今年もOMM BIKE 2026に出場してきました。
自転車屋だけど、みんなのご飯も作るサンジみたいなポジションで。
今回は料理屋としては呼ばれてないけど、一応さっくり作らせてもらいました。
写真とかは基本ないので来てくれた人のお楽しみ、ってことで。
今回はまあまあガチめにスペイン料理とカレーやってました。

今回は初日気温30度超え、二日目は大雨で19度台となかなか辛い構成で進んだけど、まさに山、まさに長野という感じで逆にテンション上がるレースでした。
猛暑の中思い切り足を攣ってしまい、その後は常に攣りかけみたいな状態でひとりだったらDNFだったし、雨は雨で逆に禅の心みたいなのが発動してタイトルのような(僕、なんで乗ってこんなとこ雨で走ってんのやろ?)と思うような澄んだ心だったりと結局クソおもろかったというお話なんだけど、なんというか見えてきたものがあった。
夜にお酒を交えてお話したお客さんの言葉とかもしっかり刺さったんだけど、結論としてはひとつ。
「僕はガタガタした道を安定感のあるバイクで下るのが好き」だということ。

登りは嫌だ。暑いのも嫌だ。なんだったら道を結ぶそこに至るまでの平坦な道もめっちゃ好きか?と言われると違う。
登りは走れなくても達成感があるし、暑さは慣れてくると変なテンションに変換できるし、平坦は楽で気持ちいいから、「じゃあ好きやん」ってなるとそりゃ自転車は好きなんだけど、それ以上に下って(おお、あぶねえw)みたいなおっかなびっくりがめちゃくちゃ好きなんだ、と。
OMM BIKEは元からその側面があるけど、今回マップが広がったこともあり、正直700Cの40c前後くらい、ロードに近いジオメトリーが最も快適に、それでいてしっかり結果の出るスタイルだと思う。
僕は27.5インチの2.3、ATBをドロップハンドル化したものに乗っていて、このバイクが最高に発揮されるエリアは合計で10分もないかもしれない、くらい太いタイヤや安定する長めのジオメトリーは必要ないです。
ではなぜそんなバイクを駆り、太いブロックタイヤで滑らかなオンロードを走るのか。
結局のところ、「スタイルこそ至高」だし、「ご褒美のためならあとは捨ててもいい」と思っていた、ことがわかった。
本来は走れる人間がこれを言う方が格好良いけど、僕はやはりスタイル。「こういう感じで乗りたい」という以外は要らない。
滑らかな舗装路をスリック35Cで走るとそりゃ早い。
キッチリ詰めた設計や軽いバイクで登ると別物みたいに登る。
本来絶対欲しいとこだし、捨て置く意味も無視できる範囲ではないくらいその成分が多い、OMMでは。
これは京都でも同じで、整備されたトレイルに車で行って即ライド、みたいな感じではなく、「ここ、行けるんちゃう?」みたいなところに自走で行って帰ってくるにあたり、前述の2.3インチクラスのスペックはほぼ必要ないことの方が多い。
でもそれで行く。
もしかしたらあるかもしれない極わずかなエリアだけで輝くバイクで僕は良い。もちろん自転車屋なので色々バランスとれたやつなども乗るわけだけど、この「おしゃれは我慢やろ」みたいな部分が僕の原点なんだと再確認できた今回のイベント。
僕は長らくピスト乗りで、大阪〜京都の平坦路を縦横無尽に駆け巡っていたので、こんなにエリアにハマったバイクに乗っていた僕が人よりしんどい、という制約を課してまでこのタイプのグラベルをおすすめする理由はやはり「格好良いから」なのだ。
機能美というものは存在し、今回だとGROWNで新作として出す予定の「PROTO」(名称未定)などは、完全に京都やOMMにハマっていて、フレームとしてもおそらく30万円台となるだけあるハイエンドな仕上げで明らかによく走るし、佇まいがTPO(グラベルにおけるTPOがわからんが)に沿っていて馴染んでいるのに存在感がある。本来はこれが正解だろう。

