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(ひっさつ!)ネオクラシックディスクランドナー、GROWN “NEW CODA”!!

いやー、ついにこのバイクを記事で紹介することができます。

個人的にかなり思い入れが強いバイクなんですが、やっぱ良いバイクでしたので、SNSなどで見て気になっていた方はニューバイクの一つとしてぜひ迎え入れてあげて欲しいですね。

この記事ではEBSがハンドメイドで製作する国産パイプを使用した別ライン、GROWNの新型フレームのスペックなどを書いていきますのでチェックよろしくお願いします。

そんじゃ、早速行ってみよう!

今日のご紹介は…

目次

GROWN by E.B.S (all handmade in KYOTO) CODA

ひっさびさのこの感じ、待ってた、って方も多いんじゃないんでしょうか。
太タイヤでロードのテイストだと今では全て「グラベルロード」とくくられて久しいですが、メーカーとしてはやはり売るためのジャンル分けが必要なんですよね、ロック、だとか、パンク、だとか。

音楽やってる身からすると「俺たちをジャンルで縛るんじゃねえ!」なんて言われてしまいそうですが、そうじゃないと検索すらできない世の中なので、やはりこれもグラベル、だったりオールロード、などと呼ぶことも多くなるとは思うんですが。。

僕は、このタイプの自転車のルックスを「ネオクラシック」と呼ぶことが多くて、スペック的には「ディスクランドナー」と呼んでいます。

昔はパスハンティングだったり、クルスルートだったり、スポルティーフだったりと細分化された名前が多くありましたが。これをひとまとめにしては浪漫がねーだろ、ってことで前述のネオクラシックディスクランドナー(必殺技みたいになっとるがな)なる乗り物をどうにかジャンル分けできないか、と模索中です。

ラフロードなんて言葉もありましたし、かなり近いんですが、なんか違うなあ、もっと上品な感じなんだよなー、って思ってるんですが、なんかジャンルに収まらない感じもまたGROWN、そしてEBSって感じでいいな、って思っているのでとりあえずヨシ、販売に至るのでした。笑

ちなみにオンラインストアにもUPしているのでチェックよろしくです。
右下のふきだしマークから無料、完全匿名でLINEみたいにチャットを僕と繋ぐこともできます。

開発経緯。

このバイクの前モデルを知っている方は、「え?全然違うバイク作ってるやん!」って思うはず。

それもそのはず、全然ルックスは違います。フルモデルチェンジといえどもここまでやるのはなかなかないはず。

でも、このバイクの思想はなにも変わってない、実は正統進化だとあえて僕は言いたい。

もともと、GROWNはHey JoeCOYOTEなど、キャッチーでオールドなルックスが特徴的なフレームが多くて、オールマイティなCODAは縁の下の力持ち、って感じで目立たなかったんですよね。

逆にそれが自転車好きにウケてて、一見、めちゃくちゃオーソドックスに見えるホリゾンタルクロモリフレーム、1インチのクイル、カンチ、43Cクリアランスにダボ穴たくさんと実はかなりひねくれたスペックで、わかる人にわかる、という渋いフレームだった。

で、あるタイミングで僕が自転車乗り換えようかな、ってなった時に、魅力もっと伝えたくてCODAにしようと思ってて、今までラグド(継手溶接)のフレームにしか乗ってこなかったからどうしてもラグが良くて、カスタムでラグにしてもいいか?ってビルダーチームに相談した時にモデルチェンジの話が出た。

コンセプトメイキング。

じゃあ、このフレームって、一体何をするためのフレームだったか?という部分を徹底的に洗い直して、元々持っていたオールマイティな部分を全面に押し出した上で、Hey JoeやCOYOTEに負けないアクの強い装備にしてやろうと目論みた。

実は、初めはシートモノステー(後ろのシートステーが一本で始まる)で、Sベンド(ステーを湾曲させる)仕様のフレームが構想にあって、マルチな才能を持たせる=長い距離を楽に乗れること、というのは大前提になるので、ツーリングバイクとしてのお化粧としてはかなり良い感じだった。というかこれにラグが入るって面白いな、これしかないだろ、まであった。

すると、チーフビルダーから「トリプルトライアングルいいんじゃね?」みたいな話が出た。

いやいや、あれはFLOATのもんでしょ、と思っていた僕は頭が硬かった。
歴史を追えばツアラーにトリプルは積載面で見ても、剛性で見てもひとつの解だったし、せっかくフロートステーという独自のEBSのステーがあるのに、他のモデルでは使っちゃダメ、なんて誰も言ってない。

