9月は毎年、暑さもやっと和らいできて(実際は人間が適応してきただけなんだろうけど)、暗くなるのがちょっと早くなってきてくらいから活動的スイッチが入ってくる「スポーツの秋」が始まります。
自転車業界にもそれはあって、暑い時に身体中から絞り出されるような大量の汗をかいて水そのものを入れ替えるライドなんかもまあ覚悟してやれば楽しい(肌入れ替わったみたいな感覚になります)んだけど、まあ、やっぱ暑いじゃないですか。
ニュースではやれあれが危険だ、これが危険だと言い、いつの間にか年間の半分も家からでれないんじゃないかと思う今日このごろ。
体力がそれなりにあって、休みの日で、晴れてて、気候がなんだかよくって、という今が1番若いこの日。
タフなアクティビティで充実させにいくのではなく、いつもより遠い本屋さんに行くまでを最高に楽しむ、こういったことができれば来週も楽しいんじゃないかと思わせてくれるはず。
今回ご紹介させていただくのはEBSで展開している中でもEBS KYOTO専売商品であり、マンパワー的な価格追求でこの店舗でご用意できる中で最も価格として安く、それでいてハイグレードな国産クロモリを使用しハンドメイド溶接している「Kamogawa」というフレームで組んだコミューターバイク(通勤自転車)です。
コミューターバイクってなんだ?
コミューター、って日本語に訳すと上記の通勤〜となるけど、もっとざっくりした意味合いがあると思っていて、ゆったり走ったり、街乗りでただ普通に乗りたかったり、通勤に、買い物に、気軽なライドにいつでも出かけられる組み方を「コミューター」と僕は呼んでいます。
コミューターってこんな組み方。
こんな組み方、、とか言いながら。。








このパーツを使えばコミューターだとか、クランカーだとか、ロードだとか。
タイヤが小さいからそうは呼ばないとか、マウンテンバイクみたいなタイヤだからそうじゃない、とかはなく。
あなたの今乗っている自転車も、用途がそんな感じならそれは「コミューター」です。
こんな感じで書くと、
コミューターとは、あなたの心の持ちようです。
1900ー マス・マスーン
みたいな、思想的な考えになってしまうけど(サンサーンスみたいに言うな)、まあそんな感じで捉えてもOK。
僕のコミューター論。
代表的な日本のコミューターっていわゆる「ママチャリ」なんですが、僕が提案したいのはちょっと違う感じで、海外賛美ではないけど、「海外で使い倒されている街乗りスポーツ自転車」みたいな意味合いです。
なんというか、日本って便利すぎてコミューター的思想がちょっと蔑ろにされているというか、むしろ理解しているからこそ逆に安くみられているというか。
コミューターとしての自転車が便利だと熟知しているからこそママチャリができたし、大量生産されているんですよね。
それって90年代くらいまでは良いことだったんだけど、人も減って、作る人間も減って、お願いしていた海外のコストも上がり続け、削減されていくのは性能、装備。
結果、折り畳み傘くらいの感覚で盗まれたり、壊れたりしても何も思わない。
パンク修理するくらいなら捨てるって人もいる。
目の前から消えて、また新しく見える自転車を買う。
どこかに放置されたり、ゴミになる。
これがちょっと意味わかんないな、って思って、コミューター的な考えを改め、「長く使う」というEBSの思想と自分のイメージをぶつけて混ぜたのが「Kamogawa」をはじめとした僕のコミューターカスタムです。
海外でいうママチャリってなんだ?
海外には日本からきた中古のママチャリが大量にあります。
それはもう、大量に。
大学の名前が貼ってあるものからマンションの駐輪マークがあるものまで、確実に「誰かが使っていた」と感じられるものがたくさん。
直して、使う。
これだけのことが今の日本人には難しくなってきています。
今回お話を進めていく「ママチャリ」ってちょっと違っていて、コミューターは買うのではなく「作るもの」。
万人に合う形ではなく、自分に合わせて作っていくというのが僕が提案しているコミューターです。
今回紹介するのは、僕のコミューター的考えの中でも源流に位置する考えのひとつ。
他にも支流はたっくさんあるので色々相談して欲しいけど、僕の川はここから始まり、自転車という海に繋がっていくのです。
今回紹介させていただくのは…
Engineered Bike Service(EBS)Kamogawa V3

シングルスピードで、乗りやすい。
太めのタイヤが入って、軽く漕げる。
ラックやフェンダーの取り付けを可能にし、クラシックな見た目とストリートな意匠も入れる。
入手しやすい消耗品の規格。
走る仕様に寄せることもできる。
このあたりの考え方をKamogawaというフレームに乗せています。
Kamogawaってなんだよ!って方は過去記事を掘ってみてね。
京都の鴨川からとった「Kamogawa」です。
ざっくり仕様から見ていく。
フレームカラー。

