2024 Frame making now Online Store

ミニベロ×シングルスピードはおもしろ楽しく街乗りできるぜって話。

晴れってインスタで言ったわりに
なんだか微妙な天気だった今週末ですが
ギリギリ保った、という感じでしょうか。

僕はというとちょいと早起きして
大好きなピストバイクでぶらぶらしておりました。
僕は稀代の暑がりで自律神経確実に壊れてる系男子なので
今こそ最高の季節かもしんない。

冬場はウェアというか、インナーの進化がすごくて
あったかいのに暑くない、汗はかくけどすぐ乾く、
みたいな魔法素材に毎年驚きます。
あったかいだけのやつはいっぱいあるけど、
吸っても乾かないからそれがエグい冷えになるからね。

インナーに一枚こだわれば
京都の冬の街乗り〜ちょいとフィットネス、
みたいなのは正直十分なので
来年からは自転車乗るぞー!!ってなってる方は
少しお金をかけてインナー用意すると楽しめます。

まあEBS京都にはインナーなんて置いてないので
その辺は各自調達ということで。笑

本当は真夏に走るのが一番好きなんだけど
これからの夏はいろいろ危険かもですね。笑
通気性抜群のヘルメット、真空断熱ボトルを最低ふたつ…という感じで
夏用装備もどんどん変わってまいりました。

この仕事をしていると
このくらいの時期にはすでに春、夏の納車をイメージしだすので
今年の夏には…って思ってる方は是非ご検討をはじめてみてください。

ちなみに今世界的な自転車パーツ不足なのは
もうみなさまご存知かと思います。
僕たちは国内ハンドメイドなので
ある意味全く変わらずのペースで製作できていますが
(今年はありがたいことに別注製作が多く、並行しておりますが)

やはりパーツがなくって待つ!って方もたくさんいらっしゃいます。
ヤッパせっかく組むから外したくないチョイスはあると思うので
僕も今お受けしているオーナー様全員と
沼の最深部まで付き合うつもりなので
オーナー様、よろしくお願いします。笑

と、思いきや先月オーダーしていただいたバイクが
今月すでに完成している(一ヶ月かかってない!)
なんていう爆速な状況も稀に発生します。
しかも、オーナー様から指定していただいたパーツ
全てドンピシャ揃いで妥協一切なし。

やっぱやってみないとわからないし、
乗ったらもっと楽しいのでまずはおおまかに決めて行きましょう。


そんな今回はミニベロ、Horizontal 451を。
ここ最近はグラベル寄りだったので
ミニベロの記事待ってた方はおまたせです。

前回分の製作のホリゾンは
本来アップチャージ製作のロードエンド仕様を
特別に全サイズで展開していたんですが
ロードエンドは昔の規格で、縦型変速機時代の遺産です。

なぜわざわざそんな遺物を持ってくるのかというと
昔の自転車はRDに合わせて車軸を調整する必要があったんですね。
その機構は後ろに物理的に車輪を動かすというもので
しっかり車軸を固定すれば
シングルギアをテンショナー無しで引っ張れるという、
ある意味いろいろできるマルチなエンド規格なのでした。

で、ミニベロのシングルってめっちゃ少ないんです。
大手メーカーのラインナップにはもちろん、
手作りでラインナップなんてまあない。(作りゃそりゃあるが)

ミニベロのシングルは僕の中では
「すぐに出せるめちゃくちゃ速い軽自動車」みたいなニュアンスで存在しており、
日常のアシに最高最強だと思ってるんですね。

ママチャリももちろん最高だけど、
自分のファッションやスタイルを表現した上で
ライフユースとして使い倒す、ってのはやっぱできないと思う。

今日はそんな、一人一人にカラーを合わせ、
乗り方を合わせ、服装もマッチさせる
最高のスポーツ・ハンドメイドを。

本日のご紹介は…

目次

Engineerd Bike Service (EBS) Horizontal 451

うーん、眩しい!!

