2024 Frame making now Online Store

グラベルカスタムのSTUFF。試乗車として登場。後編。

一回で前後編書く!
って言ってソッコーだめだった先週。笑

まあでも、本来なら前後編、二部が良いね。
VOKKAを一週で、STUFFを二週でとなると
試乗車やベーシックのご紹介的に不公平になってしまいますが、
VOKKAもSTUFFも愛しております。

で、今週はSTUFFの後編ですね。
毎度無駄な冒頭なく進めようと思っているのですが
やはりしたい無駄なお話。笑

自転車ってとっても効率的な乗り物だけど、
だからこそ無駄を楽しむのが2022、
大人のスタイルじゃないかなって。(関係ねえ)

効率のお話をすれば
もしかしたら電動自転車もそろそろまたひと波くるかもですね。
今存在しているほぼ全てのフル電動は違法で、
それに迷いなく飛びつける人ってなかなかの無法者なんで、
やばい人も多いですが、それがより安全になっていけば最高ですね。

京都でもサイクルシェア、どんどん始まってるし、
たとえばLUUPなんかもかなりたくさん投入されましたね。
僕はもちろんEBSの人間なんでスポーツサイクルを推進するんですが、
電動アシストやフル電動の可能性にはときめきしかなくって、
2007年くらいに一回登場したフル電動(当時で3万円くらい)と
何も変わってないのがまだ街中で新品として動いてるの見ると
ただの金儲けの道具じゃねーか、って反発したくもなるけど、
個人的には大賛成。

僕がおじいちゃんになった時、
孫(存在するのか?)に山行こうって言われて
体力を言い訳にしなくて済むし、なにより登りなんか絶対楽な方が良い。笑
前述のLUUPなんかはかなりちゃんとしたサービスで、
トラブルシューティングもかなり熱心にやってて個人的に好き。
キックボードは課題だらけだけど、
あれが京都でばんばん行き交う姿は楽しみだ。

ちなみに僕はLUUPヘビーユーザーです。
自分の自転車もたくさんあるけど、
ああいった使い方はできないからね。
便利ですよ。



何を他社ガンガン紹介してんだって話ですが、
僕も同じく、自分の組んだ自転車がばんばん行き交う未来を夢見て
この仕事でご飯食わせていただいております、ほんとにありがとうございます。

で、これからシェアがどんだけ広がっても、
それだけでガチガチ便利で成り立つ!
ってのはあんまないんじゃないか?
ってフラットな目で見ておもったわけ。

と、なると。
より長く使えて、より上質なものが
自車には求めたいところになってくるのかな、と。
(カーシェアサービスがそれを加速させましたね。)
で、自転車ってプロと同じ機材を使えちゃうくらい
身近に超高性能パーツがあるけど、
「長く使う」と考えるとそこだけが重要じゃない。

国産で、できるだけ安価で。
実は今週値上げがあって、またしても価格改定となったのですが、
それでもまだ国産ハンドメイド最安値を目指せてるんじゃないかな、と思います。

輸入メーカーさんのお話も伺いましたが、
やっぱこれだけ為替が動くとつらいですね。
多分、まだ、量販系は車体価格上がるね。

そんなぶっちゃけトークは置いといて、
今週のご紹介を。

先週に引き続き、グラベル×コミューターでセットアップした
EBSからはSTUFF。
その後編。

今週のご紹介は…



Engineerd Bike Service (EBS)
STUFF

スーパー乗りやすいロードバイク、的なポジション。
安定感はタイヤで出てるし、ハンドルもしっくりくる。
でも、これは初めての方だけにお勧めしたいことではなく、
全体的な丈夫さとか、信頼性の置ける素材に加え、
ストレスなく街乗りでロードを表現すると
いまだったらこんな感じ。

