日曜日!
なんか最近天気悪かったよね?
すでに秋始まってそうな気温に鈴虫。
一気に夏が終わった感がありますがこれは罠だろうな。
台風でかきまわしてまた暑くなるんだぜ、ぜってー。
いよいよスポーツの秋、ってことで
毎年この時期はお問い合わせの多い時期ですが、
オーダーという特性上すぐにご用意できるフレームが極少数で、
毎年ほんとすみません、、って感じでちょっと心苦しいところだけど、
今年も手に入れられたかたは是非乗ってやってください。
ちなみに、今年はかなりサイズに偏りがあって、
Horizontal 451だとXL(570/178cmくらい〜)サイズが早々完売。
再製作あるけどさすがに少し先で、今年の紅葉は間に合いません。。
その他サイズは各1本ずつ、S、MサイズはEBS京都でもストック予定なので
流動的ではあるものの
S…2本 M…2本 L…1本 XL…0本
って感じ。
フレームは専門ショップとして優先的にストックしているけど、
半分以上は販売協力ディーラーショップとの共有なので
週末終わりは一気に0になったりもするので
いつでも聞いてくださいね。
さて、今週のご紹介は後編となりました
EBSからは特別製作シリーズ、
スペックアップ、ってよりもスタイルとして表現したい方の多い
ブレーキ規格の変更によるディスクブレーキ化を実現した車体のご紹介。
乗ると強烈に走る仕様になってるので
小さい車体、ガチっぽく見えない遊び心のあるカスタムなのに
めちゃくちゃ走るの速い!みたいな感じを表現したい方は是非。
そんじゃ、今週のご紹介は…
Engineerd Bike Service (EBS)
Horizontal 451 Disc
このアンバランスでバランス取る感じたまんない。
このホイールを使いたいがための規格設定、
このハンドル使いたいがためのパーツセレクト。
パーツありきでセットアップしていくのは全く変なことではなく、
これがしたい。から作る。
みたいな至極自然な流れなのです。
今週はサイドからリアにかけて。
サイドビュー。
全体をマットで完全統一しないことで
絶妙な照りや影ができて立体感がある仕上がり。
マットブラックって今日本で売れている自転車のカラーで
確実に上位に入ってくる売れ筋だからこそ
選ぶなら上質な大人の乗るべき自転車にしたい。
カーボンバトンなどはオフェンシブな印象が出るけど、
そこを走りのレーシーな空気とちょいワルな空気をうまく混ぜられたら、
って思ってる。
サドルは名作フライト。
名作中の名作。
BROOKSでいえばB17のような安定感のある超有名サドルですが、
長く愛されているだけの理由がある。
まずはやはり軽いこと。
チタンレールだったり、そういう当たり前に軽くなるポイントがあるのに
お尻に攻撃的でないこと。
これは大切なことです。
サドルは極論座るものではなく、乗せるだけ、
左手は添える..みたいなやつなんだけど、
実際座ることもあるし座ってる。
その時にしっかり休憩もできるタイプのサドル。
形は伝統的スポーツで、ペダリングの邪魔をしません。
僕もBROOKSからSelle Italia、AnatomicaからGilles Berthoudまで
色々革サドル触ってきましたが、
なんかあった時の対応の速さや入手難度的なお話からも
やはりBROOKSやSelle ITALIAはおすすめに入りますね。
他が悪いわけじゃないです。
むしろ全部良すぎてどうしようか、と悩むが故に沼だし、
強いて言わざるを得なくて対応の速さなどのラインまで強く追求した結果です。
このサドルにはバッグループがついてないので
バッグ類を取り付ける際は後付けしましょう。
クランクはPRAXIS。
これもグロスとマットのブラック構成で完全マッチ。
今回グループセットミックスしているSHIMANO 105もこの色味の切り替えなんですが、
よりマッスルというか、迫力を出したかったのであえて除外。
結果的に悩んだ末カーボンクランクに変更し高反発なカチッとしたやつに。
クランクだけカーボンにしてもな、って思うでしょ?
