2024 Frame making now Online Store

ミニベロでポタリング。乗るならお気に入りのトータルコーディネートをどうぞ。Horizontal 451。後編。

いやー、本日も始まりました、
EBSオーナーズバイクチェックのお時間です。

紅葉、ライトアップ、夜間拝観と
どんどん秋〜冬シーズンの京都らしくなってまいりました。
正直、完全な自転車日和です。

間に合ってない方は全力で急ぐんですが、
まずは間に合った方、秋楽しんでますでしょうか。
輪行で京都、ぐるっとサイクリング、寺社仏閣を巡って
遅くまでやってる銭湯でサウナ。
京都にもし住んでなかったらもっと楽しかったかもしれないけど、
ぶらっと乗って、誰もいないお寺でぼーっとして、お風呂入るのは最高です。

プレイやアクティビティ!という感じじゃなく、
移動手段として最高な自転車本来としての使い方っぽい感じ。

マウンテンバイクとロードバイクを掛け合わせたら
いわゆる日本的な「クロスバイク」という呼び名になるんだけど、
昨今は雑に売られすぎてあんまり聞こえのよくない単語になっちゃってますが、
ミニベロや大きいタイヤを問わず、もちろん老若も男女も問わず、
可能なら身長も問わずで僕は常に
「何かがクロスしている自転車」を作ることを意識しています。

機能性をクロスさせた本物のクロスバイクを製作させていただくこともあるけど、
感性をクロスできるような自転車が好き。

荷物が載って、走りも楽しい、みたいな機能×感情もだし、
今回ご紹介するように
コンパクトでキビキビ走る、という機能と
おさんぽしたくなるような気持ちとガチとガチじゃない間、みたいな
そんなイメージのバイクもあったり。

言語化できないけど、
「色んなことができる自転車」がベースで、
普通に乗りたい、でもどこでも行けるやつ、みたいな
言葉にすると贅沢でわがままな自転車が求められてますね。
もちろん可能です、好きなフレームからいっこいっこ起こしていくので
お気軽にご相談くださいね。

今週は後編。
シンプルでかわいいプロムナードミニベロを
サイドビューからご紹介します。

今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service(EBS)
Horizontal 451


Horizontal 451は
幅広いサイズ展開で様々な身長にフィットさせやすいミニベロフレームで
その名の通り「ホリゾンタル」水平なフレームワークがポイントです。
ミニベロならではの自由度の高い設計をふんだんに利用しながらも
オーセンティックでクラシカルな部分を忘れずに、
立ち姿が綺麗で、乗る横姿も凛として見えるのが◎。

スペックはと言うと
国産最後の自転車用クロモリパイプである
高級パイプ、Kaisei 022をフルセットで使用。
クロモリ、ではなく「フルクロモリ」。
しっかり全量使用です。

軽さとしてどこまでやるか、はご予算次第となってしまいますが
クロモリとしてはひとつの到達点である7キロ台から
9キロ台のスタンダードな仕様まで様々。
軽けりゃ良い、ってものでもないのですが
カーボンの「パリッ!グン!」(これいつまで経っても言語化できない)
のあの加速感と違って
クロモリの「グッ!ヌーン」(なんか速そうな擬音じゃねーな)
な味付けは、ある一定の軽さから
急に表情が出てきてめちゃくちゃ乗るの楽しくなることも事実です。

衝撃や、不意な転倒など、素材そのものとしての強さは折り紙付きなので、
タフな環境である街乗り(誰も自分の自転車を気遣ってくれない)はある意味
戦場ですので
鉄、そのものの強さを活かして軽さを出すのはかなりおすすめです。

ちなみに、マテリアルの変更も可能で、
8630Rなど、レーシング系パイプで作ることも可能です。
こっちになってくるとクロモリでも「パリ!」感が出てきて、
よりハリ、コシの強調された入力の分すぐ出力されるような乗り味に。

クロモリはなんか生きてる感じで、
一台乗ると違う性格のやつも欲しくなってきたりする。
なんだかんだ、こいつ乗っちゃうなあ、っていう相棒、探しましょう。

そんじゃ、サイドビューから。

サイドビュー。

うーん、良いですね〜!
EBSらしいグレイなカラー、
インダストリアルな組み方に革サドル。
ブコツにも見えるそのスタイリングを女性オーナーに作っていただきました。
ざっくりバックパックでポタリング。
ぜったいかわいい。

革サドルといえばBROOKS。

需要の高まりに対し、職人が急に増えるわけではなく。
無期限での全世界で受注ストップを発表したBROOKS。
今持ってる人は必ず大切にしてください。

今から手に入れようと思えば
次回入荷予定のものでまずは最後となります。
僕たちがオーダーしていた分もそれなりにあったんですが
一旦制限された数のみの入荷です。

今オーダーしてくださっているオーナー様の分はとりあえずOK(まだわかりませんが…)
今回入ってこない種類もおそらくあるので
もしなかったりした場合はまたご連絡しますね。

