2024 Frame making now Online Store

街乗り快速ミニベロ。LEAF LONG。

さて、まあまあ雨のG.W。
さすがに人いなかったですね〜。

明日からいよいよおやすみがあって、
せっかくだし何かしようかな〜って思うけど迷いに迷って…
みたいな方が多いのかな?

EBS京都は本当は祝日は全部OPENしたかったけど、
まあいろいろあって明日で当店のG.Wは終了。
もしかしたらいろんな人に会えたかもしれないけど、
ここは我慢だな。

バイクの組み付け状況はというと、
少し遅れていた組みも昨日でガッツリ追いつき
落ち着いてご相談できる時間が取れるようになったので
ごゆるりと御来店ください。

土日に組みと撮影を同時にやるので
店舗にいない時間もありますが
ここはお待ちいただけるとありがたいです。

そんなこんなで今週はオーナーズバイクチェックだぜ!

雨だし全体のご紹介までいけたら最高だな。

今日ご紹介するのは
こどものせとしてもかなりオーダーいただくLEAF LONG。
系譜としては
LEAF 451という451ホイールで、跨がりやすいフレームデザイン、
でもきびきび走るタウンユースミニベロがベース。

「チャイルドシートを取り付けたい」
「もっと重心を低く、安定感のあるミニベロが欲しい」
「荷物を載せるのが得意な自転車はないの?」

などのママやパパからのご意見をいただき
設計上軽く仕上げることができるパーツ構成に
走りもパリッとそのまま、406ホイールでより小気味よく。
チャイルドシートを取り付けても、取り外しても。

こどものせ自転車を
こどものせだけで終わらせない、のがLEAF LONG。

なんだけど、
やっぱりなにもつけないLEAF LONGは何とも言えない
エレガントな空気感を持っており、
また少しだけロングなその乗り味がまた楽しい、
そんなバイクにご要望をいただきました。

これから子供乗せ自転車をご検討のお客様、
今こどものせミニベロとしてご活用いただいているオーナー様、
これからチャイルドシートが取り外されて
より軽々走れるようになった
ゆくゆくの仕様を垣間見ることができるかもしれませんよ。

最近ミニベロの紹介が多いね!
って言われるんですがまさにそうで、
今またミニベロが気になっている方が多いのもあるし、
EBSは製作スケジュール上、
「これ作りますよ〜!」ってご予約していただいて作るので
ある程度車種が固まってきます。
なのでまだまだいろんなバリエーション出ますよ。

大きいタイヤのバイクも少しずつできてきているので
店頭展示車も含めてまたご紹介させてくださいね。



そんじゃ、今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service(EBS)
LEAF LONG

うーん、クラシカルな空気感。
LEAF LONGのフレームワークって歴史が深いわけではなくて、
なかなかにオリジナリティあるステップスルーなデザインなんだけど、
なぜかクラシックな印象をうける不思議。

乗っていただいてるオーナー様は波乗りをかなり嗜んでおられる方なんですが
サーフな側面を感じさせるわけでもなく、京都の街並みに溶け込む、
かなり渋い大人ミニベロなチョイスからのハイスピードギアな組み方。

目を惹く亀甲打ちのフルフェンダーに
オールラウンダーなハンドル。
かなり快速快適な自転車ではないかと思います。

それではフロントビューより。

フロントビュー。

今回のポイントはまずフロントに一つ。
かなりレトロなダイナモライトが入ってます。
これはたまたま発見したんだよね。
現行のものに比べると明るいわけじゃないし、
電球が入ってるので切れることもあるけど、
このチープな感じが最高にかわいくてチョイスしたの。

ハンドルまわり。

通称「カモメ」のハンドル。
街乗り、コミューターバイクには最適中の最適で、
実はATBとかにもハマる。

NITTO×EBS 「EBS-20 Bar」


そしてこんな感じでミニベロにももちろんばっちりで、
アップライトでないのでルックスはシャープなまま、
スポーティにも振れるけどハンドルを硬くしすぎてないので
楽に乗れちゃいます。

