2024 Frame making now Online Store

通勤とツーリングを一台で。生活線上に自転車、GROWN/CODA!

今週も始まりましたね〜。
なかなか読みにくい天気予報で
逆張りの天気になりがち、、と思いきや
短時間の降雨量がえぐいことになってたりと
相変わらずの京都ですね。

個人的には雨のお寺なんかも好きなんで、
しとしと系は好きだけど
あのレベルになってくると少し恐怖ですよね。

よりどこでも走れるバイクが求められていると感じる中、
やはりツーリングやATBがまた再評価されてきていると感じます。

派手さや流行りに全乗っかりした感じではないけど、
ずっと間違いのないものを提供することが
最も大切であると考えているので
こうした安定した規格がある種出揃っていて、
速球も変化に富む配球も可能なジャンルは好きです。

服装も、スタイルも、何もかも変化していきますが、
基本的な本質は変わることのない自転車を一台持っておくと
日々がかなり良い感じになると思います。

僕は今メインで乗ってるバイクはかなり長い年月経ってますが、
基本的なスタイルは変わらず今日も僕を運んでくれています。
このバイクがもたらした個人的な経済効果はかなりのもので、
京都での移動はほぼ此奴でクリアしているので
色々かなり浮いています。

正直あまり買った分取り返してやる!
みたいな側面はなく、
装飾的な走行に必要のないものがかなり取り付けられていますが、
むしろそれが良かったよね、
やっぱ「それが気に入っている」ってことが全てだな、と。

今週は色味についての気付きがあったりと
かなり良質な体験ができていて自転車にもガンガン活かせていけそう。
EBSはクラシカルな佇まいが魅力でもあるので
あまりごちゃつかせたり、いろんな色を使ったりしないけれど、
目立たない中での
「あなたの乗ってる自転車ゲキ渋ですね!」って言われて
オーナー様が嬉しくなる、そして自分でも(やっぱええなー)ってなる
自転車作りしていきますので
これからも一緒に作っていきましょう〜!

今週のご紹介は先週に引き続き
GROWNからCODAを。

店頭ではすでにご案内しておりますが、
次回製作のCODAのご予約も受付しております。

次回製作のCODAは少し変形版、
数本のみディスクブレーキモデルを製作しますので
こうした思いっきりクラシックと泥臭さを感じられるフレームに
制動力を上げていくようなカスタムがしたかった方は是非、です。
ちなみにこれはSHIMANOの限定版、
GRX Silver Limited用に製作するモデルで
製作ラインに乗せるものの初回はかなり少ない製作数ですので
この機会にクラシックグラベルバイクという
長く使えて今の感じ!ってのが好きな方はこちらも合わせて。

今回のGRXまじで質感良いのでほんとおすすめです。
8月のプロトタイプ販売に関してもご案内しておりますので
オーナー様のご紹介、お待ちしておりますね。

そんじゃ、今週のご紹介は…

GROWN(by E.B.S)
CODA

EBSやGROWNのフレームは変化していくので
変更が決まっているフレームは一気にレアリティ上がりますね。
このCODAは世界に数本しかないので
いつか、この頃のCODA復刻!とかやって
「うおおおお!」とかなるように頑張りたいですね。笑

構成としては
シンプルな1×8の街乗りで一番ちょうどいいやつ。
チェーンリングカスタムはこれからしていきたいところですが、
ナローワイドでなくとも運用可能なスリムでシンプルなセットですね。

イギリス系クラシックに
アメリカンなカスタムが施された渋めのカスタムに
かなり無骨に映るRAWがまた重ねた渋さを出す一台です。

今週はサイドビューより。
今では少しレアリティの高いフライヤーなど
持ってるだけで質感アガるナイスチョイスが最高。

サイドビュー。

うーん、なんていうんでしょうね、
この佇まい、最高なんですよ、言語化できない。笑

完全水平の伝統的なフレームワークに
これまたクラシックな先曲げフォーク。
Tig溶接で繋いでるんだけど、集合部はあえて軽快車のような
昔ながらのラグで繋いであったりと細部までクラシカルなのに
街乗りでがっつり使っていける気軽さみたいなのも持ち合わせてます。

フレームカラーはNP RAW。

EBSは工業的なカラーパレットにインスパイアされることがとっても多く、
長く使える良い工具や往年の名車の中でもハードでタフなカラーにグッとくることが多い。

もちろんあの高級車のように、とか
好きな服のブランドのテーマカラーに、とかも受けてるし、
見てくれている方は知っているかもしれないけれど、
そういうの大好きです。笑

