2024 Frame making now Online Store

オールブラックミニベロロード。戦闘機スタイルで街へGO!Horizontal 451 Disc!前編。

いやー、今週も始まりましたね!
先週までは久しぶりに長く紹介させていただきました
SHIMANOのGRX Limitedの限定シルバーコンポとコラボさせて頂いた
特別な設計のこちらも限定版なSTUFF 44だったけど、
今週と来週はオーナーバイクをご紹介。

店頭展示販売車も何台か組み上がってきていて、
この渦中でもお得に、それなりに早い2ヶ月あたりの納期や
車体によっては即納車可能というかなり充実したラインナップであります。

いよいよ暑さいったん和らいで
一気にスポーツの秋。
お問い合わせもかなり増えてきていて、
今季製作のフレームがサイズによっては完売してしまってたりと
紅葉ライドや温泉輪行ライドのなかで
自分だけの自転車で、という強い想いを頂き製作させて頂いております。

今週はその両方をばっちり、そして速く動けるミニベロロードを。
かなり戦闘力高くて通勤からロングライドまで使い倒して欲しいモデルです。

今回はフレーム側にオプションを載せていて
ブレーキ規格そのものが変更されていたり、少し珍しい位置でのセパレートペイントだったり
かなり強めにカスタムが入ってます。

こうした特別製作は今年はオーダー枠がもうないので
ここからは全て来年になりますが、
どうせこだわるなら、というところですね、お時間はいただきますが
その待つ時間も体験として持っておいて欲しい、カスタムの楽しみをがっつり伝えたくなる
ナイスバイクに乗っていただきました。

特別製作って何だ?

これちょっとわかりにくいですよね。
オプションでパッとやれちゃうものから
1から設計を引き直すものまで
全て一本ずつ製作していることは変わらないんですが、
・規格や構造の変更は全て特別製作
となります。

EBSがハンドメイドフレームでこの価格を実現する一番大切なこととして
どのフレームを、いつ作るか、を完全に決めて動くことで
作りすぎずに効率的に製作が可能になり、欲しい方に欲しい分だけ、
適正な価格で組ませていただけるということなんですね。

その他規格からディスク化したい、カンチ化したい、
このフォークでこの感じに、、ATBで大径ダブルギア使いたい、
ドロッパー内装加工したい、エンド幅を、フェンダークリアランスを、、
ワンオフラック、、
などは通常の製作の設計ではできないので
その特別な製作も年に2回、集中して製作する、と言うわけですね。

とはいえ10本くらいしか一回の期間で製作できないため、
だいたいご予約から1年〜となります。
特別な製作には特別なパーツが使われている、ってこともあり
この期間はある種実現に必要であり、楽しみに待てる期間でもあると思います。

その他のボトルケージ台座の追加や
台座の溶接などそのものを追加するようなオプションは
1日の製作の流れで取り付けますのでいつも通りです。

そんじゃ、本編に行ってみよう!

今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service (EBS)
Horizontal 451 Disc

うーん、禁断のカスタム感ありますね〜!
とてもありがたいことに今回は僕の完全おまかせ、
製作したものを購入いただくという製作冥利に尽きるオーダーでした。

今回はこのバトンホイールを使いたかったがためにフレームを規格に合わせて製作。
完全に印象強めのカーボンホイールなのでせっかくならトータルコーディネートしよう、
ってことで全体的な印象とボリュームを足し引きして合わせていきました。

フレーム仕様。

Frame:Horizontal 451
Size:M(520)
追加カスタム内容
・前後IS/PS変換140mm想定ディスクブレーキ仕様
・ピアノブラックをグロスとマットの両仕上げで分割ペイント

完全に完成イメージができてから構成していく
毎日EBS触ってる僕からこその完全コンプリート。
だからこそ細かなカスタムはせずに必要なものだけ追加し
全体の予算を下げた上で一切の妥協なく、
ポイントとしていつかここは変更可能にしておいた方が良いな、
ってところをしパーツで拡張しセットアップしています。

フロントビュー。

足元のボリュームはもちろん目を惹くけど、
フロントで大切にしたのはハンドルバー。
フレアしていて幅の大きなグラベルハンドルは
ミニベロにあんまり合わないことがあるんだけど、
このハンドルは幅の小さい設定があって、手に取った瞬間に
これを使おう、と決まった。

