2024 Frame making now Online Store

おしゃれなミニベロ。LEAF 451という選択肢があるよ。

G.Wも明け、オーダーがメインのEBS京都としては最も忙しくなってくる季節がやってまいりました。

このタイミングで製作開始するバイクが涼しくなってくるスポーツの秋、に間に合うフレームたちになってくるので、フレーム溶接、ペイント、パーツの調達から組み上げまでばっちりやっていきます!

ちなみに、この梅雨明けには特別製作のミニベロたちが続々仕上がってくるので順番に組み上げていきますね。
去年、規格を変更してオーダーされたオーナー様はあともうしばらく、って感じです!

今季は特別製作を受け付けていませんが、特別モデルは販売しているのでこちらもよろしくお願いします!
オンラインストアではセールも開催していて、フォロワーの方限定でクーポンも送っているのでお気に入りの仕様、サイズがあれば好きな色に塗っていただけますのでこちらもあわせて。


今週のご紹介はEBSの自転車の中でも最も街乗りの似合うかわいいミニベロ、LEAF 451。

今季の製作数はあえてのMサイズのみという振り切った展開をすることにより本数を増やしたので、去年めっちゃお待たせしてしまったような感じには、、ならないと、、思う。

そんじゃ、今週のご紹介は…

目次

Engineered Bike Service(EBS)LEAF 451

EBSのミニベロ、LEAF 451。

あるパーツが全く手に入らずとってもお待たせしてしまったS様のミニベロ、LEAF 451。

タウンユースにとっても強いので、店頭にある(今はセールで売れてしまったので新しく展示車組みますね!)ものもかなりそっちに寄せてあるんですが、その仕様のさらに上をいく上質軽量なスポーツバイクとしての側面もしっかり追求した一台。

かなりサイクリング楽しくなると思いますし、夜も安全に走ることができます。

フレームカラー。

LEAF 451では少し珍しいRAW finish。

EBS京都でのRAW finishとは「防錆処理を施した鉄そのものの色味を活かす」仕上げ。
防錆をせずに完全な生地寄りで出すのもRAW(意味合いとしてはそっちの方が正統派かも)ですが、より長く使っていただくためにパーカライジング処理という過程を経て防錆をしっかり通し、トーンを落として落ち着きのある鉄、クロモリの風合いを楽しんでいただきます。

今回はParkerizing Matt RAW、艶消しのRAWをチョイスいただきました。
艶有りも選べるので迷ってみてください。

ちなみに艶ありはこんな感じ。迷うよね。

真鍮の溶接が見えるのはどちらも一緒、ハンドメイド感あふれる仕上げなので人気だし、鉄を化学反応させて防錆するので一本一本ちょっとづつ違う仕上がりになるのも刺さる。

RAWは自転車のパーツに多く使われる「シルバー」「ブラック」の中間のような風合いなのでどんな差し色もアジャストしてくる懐の深さも魅力です。

LEAF 451を前から見る。

あえて夕暮れに撮影。
僕は今までの仕事柄、もありますが夜に走るのが好きで、この1日が終わりに差し掛かるこの瞬間も大好き。
ハイパワーなダイナモライトを搭載しているので夜走るのも楽しんでほしい一台なのです。

機能たくさんでフロントビュー画像多め。

ジャストフィットなコックピット。街乗りミニベロなら任せろ。

特徴的なハンドルバーはNITTO×Sim WorksのFun 3 bar。
もともとオートバイ的に使われていた曲げのもので、MTBなどにチョイスされることが多く、おそらくミニベロに使用されている例はあんまりないと思うけど、流石の曲げ、めちゃくちゃ乗りやすい。

あの色々手に入りにくかった2021年に二つの仕上げを出していたこともびっくりだけど、このクローム仕上げめちゃくちゃ綺麗で僕も欲しかったぜ。

ヘッドセットやブレーキレバーはハイグレードなものをチョイスし死角なし。
このあたりは一生物になると思うし、これからは品質そのまま、価格は上昇、ということは避けられないので壊れにくいパーツ、長く使える自転車は結構重宝されると思ってるんだけどどうかなあ。