でも、長く使う、と考えた時に
もちろん気に入ってる、ってことが大切ですが、
「そもそも長く使うために生まれた」工具などは
邪魔せず、飽きず、馴染み、愛着の湧くカラーになっていることが多いので
そうしたカラーに響いてみるのも良いと思いますね。

今回はカラーではなくRAW仕上げ。
ようは鉄、クロモリそのものの素地を活かし、
磨き上げて上から透明の塗料を吹くだけ、というシンプルなものですが、
別段サビに強いなどというわけではなく、
この強烈な素材感に惹かれた方のみが手にする特別な仕上げです。

RAWは、塗りの工程こそ少ないものの
かなりの手間がかかっているため少しだけアップチャージしますが、
溶接箇所が完全に見える、しっかり作っていないとなかなかできない仕上げですので
これぞハンドメイド、てのを出したい方はおすすめです。

このカラーの注意点は
やると決めたオーナー様にお話ししておりますので
すこしだけ手をかけてやってくださいね。

今回は防錆処理すら省いたノンパーカー。
今はこの仕上げのオーダー自体を受けていませんが、
覚悟の上に成り立つこのカラーはしっかり手入れしていただける方のみのご案内です。

ちなみに、僕は最低でもパーカー有りをお勧めしています。
僕は自転車屋だし、愛しかないけど、
かなりガンガン使うのでこの仕上げは向いてません。笑

なんで、鉄の色って惹かれるんだろうね、
僕もRAWの車体一台ありますが、やっぱ服装もなんでも似合うし、
カスタムも何色でもグッと映えるそのオールマイティでいて
極限までシンプルなのが良いのかなあ。
磨いたクロモリ、好きな方はぜひ。

サドルはBROOKS。のフライヤー。

これはテストサドルで実際は別のカラーが入ってるんですが、
この渦中、BROOKSの中で最もレアリティが上がり、むしろもう手に入らない
Fシリーズの17番。

個人的にはこのFシリーズは
入れるだけでコミューター、クラシックを演出できるので
かなり好き。手に入らんけど。笑

EBS京都でももう数個しかなくって、
オーナー様限定とはなりますが
おすすめできるサドルありますので
お気軽にお問い合わせくださいね。
もちろん、新しく組まれるオーナー様も大歓迎、
一日即常連が私MASNのスタイルでありますので
だれでもお気軽にです。

やっぱ良いよなあ。
軽くはないし、このスプリングがなんでも吸収してくれるか?
というとそんな万能ではないんだけど、
まだ、自転車が発達する前、乗り心地が悪かったころの自転車は
(といっても馬から自転車、くらいの時代ですが、、)
BROOKSが登場する前までは鉄のレールみたいなサドルだったんですよね。

その頃革製品や蹄鉄などを扱っていた職人は
いろんな方法で乗り心地を良くしようと模索するわけですが、
その中の手法として革張りにする、ということと
板バネみたいなものでアブソーブしようと試みていたわけですね。

そんで、色々やった中今でもこの形で残ってるってすごくないですか?

現代の技術で加工されたクロモリパイプに
上質なタイヤのコンパウンド、強度のあるホイール。
乗り心地は最大級に進歩していますが、
最後の絶妙に微細な振動みたいなものをとってくれる革サドルは
何十年経った今でも解のひとつとして君臨。

プラス、この使い捨てない時代にしっかりフィットした長持ちするサドル、は
やはり間違いのない選択肢のひとつですね。

シンプルなシングルレッグスタンド。

スタンドはとことんシンプルに、が最近の気分。
もともとシンプルに組み上げて、あとはオーナー様の好みで仕上げてもらうのが
EBS KYOTOのスタイルですが、最近はよりいろんなものを取り付けて遊ぶのが主流。
なので、削り込めるところは最大限にシンプルにしていくことを心がけています。

一度入れると壊れない限りずっと使えるものが大半ですが、
バッグやラックはその時のトレンドに合わせていきたい方が多いと思うので
この辺りも気軽にご相談いただければ。

シンプルなフロントシングル構成で街乗りばっちり。

今回はGBのクランクにSUGINOのインナーギアを。
ナローワイドにカスタムするのもありだと思います。
今回はより気軽な感じで。

といっても、ナローワイドが各社から出揃ってきて
値上がりしたとはいえ単品そのもので言えば
かなり手に取りやすくなってるので
このあたりは好みで選べる幅が増えましたね。

アクセントとして
真鍮のキャップを。
シルバーに黒キャップだと完成車っぽくなりすぎてしまうことがあるけど、
ゴールド系だと一気に高級感出ますし、壊れることもまずないパーツなので
入れといて損ないと思ってます。
経年変化でくすんでくるのも楽しみですね。

