いやー、昨日の快晴(雨)から一転、
ガッチリ暑い快晴京都よりハンドメイド自転車工房EBSでございます。
二条は鴨川となりのEBS京都は
洞窟のようなひんやりとした快適な涼感でとても過ごしやすい。
冬はもうエグいくらい寒いけどね。
外は晴れ、
鴨川はにぎやか。
僕も朝はプラっと一周してきましたが
かなり気持ちいいですねー。
政治的に画像は公開できないのですが
朝方の人のいない竹林は少し怖さもあるくらいの静けさで、
(小さい頃、某カマボコのCMが怖かった)
神隠し的なこともよぎるくらい誰もいませんでしたが
本来の竹林の姿というか、
京が京であった時、そのままが保全されているこの環境に
本当に感謝しないとだし、
こうしてぶらっと来るだけでこれが体験として残る
自転車もやっぱ最高、であります。
ほんと京都最高なんで、
また少しづつ元に戻ろうとする世界、
大手を振って京都に来ていただけるよう
また世界最高レベルの観光地としての自覚を持ち
より深く京都を掘っておきますので
また、お待ちしておりますね。
もちろん、変化してゆく納車スタイルや
メールでの濃い目のやりとりなど
今に即したご接客もご提案できますので
全国のみなさまお問い合わせお待ちしております。
さて、今週のowner’s bike checkは
ライフスタイルカテゴリより
またがりやすくて乗りやすい、
そんなある種当たり前の性能にちゃんと向き合い、
しっかり一本一本オーナー様と話し合い、
日本で、京都で設計、溶接、組み立てをした一本。
フレームはLEAF 451をチョイスいただきました。
実はオーナー様は2台目のオーダーで、
1台目もLEAFシリーズからLEAF LONGというフレームをチョイスいただき
チャイルドシートを載せてこどものせミニベロとして日々ご活用くださっております。
その時も
ママ、パパ関係なく乗れるようなスタイルで組ませていただいて、
かなりフレキシブルに使っていただけてるなーって思ってたんですが
やっぱり自転車は、お子さんは乗せてあげられるけど、
大人二人が乗れるわけじゃない。
学生時代などに二人で乗った甘酸っぱい記憶はあるかもしれませんが
僕は今自転車でご飯を食べてるのでこの辺は胸にしまっておきましょう。
で、日々乗っていただくうちに
やっぱり家族みんなでサイクリングしたいよね。
みたいなことって当たり前に出ると思います。
オーナー様もそれを強く望んでおられて
楽しい自転車生活のおともに。ということで
もう一台、ママ、パパ関係なしに乗れる自転車を。
ってことでLEAFのオリジナル、451をオーダー。
今回のオーダーのご要望の中で
特に大切にさせていただいたのは
「2台並んで違和感のないカラーを」
という部分。
もちろんオーナー様のカラーチョイスなのですが
一台目の構造を知る僕にオーダーいただけたのはやっぱりありがたい。
基本は同じくして
乗り味の違う、両方に楽しみのある
バイクにしようという思いがどんどん湧いてくる。
そんな今週のご紹介は…
Engineerd Bike Service(EBS)
LEAF 451
うーん、ナイスカラー。
もう一台のバイクはブルー系なのですが
それはそれで結構挑戦的なブルーで。
青色、といってしまえばそれまでなんだけど、
かなり奥行き感のあるブルーなので
今回もその透明感と奥に潜む重厚な素材感が出るのか?
