春分の日。
京都はめちゃくちゃ雨です。しかも謎に晴れ間もある。
季節の変わり目ってことで記事をぱちぱちと店内で打つ日に。
毎年のことで、僕の告知不足でしかないのですが、EBS KYOTOはオーダーのお店なので「今欲しい」という需要になかなかお応えすることができなくてつらい。
展示車両がたまにドンピシャ!ってことがあって、その場合はめちゃくちゃお得に購入が可能なんですが、これも販売期間があるのでなかなか難しいですね。
EBSやGROWNのバイクは大体3ヶ月〜半年〜くらいで納車が可能なスケジュールで組んでいるんですが、タイミングで1年かかったりするものもある(例えば今だとSTUFFは完売したばかりなので次はかなり先です)ので、長く使うための自転車、ある程度の期間を見ていただければ幸いです。
さて、今回の記事ではシングルスピードミニベロのFLOAT 451S、最終回。
RAWカラー、オールブラックの締まり方はEBSでもめちゃくちゃ人気です。
その中でも前下がりのパシュートライクなフレーム設計は特徴的で、それをラグドフレームで構成した大人のミニベロ。
その1、その2はこちらから。
本日のご紹介は…
Engineered Bike Service(EBS)FLOAT 451S
「走る気にさせてくれるミニベロ」というスタイリング。
かといってスパルタンなカチカチのフレームではなく、乗り手に優しい設計とクロモリの素地の良さでしなやかな乗り味です。
ミニベロシングル、FLOAT 451Sのサイドビュー。
三角が増えれば剛性が上がる、のが自転車フレームのセオリーですが、FLOATはこの部分に「ヌケ」を設定し、入力はしっかり出力され、路面から入ってくるネガティブな振動はしっかり受け流すような作りになっています。
このバイク、クランク周辺の写真が撮れてなくて、引きだけの画像になっちゃうんですがお許しを。。
クランクはSUGINO 75、ペダルはMKS シルバンツーリングネクスト。
カメラ、たまにこういうことあるよね。
RAWでも撮ってたはずなんだけどサルベージできず。
実際はSUGINO 75にSSG 144の54Tが入ってます。
なめらかなのにしっかり直線のエッジが効いたクランクに花形になる空間のSSG。
SUGINOはしっかり大径のチェーンリングも出しているのでミニベロのギア比もしっかり作れてありがたいです。
が、どんどん生産中止になってるモデルが世界であるので、今のうちに良いチェーンリングを持っておくのも手です。
黒とRAW、そして真鍮の感じもめっちゃ良いですね。
ペダルはMKSのNEXTシリーズ。めちゃ良いペダル。
最近ちょっと仕上げが変わったんですが、僕は個人的に旧型の方が好みだったので今持ってる人はラッキーだと思います。
これは個人的な意見だけどね!
もしかしたら元に戻るかも、、と思いながら、ここ最近は同じMKSの中で違うペダルをおすすめしています。
サドルはBROOKS。そこにつながるトリプルトライアングルフレーム。
BROOKSはCANBIUMをチョイスいただきました。
C15はスポーツサドルの中では中間の細さで、ルックスもシュッとするけど、座り心地も硬すぎなくて良いです。
BROOKSのクラシカルさはそのまま、オーガニックな素材感、ルックスを保てるのはこれからの選択肢になるのでは。
革サドルの価格がマジで笑えないので、CANBIUMはそれの選択肢にもなり得るけど、やはりBROOKSが作るサドルは良いってこと。
国産クロモリ。KAISEI022ダブルバテッド。
FLOAT 451SにはKAISEI 022を純正採用しています。
カスタムで他のパイプに変更していることもありますが、丈夫さと軽さのバランスが最も良いクロモリはKAISEI社、国産クロモリの中では022番が最良。
肉薄部で0.6mmという薄いパイプですが、クロモリはこれでも強度十分。
ミニベロシングルFLOAT 451Sのリアビュー。
リアからのFLOATステーはFLOATオーナーならば是非愛でてほしい部分。
ここを溶接しないことで変に歪んだりビードが残ることなく直線としてそのままシュッとおろせるのも美麗であると感じます。
FLOATトラックエンドに固定ギア。軽量だけじゃないホイールで。
FLOATシリーズはオリジナルのトラックエンドを溶接。
Kamogawaなどでもこのエンドですが、FLOATだけ少し手間をかけています。
差し込みの細かな部分を磨ききらないのがEBSスタイル。
その無骨な感じが全体のインダストリアルな空気感を演出していますね。
ホイールはVELOCIYリムにWHite Industiresのハブ、DT Swissのスポークで。
451ホイールで32ホール、6本組というのはベーシック中のベーシックなんですが、ミニベロのホイールは軽ければ良い、ということではないのが奥深さ。
しっかり回るハブを丈夫に組むことで変形の少ない、横の負荷の少ないホイールになります。
FLOAT 451Sの製作状況、納期など。
FLOAT 451Sは現在製作中、春の溶接完了を目指しています。
Sサイズは予約で完売しておりますので次回製作(2024年末〜2025年〜)のご予約をお願いします。
M、Lサイズはストックが各1本は作れる予定なので、納期としては仕様確定から塗装完了や組み上げまで約3ヶ月〜といったところです。
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