トリプルトライアングル仕様のCODAがいつまであるかは分かりません。
CODAは「最終楽章」って意味があるんだけど、今もまだ演奏中、そこに向かって。

世代によって変わっていく、EBSで言うとSTUFFみたいな立ち位置にしたい、と思ってこの形に決定しました。

開発コンセプト。

フレームのコンセプトは、やはりオールマイティ。
「1台でなんでもできる」バイクを作る場合、普通は何をしても邪魔にならないようにできるだけプレーンなルックスにするのが定石だけど、それはSTUFFが最高の答えを出しているので、CODAは装飾に若干手を入れました。

なので、

水平で伝統的なクラシックデザインであること。
・ホリゾンタルフレーム

ベース価格を上げてでも大人が所有してニヤッとできる装飾を入れること。
・ラグドフレーム+2枚肩フォーク

頑強なツーリングバイクにしなやかさを与えて優しくすること。
・FLOATシステムを採用したトリプルトライアングルフレーム

上記のようなルックスの要素を入れています。
装飾を入れれば重くなるし、このカーボン全盛の時代に重量のあるフレームってどうか、という意見もあると思うんだけど、そもそも一定のラインで国産のクロモリは軽くて強いので、それ以上を求める方は新素材を検討の中に入れるだろう、と。

もちろん、軽いにこしたことはないですが、高騰、高騰のこの時代に、良質な鉄を育てて共に生きていきたい、と考えた僕と同じ境遇の人はいるはず。

フレームスペック。

フレームスペックとしては現代のタイヤ規格を押さえた上でその方が良い、と判断した部分には積極的にクラシックな規格を採用しています。

ルックスとのバランスで選んだものもありますし、乗ってみてそっちの方が「優しいな」と感じた部分はより優しい方を採用しています。

部位規格
フレーム素材KAISEI 022ダブルバテッドフルクロモリ
フレーム拡張ボトルケージ×2、シートステーミドルラック穴
ヘッドセット1インチ(ITA)スレッド
ステムクイルステム
フォークフォーク三連穴+ラック糸巻き台座+ダブルアイレット
ホイール100/135mmQR、29inch/27.5inch 700/650 共用可能設計
タイヤ29inch-2.1 / 700-50C(フェンダーOK)、27.5-2.1
ディスクブレーキIS-PS台座/160mmローター推奨

基本的には伝統的なホリゾンタルフレームのランドナーがベースで、そこに思いっきり太いタイヤを履かせることもできるようにして、制動力の高いディスクブレーキを搭載した、というイメージです。

スルーアクスルやフラットマウントを採用していないのは、1インチのヘッドでディスクの制動を受けるのはそれなりに剛性が必要なんですが、足元を固めすぎるとなんか優しくなかったから。

スルーでも優しいんだけど、なんかタイヤで優しさ出してるなーって思ったので、QRを採用しました。
いつかはスルーになるんだろうけど、ひとまずこれが理由です。

そもそも、プロのMTBライダーがQRで走り回ってたのに、現代のパーツをしっかり揃える意味以外スルー要る?とかのひねくれも僕の中にはまだあるので、そのあたりの尖りも入ってます。笑

売るために、新規格を乱立させるのは仕方がないことなんですが、実際スルーもめちゃ良いしな。
元々良い、って言ってもらってたけど、STUFFとかはスルーになってグラベルで使ってる人からはかなり評価高いです。

CODAを画像で見る。

フレームサイズ。

Sサイズ(今季製作予定なし)

Sサイズフレームご検討だった皆様、ほんとすみません!
このフレームは意外に見えるかもですが、かなり厳しい制約のもと成り立っているフレームで、Sサイズの製作予定はありません。

Mサイズ(540mm)

今回画像で出ているバイクがMサイズで、ホイールサイズなどのご相談も視野に入れながら身長168cmくらいの方から177cmくらいのかたまで乗っていただけます。
僕が身長170cmなんですが、画像のシートポストのセットでドンピシャ、くらいです。

650/27.5インチで組むこともできるので、もう少し足つき良くしたいな、って場合や、より荒地参戦したい場合などもバッチリです。

Lサイズ(560mm)

身長178cm以上の方に。
ホリゾンタルフレームで560くらいあると、迫力あるセットアップになって羨ましい。
同じ流れの構成で設計されていますので、Mサイズと同じ考え方で組むことができます。

このバイクをおすすめしたい人。

このフレームは優しい、、一体どう言うことだ。
クロモリは一般的に優しい素材と言われています。
ただ、それはカーボンやアルミと比べて、のお話で、当たり前だけど鉄だから硬いし、強度もあります。