カラーはブライトゴールデンイエローというカラーをマット仕上げで。
ビビッドでもクラシカルに魅せやすいカラーを艶消しにすることでポップな感じを出せていますね。
フロントラック台座を追加溶接。

今回はフロントラックがオーダー時点で確定していたのでフロントフォーク前爪にアイレットを追加。
後ろの穴はこの時期のモデルには初めからついているので、後から取りつけたくなった場合でももちろんOKだけど、完成のイメージがまずできているならここに追加で溶接するのはよりスッキリ見せるための理由になりますね。
トラックエンド。

Kamogawaは変速機や多段ギアなしで乗る「シングルスピード」というフレームです。
変速機が後から付けられるモデルや、そもそも変速機が前提となっているモデルもありますが、それぞれの良さがあり、突き抜けるジャンルが違うので、使い方に合わせてご提案させていただければ。
僕はシングルが大好きなので露出が多いですが、整備性が良かったり、メンテフリー、イージーな場面が多く、セルフメンテを少し学ぶだけでもグッと楽に扱えるのがシングルスピードです。
似て非なる「ピストバイク」仕様にもできますが、これはどちらかというとハブ側の考えなのでこちらでは割愛。
センタースタンド台座。

トラックエンドフレームだとついていないことが多いセンタースタンド台座。
トラックを走るためのフレームなのでそれは当然なのですが、Kamogawaは走りの一面も持たせつつコミューター、街乗りの属性を前面に出しているフレームなので、当然センタースタンドを想定しています。
もちろん取りつけないのもOK。
国産パイプのKAISEI 022ダブルバテッドフルクロモリ。

EBSで製作される全てのフレームには国産最後の自転車用パイプメーカーである「KAISEI社」のフルクロモリパイプが採用されいます。
本来は自国で持てるのは誇るべきことですが、コスト面から世界のほとんどのメーカーは台湾に拠点を移しており、いつか、なくなってしまうかもしれない国産の鉄の自転車。
使える限り、僕たちは国内企業と共に在りたいと思っています。
世界で評価されるブランドパイプなので、日本のフレームにしかKAISEIが使われていないということではなく、アメリカのハンドメイドフレームでKAISEIを使用していることなんてことも結構あるので、ここ数年のあの渦中では国内にいるのに手に入りづらい、なんてことも起こりました。
Kamogawaに採用しているのはツーリング車など、丈夫さが必要、でも軽くあって欲しいというかなりわがままな属性の自転車に採用されるKAISEI 022という番手を使用しており、内部で厚みの変わるダブルバテッドを使用しています。
溶接強度の必要な部分で0.9mm、しなりを持たせたい部分にはより肉薄な0.6mmというかなり薄いパイプですが、ここが鉄の凄さで、薄く、細身なフォルムを保ったまま、しっかり実用強度で20年、30年と使うことができる素材です。
フロントまわりを見る。

マットなイエローが羨ましくなる抜群相性。
このイエローは再現可能で、しっかりレシピも持っているのでどうしてもこの色が良い!
って方はオーダー時に「黄色のアレ」とご指定いただければ。
もちろん、黄色はたくさんありますのでそこから選んでもらってオリジナルの追求もぜひ、です。
目を惹く大きめのフロントラック。

やはり目を惹くのはフロントラックですね。
ちょいとアゲめにセットしたスレッドステムで空間をあけて、色々載るような工夫です。
このフロントラックはPelago bicyclesのCommuter Front Rack Aluminium Large。
アルミとステンレスの2素材、サイズ展開もあるというなかなか幅広く作ってくれているのでいろんなバイクに合わせやすいこと、取り付け方式が潤沢(付属パーツが多い)こと、なによりこの作りでこの価格、ってのが良いです。
ちなみに僕自身は「取り付けるならデカいものを」という考えになることが多く、大は小を〜と思いがちです。笑
荷物を載せないなら要らないし、載せるかもしれないなら大きい方がよくね?みたいな。
もちろん、バッグサポーター的に小さいものを取り付けるのも当然OKだし、載せたいバスケットの大きさに合わせたり、駐輪場の幅を考えたりすることも重要です。
フロントラックは飾りで取り付けたりすることも全然アリなので、そんな時は小さめのものをセレクトしてみたりしましょう。
僕は飾りでも大きいのいきます。笑
ゆったり+スポーツも感じれるプロムナードバー。

