HOBO。それツーリングバイクの境地の一つ。

いやー、土曜の雨に打って変わって良い天気。
土曜、午前でやむ予報だったのに1日降ってたよね。笑
雨の中御来店くださった方々ありがとうございました。

天候を気にしなければかなりゆっくりお話できますので
じっくり煮詰めてゆきたい方はおすすめかもです。

ともあれ
今週もありがとうございました。

パーツ待ちのバイクがチラチラ出始めましたが
もちろん妥協なく組んでいきますので
あと少しお待ちいただければと思います。

いよいよ紅葉シーズンってことで
京都はかなり観光のお客様や
自転車ツーリングを楽しむ方が増えてまいりましたね。

今日ご紹介するのも
そんなツーリング的思想が詰まったフレームなんですが
2020年も終盤にさしかかり今欲しい自転車!ってのが
みなさま固まってきたのかな、と思います。

ランドナーで自転車旅行に憧れたり、
どのブランドもマウンテンバイクを作ってたり、
ガッチガチのロードレーサーに乗ってみたり、
街乗りで劇的にシンプルなピストバイクが爆裂な流行を見せたり。

ひとつひとつの畑が耕され、より良い作物が出来て、
それを掛け合わせて新種を作る。

急峻な山々を越えるためにギア比を軽くしたり、
いままで行けなかった場所に行くためにタイヤを太くしたり。
グラベルロードなんかがそうですね。
掛け合わせた結果、すごく良いものが出来てると思う。

最近だと僕たちのもう一つのブランド
「GROWN」の”Hey Joe”というモデルが
改めてATBというジャンルを再定義し、
自由に自転車を楽しむという根源的なものを追求してます。

あれはあれでもうひとつのムーブメントだと思うし、
ドンピシャのタイミングで
NITTOさんがコラボハンドル間に合わせてくれたりと
かなり大人が楽しんでる感じなので
これからもチェックしておいてください。

問題は、EBSが製作しているので
台数に限界があること。笑
もし、みんなが欲しい!
ってなっちゃうともうどうしようもないので
グイグイ気持ち大きくなってきた方はご予約おすすめです。

もう現在は「誰が何乗っても良い」って感じで
自分仕様で楽しむのがひとつの形となってますね。

そんで今週ご紹介するのは
そんないろんな派生を繰り返す自転車業界において
不変の源流を汲んだバイクを。

EBSでの立ち位置としては完全なるツーリングロード。
クラシックな規格選定で持っているパーツも活かしやすく、
古き良き…なカスタムからガッチリ軽量な現行ロードまで可能な
長く付き合うためのクロモリロードです。

今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service
HOBO

HOBOのご紹介も久々なんで
大元の仕様紹介からしようかい。

HOBOのフレームについて。

サイズ感。

2サイズ展開で
M(537)L(557)
ちょっと大きめだね。
170センチ〜185センチくらいが適応のおすすめって感じです。

素材。

もちろん国産クロモリをフルセットで。
Kaisei019のダブルバテッドチューブを採用していて
0.8mm-0.5mm-0,8mmのパイプです。
EBSで主に採用することが多い022よりもさらに薄く整形してあり、
より軽く、よりしなやかな乗り味を楽しめます。

HOBOのポイント。

これはやはり「現行のフレームで思いっきり細身でクラシック」なところ。
EBSが作るので纏う空気感はそれに寄っていくわけでありますが
佇んでいる姿が現行車だとは思えない、かなり細い印象を横姿で与えるので
形を真似て作った分厚いクロモリでは再現できないルックス。

プラス、700C×32Cまでの
日本のツーリングに必要なサイズの枠を抑えたクリアランスに
キャリパーブレーキかつ28Cにてフェンダー装着OK。
余裕を持って作ってるのも色々できて良いけど、
やはり「これをつけるために」「こういうことをするために」
できたフレームはキチッと詰められた理由ある位置付けに色気を感じます。

あとはやはりリアに込められた「ベントシートステー」ですね。
緩やかな曲がりが乗り心地◎。
このバイクの乗ってくださっているオーナー様は皆
「ロングライドにはこれやな!」と言ってくださる
最新とか重量とか脚力とか全部ぶっ飛ばした
「なんか知らんけどこれ選んでまう」みたいな魔力アリ。

さて、バイクチェックいってみよう!!