プラス、ご購入はEBS京都でオーダーいただいた方のみとさせていただきます。

いつかまた安定して供給が始まると思うけど、
この時期に手に入れた方は特別なサドルになること間違いなしでしょう。
確実にまた値段も上がると思うので、
革サドルを長く使いたい!って方は是非。

今回チョイスいただいたのは
B17、BROOKSの中で一番座りやすいと言われている
ツーリングスポーツサドル、のスペシャルモデル。

B17にはインペリアル、スペシャル、ナローなど様々な形がありますが
スペシャルはスタンダードモデルに比べて
・銅メッキレール仕様(スタンダードは黒レール)
・手打ちの銅鋲仕様(スタンダードはステンレス鋲、マシン打ち)
・手作業でのサイドカット済み(スタンダードはノンカット)
となっています。

革質や色味は基本一緒ですが、ここは生きた革ですので個体差があります。
銅鋲などは経年でのエイジングが革と同じく楽しめるし、
全体的に高級感増します。
サイドカットはよりペダリングをスムーズにし、
衣類との擦れも軽減され全てに優しい。

今年中にその最後の入荷がある…と思うけど
数量かなり少ないです。
全ての人にBROOKSがおすすめ!これしかない!ってわけではないけど、
やはり長年EBSのサドルを支えてきたBROOKSはかなり人気パーツです。
ご検討中の方は是非イメージの片隅に加えておいてやってください。

クランクまわりは剛性感重視で。

スクエアテーパーと比べ剛性の高いアウトボード系クランク。
常識となって長い年月が経つけど、
価格の問題や剛性だけが全てじゃねーよな、などいろんな複合的な理由があり
使う人に合わせておすすめさせていただいております。
このあたりはご興味のある方はご質問くださればしっかりご説明しますので
ご相談の際はお気軽にどうぞ。

Dixna La Clank。

で、選んでもらったのはDixnaのクランク。
ダイレクト系クランクで、PCD110で、ロード用。
実は探してもあんまりないし、あっても超絶高額だったりする。
で、その高額になる理由があんまりよくわからないものは
僕はチョイスしません。

逆に言えばそこに投資していただく価値があれば一度は必ずおすすめします。
このラクランクというクランクはかなり幅広いクランク長、
SHIMANO規格で使いやすい、交換が容易なことなど
全ての水準が高次元でまとめられており、
今回のようにフロントシングルで運用する場合や
軽めのフロントダブルで組んだりする場合はおすすめです。

大きいタイヤのシリーズでもSTUFFなどにばっちり合いますので
形が好みなら、価格も今のところお手頃です。

BBはSHIMANOのものを。
アウトボード系のBBは消耗品の性格が強く、
5年、7年と乗っていけば痛みも出たりすることがあります。
そんな時にコストがスクエアテーパーと比べ安く済むのが特徴です、
この規格は君臨して長いですが、これから先もラインナップはされていくので
長く使えるクランクだということが言えます。

スクエアテーパーのBBは値上がりがすごくて、
ご紹介を躊躇してしまうブランドも出てきています。
どっちの規格が良い、悪いとかはどっちも良くて、どっちも欠点はありますが
このあたりもご紹介させていただくのでこちらもお気軽に。

「こんなとこ知らねーよ!」
って方もいらしゃると思うので、お任せでもOKです。
こんなんが使われてます、って紹介はさせていただきますが
間違いないもの、ご予算に合わせたもので組ませていただきますね。

Dixnaのナローワイド。をSPバージョンで。

54Tの大型ナローワイド。
実は東京チームの別注で、PCD110での大型化をしたい場合
完全に救世主となります。

「ミニベロは大径ギアが必要になってくる」というのは
EBSブログを見てくださる方はすでにご存知かと思いますが
メーカーが主に販売しているのはあくまで「ロードバイク用」などであり、
ミニベロ用で作っているメーカーなどほぼない、というのが現状です。

EBSはミニベロにも強いし、好きなので
ないものは作る精神で色んなメーカー様と「こんなん欲しい!」を
やらせていただいてますが、街乗りにおいて「ミニベロ×フロントシングル」が
セオリーとなってきたタイミングでこうして出してくれるのはさすがです。

PCD130では56Tで、僕たちが独自開発しているものがあるので
いまのところ網羅できてるんじゃないかな、と。

正直、大きなナローワイドは安いものがたくさん出ていて、
(まあこれが使えるならこれでも問題ないかー)
って思ってたんだけど、
テスト段階では僕たちの水準に達さないと判断し、
やはり自分たちで作ったり、信頼できるDixnaさんにお任せしたりすることに。

MTBなどでの30-34Tくらいのナローワイドでは
剛性的に問題なくても、大型化して、かつかなり力のかかるチェーンリングは
それなりの肉厚が必要です。
このDixnaのナローワイド、Grownとして作った56Tのナローワイドは
しっかり肉厚出してるので、踏んだ時のしっかり感が違いますね。

で、Dixnaからはブラックしか出ていないんですが、
そこからさらにEBSオリジナルでシルバー化。
シルバーのナローワイドってWhite Industriesとかからしか出てなくて、
やっぱりミニベロ用は出てない。(ホワイトは48Tなので、十分使えますが。)