太めのタイヤで、走りが重いんじゃないのか、
って思う方もいらっしゃると思うし、
ばちばちのロードタイヤより軽くはないのも事実。

でも、これに乗ると
そんなスペック値だけを追わずとも
満足度の高くて、安心できる自転車ってあるんだ!
ってなっていただけるんじゃないかと。

なんか、冒頭にLUUP出しちまったから
「うちのが最高」みたいなんが強く出過ぎちゃってるな。笑
好きな自転車を好きな感じで、好きな時に乗れればそれは最高。
僕は一人でも多く、そういった人が増えれば良いなっておもってます。

そんじゃ、今週はサイドから。
いってみよう!(無理矢理)

サイドビュー。

ぐっとコンパクトにまとめたポジションどり。
ロードバイク的な前傾姿勢をあえて打ち消し、
不安定な路面でも楽しめる余裕を持たせてみました。

試乗車なので、
好きに乗っていただいてOKです。
御所から鴨川、岡崎平安神宮あたりまで
ぶらっとポタリングしてきていただくと
良さがわかりやすいかな、と。

ポイントは、
・空気圧高めの状況でも御所の砂利で安定する
・御所から鴨川までの綺麗な舗装路も高速で走れる
・鴨川の砂、芝、石畳でのハンドリング
・岡崎までの道のりの高速域
・岡崎での信号や人の多さに起因するストップアンドゴーの楽さへの気づき

このあたりイメージざっくりしてもらうと
この試乗車のセッティングが映えます。
同じことをKamogawaなどでもテストしていますが、
やはりグラベルロードとして組めるSTUFFのクリアランスやフレームワークは
よりそうした悪路への回避思考を一新し、乗ることそのものが遊びに転換すると思います。

今まで行けなかったところがエリアに加わると、
自転車という存在自体が改められてとても楽しいです。

サドルは間違いのない、やはりのBROOKS。

このサドル自体も過去に展示されていた車両からうつしたもの。
ちょろっと使われていて少し座りやすくなってます。
グラベルバイクなどではより軽量に、ということで
BROOKSじゃない選択肢も当然あるのですが、
現行のグラベルって結構派手なやつが多いので、
こうしたクラシックな細身クロモリにアウトドアテイストをのせて、
かつシンプルなやつって山の中でも馴染むし、街乗りでも当然間違いないので
こうした大人のツーリングバイク的な感じで組んでもめちゃくちゃ良いです。

BROOKSの型番は
B17のSP。

スタンダードモデルである
B17、これはもうロゴに「チャンピオン」って書いてあるくらい
キングオブ的なサドルですが、
街乗りだけではくくれない、幅広い車種に合わせることができる
座面広めのクラシックサドルです。

で、そのSPとなると、
まずサドルを固定する鋲が銅になります。
これは手作業で、いっこいっこ違うたたき具合でいい感じ。

サイドカットも手作業で。
横のカット、あるとないとでは結構違います。
座面の広さとペダリングのしやすさを両立するナイスアイデア。

もちろんBROOKS製品を取り付けるため(それ以外もOKですが)の
バッグループも装備。

後ろからのBROOKSロゴが燦然と輝いててバッグ取り付けたくないくらい。
でも、今のバッグ類てまじで便利になってんだよね。
僕は結構古いタイプのバッグ使ってるんですが、
最新のやつ使うとビビるもんね。
あ、確かにここからのアクセスめちゃ使えるわ!
みたいなことたくさんありまして、
さすが、先人に負けじとアップデートは今もされていると感じましたね。

クロモリもそうだけど、
カバンの素材もかなり進化していて、
丈夫で軽くて防水で、、みたいなのがスタンダードに。

僕はバックパックも結構軽い素材ですが、
ワックス系も好きで迷っちゃいますね。
ちなみにワークエプロンはワックス。
重いけどスーパー丈夫。

フレームカラーはアース×ドリンク系。

アウトドア系のカラーなんだけど、
結構可愛いカフェ系カラーにもなっていて
街乗りでも山の中でも映えるようになってます。

最近、というかここずっと
アウトドアはトレンド中のトレンドで
トータルコーデで綺麗に魅せるギアが主流。
そんな中で、テントの近くに置いてあっても違和感がなくて、
街も街、ど真ん中の都会のカフェに置いてあっても
アーバンな空気感出せる稀有なカラーだね。

