超正統派ディスクロード。長く楽しめる一台へ。

今年もありがとうございました。
これを書き終わると2020年の通常営業が終了となります。

なんだかんだ言って僕の見込みでは
アディショナルタイムがあと5時間くらいあって、
月曜日も店舗にいるんだろうけど。
窓拭いたりしたいだけなんだけど、
どーせ店にいるなら開けるのが僕のスタイルなので
もし掃除してたりPCに釘付けになってるMASNをみかければ
ご相談OKですのでお気軽にどうぞ。

いやー、しかし、本当いろいろあった2020年でしたね。
5月に引っ越しをして、告知不足のままスタートしたのがすでに懐かしい。笑

思い返せば去年の今頃はもっと小さな店舗にいたんだな。
かなり広くなって気持ちの良い店舗になったので
僕の中では大、大成功。
あの店もあの店でよかったですけどね。笑
路面店なのにその通り自体に人が通らない、なかなか渋いお店でした。

まあ、僕を振り返っても仕方がないので
どんどん未来へいきます。

今回のオーダーは学生さんのオーダー。
「オーダーバイク」のハードルを
日本で一番下げようと目論むEBS京都ですが
自転車界で良いものを限界まで削って..という自信はあれど、
初めて購入する自転車、となればめちゃくちゃ安いわけじゃない。

オーナー様全員が気合の入るお買い物をされますし、
だからこそ僕も真剣にお話しし、
削れるところとこだわりたいところ、
こんな使い方だったら…という提案などさせていただくわけです。

本当にその人のことだけを考えて組まれた自転車、という意味では
確実に日本で一番お得ではあると思う。
僕、あんまりPCとかも得意じゃないので
けっこう泥クサイメールとか送っちゃうんですが
あれ本気で打ってあれなんでご勘弁ください。笑

で、その前提条件を踏まえた上でも
学生さんがふとオーダーしにきてくださると
僕なりに響くものがあって。

19歳、20歳でオーダーバイク、
って考え方がどう行きついてそうなったんだ?
まじすごいねって思うし、
僕は全くそんなこと考えてなかったですから。
僕もハンドメイドのフレームに10代からまたがっていましたが
競輪選手のお下がりであって、僕のための自転車じゃなかった。
(だがそれがいい、ということもあわせて)

今から乗れば
10年後には30歳。
その時点で10年乗ってる自転車、ってなかなか実現できない。
お金を積めばいくらでも良い自転車や車はつくれるけど、
自分が積んだ時間に勝てるものなんてない。

今から当然いろんな場所に行き、
自分へ投資して、もっと何かを得て歳を取ると思うけど、
そんな節目節目で、「ああ、あの時EBSでオーダーしてよかった」

ってならなきゃもう僕終わりだなって思いましたね。
オーダーの瞬間、そのくらいの気迫、決断があった。

本当にリスペクトしかなかった。

とはいえ、
何かを始めるのに遅いことはないし、
「今後の人生で一番若いのは今」であり
「人生日割りで考えたら今が一番コスパ良い」
と思って生きている僕には改めて刺激をうけるオーダーとなりました。

なので僕も来年は一台組んで、
より遠くに行ける自転車で遊びたいな、と思います。

そんな2020年最後のご紹介は…

Engineered Bike Service
NEEDLE

いやー、渋い。
このまま50歳になっても確実に乗ってて楽しくて
その時の自分の服装にも合うようなカラーチョイス。

僕なんて当時は7色のラメの入ったフレームに
ありったけのステッカーボムしてましたからね。笑

これから先、このバイクでいろんなところに行くんだろうな、
って思うとまじでワクワクしかなくって
とても昔を思い出せる納車日でしたね。

フレームサイズはラストワンだったLサイズ。
身長で言うと180センチ〜190センチくらいまでOKな
完全な高身長機。

NEEDLEは限定製作モデルなので
一度なくなると
Horizontal 451やSTUFFなどの
ラインナップが揃うまで製作されません。

ローンチ当時は正直かなりニッチなカテゴリ(今もですが…)
を攻めたモデルだったんでハマる人にしか
絶対ハマらないモデルだったんですが
ここにきて問い合わせが急増しているモデルでもあり、
やはり細身のディスクロードはかっけえよなあ、と僕も思います。

ただ、オーナー様に
「でかいね〜身長!」って話してると
「今の子みんなこのくらいっすよ」
って返ってきてビビったね。
マジ?そんなみんな背高いの?