浅めバスケットで軽やかさを出す。

NITTOラックにWALDの浅型のゴールデンコンビ。
ちょっとした荷物は大体OKだし、ラックバンドやネットで色々活用可能、タイラップ留めなので切ってラックだけで使ってもいい。

ちなみに本物のタイラップ使ってます。笑
爪の部分がステンレスのやつね。

ライトはBM社ダイナモライトのハイエンド、IQ-Xを。
このライトはほんと最強を名乗っていいレベルで、価格、仕上げ、光量文句なしです。

最強ダイナモライトは3種くらいあるけど、その中で最もリーズナブルなのに整備性良し、仕上げも綺麗でリスペクト極まる。

重たい荷物を載せたりしてくることになった時用にハンドルスプリング台座もこっそり追加しておきました。
オーナー様、駐輪時にハンドルが切れすぎる、運転時にもうちょっと振れを抑えたい、などあればいつでも取り付けますのでまたご連絡くださいね〜!

ブレーキまわりはPAULで統一。
このポリッシュ仕上げ、値上がりが半端なくてちょっとビビるけど、やっぱり華がありますね。
圧倒的なタッチの良さと制動力、PAULがいるからV、カンチはまだまだ安心、まである。

今カンチやVのバイク乗ってたり、今から乗ろう、って方はPAUL持っておいて損ないです。
値段はどんどん上がっていくけど、ほんとに長く使えるブレーキです。

LEAF 451を横から眺める。

あらためて。

EBS京都のラインナップでは最も低床設計でまたがりやすく、かといって地を這うような楽ちんを求めすぎたステップスルーではなく、しっかりスポーツ走行が楽しめる剛性もしっかり兼ね備えたバランスがこの綺麗な形を生んでいます。

大径のチェーンリングに街乗りにちょうどいいギアの数。
ミニベロに似合わずゆったりまったり漕げる適度な重さでしっかり走れる×おしゃれなミニベロ的立ち位置。

ミニベロ専用大径ナローワイドギアで踏めるミニベロへ。

オリジナルで製作している56Tのナローワイドギア。
今回はシルバーアルマイトカスタムにて。

56Tってロードバイク等ではまず使うことないので市販すらあんまりない、もしくは精度的にあんまり、、(ギアは大きくなるほどチェーン落ちしやすくなる)なんですが、しっかり食いつく歯の形状でこれも文句なし。

ギアガードも取り付けて使い勝手もアゲておきました。

真鍮のクランクキャップはSuginoクランクとの相性抜群。
クランクの質感を一段階上げてくれますね。

ペダルはMKSのラムダを。
僕も長いこと使ってますが、ラムダ、オールウェイズあたりのちょいデカペダル漕ぎやすくて大好き。

革サドルの間違いない上質、再び。

やっぱ間違いない。BROOKS。

革サドルは色々ブランドがあるんですが、やっぱりトップ走ってるだけある。
今回はBROOKSのB17のSPをチョイス。
スタンダードとスペシャルの違いは仕上げや材質が若干違う。

スタンダードは黒いレールにサイドカット(上の画像の皮の色が違う部分)が入ってなくて、レールとサドルを繋ぐ鋲がステンレス。

スペシャルはカッパーメッキのレールにサイドカット有り、鋲は銅製のものを手作業で。

仕上げに関しては黒の方が映える時もあるし、ステン鋲の方がモノトーンに締まったりする時もあるからスペシャルが上位互換、ってわけじゃないです。

サイドカットはほんの少しの手間に思えるけどこれも手作業で、この部分がないだけで実際にペダリングかなりしやすいというか、引っ掛かりが一個なくなる感じ。

LEAF 451を後ろから楽しむ。

リアビューもしっかり締まってて良いですね!
街乗り自転車を追求すると最終的に日本ではママチャリになりますが、「そうじゃない」人のためにあるミニベロです。

ママチャリって価格も化け物だし、全ての装備が最初からついてますからね。。
あれを同じ価格で作ることは僕たちにどう頑張ってもできないので、良い感じに上質な、可能な部分はメンテフリーなバイクを作ることを心がけています。

451BMXのような乗り味に抜群制動力で安心。

タイヤはMAXXISのHoly roller。
451で若干太いサイズを展開している稀有なブランドですが、このちょっと珍しいタイヤパターンは鴨川のような砂地から京都には点在しているあんま良くないアスファルトにもグッと入ってくる。

