ちょうどいいお天気が続く、、と思いきやそうでもない、やはり「京都」なお天気模様、6月。
祇園祭のあの音が稽古で聞こえてきて、宵山過ぎあたりで天気の荒れ抜け!ってのが定番セットですが、今年はどうかな。
今年の祇園祭に行かれるご予定の皆様はおそらく動線がめちゃくちゃ厳しくなっててちょっとしんどいかもしれないのでお早めの行動計画をおすすめします。
ちなみに、SNSフォローしてくれている方は知っているかもですが、祇園祭のルートで通れるエリアにめちゃくちゃウマイブリトー屋さんあるので是非。笑
この前は伝説のタコス屋さんとコラボしていて最高の夜だったな。
さて、今週の紹介はミニベロの特別製作シリーズより、2022年の限定製作モデルであるスペシャルミニベロをご紹介。
今年も特別製作の締切間近ですが、ラグドフレームで上質なミニベロのシングルスピード、ミニベロピストを製作することはしばらくないのでぜひ、この機会にご検討くださいませ。
じゃあ、2022年の特別製作ってなんだったんだ?となると、今年と車種は同じでHorizontal 451。
特別製作でまだ紹介していないのがあと5台、オーナー様によって若干仕様は違うんですが、共通するのは「ミニベロ×ディスクブレーキ」のバイクだということです。
お問い合わせのかなり多いディスクブレーキミニベロですが、かなりマイナーな存在で価格的にも少し高額になってしまうので通常ラインには載せておらず、今季のように限定期間でご予約を承る受注製作のような形で、2023年の製作はありませんのでご了承を。。
今週はその中でも最新規格をミニベロに落とし込んだ市販ではまずまだ無いモデルをEBSらしいクラシックなミニベロロードとして表現。
ご紹介するのは…
Engineered Bike Service (EBS) Horizontal 451 Disc Special
かなり濃い目のカスタム。
ベースは基本3色で車体、のかなり暗いブラウンとパーツの明るいブラウン、パーツのシルバー、端々にグッと引き締めのブラック。
走行性能として最新のディスクロードと同じ規格を採用しているのにスレッドステム仕様、だったり別ブランドのランドナーのバッグサポーターを純正流用加工していたりとクラシックな部分にも実現のためにかなり手が入っています。
ざっくりフレーム仕様。
この車種は限定製作で次の予定もないので仕様を公開しても再現できませんが、バイクチェックはオーナー様のマイバイク紹介ページを作るようなことでもあるのでざっくりめにご紹介。
フレーム規格。
・フロント12mmスルーアクスル 100mm
・リア12mmスルーアクスル 142mm
・フラットマウントディスクブレーキ
・国産ダブルバテッドフルクロモリパイプ/KAISEI 022フルセット
・1インチスレッドヘッド
・追加工/リアバッグサポーター専用穴加工
フレームカラー。
僕もある車種の純正カラーに採用したことがあるめっちゃ好きなカラーをチョイスいただいたんですが、残念ながらこのカラーは見ないと良さが伝わらない。笑
一見黒にも見えるくらいの光吸収系カラーなんですが、一度輝けばかなり奥行きのある中にレッドを混ぜ込んだメタリックブラウン。
高級感もあるのにギラギラしすぎないこのカラー、とっても好きです。
2023年6月現在、試乗車でこのカラーのバイクがあるので、気になる方は太陽の下で見てみてください。
ミニベロのディスクブレーキを最新規格、ミニベロロードで。フロントビュー。
コンパクトなフレーム、コンパクトなハンドル。
よく走るのが大前提のバイク構成にしっかりこだわりの詰められたナイス仕様。
ハンドルセレクトなど、かなり直感的に選んでもらってるんですが、バッチリはめてくるのがさすがオーナーS。
Tern Bicyclesのミニベロをお持ちでしたが1からのカスタムははじめて。
でも、はじめてでも楽しく探して選べるようなイメージでお話をお伺いすることにしています。
コンパクトなドロップハンドルがミニベロにどハマり。
