スーパークラシックな大人ミニベロで街を疾走。FLOAT 451R!

京都の自転車店、というか
自身のブランドしか扱っていないのだけれど、
京都の街並みはもちろん、街に山に映える
ミニベロ、子どものせ自転車、ツーリングバイクをはじめ、
グラベルバイクやATBなども多数製作する
京都のハンドメイド自転車工房EBSのスペシャルショップ
EBS京都でございます。

週の半分以上が
製作日、作業日で
どうしてもお会いできる日が少なくて
申し訳ないのですが
おひとりさまずつお話をお伺い、煮詰めて
オリジナルな一台を作っていただけるショップであります。

ここで朗報を。
最近、私MASNは限界突破をめでたくしてまいりまして
いままではオーダー主体、というかそれはこれからも変わらないんですが
EBSの、日本のハンドメイドバイクをもっと多くの方に知っていただこうと
テーマ別にバイクを組み、
カラーやサイズ、仕様がお好みであればそれをご購入いただける、
よりバイクショップなスタイルに全力で前進していきます。

店頭で組まれた車種は
僕一人で全てを行なっているので
工賃などが基本無料となっており
かなりお得です。

僕自身の工賃を引いていいの?
ってよく言われるけど、
僕からすると自分の感性で組んだ自転車が
「めっちゃかわいい!」って言ってもらえるのって
至福で。笑
そのためならけっこう頑張れます。

もちろん、オーダーでひとつひとつ決めていき完成するバイクが
強烈な魅力を放つのは間違いなく、
そのためにはカタログからメーカーに電話から
スーパー荒れてるネットをサーフィンまで
ありとあらゆるものを駆使して調達、完成させますので
じっくりご相談も大歓迎です。

ちなみに、Kamogawaが続々ストックしているので
まずは一台組んでます。
こちらはすぐに販売可能です。
テスト車両なので(とはいえ最終組み付けただけで超新車ですが)
めちゃお得です。
自転車女子に向けて製作した
身長155センチくらいからのサイズです。
僕が乗りたいカタチ、カラーで組んだので
好みはあるかもですがかなりかわいいです。
是非。


全然違う車種紹介してたわ。
今週のご紹介はFLOATシリーズより
ミニベロロードシリーズの451R。

前下がり、逆スローピング、パシュートフレームなんて
いろんな呼ばれ方をするフレームワークですが
FLOATはまだまだトリプルトライアングル、や
フロートシステム、ミニベロラグフレームという
多数の独自な装備があり
やはり京都ミニベロで長く君臨するだけあるし、
とても魅力的だなと思います。

最近、女性オーナーのFLOATを見たんですが
7年目でまたリフレッシュを含めたカスタムを検討されており
かなり良質な熱量というか、
僕もなんかテンション上がってしまって
自分のバイクカスタムしようと思ってます。笑

今日のFLOAT 451Rは男性オーナー。
ちょいとスパルタンなルックスも垣間見えるけど
あくまで超軽快タウンユースバイクとして。
高級感のある、自転車としての魅力を素直に伸ばしたバイクになりました。

2週に分けてのご紹介、
今週はフロントまわりをご紹介していきたいと思います。

今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service(EBS)
FLOAT 451R

うーん、ナイスバイクですね〜。
かなりクラシックなカラーパレット。
メッキの塗り分けのこのパターンは
ビンテージのイタリアンバイクからサンプリング。

フレームカラー。

イタリアといえばやはり真紅。
往年のスーパーカーだったり、
自転車、バイクにしても
真紅の乗り物、といえばやはりイタリアです。

全然関係ないけど
イタリアのトマト、というかヨーロッパのトマトは
煮込み前提で作られていて、細長くて潰れやすくて
味も必要な分だけ飛ばしやすい。

僕たちとは比べ物にならない量のトマトが生活に根付いてるんですが、
あの陽気なテンション、トマトからきてると思ってます。
昔、イタリアの料理人と働いていたことがあったのですが、
どう考えてもポジティブすぎたんですね。
そんでまかないが歴代で見ても激うまで、僕はあの時から
イタリア、スペインのトリコです。

なので僕もできるだけイタリアの有機トマトを食べるようにして、
あいつに追いつこうとしています。笑

で、話を戻すと
イタリアは身の回りに赤が多いんですよ。
常に発色の良い赤見てるからテンション上がるのもあると思う。
だから、このバイクも見るだけで元気になるように願いを込めて組みました。