大径ギアで最高速を取りたい方にはおすすめのカスタムです。
もちろん、そういう部分を取りながらも
シルバーでクラシカルな部分も忘れない、のが良いですね。
黒も大好きだけど。

ちなみにチェーンはKMCです。
シルバー強めの肉抜き構造がかっこいい。
ここがグレー強いとちょっと印象暗くなったりするんですよね。

ペダルはMKS。シルバンツーリングネクスト。

安定かつ至高のペダル。
ネクストシリーズは
国産ペダルメーカーのMKSが提案する
・メンテナンスフリー
・最高級の回転性能
な長く使えるペダルです。

踏み面安定、広めの「ツーリング」
ちょい狭でコンパクトな「ストリーム」とEBS京都では基本2種です。

中に3つシールドベアリングが入ってて、
それを超高精度で組み込んでもらってるペダルなんですが
出てから何年も経つけどこれほんと丈夫。

このトリプルシールドベアリングの仕様は
MKSの他のペダルでAllwaysなどで採用されていて、
僕が乗ってるピストバイクで、正直丁寧とは言えない
派手なライドもしていましたが全くガタなし。

ペダルって、自分の全体重がかかる。
しかも、一周につき一回ずつ、こんな小さい踏み面で、毎日。
今まではメンテをしてもいつかはガタがくる宿命のパーツ、、
っていうペダルも少なくなかった中、
こうして放っておいてもOKなパーツが
この価格で手に入るのは最高でしかないですね。

リアビュー。

ゆくゆくはバスケットなどを取り付けるのもおすすめな組み合わせ。
まずは、なにもついてないラックレスでガンガン乗っていただき、
必要に応じて必要な大きさのものを追加する。
必要無くなれば外せばいいし、そのあたりかなり自由です。

その時その時のライフスタイルに合わせていただければ。

ダブルレッグスタンド。

全然リアから撮ってないけど。笑

ダブルレッグスタンドは
それこそバスケットなどを取り付けてることが多いけど、
この辺りも自由です。

やっぱり正立するスタンドは便利なシーンが多いし、
ちょいとおさんぽに行って自転車と景色を撮影!って時も
割と安定して撮れます。

自転車とカメラ、って相性が良くて、
撮るのも意外に楽しい。

立てかけて撮るのも良いけど、
ばっちり撮れるのはスタンド付きかもしれない。

EBSのHorizontal 451はよほど追い込んだカスタムをしない限り
どんなスタンドも取り付け可能です。

その時必要だと感じたものでいきましょう。

Panaracer Minits Tough。

451ミニベロブラウンサイドタイヤ界の絶対神。
タフ、って言うくらいなのでもちろんウォール厚め。

パンクに強くてある程度ロングライフです。
コンパウンドとしては
あんまり消えないタイプの硬い消しゴムくらい(なんだその例えは)の硬さ。

グリップ力は抜群で気持ちよく走れます。
なかなかの高圧で入ってくれるので
走り自体も軽くて良いです。

リアも前編で紹介させていただいたブレーキを。
見た目すっきりなのにレーシー過ぎず、むしろ柔らかさすら感じさせる
昔っぽいデザインが良いですね。

使った人は分かると思いますが、
制動力も全く文句ナシ!だと思います。

リアホイールも韋駄天。

韋駄天クラシックのリア。
というか、前後セットなので揃いでしか手に入らないんだけど。

手組み高級ホイールに匹敵する高評価を得ている完組セットです。
街乗りに完全におすすめか、と問われると全員におすすめ、というわけではないけど、
回転性能や重量などはかなり高水準ですね。

Micro Shift RD-47S。

クラシックRDの最後の砦、マイクロシフトのシルバーRD。
これ、僕の予想なんですが
またシルバー系のRD、他にも出てきそうな気がします。
まだ先だとは思いますが。

もうこのRDはほぼ数がないのでこれも今持ってる方は大切に。
いよいよ無くなります。
SHIMANO互換なので細かいところ手を入れていけそうだけど、
どのブランドも今とても大変で、シルバーは特に一手間かかるので
製作が全く追いついてない感じ。

今回は8段変速で動かしています。
変速性能が、とか軽さが、とかの外にいる、
RDとして産まれたわりにかなり特殊な立ち位置で生きている
このディレイラーですが、
僕は好きです。またいつか入荷する日を願って。

うーん、よかったですね〜。
っていうか、この写真、ほんとに人いないな。笑
今じゃ考えられないくらい鴨川は賑わってますが、
この頃はほんと、外でてる人少なかったなー。

これはこれでよかったけど、
やっぱり鴨川は平和に賑わってるのが一番。
オーナー様も楽しくポタリングしてくだされば最高であります。

本日ご紹介の車種。

Frame : EBS Horizontal 451
Size : M (520) 163cm〜
Material : Kaisei 022 フルクロモリ/ダブルバテッド 0.9mm-0.6mm-0.9mm

ストックフレーム情報も前編に載せてるので
(というか画像しっかり更新できてなくて見られないの今気づきました、すみません。)
Horizontal 451ご検討中の皆様は是非よろしくお願いします。

ではでは。。

MASN

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