このカラーざっくり調色して
現車で合わせてますが、もちろん再現も可能なので
これがいい!って方はこのカラー指定も可能です。

クランクセットはSRAM Apex 1。

グラベルロードとして
スタンダードな歯数に位置する40T。
このギア対リアの42Tあればまあ登坂は任せろ、って感じ。

SRAMのナローワイドはロードでももちろん活かされており抜群のちょうど良さ。
小さくしたい方はWolf Toothなどでカスタムしましょう。
僕の乗ってる山探検号(名前がだせえ!)は前34Tなので
これよりもさらに軽いですが、
街乗りから週末ライドになってくると40tくらいがちょうど良いかもですね。

もちろん、フロントダブルでグラベルも可能ですし、
ロードセットでグラベルに行っても良いので
この辺りは自由でしかないですね。

MKS シルバンストリームネクスト。

間違いないペダルのシリーズといえば
ネクストシリーズ。
フラットペダル界現在最高位の性能を誇ります。

MKS、三ヶ島ペタルは国内製造のペダルメーカーで、
そもそも高性能です。
その中の通常シリーズからプライムというシリーズが出て、
そこからネクストというより上質なペダルが出ています。

何が良いのか、というと
やはり「完全メンテナンスフリー」であること。
生きてりゃもう毎日忙しい。
心亡くすくらい忙しいとなんもうまくいかねえ。

で、そんな時にパンクとか、そうした修理はしょうがない。
ゴムって素材が生まれてから相当進化していて、
今ですらどこでも行けてもうありがたいけど、
なんか踏んだり、工業製品だからなんらかの不良も存在する。

そんな時にペダルまで壊れたらなんやねん!
となりますよね。余計忙しい。
僕は趣味以外では日常の真ん中に、移動の手段、完全なる便利道具として
自転車を使っています。

毎日使って、愛着もあるし、大切にしてるけど、
走る上でタフであると知っているからガンガン使う。
毎日メンテしたり、ある意味で気を使ったりしない。
それは信用できるパーツで構成しているから。

背中預ける相棒なので、当然いちいち心配したりしない。

そこにペダルが壊れたから交換なんてないし、
他のパーツも壊れません。
これは、高級パーツというわけではなく、
自分の使い方にちょびっと
オーバースペックなものを入れておくとすぐに実現します。

その中で、まず、ペダルの心配を消す。
それがネクストなのです。
ちなみにシールドベアリングが高精度で3つ入っててかなり軸安定してます。

SL/BK切替。

どうでもいいけど、フロントシングルで
Wレバー台座があると片側が空きます。
別に色はなんでも、なんですが、
こっそり白黒系でセットしました。笑

別に取り付けなくても何にも困らないカバーですが、
そういうことじゃないですよね!
しっかりカバーして元からそうだったかのように。
細かいところもちょくちょくカスタムしましょう!

キックスタンドはシングルレッグで。

これも必要なければ取り付けなくてもOK。
街乗りならあった方が便利ですが、シンプルが好きな方は必要に合わせて。
外部の取り付けなので物さえあればすぐにできます。

もちろんのKaisei 022。

KAISEIとは、日本最後の自転車用クロモリパイプの製造メーカー。
過去にはTANGEもあったんだけど、今は価格的な側面から拠点が海外なんだよね。

海外のパイプもめちゃ良いです。
鳩のマークのあれとか、イギリスのあれとか。
実はほとんどが台湾での製造なんですが、
台湾の自転車めちゃくちゃ良い。

僕も一本フレームだけ持ってますが、
この価格でこれかよ、、っていうスペック。
アルミだけどね。

世界中の自転車を製造しているから、
工場さえミスらなきゃ
各社の技術が集まってほんと良い物できてる。

でも、KASIEIは国内産。
乗るだけで日本の応援ができます。

性能的には世界最高水準。
この「022」ってのは
ツーリングバイクに使用されることが多かった
タフなパイプ。

厚みの変わるダブルバテッドという製造法で、
溶接強度の必要な部分には厚みを、
しなりが欲しくて軽さを出したい部分は薄くと
強度と軽さを両立できるクロモリパイプです。