SHIMANOの中空技術もかんなり良いけど、これもめちゃ良いです。
反発でガンガン漕げる!ってより、
クランク自体に相反する柔軟性が出た感じで乗り心地UPしてます。
組み合わせるパーツのコンボも効いてて、
次に紹介する踏み面大きめのペダルとも相性抜群。
MKS ALLWAYS
普通に決めていくとここはまずロード系ペダル。
でも、今回はALLWAYSのボリュームに頼らせてもらいました。
で、走ってみて気づいたんだけど、
クランクとの相性がめっちゃ良い。
これは体感でしかないから数値的な信頼度は0なんですが(0まで言うか)
なんていうか、入力に対する素直さはカーボンの良いところがそのまま。
路面の不必要な振動や疲労につながるネガは
カーボンの吸収感、クロモリの吸収感と相乗して相殺、不思議な感じだけど
この立役者はペダルだった。
こうした良い組み合わせはガンガン使っていきたいですね。
ALLWAYS、僕もピストで使ってるのでおすすめです。
ペダルストラップ使ってる人は
踏み面側の入り口のピンだけ5.5(だったと思う)のスパナで抜いて
抜き差しスムーズにカスタムしちゃいましょう。
PRAXISクランク、数は少ないけど専用BBもしっかりしてるし、
(専用工具要りますが、、)
クランクでアクセント取りたい方はめっちゃおすすめです。
NISSENワイヤー。
EBS京都で使用するワイヤーは基本日泉ワイヤー。
しなやかで軽いし、ルーティンに無理がないから
変に折れたりしないし単純にこれ、って感じ。
今回ワイヤーで使用しているのはクリアブラック、ってカラー。
これはEBSではお馴染みですね。
今回もう一色、アクセントとして色入れたくて
ブラウンを使いました。
ディスクブレーキは内装でない限りここにワイヤーが集中します。
なんかこれが血管みたいだな、って個人的に思ってて、
たまにここを目立たせたい衝動に駆られます。笑
ちなみにアウターキャップは真鍮製。
この辺りは全体に散らせたゴールド系カラーとマッチを狙いました。
経年変化を楽しんでください。
ちなみに写真忘れちまったけど
センタースタンド台座付きです。
スパルタンに作ってもライフスタイルによりそう
EBS的な感性です。
リアビュー。
リアも迫力ありますね!
平面的に見た感じとはまた違い
グラベルハンドルならではのフレアなボリュームが
横の迫力まで演出。
張り出してるように見えるけど
グラベルではコンパクトなサイズで丁度よし。
ラック台座付き。
今回はロングライドやライフスタイルカスタムで欲しくなってくるラック穴も。
EBSのNEEDLE的感性でこうしたオプション全切りでいこうかと悩んだけど、
人生何したくなるかわかんないもんね。
リアラックはミニベロなので選択肢はそう多くないけど、
うまくやればこれ以上ないくらいバチっとハマるラックあるので
Horizontal 451乗りの方は是非ラックご検討ください。
変速まわりはオール105。
105の盤石さというか、
コストをおさえつつ上位グレードからの技術をうまく入れていて
日常使いではこれ以上はロマン枠となってくるくらい。
DURA ACEはいつでも憧れのコンポですが、
ミニベロに入れてパーツの格と合わせられるのは
Horizontal 451は自信を持っていけます、と言いたい。
なぜか疎かにされがちなミニベロ界。
Tyrellなどのようにハイグレードマテリアルで組まれた
真面目なミニベロは存在しますが、
僕はミニベロで大人のプラモデル遊びというか、
走って遊べるコンパクトな趣味、ってのは
もっともっと選択肢あって良いと思いますが、
このニッチだけど知ってる人は知ってる、みたいな感じも
嫌いじゃないのでこれからも真面目にやります。
話が逸れたな(いつも)。
105もDi2化したりしてどんどん高級化していくので、
この時代の105持ってる人、安いうちに持っとけた人は
大切に使えばかなり長く使うことができると思います。
再来年くらいには
今の105のフルセットの値段がTiagraのフルセット価格くらいになってそう。
で、今まで「105がおすすめ!」とか言ってたのが
「これからはTiagra!」みたいになりそうなので、
使い捨てる人は別ですが、長く使う方は
確実に満足する構成で手に入れておくべきだと思います。
これは売り手が言っても説得力ありませんが。笑
リアブレーキも同じ構成。
いや、やっぱこのローター良いな!