ちなみに画像のポジションでは僕は全く乗れません。
撮影の時だけバランス取ってます。笑

カラーオーダー。

今回のカラーは絶妙なグレージュをグロスで。
グレーやベージュはEBSの得意カラーなんですが
これは真似したくなる調色でしたね。かなり渋いです。

もともとはシルバーパーツの配色だったんですが、
ご予算と戦闘力の両立を目指して思い切ってブラックパーツ構成へ。
結果的にこのグレージュがグッと引き立つ仕上がりになって
かなりかっこいいと思いますね。
カラー自体は可愛さも出せる空気持ってるんで
シルバーで柔らかくまとめたりしてももちろんOKな万能カラーでしたね。

スーツなどのビジネスシーンにも溶け込むカラーだと思うので
バッチバチ速くてセクシーな通勤バイクもOK。

フロントビュー。

EBSクラシックな佇まいに
やはり際立つ細身なクロモリロードの雰囲気。

思いっきり軽いカーボンや
ストリートな空気を出しやすいアルミフレームなど
乗り方やどのくらいの期間乗りたいかで変わってくる
強度と重量のチョイスだけど、

やはり2021年になろうかというこの瞬間でも
細身クロモリはド渋い。

クロモリバイクはいっぱいあれど、
KAISEI019クロモリのNEEDLEはもう一段階
細さ際立つ作りになっており
ミリ単位の薄さが絶妙に存在感をアピール。

KAISEI019は最薄部は0.5ミリにもなるかなり肉薄のパイプで
かつ強度もある、といった特性をもっており、
1ミリより下は0.1ミリ刻みで値段も性能も上がっていきます。
この0.1ミリが全体を見た時にかなり細く目に見え、
それが色気に繋がるわけですね。

これが強度のない鉄だと
分厚くするしかないので
全体的にもったりとします。
これが素材や処理、仕上げの差になります。

今回はブラックエディション。

シルバーを諦めない委員会会員の僕ですが
ブラックも当然諦めません。

ブラックの方が映えるな、
って思った時はEBSヘッドバッヂももちろんブラックに。

フレームカラーの艶を活かすために
すこしマットに仕上げました。

NEEDLEのMaxクリアランスは700×28C。

昨今の700×50Cとかのフレームを見てるとかなり細いですよね。
ただ、これが必要十分として「なんでもできる」を敢えて削ったのが
EBSのNEDDLEプロジェクト。

そのサイズを入れるためだけに削りこまれたフォーククラウンは
無駄な隙間なく野暮ったくなりません。
オンロード、舗装された道路を気持ちよく走るに一番適したサイズだと思うので
シンプルなロード欲しい、でもリムブレーキじゃない、って方は確実にハマります。

前後ディスク140mmローターというトガリ方。

今はそんなバイクも結構あるんですが
前後にひとまわり小さい140mmを採用する、ってのは
実はありそうであんまりないんですよね。


ディスクブレーキは横から見たときに
フォークや後ろ三角が綺麗に見えるので
よりスッキリ見せ、視線を真ん中に
集めすぎないっていうスッキリ感を出せるけど、
グラベルやマウンテンでもない限り160mm以上のローターいらなくね?
タイヤの薄さに対してデカくね?ってのがNEEDLEの考え方。

もちろん遠心力の働く外側よりも内側で停めるディスク機構は
リムブレーキより制動力があるので
140mmローターでもビッと停まります。

ちなみにスッキリ魅せることにこだわったNEEDLEは
キャリアなどの拡張パーツが一切取り付け不可というトガリよう。
こいつで旅をする時はバイクパッキングでどうぞ。
パッキングで綺麗にハマるからこそダボなどを排除して
ストレートな美しさを追求しています。

ラグ/ヘッド1inchスレッドフォーク。

で、ディスクブレーキが発達するにつれて
ヘッドはどんどん大きくなっていったわけですね。
大径のカーボンコラムを入れることで乗り心地を向上したり。

その時代の変化にすらNEEDLEは刺す。
やはりヘッドチューブの太さは全体のマッスルなイメージに直結するので
セクシーな色気のある細身パイプを採用。
プラス、1インチスレッドをチョイスし
限りなくクラシックにディスクの性能だけ持たせることに成功。



ヘッドがスリムなことによる軽快さ、ってのはやはり恩恵を感じやすく、
クロモリの粘りでグイグイ踏んで行ける、「硬くない」ウィップな乗り味です。

シンプルなラグフレームもクラシカルな側面に一役。
どこかに走りに行って、骨太なマッチョフレームが多い中、
一台だけ何十年も前からきたような出で立ち。
でもよく見たらディスクじゃん!
なんだこれ?!と目立つこと間違いなし。

どこのサイクルスタンドに停めても確実に存在感あります。

SHIMANO 105仕様(改)

ハンドルはNEEDLEらしくコンパクトにまとめて。
STIは105を。
ギア比は幅広めに、ってことだったんで
(初めはフロントシングル予定だった)
少しリアを広めに取れるようにしています。