やっぱりこの構成ではこのハンドルバーがポイントになってきますね。
フレームの仕様ですでにかなりこだわりが入っているにも関わらず、パーツでしっかりスタイル出す。
ハンドルバーはNITTOのランドナーバー。
流行極めるグラベルバイクって旅の自転車で、長く走るためには非舗装路もばっちこいなランドナーの側面というか、日本ならではの踏襲のカスタムが数多く存在するけど、その源流はこのハンドルにあると思う。
ドロップの少ない形状、ハの字のフレアハンドル。今の視点で見るとかなりコンパクト。
現行のグラベルの考え方はやはりアメリカファーストで、日本じゃ使い道ないくらい幅広いハンドルも格好良く見えちゃう世の中ですが、フレームに、体格に合わせたい、って時でドロップ、ってなったら選択肢に入れてあげるとグッとイメージの幅が広がるハンドル。
STIはSHIMANOのR7000、105のシルバーを使用して構成。
この当時、シルバーの105マジでずっと入荷未定で困った記憶。笑
ヘッドにはクリスキング、グリップナット。
1インチヘッドではもう間違いがなさすぎるし、特に今回はディスク化して、スルー化して、なのでヘッドへの負担増はこいつじゃなきゃ受け止められないかもしれない。
それでいてこの細身で”シュッ”としてるまんまなのはクラシック好きなみなさまも同じ思い。グッとくるよね。
限定で独自で色味指定して作ったNITTOのバーエンドはバーボン系のカラー。
かなり良い色入ってると思ってます。
たまに20個くらいまとめて作ってるので欲しいぞ!って方はぜひご連絡ください。
別にアルマイトお願いしているのでちょいと高額ですが、シルバーパーツの中に温かみがはいります。
精度の高いアイテムで走る、曲がる、停まるとバッチリなミニベロへ。
ディスク化したのならばやはり多少は良いブレーキ入れたい、となるのは必然なのかもしれないけど、この昨今、機械式ディスクブレーキの最高峰は日本から出ています。
それが「GROWTAC社」の「EQUAL」。
世界中のチャリ屋が絶賛しすぎて大人気になったのにめちゃくちゃ頑張って安定供給してくれているのもさすがなのです。
多色展開していて、カラーパーツあるあるな色物は価格UP!などもなし。
ディスクブレーキ本体って目立ちそうで目立たないので、あえて差し色などで遊んでみるのも楽しいと思います。
ローターはGROWN、シャフトはDT Swissと抜かり無し。
ハブはとっても軽いWhite Industriesのフロントハブ、XMR。
軽すぎて「おぉ」って組む前毎回なります。笑
水平、ホリゾンタルフレームでのカスタムミニベロはありそうでない。サイドビュー。
この平べったいドロップ、やっぱたまらんなあ。
700Cのロードとかだとかなり伝統的なツアラーとかじゃないと似合わせの難易度高めと言われるこのハンドルですが、ミニベロはこうした幅狭系ツーリングハンドルなんて得意分野でしかない。
このコンパクトさで関西路地、制覇して欲しいですね。
サイドではこれまたカスタムで製作したチェーンリングなどが。
個別製作のチェーンリングアルマイト加工に輝くWhite Industriesクランク。
やはりサイドはこのセットアップでしょう。
もう受付を終了したMR30クランク用VBCチェーンリングをシルバー加工。
White Industriesのクランクは使いたい、でもブラックのチェーンリングしかない。。
ってなってたオーナー様が割とたくさんいらっしゃって、使いたいのに色味は好みじゃない、、みたいなの。
なので少数限定で製作した時のラスト1がこのバイクに入っています。
これはよほどでなければこれからもやらないと思います。
加工をするときにあの手この手でいろいろやる必要があるんですが、その手間がホワイトのクランクの価格に乗ってくると、、今はちょっと現実的な価格ではなくなっていて、White Industriesの純正を最大限楽しむ、ってことを理由に一旦やめました。
でも、手間かけてるだけあってかなりマッチしてますよね。