もうそろそろ再入荷するはず、、
Juin Techのブレーキの丁度良いアクの強さもこの車体にマッチしてますね。
ブラウンのワイヤーも最高に良い。
あえての140mmローターを通常採用しているんですが、
この小ささもミニベロならでは、って感じでとても好きです。
オートバイとかだと同じ20インチホイールで、
左右にディスクが入ってて
しかもローターもキャリパーもめちゃでかい!ってのがかっこいいですが、
自転車はブレーキがひかえめな方がなぜかスッキリする。
やっぱり、自力で走るからだろうな。
あとはやはり人間の脳に刻まれてるトラックレーサーの美麗さ。
あれこそが原初で、始祖であり到達点だとする方も少なくない。
僕もトラックレーサーは大好きで、
シンプルの極致みたいなバイクも組ませてもらうけど、
それが街乗りしやすいとはならないのがジレンマ。笑
置くことができるなら、
なんでもできる自転車一台と、特化型を一台、ってのが
一番綺麗かもしれない。
いや、でもやっぱりあれも、、
となるのはロマンのひとつなので
いつでもご相談くださいね。笑
ちなみに、このKittのホイールのラチェットは
かなりのガリガリ系。
走るバイクの音なのでそこも楽しいです。
いやー、今回もナイスバイク!でしたね!
EBSのフレームって車種は別に多くないし、
ミニベロといえばやっぱりHorizontal 451!と
ご指名で来ていただく方も多いので
年間かなりの数組ませてもらうんですが、
これだけ組んでも同じ感じにならず、
オーナー様それぞれのやりたい感じになってるのが最高ですね。
人にどうこう言われたいがために自転車に乗るわけじゃないけど、
僕はやっぱり、山の上のサイクルラックにかけた時とかに
「こいつクロモリやんけ!」
「どこのチャリなん?」って声かけてもらったりするの嬉しいし楽しい。
同一車種だらけにならない、なった場合はむしろ仲間!
ってとこがひねくれものの僕にはぴったり。笑
まあ、声かけられたときは汗だくの息絶え絶えで話すこともできないんですが。笑
良い自転車に乗ってもらいたいけど、
一番はこの「人とかぶらないものでストリートに出る」みたいな部分を大切にしています。
参考画像や、これが欲しい!ってなった場合でも、
色味を自分好みに変えたりしたり、必ずそうなってオリジナル化するので
自転車組は生き様が出ます。
これは藤原のヒロシ先生の言葉ですが、僕はマジでそう思います。
こういう使い方をしたい!
どう使うかはわかんねーけど長く使えるやつ買う!
真逆の方向からオーダーが来ても感性が近い人もいれば
全く同じ方向から来られても全く別物ができるときだってある。
オーダー、楽しいです。
僕が全力で楽しんで組むので
オーナー様も、がっちりお話いただければと思います。
いつか、後続にEBS Kyotoで組んでもらう日が来ても、
MASNに組ませろ!って言われるくらいの
ナイスジョブ、やっていきたいですね。
このバイクは店頭展示車を改変して
納車させていただいたものなので、
僕が組ませてもらった店頭展示にグッときてくださった方は
是非お声掛けください。
店頭展示は工賃などがカットされており
かなりお得ですので
たまに組む店頭展示も是非よろしくお願いします!
ではでは…
MASN