コミューターといえば、とされがちですが、自由に取り付けてOKなハンドルバー。
こうしたゆったり曲げて手前に返ってくるハンドルバーを「プロムナード」と呼ぶことが多いです。
ライズしていたり、クロスしていたりでクランカーバーやオールラウンダーと呼ばれたりもしてややこしいですが、名前のとおり散歩的な使い道ならプロムナードと呼んでOKだし、用途にも合います。
このハンドルバーはNITTOとRivendellのコラボレーションで発売されているハンドルで、ライズを限りなく減らした平面に近いコの字型ハンドル。
ゆったりさせすぎるといかにも、、という感じがちょっとな〜、って方はこっち系が良いですね。
同じくNITTOさんとEBSがコラボして出した初めてのハンドル、EBS-10 barもこっちの考えにかなり近いです。
EBS KYOTO的コミューターにおすすめなダイナモライト。

やはりおすすめなダイナモライト。
電源のON/OFF要らず、充電のために脱着要らず、充電忘れ、持って行き忘れナシ、残量を気にせず、常に最大光量であることなど、街乗りや通勤で夜走るならばメリットだらけのダイナモライト。
軽い回転で電力を発生させられるスポーツバイク用ダイナモハブなどの初期投資は必要ですが、バッテリーライトの煩わしさを知っている(もちろんこちらにもメリットがあります)方ならストレスレス、即日回収できるレベルのものです。
いや、夜走らないから別に安いライトでいーや。って方もごもっとも。
夜走るけど、まあそこそこのライトでいーや、って方もごもっとも。
その両方を僕も経ています。
電力のシステムの構築、長寿命なハウジングのしっかりしたライトの導入。
ここにかかる費用はそれなりですし、ご提案の中で高額になるポイントでもあるので、ご提案はさせていただきますし、初期で入れておくのが1番安い(車輪を組んだり、追加で購入する必要がない)ことなどから、本気でおすすめなんですが、最も大切な毎日乗って、長く使うにあたり「このくらいで作りたい」を実現するためのご予算はそれぞれなので、しっくりくるところをご指定、ご相談いただければバッチリ組ませていただきます。
今回はドイツのB&M(ブッシュアンドミューラー)社のIQ-XSシリーズを。
アルミのハウジングに塊感のある濃いめの投光で夜もばっちりいけます。
より明るいIQ-X、他ブランドでさらに広範囲を照らすものも存在しますが、真冬、街灯のない1番真っ暗なシーンがあるかたでもIQ-Xクラスがあれば十分安心して走ることができるはずです。
具体例でいえば真夜中の鴨川を走れます。
京都に住まれている方でも、夜中の鴨川走ろうなんて思わないでしょ?
行けなかったエリアや時間帯に気持ちよく走れるのも一つのメリットですね。
ダイナモライトおすすめ記事、デメリットまでしっかり書いてるのでこちらもよければ。

赤をアクセントに。

今回のバイクのご相談をオーナー様から頂いた時に、大切にされていたのは黄色と赤色。
差し色は入れたいけど、やりすぎ感のないようにしたい…
でも、しっかり赤は入れたいしな〜!
という思いをお伺いしていました。
赤色ってスモールパーツでたくさん存在しているので、セルフカスタムでも入れやすい分、いつの間にか赤だらけになっていたり、若干色味の違う赤が混在して変な感じになっちゃったりしないか、と不安になったりされる方の多いカラーです。
結論から言うと自分のバイクは自由でOK、なんですが、そこにこだわるのが僕たちのお仕事なので、色味を合わせた赤色を各部に入れさせていただきました。
場所によって価格も違うし、ハイグレードなものもほんとちょっとしたパーツもカラーパーツは存在します。
経年変化したあとの褪色を知っていたり、イメージできる処理だったりする場合はそこまで意識してセレクトさせていただきました。
誰でもできることなんですが、かなり気をつけてセレクトしました。めっちゃ良い感じだと思います。
フロント周りの画像ギャラリー。










今回はフロントまわりにポイントが多いのでフロントまわりのご紹介が大きめでしたが、やっぱり良いなあ。
サイドから見ていく。

クロモリのホリゾンタルフレームにストレートフォークのスッキリ感がたまらない。
変速ワイヤーなどがない簡素なスタイルは原始の姿を彷彿とさせ、クラシカルな空気を出しているのに、都会的な印象もしっかり入ってくる。
トラック規格のクランク採用で走りたい時にも。

