてGifになったけど全然ダメだわ。笑
もう一つ走行中の動画あるけど..
店頭にダイナモの車体ありますし、
動画もお見せできますのでぜひ。笑
フォーク穴追加工。
このVOKKAはフォークに追加工が入っていて、
三連のボルトはマルチケージなどでドリンクはもちろん
寝袋などのアウトドアグッズでもなんでもかかってこいな積載OKな仕様へ。
もう一つ、前についてるのはラックマウント。
フロントラックやバスケット、パニアバッグなどかなりスッキリ取り付けOK。
もちろんEBSでVOKKA専用ラックを製作することも可能です。
実はもう一つ追加工があるんだけど、これはいつかのお楽しみ。
ホイールはvelocityのクリフハンガーを。
リム自体に幅があるのでかなり乗り心地ヨイです。
あとシンプルにかっこいい。
タイヤはクラシックMTBをそのままもってきたような
名前もオマージュ。
古さを感じず、むしろ今っぽいし、走り心地も良いんだこれが。
700Cも出てるけど、こいつは650Bの48。
まず街乗りならばどこでもグイグイ、ゴロゴロいけます。
サイドビュー。
うーん、この長めのシルバー系のワイヤー、
コラム/ステム長め、バネ付きサドル、サイドノブ主張系タイヤ、シルバー。
たまんないね。
このヴィンテージなスタイルが京都の歴史ある街並みにハマります。
割と艶のあるカラーなんだけどうまくハマってるわ〜。
問い合わせも増えて来たので
みんなでカラーRAWを楽しんでいこう!!
サドルはBROOKSのFlyerシリーズを。
昔の自転車はサドルも鉄板で、それはそれは乗り心地が悪かったそうです。
で、馬の鞍とか作ってたBROOKSがサドルに革張って、これ良いじゃん!!
ってなって2020年。
バネも革も鉄のレールも生きてます。ありがとうございます。
ポストはNITTO、クランプはPAULで。
気づいた方もいらっしゃると思いますが、
このバイクはカラーRAWの色味と同系のワンポイントでまとめてます。
で、マットなオレンジの質感でバランスを取っているのですが
オレンジといえばPAUL。
でも、あんまり多いとうるさすぎるので
ここやスキュワーはシルバーにしてます。
暗めのところで見てもかっこいい。
EBSのボックスとの相性も抜群ですね。
フレームボトルケージ穴増設加工。
ダウンチューブは3穴で。
フレームバッグを取り付ける際は下へ、
2ボトルの場合でもオフセット可能な位置に。
どこまでロングツーリングしてもOKな拡張性です。
BB前も増設。
650BのVOKKAはここのクリアランスがけっこうあるので
アイデア次第で結構なもの取り付けできると思います。
チラ見せのマットマンゴーBBはキングのものを。
トップチューブロゴは
銅色のものを。うん、いうまでもない、
このカラーとの相性抜群です。
クランクはWhite Industriesを。
やっぱね、良い。
しっかりしてるから安心して踏み込めるし、
しっかりパワーが伝わってます。
林道や山道もぶらっと行っちゃえるので
めちゃくちゃ緑の多い場所とかでも撮影してほしいな。
ぜったい映えるし、自転車が多ければ多いほど目立つ
バッチバチのポリッシュのクランク。
性能以外の部分でも圧倒する、「変わらない」ことの強み。
ペダルはMKSのGAMMAを。
これまた踏み外し知らずの販売即名作ペダル。良いです。
リアビュー。
メガレンジギアで京都中、いや、日本中の坂道OK。
ゆったり走ってても現れるのが坂。
山道走ってても急に現れるのが坂。
そんな突発的状況も楽々クリアです。
フロント36Tに
リアは11-46Tの組み合わせ。
メカ類はSHIMANO XTにて動かしています。
パチパチきまる変速に奥の手的にワイドギア。
京都市内で満足しない、全ての道をゆくATBスタイル。
リアハブもホワイトを使用。
XMRをDT Swiss Competition、Velocityリムで。
この太さ、サイズではかなり軽く仕上がったんじゃないかと。
