2024 Frame making now Online Store

上質な街乗りクルーザーでいてOLD MTB、クランカースタイルなVOKKAをどうぞ。前編。

今週もはじまりました、
EBSオーナー様にとっては
マイバイクの新車時代を改めて振り返る
Web上での納車式であり。

今、自転車を新たにご検討されていて、
EBSのようなニッチなページを掘り当てていただいております
将来のEBSオーナー様にとってはアルバムであり、
カタログであるようなこの
オーナーズバイクチェックですが、
今週も是非ご覧ください。

一応、順番通りお送りしているのですが、
私の自転車全然紹介されてねーよ!
って方はすぐに言ってくださいね。

あとは狙ってる車種がなかなか公開されないぜ!
って方もいつでもご質問ください。
お会いできる方であれば
公開前や開発中の画像もお見せできることがあります。

この梅雨シーズン、
まあ、日常でもそうなんだけど、
・今日休みで
・昨日飲みすぎてなくって
・たまにくる元気な日で
・自転車の整備行き届いてて
・朝ばちっと起きれて
・行きたいご飯屋さんが開いてて
・晴れてる日

なんて、今この瞬間から起算しても人生であと何回あるか?
って感じなので、
乗りたい日に乗れるよう、
僕たちで整えれる部分、
自転車のこと。
自分であげていく調子。
この辺ばっちりやって
外出たくなるようなライドしましょう!

僕たちも操作できないくらいパーツ供給は滞っており、
待つものは1年とか普通に待ちますが、
待たない構成もばちっとあるので
納期ベース、ご予算ベース、そしてロマンベースでも
どのルートからでもOKですので
これからの10年、20年を戦えて、その後もしっかり使っていける自転車を是非。

長くものを使うことこそが渋いと世界が言い出すこのご時世、
100年使ってもののけになるくらい長く、修理して使ってきた
先人に恥じないためにも、ばっちり組んでいきます。

さて、そんな今週のオーナーズバイクチェックは
EBSよりはATB/MTB的存在のマルチフレーム、VOKKAを。

去年は規格変更だったり、
新しく取り付け穴を増やしたりと
色々やってきたVOKKAですが、
今年はこの値上げ値上げの状況でも努力したと言い切れる
ベーシックコンプリートの開発だったりと
今年も楽しくなっていきそうなVOKKA。

僕たちはTig溶接で構成しているフレームは
ストックフレーム方式を採用し、
必要な方に、必要な分だけ製作しながらも
年間のスケジュールを割り出して効率的に製作することにより
国産のクロモリで、国内製作で、国内塗装で、国内組み付けで、
1から10まで自チームで行うことにより
製作者、本来表に出ず、代理店を挟んだり、
完全オーダー制で成り立つビルダーという立ち位置を基として仕入れ、
販売、製作、その後のお付き合いまで自社で行うことによる
おそらくこの製法では日本で最安となる価格水準を追求しております。

で、今年は新たな試みとして
どうせパーツの納期がかかるならば
クラウドファウンディング的な要素を取り入れ、
○○月製作のフレームに手を挙げてくださる方を募り、
早期製作予約では
よりお得にGetしていただけるようなことをしています。

これがなぜ得なのか、というと
僕たちもより効率的に、事前に何本製作か、がわかるという
メリットを得させていただく代わりに
何かしらサービスだったりをつけることができるという最大の一手目。

色々値上がりしていく中、
事前に相談を重ね、パーツを確保することによって
値上がり前に手に入れることができる二手目、

製作日をある程度公開することによる
ペイント完了あたりまでの納期をざっくりと出し、
そこに向けてパーツを集めたり、
逆に待てるものを効率的にじっくり待てる時間的なメリットの三手目。

この辺りを事前にゆったりお話しさせていただくことで
オーナー様と、僕とで組ませていただく、というやり方を
模索しております。

おそらく、これからも
量販車は今の流れ、来季モデルを予約販売する
スタイルの売り方に切り替わると思われ、
購入側としてはなかなか買いにくい状況になったり、
逆に全く相談なくカートに入れてポチ!
三日後に届きます、みたいな一番残念なことにもなりかねない。
(これで苦労するのはその地元の自転車屋ですが。。)

こうなってくると
都市部はまだしも
郊外の個人のショップなんて全部なくなって、
大手しか残らない、しかも全部どこも一緒、みたいな
かなり寂しい状況になるので
僕はがっつり抗っていきますので
みなさま、一緒に自転車、つくりましょう。笑