Rindow / TARUGATA Grip & Velo Orange Brake Lever

僕、このグリップめっちゃ好きなんです(お前かよ)
でも、やっぱり革グリップが圧倒的人気のEBS京都では目立たない存在。
PVCで、昔の自転車についてそうなシースルー(単語が古い)なグリップ。
この時はまだオーナー様のライフスタイルの全容は知らなかったけれど、
ビーチクルーザーとかにもハマるグリップなんで
これに反応していたのにもさすがと言う感じ。

僕は昔めちゃくちゃお気に入りで
完全にエンジンがお逝きになるまでいろんなところに行った
原付につけていたグリップに似ている(これと生ゴムを交互に使ってた。)
のも好き(お前かよ)

グリップ力最強のラバーグリップなどではないですが、
こんなにパッと雰囲気出るグリップあんまりない。

まだ少数店舗にあるので
ぜひマイバイクに組み込んでみてください。

ブレーキレバーはVOのグランクリュ。
このブレーキもシャープなのにカッコつけすぎない感じが好きで
よくおすすめさせていただくんですが
これはVブレーキ用のレバー(めずらしいよね)で、
EBSだとLEAF 451やLEAF LONG、
TobiraだとModel-Tをコミューターカスタムするときなんかに最高ですね。

CNC出しなので
かなり軽くて剛性もあり、かつ引きも軽いです。

ヘッドセットはTANGEのSuper Polish。

EBSではKINGと並んで定番のヘッドだけど、
最近改めてこいつの良さに惚れ直してしまった。
なかなかに使い込まれた
10年選手のEBSを最近メンテナンスしたんだけど、
ヘッドぴんぴん。まだまだ余裕で使える。


KINGのあの安心感も捨てがたいけど、
ピカピカのポリッシュのTANGEが映えるシーンはかなり多い。
しかもこの長寿命(まじでガチの使い込みだった)はさすが日本といったところ。

これよりもリーズナブルなヘッドはもちろんありますが、
あと3000円くらい出せばこれが手に入る最高な環境にいるので
是非ここは少しでも良いものの導入をお勧めしたいですね。

なにより、ヘッドはフレームに圧入するので
何度も出し入れするとあんまりよくない。

中のメンテナンスをしながら、入れっぱなしで
OKな回転部はやっぱり最高だったというお話。

変速関係はSHIMANO ZEEで。

光が飛びすぎてる。笑
写真、なかなかうまくなんねえなあ。
もっと落ち着いて撮らないと、ですね。

10速、街乗り快速系で
運用するにあたって現在ミニベロでは
最高の選択肢なんじゃないかと思う
MTBトライアル系コンポのZEE。


変にインジケータもないからすっきりおさまるし、
変速域も広い(RDで後述しますね)から
ミニベロに欲しい大径チェーンリングを使ってもハイスピード&登坂に強いという
最近やってる大径フロントシングルな考え方と少し似てる。

タイヤはMaxxis DTHを。

このタイヤはそれなりにエアボリュームが欲しいけど
太すぎるタイヤは..って方におすすめ。
使用環境としては全天候、鴨川のような砂の多いコンディションでもぐりぐり走れます。
やわらかなタッチのコンパウンドなのでグリップ力も高くて良い感じ。

バッヂ仕様。

EBSのミニベロシリーズはバッヂタイプがスタンダード。
シンプルなバイクが欲しいけど、
完全に無地、は安っぽいからやっぱりバッヂにはこだわりたい。
バッヂはレーザーカットで抜いて、ビス留めです。

もうひとつプレートタイプのものがあるんですが
こっちは墨入れして荒く削ったりと
それはそれで手間かかってます。

ブラックのものもあるんですが
がっちりブラックで作った方がハマるな、って時は
そっちもあるので言ってみてくださいね。

ブッシュアンドミューラーのレトロライト。

これ。
たまんないですね。
僕は日々街乗りに限らずダイナモライトを推していますが、
いまチョイスしているやつもそれなりにフューチャーレトロで
しかも高級感もあり、大光量なかなりおすすめなライトなんですが
これはこれで最高。