自転車の横顔であるクランクには規格が存在し、BBの適応やチェーンリングの適応などに関係します。
このクランクはクラシックなスクエアテーパー軸のものを採用していて、リーズナブルに組むことも、ハイグレードな軸を入れることもできるナイスクランク。
チェーンリングの規格も2種類選べるかなり便利で質感も良いクランクなんですが、Kamogawa V3でベース採用しているのはPCD144という、競輪やトラック競技で使用される規格。
大きなチェーンリング(ギア)や、丈夫なものの多い規格で、選手クラスのハイパワーにも対応しているパーツもあるけど、街乗りでそこまでは必要なかったりもするのでちょうど良いものをセレクトくだされば。
もちろん、1番登板の多い街乗り自転車だからこそ良いパーツで格好良く、ハイグレードに!ということは5億%理解できますのでそういったカスタムにも着いてこられるようなものをフレーム側に込めています。
もし、より走りの仕様にしたくなってきてもこのクランクならいろんなチェーンリングが使えます。
ギアガードが欲しい、より小型なもので構成したいなどのコミューター的な考えを追求するならばPCD130やPCD110の方が色々できたりするので、そっちのカスタマイズもご相談ください。
しっかり食いつくペダル。

MKSのALLWAYS、の限定版のバレルポリッシュ加工版。
オールウェイと冠するだけあってフラットペダルでもグイグイ踏めます。
そこまでピンが掴む感じもないのにこの食いつきはさすが。
オリジナル版のALLWAYSは光沢を抑えたシルバーなので、この限定版は待ってた方も多かったのでは。
この形をポリッシュで出すのはかなり面倒であることは見ればすぐわかるので、あんまり多く生産はしていないとは思うけど、限定何個!みたいな売り方ではないのでまだ手に入ります。
本革のサドルで高級感のあるスタイルアップ。

コミューターにロード系リアルレザーサドルを敢えて入れていく。
本来、ハンドルバーを前に出し、前傾させた姿勢でマッチするタイプのサドルなんですが、やっぱクラシックな型はかっこいいじゃん、使いたいじゃん、ってことで投入。
BROOKSのSwallowというタイプで、コミューター向けのB17系と比べると座面を狭く、より硬くしているのでお尻の修練は多少必要(慣れます)ですが、スタイル、おしゃれは我慢なのです。(マス・マスーン)
サドルバッグループが付いているので、ここに小ぶりなレザーバッグでアクセントを、時には大型のサドルバッグなどで遠出したりしてみるのも拡張性としてナイスです。
安定駐輪のダブルレッグスタンド。

フロントラックやリアラック取り付けであればお勧めしたい、正立駐輪が可能なダブルレッグスタンド。
整備性も若干上がるナイスパーツですが、BB軸長やクランクアームの曲げによって相性もあります。
今回はトラッククランク、攻め込んだ軸長など、走りの反応性も諦めずに組んでいるのでダブルレッグスタンドは取り付け幅ギリッギリです。
センタースタンド台座に加工を入れたり、スタンド側のアジャスターを削ったりしてインストールしていますが、これ以外の方法でももちろん取り付けが可能なので、いろんなパターンのご指定もOKです。
リアからも見る。

リアから見た時の並行感がめちゃくちゃ綺麗。
スポーティなところもいれつつ、しっかりコミューターなところも最高。
やっぱ、この「スポーツフレームで街乗りする」みたいな感覚が良いんだよな。
踏めば走るし、緩く走っても似合う。
普段着が1番合ってて、街にも馴染む。
軽めの固定ギアでまずはスタート。

「シングルスピード」には組み方が2種類あって、ギアが空転せずにクランクと連動して回り続ける「固定ギア」と呼ばれるタイプとギアの中にラチェットが入っていて、進行方向に噛み合って回るけど、漕ぐのをやめると中のラチェットがシャラっと回って足を止めることができる「シングルフリー」のふたつ。
前者はシングルスピードバイクならではのカスタマイズと言っても良く、昔の自転車のスタイルですが最も一体感のある、乗ることそのものを遊びにできるような感覚が味わえます。
逆に踏めば後退するのでそうした乗り方や静止方法もあるけど、EBS KYOTOでは必ずブレーキを取り付けます。
車でもなんでも、速く走るためにはまずはしっかり停まれる足回り。
ノーブレで公道を日常使いなんて大人のやることじゃないです。
おすすめの乗り方で、はじめから、あとからどちらでも低価格でカスタムが可能です。
めちゃくちゃハイグレードなパーツも存在します。
万人受けするものではありませんが、シングルに乗ったならば一度は遊んでみても良いかもしれませんね。
僕はこれにハマった結果自転車屋になってます。
もうひとつのシングルフリー。
こっちは中身の機構は違えど、ママチャリからロードバイク、マウンテンやグラベルなど車種を問わずこの形です。
シングルフリーではギアの中にこの機構が入ってる、「フリーギア(フリーホイール)」を使用します。
現行のロードなどではハブ(車軸)そのものにこの機構が入っています。
最も使いやすいのでこの形を選んでおけば間違いないですね。
だからといって固定ギアが気にならないなんてこともないと思うので、EBS KYOTOでは基本的にどんな組み方をする場合でも後々両方イケるようなカスタマイズ、組み方をしているので気持ちに変化があればいつでも機能を追加できます。
固定にしか乗らないぜ!って方は両方固定ギアを入れられる仕様のものも組めるのでそのあたりはご相談いただければ。
フリーギアを反対側に入れておくこともできます。