つよめに出したネオンみあるマットライムグリーン。
結構グリーンは人気カラーで今までも結構やってきてますが
今回のオーナー様からいただいたのは
「KAWASAKIのバイクみたいな」やつ。

写真では表現できてませんがかなり迫ったかなと思います。
EBSのロゴもKawasaki感ちょっとあるように感じるよね。

このあたりのシンプル派手色は
途中途中にアクセントを入れてメリハリを出すことで
グッと自転車として締まるのでデカールチューンはおすすめです。

シンプル、ってのは聞こえはいいけど
「何も付けずにただ安くしただけのやつ」もある意味シンプル。
特にHorizontal 451は超正統派ルックスのミニベロなので
全く興味ない人から見ると
「大手通販サイトで買えるやつじゃん」ってなっちゃうのでそこを差別化。

ただ、超正統派、ってのはそう真似れるものではなく、
当然「こっち!」って言わせるだけの
細かい造形からなにから違うことだけは補足しておきます。

サイズ感。

今回のHorizontal 451はSサイズ。
480というサイズながら水平なトップチューブを実現し、
その他ジオメトリにももちろん破綻無し。
変にずんぐりしたりせずに「シュッ」としています。

適応身長的には153センチくらいの方から乗っていただけるので
他のに乗ってみたけど跨りづらかった、とか
この形、、なんか違うんだよなあ、って方は是非Horizontal451を。

ちなみにSからXLまで。
180センチ以上の方にも乗っていただける幅広いサイズ展開なので
カップルで、ご夫婦で、なんでもアリでございます。

フロントビュー。

今回はフリーで組んでいますが
「大人ピスト」なイメージで組んでます。
ちょいとやんちゃな空気感ももちろん感じさせる
溌剌としたシングルの味も出しながらの。

まずは一際目立つトラックドロップ。
街中でそうそう下ハンドル持ってもがくなんてことはないけど
やっぱスタイルとしてかっこいいよね。
バーテップは巻きたくない、ってことだったんで
巻かなくても映えるスチールのNJSハンドルを。

今回のホリゾンはSサイズなので
何も考えずに組むとありがちな
ミニベロにそのままロードバイクのパーツつけました〜
みたいな最悪のバランスになるのでそこに注意しながら。

EBS京都に街乗りのミニベロオーダーしに来てくださる方は
「良いものを長く使いたい」という想いは共通のもと
やっぱ「かっこいい」「かわいい」ものに乗りたいというオーダーが強い。

ミニベロは今となっては
街乗りの第一候補にくるくらいポピュラーになり、
選択肢もめちゃくちゃ増えただけにそうした
「なんも考えてない」みたいなのに惑わされたりもしちゃう。

それは小さい車輪との対比、
あえてアンバランスを楽しむ、
なんてところまではもちろんきていなくって、
その辺りの「なんか違う」を抱かれたオーナー様の
微かな違和感を細かくシュートしていくのが僕のお仕事です。

ってことで絶妙なバランスのハンドル幅に。
もちろんブレーキを取り付けるので
ポジションをちゃんと取れる幅を狙い撃ち。
クロームの輝きが都会的な大人バイクの空気感。

でも、ガッチガチの競輪ハンドル。
やっぱ走るためだけに作られたハンドルって最高にセクシーだよね。
めちゃくちゃかっこいい。
僕は競輪カルチャーみたいなところに憧れていまここにいるので
やっぱ魅了されちゃいますね。

ブレーキはDia Compeの永遠のMXシリーズなんだけど
取り付けボルトはブラックなんですよね。
なのでシルバーを諦めない会の僕はシルバーにチェンジ。
このあたりのさじ加減はお任せいただくので定番ではありますが
僕からの隠しカスタムです。(隠す気がない)



EBS京都はそこまで人でごった返したりすることがなく、
(暇、ってわけじゃないですよ)
没頭して仕様書つくったり組んだり、
ただ1時間無になって眺めたりすることができる空間なので
具現化系能力が発現しやすい
「これ…ペイントしたらもっとハマるな…?」
とふいに天啓おりるんですよね。

なのでオーナー様のバイクは
ひとつひとつ、その時の感性で
めちゃくちゃわかりにくいところに
サービス的になにかしらボムしてます。

もちろんこれでご飯食べさせて頂いてるので
工賃などを頂く以上当たり前のことではあるんですが。

バーエンドももちろんNITTOで。
ここはそんなに値段の高いパーツではないし、
こんなん何個あってもいいですから、
ワンポイントカラー入れても可愛いと思います。
左右違うカラー、なんてのも。