エンターテイメントのように、
乗り手が楽しんで、そこに佇んでいても人々が元気になるような、
そんなイメージで。

で、下地はオールメッキ。
メッキをする理由として
まずは腐食防止。これは効果絶大です。

今ではパーカライジングという技術があり
鉄の防錆技術は飛躍的に上がっていますが
メッキは相当なもんです。
僕のバイクも下地はメッキですが
かなり長く乗ってるけど鉄そのものはめちゃくちゃきれいなまんまです。

次に表面硬度を上げること。
オールメッキにするとミニベロなら50gくらい重くなるから
とにかく軽く!といったオーダーには向かないんだけど、
傷がつきやすい場所にメッキを残して塗り分けることで
その硬さが傷から守ってくれます。

例えばチェーンステー、これはチェーンがもし外れてしまったり
なにかしらの現象でチェーンが暴れてしまった時にチェーンステーは削れがち、
今の変速機はスプリングテンションが高いのでそんなことはまあないのですが
その部分を防護。

そしてラグ回り。
継ぎ手が傷つきやすいということではなく、
先端に何かが当たって…ということは割とあり得ます。
そして避けられない
ケーブルのスレ。
これはメッキによって劇的に改善、というか傷は入りません。

あとは、というか実はこれが一番大事か。
装飾目的です。
やっぱりピカピカのクロームメッキって
高級感あるじゃないですか。

特に、現代のバイクだと
カーボンやアルミで一体成形や大型のビードが走る形が主流なだけに
この最高にクラシカルなルックスはやっぱり最高魅力。
ラグという古典的、さながら今も人を魅了する溶接法を
一番活かす見せ方だと思う。

フロントビュー。

スタイルとしては
ブルホーンバーにディープリムの
00年代後期アメリカンストリートスタイル。

僕もディープリムにブル、ってスタイルは大好きで
いままでのバイク全てに一回は取り付けてるんじゃないかな。
「あの頃感」を現代的解釈で、
ミニベロで表すとこんな感じだと思う。

あの頃、とか言いながらたかだか10年前なんだけど、
自転車業界って、売るためにすぐ規格を変えるし、
軽さとかで差別化してどんどん新しいもの買わそうとする
今のSDGsとかサスティーなところに全然沿ってないところがあるので
流行りや廃りに流されずに、自分の好きなスタイル貫くべきだと思ってます。

僕たちもフレームビルダーなので
当然フレーム規格はできるだけこまやかに対応していくけど、

例えば今だったらATBならクランカースタイル、
グラベルなら〜とか鉄板の組み合わせがあるけど、
これって80年代にやり尽くされてたりしていて
服飾とおなじくめぐるものだと思ってます。

なので、スタイル出して乗ってりゃそれが一番かっこいいんですよ。
またそれが最新になることもあれば、
知ってる人からみればとても懐かしいものに見えたりもする。

でも、ホースレザーのシングルのライダースなんて
一生ものじゃないですか。
あの革が最高なことはいつも変わらないわけで。

そのとき、そのときにガワだけでなく、
長く使えるフレームと長く使えるパーツたちなら。
それがずっと使えること、だと思ってます。
10年後、より大人になった自分が満足して乗れるものを。

ハンドルまわり。

NITTO RB010ブルホーンバー。

ちょっと光飛ばしすぎてるけどこれは僕のせいです。笑

NITTOの名作ブルホーンバーのRBシリーズを
ミニベロ用にカスタマイズ。
コンパクトなミニベロに合わせてハンドルもコンパクトに。



バーテープはBROOKSレザーでこれまたクラシカルな大人ミニベロに。
使い込んでいくと伸びたり縮んだりしてどんどん艶々になっていくのですが
育ってくるのが楽しみですね。

SRAMタイムトライアルレバー。

思い切りエアロなブレーキレバー。
オーナー様とのはじめのご相談段階では
マファックのエアロレバーからこの計画がスタートしています。

ライターのコレクションのお話などで盛り上がりながらも
形としていちばん近いもの…ですが話し込むうちに
どんどんスパルタンになっていきます。

握るとわかるかなりの薄さのレバーで空力はそりゃ良い。
ハンドル内部に仕込むブレーキなので
ワイヤーのルーティンのためにハンドルもまたカスタマイズ。
プラス、後述のライトマウントの
兼ね合いもありかなりタイトに作らせていただきました。