特に、今はいろんなところで精度が上がってきていてしっかり、カチっと決まるのが当たり前になってきていて、クロモリでもある意味「優しくない」フレームもあるんだなー、と思うようになった。

僕は競輪のフレームが好きで、集めたり、乗ったりしてきたんだけど、競輪のフレームはパキッとしてる、とかめちゃくちゃ分かりやすい。

で、街乗りにおいて硬いのが、パキッとしていることだけが素晴らしいわけじゃないんだ、って理解はしていたけど、最近になってより理解が深まる出来事があって、かなりこのCODAのセットアップに活かされています。

自分は大人だと、思えるようになった世代の方の童心をくすぐるフレーム。

このフレームは、ちょっと重量があるけど、かなりゆったり乗れます。
行ってきたけど、グラベルライドもいけるし、ロングライドもゆったりいけます。
その根底にある「優しさ」が欲しくなってきた人にこのフレームをおすすめしたいと思っています。

10代、20代、の若手でこのバイク「渋い!」と思ってくれる方はいらっしゃると思うけど、その時期にしか乗れない強さを全面に押し出したバイクがあるし、EBSでもご用意があります。

このフレームはそれよりも上の世代、遊び倒した30代、やっと大人と自分で呼べるようになってきた世代から、40代、50代、60代の先輩方。

ただ古い、昔のものはそれだけで良い、とは思わない、自分も歳を重ねてそれを知っていらっしゃる、安定感のある今の技術で作られたフレームに価値を感じる方にまずは手にとっていただきたいフレームです。

僕もこのフレームに乗っています。

お店屋さんに行ってどうでもいいランキングNo1とされる「僕もこれ買いました!」という同調意見。
人と被らない、ちょっと渋めのフレームを求めてEBSやGROWNをご検討くださっている皆様にこんなこと、言いたくなかった。笑

でも、乗っちまったんだ。
乗り換える、って決めて、開発からガッチリ参加しちまったんだ。

皆様と同じ目線で選んで、パーツを決めたんだ。

仲間意識、出してもいいでしょ?
(まだ1人しか仲間はいない。けど、僕の倍近い人生の大先輩が選んでくれました。)

子どものせ自転車としても使えるようにしたくて、これは正直COYOTEの方が向いているけど、このCODAにチャイルドシートも取り付けられるようにしたので、子育て世代のパパにも乗って、一緒に子どもと走ってほしいバイクでもありますので、パパは僕にお声がけください。渋いパパチャリ、作りましょう。

フレーム製作数は極小ロットです。多分2024年前期でも2本か3本だと思う。
手間もかかってるし、全然大量製作に向いてないです。笑

なので、毎年そこまでこのCODAのオーナーになる人は増えない、ということになるんだけど、それは逆に口角上げる要因なのかな、って。

マルチなフレームでここまで「やってる」フレーム、多分あんまないです。

このバイクのパーツリスト。

部位ブランドパーツ
ヘッドセットChris KingGrip nut
ステムNITTOEBS S-10
ハンドルバーNITTOEBS-30
ブレーキレバーDixnaJ-Reach
シフトレバーSHIMANO8speed
バーテープBROOKSLeather
バーエンドNITTOEC-02
シートポストN/B27.2mm
シートピンSugino19mm
サドルBROOKSB17 Special
BBTANGE107mm
クランクGROWNPCD110
チェーンリングSugino46-36T
チェーンKMC8speed
ペダルMKSGamma
リアフラッシャーKileyLM-017
FDSHIMANOR3000
RDSHIMANOR3000
カセットSHIMANO8speed
リムGROWN700C
ハブGROWNISO hub
スポークDT SwissChampion 1.8
タイヤPanaracerGRAVEL KING SK 50C
ローターGROWN160mm
ブレーキSHIMANOR317
ワイヤーNISSENClear Black
フェンダーHONJOSmooth 62

仕様は入手難度により変更の可能性がありますので、基本はこの仕様をベースにオーナー様と仕様書を交えたお話を行い、ペダルやブレーキ、ローターなどの細かな違いをしっかりご説明し、オーナー様に合った仕様で組み上げます。

コンプリートバイク販売ですが、EBS KYOTOではカスタムコンプリートが常なので、そうしたお話の方がよりフィットした製作が可能だと思っています。

販売や予約、価格など。

このフレームはGROWNから出ているので、コンプリートバイクとして販売をしています。
EBS KYOTOではもちろんカスタムコンプリートも受付しておりますのでお気軽にお問い合わせください。