最高にマッチしたトータルコーディネート。

今回はお持ち込み頂いたホイールをコンバージョンして組み付け。
Campagnoloの少し前のホイールなんですがカラーがグレー。
このホイールが結果的にバイク全体との調和を果たし、
EBS定番のRAWカラーとバチハマり。
全体的にシルバートーンなロードバイクに仕上がりました。

全てをクラシックにしない。少し幅広なハンドルサイズ。

ハンドルバーは
NITTO×EBSの三作目、EBS-30のドロップハンドルを。
480mmとすこし幅広のハンドルが良い感じ。
この幅だとハンドルバーバッグや
キャリア取り付け/フロントバッグなども窮屈なく取り付け可能なので
ランドナーっぽく仕上げて積載系キャンプツーリングも、
今の恩恵をしっかり受けてバッグのみでツーリングもOK。
あえての25.4mmクランプも
フレームそのものの細さとマッチするのでごった煮になりません。

シフターはULTEGRAを。

KING。KING。KING。

首元はNITTOのアルマイトにChris Kingのヘッドにてシルバーコーデ。
どんどん大径化していくヘッドサイズですが
やはりこのシンプルな感じは捨てがたいし、十分な気もする。
僕は日常で乗っているシングルが1インチですが
まず不足を感じることがないですね。

それより細身に魅せるこのかんじがたまらなく好き。
とかいって極端なんで最大規格も好きだったりする。

ちなみにアナウンスしていた通り、
世界的なパーツ不足により
Chris KingのGripNutのシルバーはメーカーストックゼロ。
現在まだパーツ未定のオーナー様にのみ
ストックしていた極少数をご案内しておりますので
こちらは早いもの勝ちとなってしまいます。。

一度入れれば一生と言っても良いくらい
長く使えるKINGのヘッドですが
再生産を強く願うばかりです。

内装。

リアブレーキワイヤーは内装式が標準となります。
シンプルに仕上がるし良いよね。
本当は諸手を挙げて見せたいNISSENのワイヤーも少し隠してルーティン。
クリアなシルバー地がフレームのRAWとマッチ。

リアにはこんな感じで出てきます。

安定感を感じる緩やかな曲げフォークは
ショート/ロングとアーチサイズを跨ぐ絶妙なクリアランス。
泥除けを取り付けても、取り付けなくてもバチっとハマるスタイルが最高。

RAWカラー。

真鍮ろうの金色とクロモリ素地の鈍い銀色。
そこにパーツの明るいシルバー、
レザーのブラックなどでバチっとコントラスト。

RAWは何色でもハマりますが
ストレートにRAWを活かすコーデは見る者納得のめちゃカッコイイ仕様へ。
置いてるだけで映えます。

間違いないGK。

自分にどんなタイヤが合ってるかわからなかったらまず選んどけば間違いない
PanaracerのGravel King。
グラベル、って文字が入ってるからそういう想定がやはり思い浮かぶけど、
この28CのGKはなんというか、「街の路面って意外と荒れてるよね」
みたいなメッセージを感じます。

太すぎると重いし
細すぎると不安定。
ツルツルだとなんか怖いし
デコボコだとすぐになくなりそう。

そんな全員が思う、わかっちゃいるけど
すこしワガママな気持ちを限りなく高い次元で実現しているのが
このGKのシリーズ。
これを基軸としてセミノブやセミスリ、スリックなどに交換していけるし、
基本を知っていれば次がどっち寄りかわかりやすい。

僕はタイヤは消耗品だし、
せっかくなら毎回違うものに変えたいタイプなんだけど、
まずは試して欲しいタイヤのひとつです。
HOBOに限らず、かなり幅広いサイズ展開なので
自分のサイズを見てみるのも良いかも。