今週からは
街乗りのクルーザーであって、
週末はがっちり山道も走れて少年に戻れる
日本地図全部かかってこいなVOKKA。

カラーもかなり上品な
ヨーロッパの高級SUVのカラーをサンプリングしており
めちゃくちゃ渋い。

そんじゃ、今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service (EBS)
VOKKA

ATBやマウンテンバイクとかって、
スポーツ系なら今とかだとマットブラックに蛍光色が入ってたり、
オールドMTBとかだともっと派手なカラーが多いね。
逆にグラベルバイク的な目線で見ると
今のトレンドだとアースカラーで、ちょいマットで、みたいなカラーが多い。

このVOKKAは少し珍しくホワイト系のカラーパレット。
パールを強めに入れたイエローが入りすぎないように
ギリギリを攻めたアイボリー。

実は、ドイツの高級車のカラーパレットからサンプリングしていて、
やはり高級車のカラーは間違いがないですね。
実際にその車メーカーが塗るとそれだけで100万円はかかるでしょうが。。笑

ロードバイクだと白は多いけど、
マウンテン系ではあんまない。
大手メーカーもやっぱり汚れが目立たん
黒をチョイスする方が売れるし、それも間違いないですが、
白があんまりないのは理由があって、
構成が難しいんですね。
アンミカさんじゃないですが、
白ってまじでいっぱいあります。笑

スノーホワイト!とかいっても
絶妙に青が入ってたりもするし、
個人的に好きなEK9チャンピオンシップホワイトなんかも
絶妙に黄が入ってる。
その絶妙!を外すとイメージから変わっちゃうんですね。

それをうまく魅せた上でしっかり作って、高級感もだしていく。
良い仕様だと思います。

今回はこの渦中、
ラック待ちになってて、組んだ後ラックを別で取り付けてるので
ネイキッドとラックバージョン、両方混ぜてます。

フロントビュー。

こちらはラックバージョン。
そのタイミングでダイナモライトも入荷してきたので取り付けてます。

ATBやMTBの印象が強いVOKKAですが、
こうしてライフスタイルやツーリングの要素を含めていくと
また違った印象でしょ?

安定感、安心感もあって、
実際に走りに行っても遊べちゃう、人気車種なのが頷けます。

ハンドルまわり。

ハンドルはNITTO EBS-40 Bar。

このハンドル、作ってもらった僕たちもびっくりなんですが、
めちゃくちゃ売れてます。

自信作でもあって、
かなりフィットすると思う。
でも、残念ながらNITTOさんも爆裂忙しいみたいで
今回のロットで一旦販売中止、もとからですが、
オンラインでの単体販売もしていません。

かなり剛性の高いハンドルバーで、
思いっきり遊んでも大丈夫。
取り付けるだけですぐにクルーズポジションになるため
ゆったり乗りたい方はもちろん、
オールドMTBなクランカースタイルで乗りたい方は
是非一度取り付けてみていただきたいハンドルバー。

EBSオーナー様のみに向けて
少数販売してますので
オーナー様はお気軽にお問い合わせくださいね。

定番のOURYグリップ。

上質に、高級感を出して、ってオーダーの中で
ゴム系グリップってどうなの?
ってたまに聞かれますが、アリです。

というよりルールなんてないんですよね。
相性の良さはもちろんあるけど、基本自由です。

今回はしっかり山道も走るので
滑りにくいものをセレクト。
ゴムグリップは消耗品なので
いつでも綺麗に保てるようランニングコストの低いものをセレクト。
このV2グリップ、かなり良いです。

OURYは自転車乗ってる方なら一度は入れてみたことあるくらい
信頼度の高いメーカーですね。
僕もODIのロックオン、ERGONと色々使いますが、
この三つ甲乙つけれないです。

カラーとキャッチーさ、リーズナブルのOURY、
握り心地と手に入りやすさのODI、
比較的長持ちで疲れにくいERGON。

まじで選べない。笑

自由だ!!!!!!