ただ楽に乗りたい、って日もあるけど、
乗りこなす楽しさはやはり乗り物には必要。
このバイクはコックピットまわりがかなり強めに走りに寄っています。

SHIMANO 11Sサムシフターカスタム×EBSシングルレバー台座。

ここはめちゃくちゃ悩んだポイント。
フロントシングルバイクを作る時
非常に大切になってくるのが
「カセットの歯数選択」で、当然多いにこしたことはないのですが
11速化するとシルバーのレバーの選択肢がフリクション以外ないんですね。
フリクションレバーは便利!みたいに言われているけど
11Sだと綺麗にはめるのに変速のクセがあり、
シルバーレバーをチョイスしてクセを楽しむか、
ブラックレバーで快適なインデックスをとるか…というところでした。

もはやシルバーでメッキしてやろうか!とも思いましたが
なんとか思いとどまり、
「ここが黒なら点在する黒を纏められるのでは?」
とポジティブ解釈することに。

このあたりはやっぱり
煮詰めて初めてぶち当たるので
それなりにお時間をかけますがお付き合いください。

ってことでブラックレバーを
サムシフター化、コラムマウント可能な
EBSのオリジナルパーツを使用しインストール。

実はこの時
SHIMANOのTT用Di2の案も同時進行でご検討いただいており、
それはそれでド渋だったけど、
こうした裏話もまた思い出。

Chris King Grip Nut。

やはりのKING。
現在は完全オーダーストップ状態で
未定の状態のまま予約必須となっているカオスな状況のKINGのヘッドですが
シルバー、ブラックともに少しだけストックあります。

やっぱり世界中で評価される、ってのはこういうことですね。
自転車を組むときに必ず必要になるヘッドセット。
交換するとなるとそれなりにバラシが必要(時間はかからないんですがね)
で、フレームに圧入されているもののため、できるならば抜き差しは最小限が良い。

となれば、やっぱり壊れない信頼のあるものが最良。
となれば間違いなくヘッドはKINGとなります。

もうひとつ、TANGEのシリーズに良いものがありますが
やっぱりKINGを所有する、というイベントのような出来事は
たまんないですね。

まさかのNJS。NITTOステム。

NJSは競輪規格で、競輪の競走に出るためには
このマークの入っているパーツしか使えません。

化け物(褒め言葉)揃いの競輪選手のパワーに耐え、
そして余すことなく路面に伝えるしなやかさが必要なのですが
NJSだからといって全てが高耐久というわけではありません。

軽量なものもあれば
競輪独自規格なものもあるけど、
ステム、ハンドル、シートポストなどをはじめとした
NITTOパーツは間違いがない。

NJSのマークがとても好きな僕ですが、
たまたま角度と長さがハマったのでチョイス。

EBSヘッドバッヂ。

EBSのミニベロシリーズは基本全てが
ピン留めバッヂ仕様。
最近真鍮でプレートを作ったので
そっちが好みの方はそっちもOKです。

SRAM REDシングルピボットブレーキ。

なんかネットで賛否あるらしいブレーキ。
使ったことない人が言ってるか、「新しい規格=至高」だと思ってる人だと思う。
シングルピボット、ってのは
その名の通り動く部分が一つのブレーキ。
今のほとんどのキャリパーはダブルピボットになっていて、
二つの動きで確実な制動力!ってのが売り。

もちろんそれは間違ってなくて、
ほぼ100%ダブルピボットの方が優れてます。
が、このブレーキはその「ほぼ」に属さない異端児。

まず、最新のブレーキに
より軽量に、より軽い引き(そもそもバネが少ないから軽い)
のシングルを持ってくるSRAMがやばいし、
このブラック全盛の時代にシルバーを持ってくるのもある意味イカれてる。

ルックスは金属の液体のような磨きが入っていて最高にかっこいい。
じゃあ、制動力は?
となればまたこれがガツっと効くんだな。

調整がむずい、とか言われるけど
真ん中に合わせてやるだけで良いです。

ブレーキシューがかなり良いのもプラスポイント。

シングルピボットは僕個人的に
シンプルで、小型化ができて、クラシックに見せやすい
(このREDはけっこうメカ感ありますがそれがまた渋い)
ことがあり、ちゃんと効いてくれるブレーキ知ってます。

間違いなくて、かつ価格もリーズナブルなダブルはたくさんありますが
異端に惹かれる方、シンプルにしたい方、変化球では
リアブレーキのクリアランス追い込んでキャリアをギリで取り付けたい方などは
是非ご相談ください。