EBSギャランティー。

できるだけシンプルにまとまるように。

EBS製であることの証。

控えめなんだけど好きなトップチューブロゴ。

そしてKAISEIの019ブランドデカール。

サドルは名作のFliteを。

この赤色がカンパのロゴと散りばめられてて良い感じ。

組ませていただく
ほとんどのバイクが手組みのホイールなんですが
完成組みでなければ実現できないスポークパターンは
思いっきりレーシーで良いですね。

クランクはSuginoを。
シンプルな5アームのクランクがもうすでにあんまりない中
ちゃんとしたものがあることは日本サイコーなひとつ。

Suginoはここ数年で
かなり値上げした(体感2万ちかく上がったように感じた)
ので、今持ってる人はラッキー。
ちなみにDDバージョンも15000円くらい今年値上がりしました。

アルミの値段や輸送費が高騰しているので仕方ないですね。

もちろんクランクキャップもトッピング。
ここを目隠しするだけでかなり高級感UPするのでおすすめドレスアップです。
6色くらいあるのでワンポイントで差し色しても。

ペダルはMKS。
シルバンツーリングネクスト。
ロードペダルよりひとまわり大きい踏み面は
安定感もあるし、スニーカーなどのすこし大きい靴もガッチリ踏ませてくれます。

いつかはビンディングなどになったりするかもしれないけど、
このペダルは最高に丁寧に作られているので
必ず保管しておいてください。
基本的にペダルは規格なのでどんな自転車にも取り付け可能ですし
こんなに滑らかで、綺麗な仕上げで、メンテフリーなペダルは
探してもありません。

2×11のシマノセットで。
ULTEGRAって、名前がすでにそそりますよね。
僕も高級グレードの名前を決める人になりたい。笑

SHIMANOに限らず、
三大メーカーのグレードネームを
決めた初期のメンツって今は何をしてるんですかね。

「俺、105って名前つけた人知ってるで!」
って方、是非会わせてください。笑

HOBOのチョイ細かいとこ。

リアキャリアダボは内側に隠しで入ってます。
目立ちにくいし、バッグサポーターなども取り付けやすいです。

フェンダーもシンプルに取り付け可能にするため
貫通式ではありません。
細かいところですが嬉しいポイントだと思います。

もちろんブレーキ部分も
真下からとめる仕様になってるので
後付けのパーツを後付けに見せない。
限界ギリギリまで詰めて、ピタピタのフェンダースタイルを実現できます。

いやー、良いですね。
ディスクブレーキ全盛の自転車業界ですが
やはりキャリパーのシンプルかつ軽量な作り、
今まで使っていたものが無駄にならないサスティーな仕様。

今回はお持ち込みのパーツを分解、
OHしてからの組み付けだったので
試乗もいつもより時間をかけて少し走っているのですが
かなり軽やか。

飛ぶように進むKAISEI019のクロモリのバネ感に
旧カンパの衰えない滑らかさ。
細身にスイスイ走る美しい横姿(乗ってるのは僕ですが…)
いつの間にかテストを忘れ楽しく乗ってしまいましたね。

これからどんどん色付く京都。
京都の面白いところは地域によって全然気温が違うので
全体で見た紅葉の旬がかなり長いことにあります。

自分だけの自転車でブラブラ。
途中見つけたお団子片手にマイロードを眺めたり…
なんていう完全なる自己満足の世界に浸れるのは自転車趣味の良いところ。

見上げればどこまでも良い天気だし

すぐそばにこれ以上ない
「京都」な姿がそこにあります。
走るだけでも楽しいし、下調べをして、
美味しいものやスポットを巡るのももちろん◎。

泊まれるなら夜の街も走って欲しいし、
それこそ美味しいもの食べて欲しいですね。

車に載せても、電車にのせても。
もちろん自走でも。

HOBOは方々へ行くために作られたフレームなので
フルキャリア、フルフェンダーな超正統派はもちろん。
バイクパッキングでネオランドナー。
ネイキッドで日本中の山々をパスハンティングなんてのも。

最新仕様にこだわったり、絶対これ!
ってのも良いと思うけど、
地形は変わらずそのまま。
このバイクで行けない路面などないということです。

億年単位のクラシックな地球の、
日本の道があなたを待ってます。
今回の人生でどこまで行けるか。
ずっと同じ相棒で、長く乗ることが楽しい。

MASN