走りも軽快そのものでなんだか勝手に嬉しくなる走行感ですね。
リアブレーキもワンポイントのオレンジを忘れずに。
剛性と精度が両立されたブレーキはタッチも抜群で
かなりかっちり決まってます。
ブレーキに不安を感じている方や、
調整のしやすいブレーキをお求めなら間違いないですね。
もちろんかっこよさが何よりの◎。
VOKKA、しみじみ。
やっぱりVOKKAは良い。
自転車に乗る目的、山行きたいとか街乗りしたいとか、
そういう用途に加えて別の空気感を纏っていて、
必然的にゆっくりさせるというか、穏やかな空気感があります。
レースシーンではなく、
京という、街から道路も森も、
田舎道から市街地、昼も夜も京都でい続ける
この街で産まれたバイクらしい、
マルチでニュートラルで、
でもやっぱりゆったりゆっくり自転車を楽しみたくなる、
まさに京都×EBSなバイクフレーム。
僕は日本で唯一のEBSのスペシャルショップにいるので
日本で一番EBSを触る男なのは間違いないんですが
他店舗にも在籍しているので
他のメーカー様のバイクも組むし触るし写真も撮るし、
良いとこいっぱい見て自分のチームのブランド製作に活かしたり、
他ブランドも紹介するからこそ見えてくるもの、みたいなのがあります。
これってある意味他ではできない。
ブランド専門店を持ちつつ世界中のメーカーの自転車も組む。
反則的。笑
でも今の自分の
ストロングポイントになってると思う。
もし、自ブランドのみだけでやってたら
見えなくなる、曇ってくるものもあると思うから。
2020年はEBSとしては
今までになかった取り組みをしまくりで、
スピード感が半端ないです。
インスタで少しだけ触れたGROWN、とかね。
その他も面白いプロダクト盛りだくさんなんですが、
そのうちの一つにVOKKAがめちゃくちゃハマる
ニュープロダクトあるので、
ぜひVOKKA、手に入れておいてください。
現在VOKKA乗られてる方も気軽に導入できる、
今までもあったけど、ここをこう、みたいな
かゆいところに手がとどく、
しかも、EBS的な徹底管理し、
ハンドメイドフレームをできるだけみなさまに
お届けできるような価格、思想のまま生まれるものです。
もちろん他車種のプロジェクトも同時進行中。
秋とか、過ごしやすい時期にもしルールを守って皆で集まることが
許されるのであれば、ぜひみなさんで工房紹介BBQライドとかしたいですね。
EBSの工房、
めちゃくちゃオープンエアーで、めっちゃスペースあるので。笑
今回のカラーRAWについて。
カラーRAWの問い合わせ、
めちゃくちゃ頂いてるのですが、
改めて、だいたいどんな色でも可能です。
好きな色のベース決めて、
ある程度お任せでオーダーいただければ最高です。
というのも、
透明度などのバランスはかなり難しく、
僕も何度もやりとりして、
今のバランスにたどり着いたためです。
ただし、今日読んで、
見てくださった方はお分かりかと思いますが
相当カッコいいです。カッコよくします。
EBSと巡り合ってくださった
オーナー様から頂いたご要望、オーダーを
最後に調理、調味するのは最高に楽しくて
ヒリヒリするアドベンチャーな出来事ではあるけど、
バッチリ仕上げていくのでお任せを。
ではでは。。
VOKKAフレームストック状況。
2020/5/10時点
・Mサイズ(520)…2本
・Lサイズ (545)…1本
試乗車あり。
Mサイズ/オールラウンドバー/グレー
Lサイズ/プロムナードバー/ブルー(組み替え予定あり)
1week〜納車可能なバイクあり。
Mサイズ/オレンジ/ドロップハンドル
仕様変更に伴う工賃無料です。
今回ご紹介したバイクは・・・
Engineered Bike Service
VOKKA
SIZE M(520) / L(545.5)
適応身長 160cmくらいから〜
KAISEI022 ダブルバテッド フルクロモリ
フレームの詳細はこちら。
instagram #EBSbikes
MASN