MKSはラムダ。

コミューターバイクと相性の良すぎるペダル。
ピンスパイクとか、がっちり噛み込む要素を敢えて排除し、
凹みでフィットさせよう、というナイス提案。

実はもともとママチャリとかに採用されていたフォームで
かなりイケてたからどんどんスポーツにも採用されていった
名作ペダルです。

反射板がついてるのもいなたくていい感じなのです。

リアビュー。

びゅんびゅんスピードが出る!ってより、
快速、快適なスピードレンジでゆったり安全に乗れちゃうちょうど良さが魅力。
クラシックバイクに必要な重厚感みたいな感じも出ていて良い感じです。

もはや激レア。今の所の現行最終シルバーRD。

EBS KYOTOではパーツの良し悪しや構成、カラーバランスなどに左右されず
「それが現行パーツで、修理可能か?」という長くそれが使えるか否か、
が一発目の判断基準です。

その中で、シルバーで構成したいクラシック好きな方の救世主となっていたのが
このRDだったのですが、ついに生産終了です。

スペックなどに影響されない強烈な魅力、シルバーであること。
8-10Sコンパチでかなり使いやすかったんですが、
やはりこの渦中、製造自体にかなり無理がある、ってことです。

RDはメンテナンスしながら普通に使っていればまず5-7年は使えます。
転倒だったりでダメージのくらいやすい部分であることは間違い無いけど、
プーリーも代用できるし文句ない。

これから5年後くらいまでにまたシルバー系パーツが出回ってくると
勝手に思ってますが、おそらく高級品になるのでは、、と。

GRXの限定版もそうでしたが、
良いと思ったパーツは持っておいて損ないです。
パーツ収集は楽しいけど、沼でしかないのでほどほどに。笑

カセットは8S。
10Sまで飲めるRDのセットですが、
街乗りでは必要のないシーンもあるし、
なにより調子の良い8Sサムシフターが手に取りやすい価格なので
変速まわりはリーズナブルに。

性能としてSHIMANOの上位とかと比べるのはナンセンスですが、
街乗りで何も不満なく、むしろシンプルで良い感じです。

気軽なクラシックハブ。

同じく京都のGrand Boisさんのオリジナルハブ。
130mmエンドのリムブレーキハブでシルバー、良い感じのやつ。
ってのがなかなか探しても見つかりにくくなってきたこの2022年、
しっかりしたものを作ってくれているのは感謝しかない。

僕たちもパーツを製作していますが、
これから先は各ショップなどが必要なものを開発し
それぞれの需要で発注しあうような感じになると思う。

日本にはNITTOやMKSなどのパーツメーカーもあるし、
Sim WorksやBlue Lugをはじめとするモンスターショップ開発の
パーツなどが豊富なのでかなり恵まれてます。

もちろん日本にいるとアメリカやヨーロッパのパーツに憧れてしまうのは
避けられないし、僕もめちゃくちゃ好きですが、
これからの時代はシェア。
そのなかで変化に強くてスタンダードな
EBSのフレームを手に取ってくだされば最高です。

ちなみに、このCODAはロードエンドでシングルスピードに変更可能。
乗ってるともっとシンプルにしたくなる時きたりするので
一台でなんでもできる、ってのはやっぱ良いですね!

ちなみにリムはアンブロッシオ。
このリムもかなり使ってきましたが、シンプルに絶版らしく。
乗ってる自転車がいつのまにかレアパーツになってる、ってのは
別にそれを狙うわけではないけど、
大切にしたくなる要因ですね。

今週もナイスバイクでしたね!
個人的にはコミューターで気軽に乗って遊ぶ、っての好き。
コミューターは総称で組み方にルールもないので
オーナー様それぞれのスタイルで楽しんで欲しいですね。

次回製作CODAの予定。

次のCODAの製作は秋頃。
GRXのLimitedに合わせて一回ディスクブレーキ仕様も登場予定です。
細身のツーリング系フレームではかなり尖ったモデルになりそう。

規格的には安定しているんだけど、
クラシカルなフレームに最新のグラベルパーツを入れる、という
挑戦的なルックスが好みの方はかなりグッとくると思います。

GRXの供給自体が極少数なので
どっちかと言えばそっちを押さえるのが先決かもですね。

このあたりはいつでもご相談ください。

来週は久しぶりに店頭展示車のご紹介です。

夏も本番。
楽しく自転車乗れれば最高です。

オーダーご検討の方は、
またしても輸入パーツ状況芳しくない
(多分また値上がりします)ので
お早めのオーダー、来春あたり狙うのが吉だと思ってます。

ではでは…

MASN

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