ブレーキレバーはPAUL。

PAULのCanti Lever。
ポリッシュパーツでまとめてるのに
敢えてのシルバーブラスト仕上げが渋すぎる。

レバーって当然乗ると絶対に握るので
とても大切な部分だけど、良いの入れとくとやっぱタッチが全然違うし、
良いやつは分解してメンテができるので長く使えて、
そんでやっぱかっこいい。

PAULのレバーは使ってる方、
全員PAUL大好きです。笑

形もある意味普通なんだけど、
生活をともにして握ればわかる、スッと馴染む造形に
高剛性でグッと効かせられる安定、安心感。

正直、この渦中、入荷が多いわけではないです。
PAULをチョイスした時点でもう待ちだと思ってください。
値上げも毎年してますが、長く使えるものです。

右側はこんな感じ。

Micro Shift MTBサムシフター。

レトロなバイクを作るときに、
やっぱりオールドとか、ビンテージのパーツを使いたくなる時がある。
でも、EBSでは現行パーツにこだわります。

これなぜか?
というと中古パーツにはすでに作られて、買われて、取り付けられて、
というサイクルが完了しており、日本で生きる上で大切な
「ものを大切にする」というところは満たせても
「それで作り手が潤う」わけではなく、
このままではなにもかもがなくなってしまうと危惧しているという心と

「誰も保証してくれない」
これが1番の理由です。

それを取り付けたことで
何かが壊れたりしたときに、
当然そのブランドは保証しませんし、オークションなどで買ってても
売り手は当然責任を持ちません。

このパイプが使われていて、
この人が溶接して、この人が塗って、この人が組む。
そしてこの人に乗ってもらう、という流れの中で
当然何か起きれば僕たちが対応します。
それを含めた現行パーツの金額よりも高い
無保証、人の歴史があるパーツを
新車に入れる意味があまりわからないので基本除外です。

この思想は常に心のなかにあり、
やはり良いものに乗って欲しい、とか
いろんな感情の中、お客様にうまく伝わる文面毎日考えてますが、
これなかなか難しい。
僕もOLD好きだから。笑

で、そんなオールドひしめくシフター界ですが、
これはコンパクトでレトロ感もあるのに
現行のMTBのパーツが使えるナイスアイテム。
ただ別に精度とかないです。笑
このレトロシフトを新品で出してくれて、
今の軽いギアが引けるというだけですでに買い。

問題はMicro Shiftもかなり大変らしく、
これも待ちパーツだということですね。
常にストックするようにしてたんだけど、
今回VOKKAを先行予約販売したときに完売しまして、
次回入荷未定です。
ラピッドシフトはあと少しあるので
これだけ待っててもしょうがないので
まずは乗ること、これから何が起こるかわかんないので
一番若い今日を大切に、1日でも多く愛車を手元に。

ヘッドバッヂは真鍮プレートタイプ。

くすんだ真鍮プレート。
経年変化で思いっきり反応するように
かなり薄く作りました。

墨入れ、ヘアライン仕上げなんですが、
雰囲気出てます。

ヘッドセットはWhite Industries。

ヘッドセットはホワイトを。
高精度のヘッドセットをインストールしておきべき理由はたくさんありますが、
「高精度のものを作れる」ということは、自転車に組み込んだときのイメージのズレが
メーカーの思い描いていた通りであり、ばっちりかっこよく組むことが可能。

ばっちりついている、ということは綺麗に回るということで、
綺麗に回るということは長持ちするということです。

ホワイトはその中でも(その中、でね!)比較的リーズナブルな存在で、
なぜEBS KyotoがWhite Industriesを推すのかの理由もそれです。

なにより、完成度が高いので
ずっと陳腐化せず、ルックス面でも
長く使えるというのはめちゃくちゃポイント高いですよね。

シンプルなポリッシュのヘッドから伸びる
真鍮のテーパードスペーサー。

ステムもNITTO。

このNITTOのアヘッド、あんまり馴染みがないかもだけど、
軽量かつNITTOなら当たり前の抜群精度でめちゃいいです。
シャドーでNITTO、って入ってるのも良い。

B&M社のIQ-XSダイナモライト。

このライトはよく見ていただいてる方はご存知かもですが、
僕の激推しライトです。

街乗りからナイトライドまで
絶対的な安心感。

このライトはこの2年で千円しか値上がりしてません、さすが。
ハイエンドライトではないけれど、
充電入らず、自動電源ってだけで正直買いです。

残念ながら電力を発生させる方、はなかなかの値上がりをしたので
ダイナモで電力を自家発電させ、家にライトを持ち帰ったり、
またそれを忘れたり、途中で充電が切れたり、
暗いフラッシュモードで
ケチケチ不安定な運用から解き放たれるこのカスタムは
ホイールを組む初回のタイミングが最もおすすめであります。