インナーチェーンリングをあえてかなり小さくしているのもポイント。
便利装備と実用アイテムを整然と置いて機能美。
サイドまわりのパーツ構成は長く使えて、しっかりクラシカルを演出できるものをセレクト。
輝くシルバー、高級感のある本革パーツたち。
今回はnissenのワイヤーを使用している中でも明るめのブラウンを使っているのでどこを切り取っても色味が映えるカスタム感のある仕様になってますね。
フレームカラーそのものも大別すればブラウンなので相性は抜群。
太陽の下だとかなり表情の変わるナイスカラーであります。
特別なラックが目を引くこれまた別注仕様なスペシャルミニベロ。リアビュー。
リアビューでは取り付けることそのものにこだわっていただきこれまた別注仕様にて。
このラックめっちゃ好きで使いたくてたまんないんですが、今はちょっと手に入りにくくて受付休止中。
実はそのほかにもリムがデッドストックの山型、ポリッシュ、ビードジョイントのレアパーツなのだ。
ミニベロは一回パーツがなくなるとそのまま消滅したりもするので、一期一会にしたいですね。
他社ツーリングバイクから純正流用カスタムのリアバッグサポーター。
収まり抜群のリアバッグサポーターはNITTOさんに他社さんから別注しているラック。
そのブランド、その車種専用に設計がされているのでまずポン付けできる車種はないと言っても過言ではない。
で、このラックはさらに大径車、26〜インチからの車種適合なのでまずミニベロには厳しく、当時はダブルリアブリッジなんて取り付け案も出て、それはそれで格好良かったんだけど、無意味に重すぎる&変な剛性出る、ってことでこの路線になりました。
重量増を限りなく抑えてある程度の耐荷重も確保して、かつ当時はバッグサポーターとして意味がない、アクセサリー的な立ち位置で考えられていたものにしっかり理由付け、ばっちりサポーターとして稼働します。
リアブレーキもしっかりGROWTAC、EQUALにNISSENケーブル、ついでに言うと真鍮のキャップもNISSENでブレーキまわりオールジャパン仕様。
変速は105のグループセットにセクシーなゴールドチェーンが色味をつなぐ。
前後で揃えたバレットライト。
元祖高品質CNC系バッテリーライトといえばこのRindowのBullet Lighting。
前後同じ感じでマウントができるようになってるんですが、今回は副次的にリアに長めのモノステーが伸びているのでしっかり使いきる。
NITTOのランプホルダーを使って不思議めにマウントして、この形で商品化して欲しいルックスに。
このバイクの製作秘話。
大阪のお店でもミニベロをご購入いただきお付き合いさせていただいておりましたオーナー様が次に選んだのは同じくミニベロ。
ミニベロが大好きになるとそのマニアックな魅力に抗うことができず、良いモノが欲しくなってくるのですが、そう言うお話ならばぜひEBS、ってことでお声がけいただきました。
国産ハンドメイドバイク、ミニベロ、最新規格。
オーバースペックを街乗りで楽しむ、ってのは最高の贅沢。
フルサスマウンテンとか、最軽量ロードバイクなどは適切なフィールドでないと街乗りではスポイルされるできごとが多いですが、ミニベロはそういうとこ、強いんだよね。
ディスクブレーキのミニベロで、かつスルーアクスル化されているので分解も簡単なので、自転車や車載での輪行もかなりおすすめ。
この時期はほんと、パーツが何もかも手に入らなくてかなり苦労もしたし、お待たせまでしちゃって思い入れもひとしお、です。Sオーナー、またいつでもメンテナンスやカスタムのご相談、くださいませ。
今季も輪行に特化させた特別製作ミニベロがあり、製作枠はラスト1、今月末までの受付です。
気になる方はぜひ、この機会に軽量クロモリのミニベロシングルスピードを手に入れてくださいませ!
Engineered Bike Service/MASN
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