Panaracerのミニッツのようなスリックにするとまた一段と乗り味化けるので、よりサイクリングとして楽しみたくなってきたらそっちも楽しんでみてほしい。

年間単位で楽しめるカスタムですね。

フロントでも紹介したPAULのブレーキは位置関係をかなり幅広く変えることができるもので、406のミニベロを451にカスタムする時なんかにたまに使われたりするけど、PAULのポイントはそこではなく、やはり全分解できるところ。

細かなパーツが全て交換可能になってるので、折れたりしない限り一生使えます。
なにより、抜群の精度と硬度が生むめちゃくちゃカッチリ効くブレーキなんですよね。
リムブレーキはどんどんなくなっていってますが、やっぱりどこでも整備ができて、誰でも応急的に修理可能な部分はやはり長年君臨してきた実績は再評価されるべき、であります。

多分、全世界の自転車屋はみんなそう思ってるはず。
みんな当然チャリ大好きだから、新規格はワクワクするし、使ってみたいけど、やっぱり自転車って日常の道具だから。
レースに出るならそりゃ最新機材、ですが、みんなが修理したり、交換したりして長く使えるのが最高なんです。

回転かるがるハブにポリッシュRD。

リアハブはWhite IndustriesのT11、のポリッシュ。
EBS京都ではかなりの数使ってるので知ってる方も多いと思うけど、最高の気分にさせてくれます。

自転車で楽をする、これを究極的に考えると
「一回出したスピードのまま動き続ける」ことです。
そんなことは地球上では不可能ですが、機材的にできるだけ最高を目指すことは可能で、その一端の中でもかなり大事な部分を担うのがハブです。

ホワイトのハブはかなり回転が軽く、抜群の精度でほんと軽く走れちゃうんですよね。
かといって速くなるわけではないんですが、前述の動き続ける、、という部分を少しだけ実現してくれます。
人生、どれだけ漕ぐか想像もできないけど、上質な枕と同じく、長年使うことでめちゃくちゃ変わります。

あと、個人的にはラチェットの音が良い。
漕ぐのをやめたら「チャラチャラ」とか「シャー」って回るじゃないですか?
あれの音がめっちゃ上質なんです。

レーシングなハブだとめっちゃジージーなっててガチ感半端じゃないけど、ホワイトはそのぎりぎり中間で、高級な車のマフラーみたいな考え方で走る気にさせてくれるんですよね。


RD、リアの変速機はMicro Shiftのものを。
シルバーパーツで組みたい、クラシック大好きなファンのみなさまには悲報ですが、このRDは絶版、デットストックのものです。

EBS京都でもあと数点で、今季のオーダーで確実に終了です。

8速から10速のコンパチで、規定キャパより幅広いという良い意味でガバい過去感のある名作。
EBSとしても絶対に欲しくて何度も打診していますが今の所実現せず、、

かくなる上は自社で、となりかけるけど、コンポーネントの開発までやりだしたら多分フレーム製作まわらないのでやめておきます、誰かよろしくです。笑

このバイクの製作秘話。

ご夫婦でご来店されて、まずはカラーから決まる、ちょっと特殊なオーダーでしたね。
RAWにどハマりしてくださり、とてもグッときたことを覚えています。

もちろんオーダーの自転車ははじめてで、一生ものを!ってことである程度お任せいただいた上でお好みのパーツ、特にポリッシュパーツにこだわっていただきました。

デッドストックのRDがあってよかった!

あとはやはり、、2021年オーダー、パーツの入荷が滞りすぎてちょっと引くくらいお待たせしてしまったことが印象に残りすぎてますが、笑い話にしてくださる優しいご夫婦、理想です。笑

EBSのオーナー様は皆様とっても優しいのですが、それに甘えずしっかり調達、常に情報収集怠らないようにしていきます。

EBS京都はオープンしている日が少ないのであまり会えませんが、土日はいつでも整備、しにきてくださいね!

S様、ありがとうございました!

それではまた来週。
なんかミニベロのまとめとか作りたいけどなんも考えてないです。笑

Engineered Bike Service/MASN

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