ハンドルまわり。

Ride Farrエアログラベルハンドル。

グラベル系ハンドルなんだけど、
普通に使いやすいドロップハンドルとして使える
ギリオーソドックスの形になってるのが最高。

センターのエアロポジションを使うかどうかは別として
なんかかっこよくね?
ってことで。

ちなみに、このエアロ部分に取り付ける専用の小物入れもあるし、
この部分にレコーダーやサイコン、ライトなど色々マウントできるので
アイデア次第でコックピット充実させられますね。


このセミドロ+弱フレア、今っぽいルックスにもなるし、
握ってみるとすぐしっくりくる感じも最高。
これはロマンのお話ですが、
乗れば確実に一回はここを握るでしょうね。
がっちり実用的にバーテープ巻いても良いでしょうね。

STIはShimnao 105。

今回は105Mixでセットアップ。
ULTEGRA、SRAM Rival AXSあたりと悩んだけど、
組み上がった時にこの価格で欲しい!
となる価格帯、その上で性能も良し、長く使っても
この時代の105は長く使えると確信しているので105をチョイス。

R7000シリーズ、これからもどんどん新型が出るけど、
このシリーズはSHIMANOでたまにくる完全な名作になると思う。
いまでは価格も上がってしまって
フルセットで買うと1万円くらい値上がりしてしまったけど、
まだまだお得感あるくらい良いです。

今、R7000シリーズを使っていて、
5年、7年くらい後にコンポ換装する、ってなったら
そこからは電動化するかもですね。
今どんどんよくなっていて値上げと別で供給量や技術が降りてきて
少し価格こなれてきたので確実に導入のタイミングくるので
今大切に乗っておくと、より進化したコンポにも載せ替えでき、
Horizontal 451そのものが持つ伝統的フレームワークがもたらす
「長く使える」ということは変わらないので
満足度も高いと思う。

ヘッドバッジは銅色ペイント仕様。

今回は少し特別なペイントバッジも用意。
ピンクゴールドとか、そっち系の色合いと合わせたくて
全体的によくあるただオールブラックにしました!
みたいな感じにできるだけならないようにしました。

同じ色で2色塗りのような仕上がりに。

今回は基本マットブラック。
黒って上に乗せるクリアの度合いでかなり印象が変わるので
グロスでいくか、マットでいくかめちゃくちゃ迷った。
セパレートする、ってところはカスタムカーからサンプリングしているので
決定事項でしたが、どの配分でいくか、どこを塗るかで最後まで悩んで
天面の少しだけグロスで線引くことにしました。

結果的に抜群すぎる仕上がりに。
Tyrellとか他のブランドでも
グロスとマットの組み合わせってあるので別に珍しいとかないんだけど、
ロゴを強調したり、っていうことをせずにどこまで単色で派手に見せれるか、
ってとこにこだわると自然にこんな感じになりました。

走ってる本人から見るとグロス、
横から見るとマット、って感じです。
写真に収めるのが少し難しいけど、かなり満足している仕上げです。

スレッドからアヘッドへ。あえてのアダプターセット。

今回はアヘッドで、31.8ですこしボリュームを出す予定でしたが、
あえてスレッドヘッドのまま製作することに。
これなんでか、っていうといつかスレッドにしたくなる可能性があったから。

この仕様で乗ってるとホイール以外、もしくは全体的にサクッと換装したくなって
細身のホイール、細身のハンドルで渋いロードに変化できる可能性があるんですよ。
その時にヘッド規格でイメージ通りにならない!ということを避けるため
アヘッドコンバートしています。

これを仕様ごと変更してしまうと加工代もかかるし、
そこまでしてやらなくていーや、ってなっちゃうので
パーツ側であえて変更できるようにし、
変速まわりのスタイルは同じでも印象ぐっと変更できるようにしておきました。

ヘッドセットはChris King Grip Nut。

KINGのヘッドは影文字のタイプを。
良いものは積極的に使用し、シンプルにまとめます。
性能はもう説明不要、長く使うなら絶対入れたいヘッド。
これも今年に入って1万円上がりましたが、
ちゃんと使えば10年、20年使えるパーツになってくるので
初期投資としてあり、な選択肢。

今回はダウンチューブデカール有り。

ロゴなしで製作することの多いMINIVELOシリーズですが、
今回のようにアクの強いアイテムが入ってくる場合、
ただシンプルにするだけだと逆に安っぽくなっちゃいます。

マットブラック、プラホイールの2万円くらいの自転車が楽天に売ってるけど、
その感じになっちゃうんですよね。
別にそれがダメ、ってわけじゃないけど
国産で自転車用のパイプを作ってくれてる会社があって、
それを溶接するビルダーがいて、塗装してくれるペインターがいて、
パーツ提供してくれるメーカーがあって、乗ってくれるオーナー様がいるのに
これだけの人を介してそれと同じに見える、は違うだろう、と。

