皆様、新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします!
新年早々、なかなかハードモードな日本。
石川県は大好きなエリアで、あらゆる乗り物で能登半島は駆け巡ってるのでとても悲しい。
県の人が作ってくれたあの無料の道路(今考えたらすごいよね!)も次は有料にせざるを得ないだろうし、魚介の滋味は世界最高峰だと思っているけど地形も変わるだろうし、でなかなか厳しいと思う。
僕にできることなんて全然ないんだけど、一生懸命生きることで、なにかしら力になれる日がくるはず。
今年も日本の自転車を、EBSを、GROWNを、Tobiraをしっかりご紹介していくのでよろしくお願いします。
最近店頭で展示しているバイクの紹介を全然していなかったので、少しずつこのあたりもご紹介させていただければ、と思っております。
この記事では偶然手に入ったSHIMANO GRX Limitedのフロントダブルセットを改めてSTUFF 44に組み込んでいます。
派手な色使いやデカデカとロゴのないシンプルなクラシックMIXのグラベルロードやツーリングロードが欲しい、探している方はぜひご覧ください。
ちなみに、今回はこのために復刻でSTUFF 44のGGを製作しましたが、2本製作したのと、GRX Limitedがもう1セットだけあるので他のサイズ、他の車種でも組むことができます。
気になる方はぜひご相談、お問い合わせくださいね!
そんじゃ、今回ご紹介するのは…
Engineered Bike Service(EBS)STUFF 44 Gravel Geometry(GG)

久しぶり、というかまさかGGを復刻するなんて思ってもみなかったけどやっぱいいなー!
GGってなんだ?って人だらけだと思うのでこのモデルのご紹介から。
STUFF 44の開発ストーリー。

STUFFの誕生はもう十数年前。
まだカンチブレーキで、1インチヘッドで、という今だとかなりクラシックな規格でスタートしています。
EBSの中で、最もマルチパーパスな何にでもなれる、というフレームの強みがありました。
そこからそのコンセプトは変わらず、パーツの規格や欲しい強度に合わせて変わっていったんですが、クイックリリースモデルでディスクブレーキ、という形から今の12mmスルーアクスルに変わっていった時に明確にお客様からのご要望の範囲が拡がっていきました。
それは、
・クロスのギア比率や街乗りでゆったりめに使いたい
・ツーリングバイクとしてのクロモリフレームの立ち位置が好き
みたいな従来のSTUFFのご要望に加え
・カーボンフォークを入れたい
・もっとグラベルなエリアにも足を伸ばしたい
このあたりのよりタフな環境下での使用想定、イメージ、願望を受けることが多くなりました。
クロモリフォーク前提のオーバーサイズSTUFFでももちろん実現可能ですし、どこでも走ることができますが、やはり現行の最新カーボンフォークを使ってみたい、というロマン溢れるご要望や、よりハードな環境でも耐え、しっかり長く使えるもの、として変化が求められていました。
でも、44mmヘッドに大径化し、カーボンフォークを前提とした骨太のフレーム製作は今までのクラシックなフレームメイキングと相反しているな、と感じ、このまま前者のご要望を無視はできないという結論に至り、STUFFの系譜は一つ、派生することになりました。
それでも、フルカーボンにするわけじゃないし、街乗りだってしたい。
めちゃくちゃレーシーなルックスで普段着が合わなくなるのはいやだ、ってのは僕もとてもよくわかるところなので、STUFFの持つクラシカルな部分と最新の規格を合わせてよりトガッた方向も実現、ご提案したい、という思いでまずはTG(touring geometry)というフレームの構想ができあがりました。
TG(Touring Geometry)とは?

ツーリングジオメトリーのSTUFF 44。
こちらはホリゾンタルフレーム(トップチューブが水平)でカーボンフォーク、という現代の考え方ではなかなかないフレーム構成です。
今、グラベルロード、というカテゴライズで何かを作ろうと思えば、まずスローピング(トップチューブが傾斜している)のフレームが当たり前です。
これはこの後のGGでお話しますが、「当たり前」と言われるくらい探してもない形になります。
TGでは古来から支持されてきたロングライド、ロングツーリング環境で定速で長く走ることができるいい意味でのゆったりさ、カーボンフォークの振動吸収性を最大限に活用しながらある程度太めのタイヤを履いてスムースに行動が可能な製作イメージ。
KAISEI 019フルクロモリ、ロード、グラベルグレードのコンポーネントはどれもインストール可能な上でフェンダーの取り付けOK、フロントダブルOK、それでいてセンターキックスタンド台座まで備えるというツアラーよろしくな仕様です。
このSTUFF 44 TGは受注製作ですが通年受け付けているモデルになりますので気になる方はぜひお問い合わせください。
GG(Gravel Geometry)とは?