ヘッドセットはKINGで。

現在第一次の争奪戦が終了し再生産中(納期未定)のKINGですが
1インチクイルという
世界最高峰のニッチなヘッドは次回いつ作られるのでしょうか。。
去年なくなってかなり苦労したので
ある程度の量は確保しておいたのですがやはりなくなってしまいました。。

その中でもすべりこみセーフだった最後の三台くらいのひとつかな。
とはいえ、2021年春あたりまでには日本に入ってくると思います。

オーナー様は極力シンプルにしたいという希望ありましたので
「KING」のロゴ自体もどうしようかと思ったんですが
やっぱり「長く使う」という僕たちの大前提からブレると意味ないので
ここはKINGとしました。

シングルスピードは
パーツ点数が少ないからこそこだわれるし、
シンプル故に壊れにくいという
EBS的な根本の部分も表現しやすいので
やっぱり人気なんだと思う。

ヘッドマークはバッヂ式。

EBSが燦然と輝く。

ブレーキはロゴレス加工を。
シューケースはシルバーにカスタムし、
制動力、ルックス共に向上。

ホイールは韋駄天を。


手組みではまずありえないパラレルパターンの韋駄天。
当然かなり軽い。

その分横剛性はそこまでないので
ガッチリ乗りたい方はクラシックパターンを(それでも軽いけど)

大きいフレームに乗ってたり、
脚力でグイグイ回すタイプの方にはあんまり向かないので
そういうときは32Hで組みます。

14本を見た後に32本は(スポークの数ね)は
多く感じるかもしれないけど
たわまないホイールでグイグイいける方が快適な場合も多数あります。

僕とかは結構体重もありますので
組む時は大体32Hかやっても28Hですね。
それ以下で組んだ自転車は明らかに柔らかい印象となり
Kaisei022のクロモリを活かしきれてない感じがするので。

乗り方に応じて組み方変更できますので
しっかりお話させていただければ最高です。
まあ、ミニベロのホイールって組む時は
ほとんど32Hだからあんまそこに違いを持たせたりできないんですけどね。

ちなみにリアはこんなパターン。
これも単車っぽくていいなって思って。

ロードエンドでマルチ仕様。

この後ろに引いていける機構があるからシングルですっきり組めます。
もし、いつか変速機が付けたくなった時は
いつでもOKです。
韋駄天ホイールは11SまでOKなので
カスタム次第では

2×11のかっちりミニベロロードにもすぐに変化できるし、
1×8とかで街乗りプロムナードカスタムなんかもヨユーです。

ちなみにこのエンドは昔のSHIMANO製のデッドストック。
今は欲しくても手に入らないトラックエンドとか、
たまに何もなかったかのようにしれっと入ってたりします。笑

この前工房に行った時は
見たことないシリーズのシマノトラックエンドが何個かあったので
それで製作も可能ですよ。
これは年功というか、やっぱり昔からビルダーやってる人がいると
今はもうない、とかを結構な数もってたりしてビビるよね。

そんでもってまさかのアーモンドチェーン。
このチェーンはオーナー様指定ですが、
めちゃくちゃ流行ったんだよね、このチェーン。
今改めてこのハードで可愛い感じは新しく感じますね。

SHIMANOから出ていた正真正銘ちゃんとしたチェーンなんですが
正規品はなかなか探してもなくて、
プラスでミニベロはフロントのチェーンリングが大きいので
長さも足りなかったりと今回一番苦労しましたね。笑


性能はというと重いだけです。
重いだけなのに欲しい、そんな魔力あるチェーンなんてないでしょ?
ちなみに余裕で手に入っていた当時は余ったチェーンを
キーホルダーにするという
これまた意味わからんことが流行ってましたね。笑

結論はね、カッコよければOK!