それ、一手誤ると僕がそのトドメさしちゃう。
ここは真剣にやります。

正直今、これだけ色々価格あがってて
2万円で自転車が作れるとは思わないけどね。
オール機械、オールネットで自動販売していても
やっぱり作ってる人は裏にいるわけで、
そこを削って良いものは絶対できないので
もちろん乗って欲しいですが、
EBSでなくとも大人は大人の自転車乗りましょう。

なんか変にブラックなお話で批判めいてしまいましたが、
「シンプルに作りすぎるとそういう見え方する」
ってところはポイントだと思ってる。

ミニベロもロードカスタムとかだとロゴ入れた方が
全体の目線安定します。

Kitt Design の3本バトンカーボンホイール。


このカーボンホイールは魔を含んでいます。
カーボンといえば軽い!の印象ですが、別段軽く有りません。
というか、ミニベロのホイールって軽ければ良いわけではなくて、
「転がり続ける環境作り」が最も大切だと今この時点では一番前にくる持論です。

このホイールの魔力はその安定感。
どっしり来るわけじゃないし、高速域で空力発生させたわけじゃないのに
ぐっと安定し、ガリガリ漕げます。ガリガリってのはラチェット音ね。
かなりカスタムされた感のあるレーシーな音が出ます。

Kitt DesignはTern Bicyclesと一緒にやってるカスタムパーツブランドなので
EBSではなかなか使えず(政治的にね。。)
このホイールはずっと使いたかったんですがついに実現。

リムブレーキタイプでなく、ディスクで出してくれたのもデカかった。
カーボンリムはブレーキング、多少気使いしますからね。
僕はそうしたマネジメント的なところを深く考えずに
ざっくり使って安心安全、そして楽しい!ってところ目指してるので
細かいところ考えなくてがっしり制動できるこの組み合わせは待ってました!

Ternで言えばCREST、SURGEなどに使われているけど、
そこを譲っていただきまして実現です。
今回はお得に手に入れられたのでその分もオーナー様にはお得に乗っていただきました。

走ってるとスポークホイールでは無いビュンビュン系の風切り音。
特にミニベロは高速回転するのでより走ってる気分にさせてくれるし、
ガンガン走れるホイールです。

ブレーキはJuin Tech×GBローター。

ブレーキの構成は
GROWNのローターでブラスカラーを入れてEBSスタイルに、
ブレーキ本体は内部油圧、ワイヤー引きのハイブリッドブレーキで。

こうしたハイブリッドって
ちょっと重かったりするんだけど、これにはそれがなく
軽量な高級ブレーキ(Juinも値上がりしてしまったけど)と張るくらいの重量。

調整もしやすくてポンと取り付けてしっくり来る柔軟性もある。

内部の引きは油圧、ってことは
いつも一定の引きなんですが、ここは何とメンテナンスフリー、
無駄に触らないで、ってことまで書かれてます。

引きもさっくり軽い、制動力は文句なし。
ちょっとロゴが大きい、って意見がありますが、
車のカスタムっぽくて良いんじゃないかな、とも思いますね。

最近は安価なディスクも少しずつよくなってきてるけど、
やっぱりブレーキって大事。
少し投資して良いもの取り付けておくのが最高かな。

ちなみにQRはチタン軸のものを使用しています。
このレバー、縦カムなのでロードエンドには向かないけど
軽くて固定力あって価格も落ち着いていておすすめです。

うーん、フロントまわりですでにぐっときますね!
もう一台作りたい!
ミニベロならではのカスタムって感じでめちゃ好きです。

ホイールは前後で10万円、っていうカーボンホイールの中では完全にリーズナブルだと言える価格のなかで、少しずつカスタムしていくことも見えてきそうなおすすめのセットアップ。

ベースの車両や方向性は同じでも、
カラーや仕様は自分好みにしていくと確実にオリジナルになっていくので
スパイシーなミニベロロードスタイルが好みの方は
一度ご相談ください。

ディスク仕様はたまに個人的に店舗ストックフレームとして製作しますが
その都度今のスタイルに合う仕様で作ってあるので
もしやりたいスタイルがハマれば是非、ってとこだし、
こうしたい!ってのがあれば
じっくりお話しして作り込んでいきましょう!

来週はサイド、リアとご紹介。

Horizontal 451は別のスタイリングでも店頭展示しているので
是非ご覧ください、Mサイズですが試乗車もあります!

ではでは…

MASN

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