こちらがGG。
使用パイプなどを変更せずに、適度にスローピングさせたより現代的なフレーム構成です。
前述した、スローピングであることが「当たり前」とされているのはなぜなのか?というと、グラベル環境では乗り降りすることが多く、跨ぎやすいモデルが欲しいということ、サドルを状況に応じて上下できるドロッパーポストの装備が望まれること、そして登坂に強い、踏ん張りの効くモデルはスローピングであることが理由です。
最終的に自分で漕げばどちらのモデルで、どちらの環境でもクリアできますが、こう書くと根性論になってしまいますね。笑
こちらもロード、グラベルのパーツもOK、フェンダーなども搭載可能、センタースタンド台座なども装備し使いやすく、本格的なクロモリ+カーボンのグラベルバイク、グラベルロードをお探しの方にはぴったりなバイクかと思います。
なぜSTUFF 44の中でさらにふたつに分けたのか?
そんなモデルの制作経緯は、「SHIMANO GRX Limited」が限定発売されるから、というのが発端です。
GRX Limitedは、SHIMANOが国内で磨きを入れたりして特別に製作し、世界の限られたショップにのみ卸しがあった完全限定モデルです。
条件としては「ハンドメイドでフレームを作っていること」または「グラベル系のハンドメイドフレームを販売していること」だったんですが、発売前にグラベルフレーム製作の打診があり、このGRXを合わせるために製作したといっても過言ではないのがこのSTUFF 44 GGなのです。
なので、このGGはその当時製作した限定フレームのみで終売だったのですが、偶然GRX Limitedが手に入ったから、これも復刻しよう!ってことで再販が決まりました。
今回GRX LimitedをDigれた理由。
限定だったのに2セット追加で用意できた理由について語る必要があります。
発売当時、僕がご用意している数が少なくてお断りしてしまったお客様がいるので、申し訳ない気持ちがあるから…
自転車業界では結構あるあるなんだけど、超絶人気なのにこのエリアではあまりウケなかった、ということがあります。
市販の自転車だと結構あるんだよね。
それでパーツや車体をシェアしてくれて、みんな幸せ、ということです。
今回はあるショップにまだあることを知って、全部くれ、と。笑
結構な価格のセットなので、仕入れてすぐにガンガン売れますよ!みたいなものではないんだけど、限定版だからこれ以上値上がりすることもないし、今欲しい人もいるだろうし、ってことで今回ご用意させていただきました。
今回展示販売しているSTUFF 44 GGのご紹介。

フレームスペックやパーツ詳細。
フレーム/フォークスペック。
◇フレーム
フレームマテリアル…KAISEI 019 ダブルバテッドフルクロモリ(0.8mm-0.5mm-0.8mm)
ヘッドセット規格…44mm
シートポスト内径…27.2mm
シートクランプサイズ…31.8mm
ボトルケージ台座…ダウンチューブ三連穴+シート二連穴+BB前二連穴
ドロッパー内装穴加工
ヘッドバッジビス留めプレート仕様
リプレース可能なリアエンドハンガー
12mm/142mmスルーアクスル
フラットマウントディスクブレーキ
◇フォーク
OnebyESU グラベルフルカーボンフォーク
ブレーキ内装
左右ボトルケージマウント
オフセットエンド
12mm/100mmスルーアクスル
フラットマウントディスクブレーキ
フレームサイズと推奨身長。
◇フレームサイズ
シートチューブ…475mm
トップチューブ…535mm
◇推奨身長
162cm〜170cmくらいまで。
ドロッパー前提とする場合や、もっと突き詰めたセッティングも可能ですが、このまま乗るならばこの辺りが推奨値となります。
パーツスペック。
部位 | パーツ |
---|---|
ヘッドセット | GROWN BRAND 44mm shield Head |
ステム | NITTO MCR65(80mm) |
ハンドルバー | NITTO RM-3(580mm) |
STIレバー | SHIMANO GRX Limited |
バーテープ | BROOKS Micro fiber |
シートポスト | Gp 27.2mm |
シートクランプ | GROWN BRAND CNC Clamp |
サドル | BROOKS B17 |
クランクセット | SHIMANO GRX Limited |
FD | SHIMANO GRX Limited |
RD | SHIMANO GRX Limited |
カセット | SHIMANO CS-HG500 11-34T |
ハブ | GROWN BRAND Amber Hub |
スポーク | DT Swiss Champion 1.8mm |
リム | GROWN BRAND 700C Rim |
タイヤ | Schwalbe G-ONE R 47C |
チューブ | Schwalbe French |
ブレーキ | SHIMANO GRX Limited |
ディスクローター | Ashima Air Rotor 140mm |
ペダル | MKS UB-lite |
オンラインストアでも展示、販売しているのですが、ストア内でサドルなどを選んでさらにリーズナブルにすることができます。
次回の記事では細部の紹介をしていきます。
気になる方は個別にご案内も可能ですのでお気軽にお問い合わせくださいね。
価格。
オンラインストアで最もリーズナブルな組み合わせの仕様で¥476,000-です。
現在開催しているセールではサドルをベーシックセレクトすることで¥395,080-でご購入が可能で、国産ブランドクロモリ、国産ハンドメイドフレームにフルカーボンフォーク、シルバーパーツもしっかり使用した上で限定版のSHIMANO GRX Limitedが入ってこの価格はかなり!かと。
まだパーツがあるならご紹介させていただく資料として展示させてもらうんだけど、この仕様はもう2度と手に入らないので置いてても店舗としては、なのでこの最後の1台、乗ってもらえる人がいれば最強にお得です。
オンラインストアでSTUFF 44を見る。
お問い合わせはこちらから。
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