この「正解」を出す行為は自転車屋として当然のことで、これは発案してくれた若い衆であるミヤッチ、形に起こしてくれたナンブ氏に任せていくとして、僕もEBSで表現していこうと思う。
GLGSというフレームがそれに当たることになると思う。
で、そんな正解でなくても楽しめるのがOMMでありグラベルライドである。
走れりゃなんでも出ていいし、オールドの重いフレームでガンガン走る人、シングルで地獄みたいな修行をしている(でもそういう人って速いんだよな)人、最新のカーボングラベルで飛ぶように走る人、カゴつけっぱでまるで買い物に行くノリで走っている人。
僕たちは現在OMMを1年の仮想ゴールとして、ここまでに何ができるか?を進めてまた1年やるんだけど、今日この時よりまた始まっている。
8月も、いろんな人が悩んでいるメールをくれたり、ある程度スタイルが決まったご質問をくれたりするわけだけど、今の今まで気づいていたはずなのにわかっていなかった「結局自分が渋いと思うかどうか」みたいな部分をしっかり噛み砕き、その人にとって一番渋いスタイル(当然しっかり走るものでね!)を提案できれば、と思った次第だ。
今までもやってきたけど、やっと言語化できた僕は「このバイクが映えるエリアまでは自分で頑張って連れていく」というスタイルになると思う。
となると、何が必要なのか?
少なくともこのブロック寄りの太いタイヤで平坦滑らかなオンロードをぐんぐんルーラしていく脚力だ。
今回はそこで無意味に削ったりハッスルしてしまってしんどい思いをしたので、スタイル出すには最低限の地力が必要だと改めて痛感した。
登りは無理な時は無理だし、下りも楽しくて好きなだけで別に速くないけど、ここは正直どうにかなる。
人に抜かされても、しんどくて歩いてもいい。そういうレースだし、普段もそうしてる。
それでも、エリアにさえ入ればその他の自転車より余裕で安定して下れる、特にGROWN RATはそこにしっかり設計を振っていて、誰でも下りで「おりゃあああ」と行っちゃってもある程度支えてくれる安心感があった。
OMM BIKEの魅力は、長野、白馬〜大町エリアの大自然、京都よりも明らかにカラッとしていて涼しいので、前述のオンロードを走るだけで正直楽しい。
でも、僕がOMMに求めているのは「ちょっと入ったらすぐ超良質なご褒美グラベル」があること。
ならば、もしその瞬間がきた時におっかなびっくりでずっとブレーキかけてズルズル下るよりある程度攻めることができた方がいい。そのスタンスでこの1年は自転車を組んでいこうと思う。
…と書くと目的外の自転車を無理やり乗る、みたいにも感じられるけどそうじゃない。
「来てくれたお客さんの見えている、そして隠れている『スタイル』を見抜き、しっかり提案する。」これです。
街乗りをガンガンしていくけど、たまにそういうグラベル遊びもしたい、そういう時に双方で輝くスタイルでも組めるし、とにかく丈夫に、バイクパッキングで確実に歩を進めるスタイルでも組めるし、軽さを追求してとにかく走るバイクにもできる。
そこで、本当にその人が求めているバイクとは?を売るだけじゃなく、結果的に別のブランドさんで買うことになったとしても(いや、買ってください。笑)、しっかりその人のためになる提案をしていくので、この一年間、またよろしくお願いします。
3台くらい持つことができれば、それぞれの特性に極振りしたバイクメイキングができるけど、そんな置いておけるスペースは日本であんまりないので、まずは1台、オールラウンドでも、あえて尖らせたバイクでも。
ママチャリを持っているならその役割はそっちに任せても良いだろうし、クロスバイクがあるならそれを街乗り最強に育てて、しっかりグラベルを楽しめる仕様にしたっていい。
何台も持てるなら今だとグラベルとピスト。
これはもう日本で変わらないジャンルになると思います。
RATなどはエキセンでシングル化なんてこともできるので、それも面白いかも。
僕は両方好きになって、今回でさらにどうしたいかわかったので、改めてこの2ジャンルとEBSの持つツーリング的、コミューター的思想を交えてご提案させてもらいますので、考え方、アンテナ感度の近い方はぜひご連絡お待ちしております。
特に今はバチバチ研ぎ澄まされているので、来年のOMMまでに組んでちょっと乗っておきたい方などはぜひ!8月にお待ちしております。
長く使い、育てていける1台として製作させていただきます。
どんなご質問でも、お気軽にご相談ください。
この車体についてのご相談はこちらから。
本文なしでも送ることができるので、欄内から選んでもらって
お送りしてもらうだけでも僕からご返信させていただきます〜!
内容が固まっていなくても大丈夫です。


コメント