Knog.PWRライト。

ダイナモライト
(走ると自動でつくやつ)
をタウンユース、ツーリングバイク問わずおすすめしているEBS京都ですが
それ以外、の選択肢としてもっとも有力に扱っているのが
このPWRというライトです。

形そのものに好みがあるとは思いますが
・スイッチON/OFFのしやすさ
・充電のしやすさ
・防水性
・光量
・持続時間
・ライト毎の独自性

ライトを選ぶときに僕が大切にしていること
(ダイナモなら全てノータッチで解決はするんだけど)
をかなり高レベルで提案しているのがこのライトです。



ダイナモライトが最強と言っているのに
なぜそれ以外も?
という問いに対しては
「ダイナモライトはバッテリーライトより初期投資が必要」だからです。
車輪軸で電力を発生させるのですが
これを仕込むのに少しお金がかかります。
最終的には充電代などもかからないので
確実にお得で、何よりストレスフリーなのですが
・夜あんまりはしらない
・軽さを出したい
などがあればバッテリーライトをお勧めしています。

オーナー様は後者のため
このPWRをチョイスいただきました。

ON/OFFは不確実な長押しなどではなく
ひねってON、ひねってOFFです。
これかなり使いやすいです。

ブラケットだけハンドルに直付けなので
取り外ししやすいし、おさまりも良い。
防水性はなんの問題もなし。

光量にかんしては
PWR RoadとPWR Trailがあり、
Roadが700Lumen、Trailが1100Lumenです。

街乗りのナイトライドに欲しいのは
フロント(白色灯)500、リア(赤色灯)30〜100あたりなので
余裕でカバーしているのですが、
当然光量数値が大きければその分充電容量も多いです。

Roadを常時点灯+パルスフラッシュで使用して
日々の退勤で20分使用して
三週間、こまめに消したりしてると
へたしたら1ヶ月いけます。



Trailは大きいですが
1ヶ月は街乗りで使えるので
充電めんどいくさい勢(僕です)は特におすすめ。

オーナー様限定ではありますが
このPWR Roadのレンタルが可能なので一度使ってみてください。

そして最後の独自性ですが
Appでライトの光量のカスタマイズができ、
自分の通勤路の時間に合わせてどのくらい保ってほしいか調整できます。

もう一点、このライトはバッテリー別体で
別売りのLEDランタンに使えたり、
そのものがモバイルバッテリーになるので
緊急時のスマートフォンの充電などができ、
かなり心強いです。

H plus SONディープリムホイール。

サイドビュー、フロントビューと
ド目立ちだったラグメッキにも負けないフルポリッシュホイール。

なかなかに派手で、難しそうにみえるけど
どんなバイクにも収まり良くはまります。



ポリッシュのホイールは
綺麗だからこそ良い、もので
「たまに磨く」というメンテナンスが増えますが
それもまた楽しい工程なのでぜひ楽しんで。
磨けばすぐにビカビカになるので
僕はポリッシュ磨くの大好きです。

オーナー様はけっこうここを最後まで悩まれていましたが
僕はこのチョイス最高だと思います。

薄リムならまちがいなくクラシックミニベロになったけど、
このディープ、しかもポリッシュをドンと入れることで
ただのイタリアンクラシックじゃない、
マッスルな空気感がでてめちゃかっこいいです。

White Industries T11ロードハブ。

当然ハブにもこだわっていただき
ポリッシュ系ハブの最高峰、White Industriesに。
このハブはとにかく軽い。
中空洞じゃないの?ってくらい軽い。

回転はなめらかそのもので
リムの重量と合わさってかなり回るホイールに。
ちなみにミニベロのホイールは軽ければ良い、
というものではありません。

僕個人の考え方では
32Hならば強めに張り(数値はオーナー様の使い方次第ですが)
全体的に剛性感と小径の高速回転ならではのすくない遠心力を
最大に増幅できるようなイメージです。

韋駄天ホイールなどはその逆の考え方で
それはそれでとても良くて、
使い方にマッチする方には積極的におすすめしています。

いやー、渋かったですねー。
実はFLOATはリアの方が魅力たっぷりなのですが
フロントにもしっかりボリュームがあり、
とてもバランスの取れたカスタムだと思います。

来週はサイドからのリアをご紹介。

FLOATは現在完売で
次回製作予約受付中です。

店頭販売で
FLOAT 700Rを気軽なフラットで組もうと思ってるので
700Cで気軽なロード寄りのクロスな感じ探してる方は
かなりお買い得なバイクになるはず。

それではまた来週。
ではでは。。

MASN