バーテープはBROOKSのマイクロファイバー。
革で質感を出すより
まずは素直な戦闘力を楽しんでもらいたくて
105アッセンブルに予算を割かせていただきました。

アジャスターもブラックで。

シフトのアジャスターはグレーにシルバーが基本で
それ以外では設定がなかったり、あってもやたら高かったり。
昨今のパーツ不足もありここは今回塗装と染めで仕上げ。
ここもマットに仕上げています。

EBSのボックスロゴも良いアクセントで良い感じ。

チラッと見えてるタイヤはRivのラッフィーとタッフィー。

名前も色も可愛いけど軽くて走りはキリっとしてます。

フレームカバーはレザーで。

戦闘力に予算を、とか言いながら
完全なるドレスアップをやっちゃうのも
速いだけが全てじゃないEBS的な部分。
Teha’amanaのトップチューブカバーは最高のアクセント。
もちろん駐輪時の防護や、友達と一緒に鍵かける、
みたいな瞬間の傷防止にも役立つので
EBSでは完全におなじみパーツ。

テハマナさんもハンドメイドで作ってくださっているので
店頭にないときもあるけど僕がめちゃくちゃ気に入ってるので
常に置いておきたいアイテムのひとつ。

Kaiseiの証ももちろん。

しっかり本物EBSハンドメイドの証と
Kaisei 019フルセットの証も。
クロモリ、って書いてるだけじゃ
どのクロモリをどこに使ってるかが不透明。
NEEDLEは完全クロモリの019フルセットです。

サドルはBROOKS。

サドルはやはり本革をチョイス。
10年使って、かなり年季が入ってきたとき、
苦楽を共にしたサドルとバイクが同じ誕生日だとやっぱじんわりくる。

とはいえ、当然鉄の方が長持ちだからいつかは代替わりするんだけど、
その時も記念に置いておきたくなる、記念すべき初マイ革サドルは唯一無二であります。

クランクは105で。

日本が誇るコスパ王SHIMANO。
変な話、ポン付けで
これだけの精度が出せて綺麗に気持ちよく回るクランクはシマノならではだし、
その高精度なパーツがミドルグレードで、この価格、ってのがまた化物じみてる。

2021年はSHIMANOのパーツすら手に入りにくく、
タイミング悪ければめちゃくちゃ待つ可能性があるけど
ある意味それも楽しんでお待ちいただければと思います。
争奪戦は実は始まってもう半年以上経つのですが
本当の意味で表面化してくるのは来年の4月〜だと思います。
もし、来年は…って思ってるならば
EBSに限らず(むしろ日本のハンドメイドはまだマシ)
かなり速い段階で決断した方が良いです。

僕は毎日この現状を見ながら生活していますが
待てば良いものが…とか絶対にありえないです。
完成車などは確実にあれない、これない、ってなるし、
値上げもするだろうし。
かなり厳しいと思うけど、
やっぱせっかく見てくれた人には本当の現状をして欲しいから。

でも、EBSもきてくださいね。笑

ちなみにチェーンは肉抜き加工をした
少し良いものを使っています。
銀色もこっちの方が綺麗に出ててかっこいいんだよね。

ペダルはMKSのガンマを。
ロードならもっとコンパクトなやつにした方が…
と思われがちですが
GAMMAはまじでガンガン食います。
かなり安心して走れますね。

最終的にSPDやSPD-SLなどのビンディングペダルにしても
フラットペダルは置いておけばずっと使えるので
食いつきの良いGAMMAはよく採用します。

NEEDLEに限らずロードバイクはビンディングでかなり化けるので
走りに興味が出てきた方は一度使ってみてください。
ペダルはずっと使えるのでそれなりのやつが欲しいけど、
靴はそこまでいいやつじゃなくても楽しめます。

なぜなら、良いものほど靴の底自体が硬くなり
しんどく感じる方もいるからです。
ただ、カッチリした靴で走る舗装路は本当に楽しいですよ。
また自転車を深く好きになれます。

リアのみアルテグラ。

別にアルテで組まないと、みたいなことはなかったんですが
今回たまたまあった超美品中古ホイールがワンセットあったんで
若者が気合入れて挑戦してるとこに水差せねえ!ってなって
これがある偶然引き寄せてるわ、ってなって
ホイールを格安でお出ししたんですね。

ある程度の年になってくるとこういった施しは失礼に当たるので
もちろんホイールをご購入いただきますが、
この「良いものを買おう」と決めた気持ちを押してあげたい、
そんな気持ちはEBSオーナーならみなさまわかってくださるはず。