製作時期。

2023年11月現時点でのご予約で2024年前期製作の最終あたりに溶接開始予定です。

イメージとしては来年の紅葉までに、くらいでイメージしておいていただけますと幸いです。

販売、予約方法。

こちらは従来と変わらず、店頭にてご予約、オンラインストアにてご予約、メールご相談にてご予約、どの方法でも可能ですので、メール、オンラインストアチャット、インスタグラムDMなど、どこからでもお問い合わせください。

しっかりとお話を進める場合は最終的にEBS KYOTOのメールでご案内致しますが、気軽なご質問などもメールでOKですし、もちろん上記方法どれでも、です。

ご予約の流れ。

  1. まずはご相談いただき、サイズやフレームカラーの決定を致します。
    その後、受付代金をいただきフレームのご予約は完了です。
  2. 次に、仕様のお話を進めていきますので、何度かご来店いただけるかたはもちろん、メールにて仕様書を交えたお話を進めさせていただくことが最も多いです。
  3. パーツ仕様まで固まれば部品調達を行なっていきます。
    フレーム完成までに全て集め切れれば最高ですが、選ぶパーツによってはお時間をいただく可能性があります。
  4. 完成すれば再度ご連絡させていただきますので、京都まで観光がてら納車に来ていただく他、そのままの形で発送も可能ですのでお気軽にお申し付けください。

※受付代金は店頭、メールご相談でのお振込では2万円なのですが、オンラインストアでは仕様上、コンプリート価格や送料などの合計価格を先に頂戴することとなってしまいますのでご注意ください。

販売価格ベース。

この仕様で組むと、単純計算で60万円くらいがベースとなります。

ベーシックなパーツ構成、できるだけリーズナブルに組んだ場合、フェンダーレスなどの仕様で40万円くらいからが仕様目安となります。

僕はマジで止めたんですが、Kobayanがそれでいこう、って言うから。

フレームカラーのカスタムオーダーや、ダイナモライト仕様やフロントシングル、ハンドル変更などの仕様変更はこの価格から上乗せされる形になりますがあしからず。

製作スケジュールが出て、製作台数のうちでストックフレームが作れそうならより価格の安いモデルを組もうかと思いますが、フェンダーなどが入ってこの価格にはまずならないと思うので、クラシックなランドナースタイル、だけどディスクブレーキで、太いタイヤが入るアドベンチャーバイク、ロングライドバイクをお考えの方はぜひご相談ください。

試乗車あり〼。

試乗車1台目はこのMサイズフレーム。

今回はこのバイクを店頭の常設試乗車としていつでも乗ることができますのでお近くの方はもちろん、遠方からの方もご試乗お待ちしております。

常設、といえども先週みたいに試乗会に持って行ってたりすることもあるので、事前にお問い合わせいただいたり、ご来店のご予約をいただくのが最もスムーズであります。

このバイクで色々テストしているので、時々によって仕様が変わっていると思いますが、ベースはCODAのままなので楽しく乗っていただけると思います。

試乗車2台目はMasnが実際に乗っているMサイズスタッフバイク。

試乗車はもう一台あって、同じくMサイズのフレームで、僕が実際に「自分で乗るならこの仕様」という組み方をしたものです。

店頭展示のCODAが完成度高すぎて他の選択肢を選ばざるを得なかった、ということもありますが、どうせ組むなら対比の取れる構成で、というのと、シンプルに自分が集めてきた使いたいパーツで組んでいるし、良い意味でEBSのセオリーとは違う組み方をしているので、「あ、こんなんもアリなんだな」という感じで乗っていただければ。

こちらも僕が店舗にいる間は乗ってきてますので、かなりエグめの雨でも自転車通勤しているので大体置いてあるはず。

僕のバイクなんで、気軽にガンガン乗ってください。
当たり前だけど、どちらも妥協なくちょうど良いバイクを目指して組んでいます。

こちらの記事もぜひ。

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お問い合わせはお気軽に、どこからでも、です。

下記のコンタクトフォームから直接僕のいるEBS KYOTOにメールでお問い合わせが可能です。
その他、Instagram DMから、など、
その全てが僕につながるようになっているので、どこからでも、です。

実際に具体的なオーダーのお話をする時はチャットではなく正式にメールをお送りしますが、オンラインストアのチャットはかなりざっくり送れるので、お気軽にご質問くださいね。

    オンラインストアにもUPしているのでこちらからもご予約やお問い合わせが可能です。

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