これが反対側のギア取り付けスレッド。
シングルのだいたいのハブは両切りと呼ばれ、このように左右どちらにもギアが取り付けられるようになっています。
ホイールをひっくり返せばギアの仕様を変更できる、というわけですね。
レアパーツのGReddyで赤を表現。

車のパーツを多く出しているGReddy。
TRUSTって言った方が伝わるのかな。
実は、15年ほど前のピストブームの時、多くの超高品質削り出しパーツを製作してくれていたのです。
専用の工具が必要なパーツですが高精度で入る工具はバッチリ締め込めますし、盗難防止にも役立ちます。
赤のボルトナットで良いものがなく色々探している中、いまだに手に入ったことに感謝と奇跡の喜び。
細かなところにも真鍮パーツが入ってます。

ヘッドコラムスペーサーやクランクキャップなどに真鍮のパーツをこっそり入れて、黄色との相性を確保している中、こんな小さいワイヤーチップにも真鍮のものを採用しています。
真鍮はガンガン経年変化するので、くすんだその姿をイメージしてマッチさせています。
タイヤと固定ギアの相性が抜群だ。

このバイクをオーダーいただいた時はまだ展示会で見ただけだった新型のGRAVEL KING。
Panaracerの出すタイヤに間違いなどないとわかっていたけど、改めて乗ってみるとかなり良い。
それはオンロード、グラベル問わずなんだけど、この35Cの粒のあるタイヤで固定ギア。
それで鴨川をフカフカ走る、ってのが最高に気持ちよくて、こりゃーいいぞ!となりましたね。
すでに定番化したX1シリーズですが、この価格でこの性能はほんとありがたいですね。
Kamogawaの製作やオーダーについて。
EBSの工房は、フルオーダーのもののみを扱うわけでもなく、既製品だけを作るのでもなく、必要な方に届けれるだけの少数製作のなかではかなり多く製作できている、、くらいの小さな工房です。
なので、なんでもかんでも作ってストック、というわけにいかず、効率化されたスケジューリングが肝要。
その中で、空いたスケジュールをリニアに知ることができるEBS KYOTOだからこその専売品のスポット製作。
厳密に言うと空いてる、なんてことはないんですが、製作スケジュールの合間は当然存在し、その間に少数ずつ作ること、組付などもコンプリートベースで行うことで妥協なく国産フレームとして価格維持しています。
なので、いつでもあるよ〜!という状態にまだまだできておらず、あらかじめのオーダーをお願いしています。
直近の製作時期。
2024年後期製作スケジュールに2〜3本入れられそうなのでそこで溶接製作します。
ストック製作としてはSサイズとMサイズを入れる予定です。
9月中のオーダーでしたらギリギリここに入れられるかもなので、お急ぎ(といってもご相談を進めたり、塗装したりで2025年の1月くらいからの最短完成なんですが)の方はお早めに、です。
ストック予定。
◇Kamogawa V3
・Sサイズ 152-167cmくらい …2024年11月ごろまでに店頭に1本ストック予定。
(152cm〜154cmの方はホイールサイズを変更しますのでまずはご相談ください。)
○Sサイズ 完成車の販売を行っています。ご来店での納車は最短即日で納車可能、発送の場合は8日〜です。

・Mサイズ 168-175cmくらい …2024年11月ごろまでに店頭に1本ストック予定。
○Mサイズ 試乗車のご用意があります。当日のご来店予約でも試乗可能です。

・Lサイズ 176-183cmくらい …2024年9月現在、店頭にストック1本あり。

ストックは未塗装状態で展示予定ですが、何かしらグッときたらペイントしたりするかもしれません。
ストックのあるものはご相談後、仕様書を作成し、合意で確定後、パーツの品切れなどがない限り、3ヶ月〜4ヶ月で完成します。
ペイント済みのフレームなら最短で2週間くらいでできる可能性があります。



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