で、このホイールは10Sフリー。
10S組んでもいいけど、できるなら11Sで組んであげたい。
なぜならそこまで回るホイールではないから。
思いっきりチューンしましたがやはり綺麗に回ってない。
となれば、オーナー様が一番はじめにカスタムするとなれば
ホイールカスタムとなり、そのときに10Sでついでに11S換装となれば
確実に無駄が出ると思ったからです。

で、10Sフリーでもいける11Sカセット投入。
で、105のGSは、、来年の2月だと…?!
(この時点では8月)となり絶望していたら
あるじゃん、アルテGSが店に!
(結局キャリパー在庫切れで結構お待たせしましてすみません…)

ってことで投入。
これでいつか11Sホイールを履く日がきても
ホイールチェンジを気持ちよくできます。

過去にも学生さんに(今はガッチリ働いているが)
ホイール出したことあったけど、
今はハイグレードのホイールに換装されています。
まずは「乗ること」これこそが大切だよねって思いますね。

ちなみにリアは11-34T。
インナーが34Tなので最小ギア比は1.0。
いろんなところへ行くに不足なしのギア比ですね。

ちなみにNEEDLEにはチェーンフックがスタンダード装備。
メンテや輪行も結構やりやすくなるので
その他車種でもカスタムオーダーでどうぞ。

リアビュー。

うーん、NEEDLEはやっぱセクシーですねえ。
三角がスッキリ見えてるのも
なんとなくピストっぽい感じがして好きだし、
リアセンターもけっこう攻めてるのでそのあたりもトラックな空気あって好き。

この所々に感じるストリート感がかっこいいんだろうな。
でも、走ればめちゃくちゃ素直にロードしてる。

グラベルが欲しい!となればSTUFFですが
こうした正統派(でもないんだけど)のルックスを保持した
現代も過去も関係ないディスクロード、一台持っておけば
ずっと長く使えると思います。

街乗りや通勤を超えて
遊びの自転車、趣味の自転車、ってなると
こうしたロード、グラベルを走れるATBやMTBと
ちょいとトガってたほうが面白い。

ぱっと見普通のディスクロード。
でも、細くて細くて細い。
最新こそ最強といわれればそうかもしれないけれど、
自分はこれが好き、っていうスタイルの出るバイクに乗ってる人が
一番かっこいいことは間違いなさそう。

撮影当時は思いっきり紅葉してたんだな。笑
2020年ももう終わり。
来年はこのNEEDLEで
温泉に桜、海に山に紅葉に。
離島や輪行、フェリーまで
使い切ってやってください。

当日お待ちいただいたお連れさまもありがとうございました。
オーナーの連れはオーナー、とはさすがにならないけど
メンテや修理交換などもいつでもやるので
EBSじゃないから、とか気にせずいつでもどうぞ。
もちろんEBS購入の際はオーナー様からご紹介いただければ
ファミリーセール的なシークレットな試乗車をお安く乗れたり
出来る限りいろいろさせてもらうので
みんなでEBS乗りましょう!!(結局それかい)

年始営業の予定。

ってことで2020年の通常営業はこれにて終了。
次回のEBS京都のオープンは少し先で1月9日の土曜から。

ちょっと需要があるか確認したいので
EBS京都にご連絡くださる方は超歓迎なんですが
初売りの1月9日、振る舞いで豚汁的なものだします。笑
もちろん無料。

10人前〜20人前くらいしか作らないけど
ストーブの上でコトコトあっためてるので
当日EBS京都の前通る方は気軽に食べにきてください。

僕、私行きます〜!
って方はご連絡しといていただけると仕込みの量イメージ出来るので
最高に助かります。

年始に大吟醸の酒粕ゲットするので
酒粕を使ったものになるかなあ。
みんなが食べやすいものにするので
みなさんどうぞ。

来年はイベントっていうか、
EBS工房で集まるあれやれたらいいですね。
2019下半期〜2020年にEBSオーナーになっていただいた方は
まだ工房みたことないと思うので。

EBSの工房は別に隠してるわけじゃないけど
製作に集中するため非公開なんですね。
だからたまーに、焚き火アンド肉でも焼いて
みんなで集まろうじゃないか、って企画なんですが
現状まだ不可ですね。

ともあれ豚汁会は
昨日急遽KBに言われて決まったので
毎度こんな感じですが
EBSの方は絶対きてください。笑
EBSじゃない方もできればきてください。笑

じゃないとさみしく豚汁一人で食うことになっちゃうので。。

ってことで2020年、本当にありがとうございました!!
ZOOMでしか会ったことない人、めちゃくちゃメールやりとりした人。
何回もきてくれた人。距離の近さ関係なしに自転車で繋がれるEBS京都は
来年より最高のお店になるべく走りますので
2021年もこのブログや店舗、そしてKBとMASNをよろしくお願いします!!

ではでは!良いお年を!!

MASN