ってのはかなり気を使うポイントでしたね。
フレームカラー。
今回チョイスしていただいたのは
Color RAWという仕上げ。
EBSではおなじみのRAW仕上げの最後に
お好みのカラーを薄くのせるというやり方なんですが、
色見本は紙で出来てるし、薄くのせるからイメージなんて正直できないです。笑
ある種、挑戦というか、賽をふるような行為ではあるんですが
今のところColor RAWは外したことがない。
挑戦的なオーダーに塗装チームも応えてくれてるし、
その清水の舞台から、、の気持ちが現れたカラーだと思う。
1台目のブルーも同じ仕上げで
あの時よりはある程度イメージしながら決めれるとはいえ
なかなか決断の必要なカラー、ナイスです。
記念すべき1台目、
ブルーのこどものせミニベロのLEAF LONGが気になる方は
こちらもぜひ。
「爽やかブルー、なのにエレガントなLEAF LONG。」
フロントビュー。
足元に黒を持ってきて
グッと締まった印象になってますね。
全体的にシルバーでももちろんハマりますが、
やっぱり2台目となると
あれしたいこれしたいが当然出る。
今回はこどものせではないので
重量としてではなく、軽やかな走りが
表面に出てくるような組み方をさせていただきました。
その一手が
「ホイールをセオリーから外して組んでみたい」
ということ。
セオリーはないようなもんですが、
無意識で守ってしまう部分を敢えてぶっ壊す。
発想自体が面白くてすぐに乗っかってしまいましたね。
この、オーナー様とのやり取りの中で
悪企みしているような、こんなやりとりの瞬間が一番好きです。
長い時間お話ししてると
「そういえばこれしてみたかった」とか
「ここももしかしてカラー展開あるの?」
とか結構掘るとたのしい話題があるんですよね。
僕がここに立つ理由の一つがこれです。
最高に楽しいし、なにより勉強させていただいてます。
セオリーの話に戻すと
ハブやスポークなどから選んでいけるのは
ホイール組み、フレーム組みのメリットですが、
まあせっかくなんで色味を合わせたり、ってことが多い。
その中で今回は
シルバー、ブラック、シルバー、ブラックの
サンドイッチ的色展開で組み込み。
「円で表現できる部分をブラックで。」
というコンボでポイントを稼ぐ、
プラチナヘッドにプラチナアーマー的ではない(DQ)
ストーリー性のあるコーディネート。
ハンドルまわり。
この辺りは1台目とマッチするように
基本的にシルバーで構成。
乗り味を変えて楽しく乗ってもらおう、
ってのは僕からの隠しスパイス的な(全く隠れてない)やつです。
ブレーキ方式や変速方式を敢えてレトロなものにしたり、
ギア構成を新しい考え方のものにしたりでバランス取っております。
PAULのレバー類。
最高クラスに美しいPAULのブレーキレバーを。
ブレーキレバーの良し悪しっていろんな判断基準があるけど
僕はレバーそのものの剛性、あとは清掃のしやすさを重点的にみています。
PAULのレバーは両方最高水準。
硬けりゃ良いというわけではないけど、
この後出てくるレトロなブレーキをグッと効かせるには
やはり硬めが良いです。
それともうひとつの清掃性。
これはPAULに勝るものはないかもしれない。
リターンスプリングもなにも無しな、
かなり機能を割り切ったCanti Leverですが
その分スプリングが切れたりしないので
「アルミとアルミがネジでとまって動くだけ」のレバーです。
それがなぜそんなに世界で評価されるか?
上記のカギカッコ内を当たり前にやること自体がすでにすごくて、
精度と素材の良さがなければ実現しないのです。
で、シンプルだから分解もOK、当然掃除も拭くだけ。
美しいというのは機能的だからこそ、ですね。
SHIMANO/SIS 8Sサムシフター仕様。
これもありそうでなかなかない台座をPAULが作ってくれているもの。
SHIMANOのWレバーをハンドルマウント、サムシフターとして使えるキット。
8Sのインデックス式のサムシフターは
僕たちのブランド「GROWN」からもでているけど、
シルバーで、となるとなかなかない。フリクションはあるんですけどね。。
この辺りの構成もシルバーにこだわっていただいたので
しっかりとご用意。
めちゃくちゃレトロなレバーなんで別にばちばち変速決まるぜー!
ってかんじでもないけどスタイル出ます。
で、言葉をひっくり返すけど、ばちばち決まります。笑
グリップはもちろんBROOKSで、
これはお揃いの色違いにしています。
ハンドルはNITTO×EBS EBS-20 Bar!