ハロゲンランプで、すごく優しい光。
このちょっと間の抜けたルックスもかわいくて
今またこれ出しても売れると思うんだけどなあ。

たまたまDigしたものを
これなら!って思って取り付け。

切替もパチパチするタイプのスイッチで
良い感じ。
秘蔵ダイナモライトの最後のひとつが嫁いでいきました。

やっぱりダイナモの魅力って
充電しなくてOK、とスイッチ入れなくてOK、これに尽きます
ね。
充電式ライトでは今なら最新型の
KnogのPWRというライトをお勧めしているんですが
あれか、ダイナモか、ってくらいまできてる。

京都で街乗りするならそれなりの灯りがないと不安だし、
「ライトつけるのダセー」みたいな前時代的な謎の風潮ももうないです。
あの風潮、一体なんだったのか。

常に充電切れの不安と闘って
消費の少ないローモードで運用、忘れないように取り外して、
充電して、忘れないように取り付けて。。と。
街乗りでこんなストレスいりません。

一回組み込めばこの無駄から解放され、
軽い回転で常に最大光量、
ちゃんと角度も計算されて対向がまぶしくないやつ。


ホイール組みの初期投資は確かに必要ですが、
一度は紹介させてもらっていますので
是非ご検討いただければ、と。
一度使うとやめられない便利さです。


サイドビュー。

改めて横から。
自転車は横姿も顔なので
やっぱり佇まいのオーラが大事。

特にLEAF LONGは空間が大きいので
そこを活かして組めればかわいく仕上がります。

結構いろんなカラーが京都にいらっしゃるので
見つけたら参考にしてみては。
そのひとつひとつがオリジナルで、
オーナー様の決めたカラーに、仕様。
全て全く同じ、ってのはないので
人とかぶらない街乗り自転車をお探しの方は是非。

BROOKSはフライヤーシリーズを。

うしろのバネがよりクラシックなB17のFlyer。
いまやレアサドル感がすごいけど、これからどんどん希少化していくかも。
おそらく近い将来はゴム系の素材がどんどん台頭してきて、
レザーサドルは本当の意味でクラシックなものになると思う。

このサドルはちゃんと使えば10年いけますが、
2030年、どうなってるかな。
今とかだったら毛皮着てたらいよいよ怒られる時代(思想的にはそれも謎ですが。。。)
ですが、革サドルもそうなるのかな?

BROOKSのレザーは
かなり厳格で、もちろん環境配慮、動物にもリスペクトがあり、
世界で評価されるのはそれが理由ですが
やっぱ「革サドルは良い」と10年後も言いたいですね。

その頃には当たり前に物を長く使うことがかっこいい時代で、
渋いバイクは今から育てておかなければ、と思ってます。笑
ゴミを出すこと自体がめちゃくちゃお金がかかる、って感じになりそうですね。

もともとの日本では修理しながら長く使う、というのは
当然根付いていたものなので
またすぐに馴染むと思う。

フライヤーシリーズにも
ベルトループはもちろん装備。
BROOKSのサドルバッグはもちろんOK。
スプリングの分クリアランスは狭いですが
大型のものも。

ちょっとした工具を入れておいたり、
鍵などを入れるスペースにも良い感じですね。

フレームカラー。

今回のカラーオーダーは
色味としての表現のむずかしい、グレージュなベースを
ワントーン暗めに。

どこかグリーンも感じさせるし、
少しの黄も感じる、ナイスカラーです。
かなり大人っぽい感じですね、男女問わず使えるカラーチョイスだと思います。

EBSのトップチューブロゴはLEAF LONGには標準ではつかないんですが
今回はゴールドをチョイス。
ここはブラック、シルバー、ゴールドから指定可能ですが
組み上がってから(ゴールドだな)ってなることがほとんどなので
最終決断でもOKです。

大径チェーンリング。

クランクはノーブランドながら
なんかマットな質感がよかったPCD130の5アームのものを。

そのままだとプラスチックの黒いキャップが目立ったので
真鍮のキャップを真ん中にセット。
これがあったからさっきのロゴはゴールドに寄った、って感じですね。

チェーンリングはSuginoで
薄歯で手に入りやすいパーツの中で最大歯数の56Tをセット。
406ホイールのガツっと伸びる加速感と
大径ギアの生む最高速はけっこう魔力のある組み合わせ
で、
この沼にハマる人は60Tとか、バケモンじみたギアに手を出してしまうのですが
そんなカスタムもお待ちしています。笑

