GROWN RATに真剣乗車、天国のような恵まれた環境でしっかりブランドに携わる身として五感で読み取ってきました。
日々の街乗りや京都のちょっとしたトレイルなどではなく、すこし高度があり、長めの登りも下りも複合的な長野。
まあ〜どう考えてもマッチしてどこでもある程度走ることができるのは知っていたけど、改めてEBSやGROWNの他車種と比べてどうか?基本設計的な部分での向いている人は?などをしっかり考えながら。
今日のメインの紹介は…
GROWN RAT
初期のテスト〜ここまでの半年で煮詰めた部分。

基本の構成としてはなにも変更せず。
80mm前後のステムや、思い切りフレアしたドロップハンドルなどをはじめは合わせていて、しっかりアドベンチャーバイク、な感じにしていたけど、確定で組み出した頃には50mmの超ショートなステムに変更、ハンドルもやりすぎないくらいのツーリング的思想のドロップへ。まあハンドルは家に転がってたやつなんですけどね。
ショートステムには明確に意図があって、RATはレトロなATB/MTB的ジオメトリー、なんですが、しっかりトップも長めに取ってあり、安定性の上積みがばっちりあります。
フレーム特性をそのまま活かすならフラット系のハンドルなんですが、今回はドロップ、グラベルロードという属性というよりは昔のMTBドロップを現代的な解釈を目指したくて、パーツで特性を少し尖らせる方向で組み上げ。
トップ長め、BBハイト抑えめの安定感抜群のフレームに27.5インチ/2.3インチの太めのタイヤという無敵感溢れる構成を、少しハンドルクイックにして回避力を上げ、かつハンドル芯を手前に持ってくることでフロントの暴れも抑え込めるような狙い通りのセッティングになりました◎
あとはやはり楽に乗りたいからといってコラムを積んでアップライトにするのではなく、手前で前傾姿勢を取れるような、横姿もしっかり見せられるようなところを目指しています。ポップになりすぎないようなイメージ。
足回りはもうどこまでやっても足りない(僕に脚力があれば、、)のですが、正直ハイスペックな現行高級グレードは必要ないです。クラシックでソリッドなCUESがやっぱ調子良いです。10速で価格的にこなれてるのも良いですね。
この辺は、好きなとこだけしっかりつまんで楽しむ僕のスタイルが出過ぎているので参考にならないかもですが、GROWN RATでドロップスタイルが気になっている方はご質問などお待ちしております。笑

他車種と比べてみて。
GROWN RATはEBS設計、台湾メイド、現台湾クロモリであるTANGE Champion No.3を採用しています。
EBS STUFFやGROWN Harvestは国産クロモリKAISEI 019、EBS VOKKAやGROWN Hey JoeはKAISEI 022、今回持って行ったProtoやCODAはKAISEI 8630Rを採用していて、それぞれ部材として上位パイプに位置し、全て京都の工房でハンドメイドで溶接、製作されています。
当然フレーム特性が違いますのでどれが良い、悪いなどはないのですが、RATのNo.3はこれらよりも明らかに丈夫寄り、じっとりとしなる重厚感がメリットになる(KAISEIだと024グレードくらい)んですが、軽やかなパイプや硬くてはっきり反発するフレームを求めている方には向かないかな、というところ。この辺は価格に直結してくるし、セッティングで目指せる部分もあるので結局のところ「自分がやりたいスタイル、好みの形や考え」が大切なんですが、ざっくりの方向性としては…
・安定感(平地でのゆったりクルーズ、グラベルなどでの下りで安心感のある攻めで遊びたい)…GROWN RAT
・全体的なバランスを目指しながら少し登りに寄せもある…EBS STUFFやGROWN Harvest
・登りも下りもハイレベルなバランスを求めたい…EBS VOKKAやGROWN Hey Joe
・これら全体的な底上げをハイエンドパイプで目指す…GROWN Proto(名称未定)
こんな短文では語れませんが、ざっくりこんな感じ。
価格も違いますので、高額になればそりゃ良いだろう、ということはありますが、RATのリーズナブルな部分はやはり強いし(30万円台でしっかり戦える仕様に持っていける)、今回のProto(フレームフォークで30万円クラスになると思います)はやっぱGROWNチーム肝入りなだけあってやはりよかったです。僕も販売させてもらうので気になる方はぜひ。
オールラウンダーを目指すならやはりディスクブレーキが欲しくなってくる。
今回のテスト環境は二日目が雨だったので、リムブレーキで参加されている方でグラベルルート選択した方は握力使い果たしたのではないかと思いますね〜。
今回出している車種だとHarvestが唯一リムブレーキですが、通常ではこのバイクが一番軽量に仕上げやすく、トータルバランスで渋いとこついてくる、ってのはあるんですが、やっぱこういう時のディスクブレーキの安定感は段違い。
多少怖い思いをしてでも攻めるのが楽しい、ってのはもちろんあるんですが、やっぱ足は停まれてなんぼ。
僕は昔車で結構走ってたんですが、山やるならまずはブレーキ、制動力を上げる、という目線なので、ハイグレードなリムブレーキ、ディスクならやはりGROWTAC EQUALなどしっかり効くものをセレクトしたいですね。
見た目的にリムモデルが好きならもうそれに勝る理由はないし、スルーアクスルの現行型の剛性と制動を求めるならそっちへ、あえてQRディスクというこなれた規格を使うならやはりRATですね。
グラベルと街乗りを両立、かつクロモリで長く使うなら。
今回はRATをかなり考えて乗ったんですが、やはりこの価格でこの仕上がりは強すぎる。
予算が倍なら別の選択肢も当然ありますが、大人が趣味として始める、自転車はもともと好きだけどATBである程度揃ったものを使いたい、となれば完成車で10万円台ギリギリ、趣味の壁である30万円台でしっかりカスタムを入れられるバイク、ノーブランドの4130クロモリをしっかり超える素性の良いクロモリパイプ、ってのは探してもあんまりないので、やはりRATはおすすめ。
OMM的な目線で言うとSTUFFが最もバランス取れるんですけど、このへんは好みかな。
お話の中でその人にあったフレームを提案させてもらいますが、この値上げ値上げの世の中、良い道具をこなれた価格で手に入れられるRATはこれからもまだしばらく推しになるね。
長く使い、育てていける1台として製作させていただきます。
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