で、その薄さが一番厚みのある部分で0.9mm(薄いよね)
一番薄い部分では0.6mm(薄いよね)という、
タフなグレードですでに小数点以下の削り込みが入ってます。

実際、世界一周クラス、スコールがある地域でも砂漠でも塩が怖い海でも
気にせずチャレンジするならプレーンパイプ、1mm厚以上でバテッドのない
パイプを使うべきです。

では、日本国内でそのスペックは必要か?
となるとまず要りません、ただ重いだけとなります。

その長く使えて、ネガティブな状況下でもパフォーマンスを発揮できるのが
やはりKaisei 022やKaisei019番なのであります。

STUFFは結構タフなグラベルライドに使われたりするので
022固定で製作しています。
よりハードなグラベルツーリングカテゴリの
STUFF 44というフレームがあるのですが、
こちらはあえてKasiei 019。
軽さとフォークカーボンでの組み合わせがとても気持ち良いので、
より軽さや戦闘力をバフしたい方はSTUFF 44もご検討ください。

このSTUFF、ほんと乗ってみて欲しいんだけど、
十分軽いです。笑

リアビュー。

うーん、リアも相当良い。
向こう側に見えてる山は北山エリア。
全部いけます。

僕は気が向いたら北に向かいますが、
歩きでも、自転車でも、車でも行くの好きです。
歩きじゃないと入れないエリアもあるし、
歩きじゃ日が暮れちゃうくらいのエリアもある。

ぜひ、自転車はSTUFF/VOKKAで行ってみて。

つーか、リアビュー渋すぎ。

リアブレーキもフラット、160mmで。

リアも新規格に。
別にマウントが変わったからって劇的に何かがよくなるとかはないです。
でも、フラットマウントは小型化できるので
結果的に空力とか良くなると思う。

RDもSRAM Apex 1。

ロングケージで42Tまで飲み込めるRD。
SRAMの中では入門グレードにあたるんですが、
ホビーライドなら十分です。

もちろん、走りにハマってくれば上のグレードは滑らかです。軽いし。
あとはやはりロマン。
僕は完全ロマン派で、常に良いの使ってみたいです。笑

でも、コンポは進化革新が早いから、
なかなか常に最新というわけにはいきません。
なので、安定感のあるブランドで、使いたい拡張性や
ゆくゆくのやりたいことを混ぜて、一番いいとこ目指しましょう。

ブラックチェーン&メガレンジカセット。

11-42Tのカセット。
よりフロントを小さくして、リアに10Tを入れて構成する
より攻めれる仕様でも良いけど、
こっちの組み合わせの方がリーズナブルなんだよね。

DTのホイールはそのあたりの仕様変更にとても優しいので
あの規格にしたい、もっとこうならないか、ってとこに
かなり踏み込んでやらせてくれますよ。

といっても、
この仕様は試乗車ながらかなり纏まってます。
このまま普通にグラベルロードとして即日探検できます。

今回の試乗車は仕様も固まったので
かなり長く店内に置かせてもらうつもりなので、
長く使えるセットアップで組みました。

この組み方ベースでお考えいただいてももちろんOKですし、
色々とカスタム入れたり、よりリーズナブルな方向でのお話も可能です。
意外にクロス的な組み方もハマるので
STUFF 44、STUFF問わず、フラットバー構成なんてのもおすすめ。

ざっくりとご紹介していきましたが、
これは是非乗ってご判断ください。

ご質問、ご相談は
お気軽にメールくださいね!
しっかり一通一通、熟読しご返信します!

それでは
来週からのオーナーズバイクチェックも
お楽しみに。

ではでは。。

MASN

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