ハンドルはNITTOさんのEBSコラボ使わせていただいてます。
ノーライズで絶妙な曲げ。
乗りやすいのにプロムナードでもフラットでもない、
でもなんか走る気にさせてくれるやつ。
現在は完売で、
次回製作もお願いしているけど、
今のこの状況でNITTOさん急かすの鬼畜すぎなんで
まったりお待ちください。
パーツ不足、急激な値上げ、コンテナ不足。。
世を取り巻く状況は悪化しかしてないけど、
まあそりゃロックダウンしてたししょうがない。
どこかで働く誰かが欠けたらみんな大変、ってこと。
自転車はできるだけエコロジーな存在でいてほしいので
無駄なゴミ(ちょっと壊れたくらいで捨てない)にせず、
長く使える自転車が良いですね。
買って、乗っていただくことで
日本の、世界の誰かが喜ぶものならなおさら。
ヘッドはChris King、ハンガーはPAUL。
ヘッドセットは長持ち、高品質のヘッド界の神、KINGのヘッドを。
KINGも例に漏れずめちゃくちゃオーダー入ってるらしく、
3月くらいの時点で年内のスケジュール全部埋まってた。
一応このシルバーのヘッドは僕も切らしたくないので
2020年の秋に予約入れてるけど、
いまのところEBSのオーナー様のぶんで
予約完売です。
一般販売の余裕がないのが申し訳ないけど、
基本オーナー様優先でやらせてください。
ハンガーはPAULのファンキーモンキー。
他をポリッシュ、ここはシルバーで組みました。
Grip Nutのようなスペーサーレスなヘッドは
このハンガーが大活躍。
なんてことないパーツをなんてことなかったみたいに出すチームは
リスペクトしかありません。
EBSヘッドバッヂ。
やっぱ良い色。
EBSのミニベロシリーズのバッヂはビス留めのスタイル。
ステンレスなのでずっとこのままの感じです。
マットブラック仕様もあるよ。
ダイナモライト仕様。
LEAF LONGもダイナモなので、
もちろんこの子も。
街乗り、夜走る方全てに一度はプレゼンさせていただくダイナモライトですが
すでに体験いただいているので説明不要でございました。
本当に良いんです。
まじで明るくて、取り外すことがない、回転も軽い。
ああ、バッテリーライトってストレスだったんだな、と思わせてさえくれます。
もちろんバッテリーはバッテリーの良さがあるし、
僕も使い分けてるのですが、
暗くなりがちな京都、この光量は見逃せません!
夜走らないよ、って方も、
夜、敢えて走ってみたくなりますよ。笑
特に夜の鴨川は一気にアドベンチャー感出ます。笑
いままで行ったことないところに行って、地図を拡げるのも最高だけど、
時間によって表情の変わる街も最高であります。
フロントブレーキはPAUL/Neo Retro。
ちょいと長めに入れたブレーキはPAUL。
この位置にライトを入れて、この長さが取れて、制動力もしっかりあって、
ってのはさすが。
もちろんこのブレーキもアーレンキー一本でバラバラになります。
清掃性最高。
特にブレーキは泥が詰まってたりといろいろ掃除したくなる部分ですが
完全に満点です。
ダイナモハブはSP。
フロントハブはSPを使用。
発電量、回転の軽さ、小径への対応力、そして値段と
推せるハブです。
現在は入荷がかなり遅れているので
ダイナモライト化を検討している方は
まずハブからゲットすべきです。
リムだったりはけっこうどうにかなります。
僕もこのコロナの状況でかなり焦りましたが
なんとか、なんとかなりました。笑
リムはvelocity/A23。
で、なんとかなったリムです。笑
結局リムは入荷待ちとはなったんですが、このA23と、もう一つ代案がありました。
両方カッコよく組めて、足元もグッと締めることができて、と
両者妥協ない構成だったんですが、やっぱりはじめに決めたこのリムを待とう、と。
こっちのリムの方が細身だったんですが
結果的にやっぱヴェロシティはかっこいいということがわかりましたね。
山形のシャープな造形も良いし、
シルバーとのバランスも良い。
ちょっとマットな感じなのも良い。
後者のリムの場合、ボリュームを腰上に持たせて
バランスをとるコーデに変更する予定だったのですが、
姉妹車となるこのLEAF 451はこどものせの安定感とはまた違った
細身に仕上げたかったのでよかったです。
今週はここまで。
残念ながらお時間がきてしまいました。。
今まで一回で全部紹介できていたのに、
納車式が二つに分かれてしまってすみません。。
が、これは喜びとして捉えていただこうかと。
バタバタするのはいいことだ!
その他の作業が落ち着いてきたら、
一度EBS京都に入る時間を増やして
なかなか触れてないことをどんどん
進めてゆきたいと思っておりますので
なにがあってもオーナー様、お客様とお話しする時間は
ゆったりとらせていただきますので
お気軽に御来店ください!
来週はサイドビューから。
いつも前置きが長すぎるので
自分語りせずにオーナーズバイク、紹介できれば、と思います。笑
今週もたくさんのご来店、ご成約とありがとうございました!
来週の天気はもうまったく読めないけれど、
みなさま楽しくサイクリングライフ送ってくだされば、と思います。
それでは来週もよろしくお願いします!
MASN
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