PAUL Chain Keeper

大径ギアにすればするほど
どうしてもリアとの角度がきつくなったり、
上下差が出てチェーン落ちが気になってくる。
そこで出てくるのがこのチェーンキーパー。

がっつりカバーしてしまうので
まず落ちない。
調整も4mmアーレンキーでできるので
日々のメンテナンスもしやすいのはPAULの御家芸ですね。

EBSのもうひとつの表現、GROWNで
ミニベロ大径チェーンリングの考察を進めている最中なので
こちらはお楽しみに。

ダブルレッグスタンド。

当然スタンドも取り付けOK。
LEAF LONGにはスタンドの選択肢が三つあって、
このセンターに取り付けるタイプのスタンドに
一本足、写真のように二本足のものが。

それと、リアに取り付ける
こどものせ専用スタンドがあります。

こちらのスタンドは受注製作のような形なので
(毎年4月あたりにストックできるようにしてます。)
オーダーの際にお伝えください。
子供乗せ自転車じゃなくても、
カーゴバイクとして使いたい時などにも便利です。

リアビュー。

不思議と重厚感のあるリアビュー。
やはりフルフェンダーは映えますね。
ドロヨケの存在感に負けない車体があるからこそ両方勝つ、
一番良い感じの組み合わせ。

HONJOフルフェンダー。

ドロヨケをドロヨケだけで終わらせない、
ドレスアップ的な要素も含む
Simworks×HonjoのMicro Turtleフェンダー。

ミニベロ用を出してくれてるだけでも嬉しいのに、
この限界ギリまでフルサイズなフェンダーがたまらない。



まあまあの太さのタイヤまで飲み込んでくれるし、
東京でこちらもひとつひとつハンドメイド。
ハンマードなんて伝統工芸だよね。

日本最後のドロヨケメーカーなので
買って、乗って、みんなに伝えて応援できれば
、と思いますね。

この感じ、たまんないっすね〜。
クラシックに作ってるのに、思いきり攻撃的なギア構成だし、
ZEEだし。

この相反する存在みたいなのを混在させまくってもバランシングしてくるのが
ミニベロの最大にやべーとこです。

なにしてもOK、ってわけではないけど、
かなり自由。
そこが面白いというか、大人の遊び道具としてハマっていくとこなんだろうな。

RDもZEEを。

ZEEはMTBの思想で作られているので
RDのスプリングテンションが高く、
確実な変速、チェーンテンションが強み。

それに加えて
ミニベロでは地面とのクリアランスが不安になってくる
GSサイズなどのRDではなく、SSサイズで
36Tのワイドレンジを実現できるので
坂にも強く、高速域でも楽しめる
幅広い構成が組めます。

EBS京都で特にLEAF LONGに人気で、
チェーンの長いLEAF LONGには効果抜群、
より走りにダイレクト感が生まれます。

とはいえ、10Sもいらない、とか
いろいろあると思うので
LEAF LONGのスタンダードモデルは
8Sや9Sでご用意させていただくことが多い。

こんな選択肢もあるよ、っておはなしですね。

いやー、今週もNice Bikeでしたね〜。

オーナー様は納車後の今の時点で
より煮詰めたセッティングをしてもらっていて、
より攻め込んだフェンダーやよりシビアに調整したキーパーなど、
ああ、やっぱ乗りながら完成していくもんだよな、っていつも思う。

日々の使う道にできるだけアジャストするようセットするので
EBSオーナー様は今のやりたいこと、お気軽にお伝えくださいね。

明日でEBS京都のG.Wは終了、
キャンペーンなども全て終了となるのですが
まだまだ滑り込みはセーフなので是非よろしくお願いします。

明日は確実に晴れだからもしかしたらまぐれでバタバタしちゃうかも。
ご予約も少し入っているので
お昼間はお断りさせていただくことになると思いますが
お気軽にご予約、御来店ください。

ではでは。。。

MASN

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