もちろん、フロントホイールだけいつかカスタムして
ダイナモ化するのも良いですね。

ダイナモコードガイド付き。

取り付けたダイナモライトの配線はこのレールを通して固定。
別に必要ないですが、これ先に溶接しとくと整備性もかなり上がるので
ダイナモ導入前提ならかなりおすすめです。

タイヤはMAXXIS。

今回はフロント用タイヤを両輪に使うという荒技をご提示いただき乗っかり。
スキンサイドでトレイルに適したこのサイズのタイヤって今全然手に入らないんですが、

DH用のタイヤで前後バランスの違いでトラクション取るタイプのタイヤを
敢えて両輪前でいくという。

走ってみましたが良いぞ!
僕も前後違うタイヤ履きがちなので
結構こういうこともやります。

MAXXISのスキンサイド、
実はある日本のプロライダーが独自に指定で
代理店に仕入れてもらってるというものです。

なのでRecon+とかのスキン、
国内で見かけたら相当レアアイテムです。
個人輸入すればもちろん手に入りますが、
このあたりは前述の「しっかり保証してもらう」ことを前提に考えてますので
国内のタイヤ仕入れ担当のかた、もし見る機会あれば
ぜひ、2.3くらいのサイズ感で転がりの良いスキンサイドタイヤ、待ってます。笑

リムはBLUNT 35。

アルミリムの中で、シルバーで幅があって、の中では
かなり好きなリム。
もちろん必要強度は満たした上で、ですが、
なんかしなやかで、組んでても作りやすさを感じるし、
もちろん乗ってもうまく機能してる体感がある。

ホイールは荷重にかなり影響されるので
オーナー様の使い方やウエイトに合わせて作るから
僕に合ったホイールではないですが、
VELOCITYは間違いがねえ、ってとこだけははっきりしてるね。

フォークは取り付け穴たくさん。

ボトルケージピッチで3穴が左右1ペア、糸巻きが左右1ペア、今回はシングルアイレット。
現行のVOKKAはダブルアイレットに変更されており、ここまでが標準装備になってます。
過去のシンプルなフォークが好みの方はそうした製作も可能です。

今はなんでも取り付けられて当たり前、なので
このくらいあると安心感があるし、
ここを今っぽくしてもオールドスクールな感じは変わらないので
とりあえずあっても困ることない、はず。

糸巻きには小さいラックだったり、大きなラックをしっかり3点留めなどするときにも。
もちろん、ライトマウントにしても良い。

ボトル台座には大型のエニシングケージ系を載せて
大型のボトルやシュラフのっけたりして
キャンプツーリング、なんてのも。

SP社のダイナモハブ。

これもEBSでは定番、
コンパクト、軽量、電力も十分。

ダイナモハブって転がり悪しと言われがちなんですが、
多分、乗るとわからないと思います。

僕が乗ってるVOKKAもダイナモ仕様ですが、
正直それがダイナモだと言われなければわかんない、
そのくらい今のダイナモハブはよく回るようになりました。

理由はLEDになったことにより、
小さな抵抗で高い輝度を出せるから。
リチャージバッテリーライト全盛のこの時代ですが、
この2年くらいでまたエコな、原始的なライトが
アップデートされて回帰。

夜走るなら本気でおすすめです。
先日、不定期、非公開の
Kamogawaナイトライド2022夏が早くも開催されたんですが、
やっぱダイナモ最強でした。

えー?ほんとに?って思ってる方、
是非夜に試乗車乗ってみてください。笑
これはほんとにおすすめです。。

GROWNのディスクローター。

アダプターを使って6穴ISOディスクを。
今回はパールアイボリーにゴールド系の装飾なんで
もう相性というか、マリアージュ確定のカスタムですね。

NISSENのワイヤーも真鍮のキャップでまとめられてたりと
かなり上質なカスタムですね。

うーん、今週もナイスバイク!でしたねー!
VOKKA自体がお問い合わせのかなり多い、
タイムレスなのに今にマッチしてる稀有なフレームですが、
個人的にも乗ってて好きな車種なので嬉しいですね。

実はかなりシンプルに組まれていて、
長く使えるアイテムと、消耗、要交換部品などは
実は徹底的に割り切ってあるよく練られた構成になってます。

10年後でもかっこいいままのバイクって最高。
これがずっと続いて、そのときに応じた
乗り方、スタイルに変化していけば最高ですね。

来週はサイドからリアを。
VOKKAのお問い合わせ、
GRX Limitedのお問い合わせもお気軽に、です。

ではでは。。

MASN

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