クランクはSuginoを。

クランクキャップとクロームのペダルで
オールシルバー。
高級感もあってさわやか。



シングルギアは掃除も楽なので
この新車のピカピカ感を簡単に維持できるというのも魅力かも。
まあ、これに関しては
「よし、やるぞ!」って
掃除のスイッチ入ったら何速でも変わらないんだけど。

EBS京都に持ち込んでいただければ
自然に綺麗になって帰ってくるので
たまにはちょっと預けてみてくださいね。

ちなみにペダルは
MKS、シルバンストリームネクスト。
よく出てくるツーリングより踏み面が小さくてコンパクト。

よりすっきりさせたいときはこのペダルがおすすめですね。

ちなみにこのバイクは大阪納車だったので
大阪にて組み、納車しています。
だからリバープレイスで撮ったの。

じいちゃんも寝るくらい
確かにこの日は暖かかったなあ。

タイヤはデュラノ/ワンを。
走り、軽量、まあまあロングライフと良い感じのタイヤ。

スタンド取り付けOK。

今回は取り付けていませんが
Horizontal 451はキックスタンド取り付けOKです。
もちろんシングルレッグもダブルレッグもOKです。

国産クロモリパイプはやっぱり品質良し。

EBSのフレームパイプは全て国産の部材を使用。
その中でもHorizontal 451は一番僕たちの理念にマッチする022番という
「軽くて強い」という特性を一番スタンダードに表現してくれるクロモリ。

軽さを感じる部分ではしっかりしなりやバネ感を。
強い部分ではしっかりとパワーを受け止め、長年そのクオリティを維持します。

ボトルケージ台座はふたつが標準。

ボトルケージ台座は増設可能。
この辺りはご相談の時に言ってみてください。

サドルはBROOKSで。

EBSのバイクは本革がめちゃくちゃ似合います。
今回は切れ込み入りのカーブドモデル。
フレームサイズに合わせてこちらはナロータイプをチョイス。
停まっている姿のバランス感最高だし、
乗っててもちょうどいいと思います。


カラーはブラックで。
このブラックとタイヤのブラックで一気に締める。
グッと引きしまった感じはここから来てます。

ちなみにハニーカラーとかも相性抜群で
可愛くもなるのでより丸みを持たせてみたいかたは是非。

ちなみにカーブドやエイジドはもとからしつけ穴が空いてるんですが
カーブドはこのブラックの紐をカラフルなカラーにもできます。
ワンポイントながら良い感じなので
気分変えたくなったらどうぞ。
とは言えサドルのしつけはまあまあ大変な作業なので
気合が必要ですが。笑

うーん。
改めてカッケーなあ。
トラックバイクがそのまま小さくなったようなバランス感。
サイズチョイス本当にドンピシャだったと思います。

存在感あるよね。
カラーは派手ですが意外とどこでも溶け込みます。

こういった仕様のホリゾンは
フリーギアなのでシンプルに乗りやすいし、
様々なサイズで組めるので
身長関係なく、使い方も無限大です。

ロードエンド仕様のホリゾンは
店頭ストックフレームとして2本あるので
カラーがハマれば是非どうぞ。

ちなみに完成車として組んである
シングルスピードのHorizontal 451(Mサイズ)
も一台ありますよ〜。
こちらはコミューターカスタムです。

もう一点、これは完全に限定品ですが
トラックエンドのHorizontal 451の
Lサイズも一本のみ受注可能です。
こちらは完全なるミニベロピスト仕様が可能です。

これは万人受けする仕様のフレームではありませんが
僕は一番好きな仕様なので
街乗りに本気ミニベロ組みたい方は是非。

もちろんロード仕様や
クロスバイク的にミニベロを組みたい、
カゴとかいっぱい付けたい、とか
いろいろご相談ください。

2020年の営業も残りわずか。
残り8回だね。
そのうち僕は4回しかEBS京都にはおりません。。

来年の春にむけて自分だけの自転車組んでみませんか。
ツーリングバイクなんてのも良さそうだし、
自転車通勤で肉体強化、なんてのも良さそうです。

このご時世なのでご予約が優先の状況ですが
お気軽にお電話で空いてる時間とか問い合わせていただいてOKですし、
メールもできるだけはやめに返すので
来週もよろしくお願いします。

ではでは。。。

MASN

    オンラインストアから登録不要、匿名でご質問も可能なので、下記ボタンから「質問する」もしくは「ふきだしマーク」からどうぞ!

    Please share
    • URLをコピーしました!
    目次