いやー、今週もめちゃくちゃ暑いですね〜
オリンピックも最終日を迎え、
皆様それぞれのスポーツ観戦楽しめたのではと思います。
自転車競技は
やはり世界の壁は厚い、というか
まだまだスポンサーが国内にしかいないので
世界で戦っても放映されず、
なかなか育つ環境がないといったところですね。。
そう考えると
レッドブルとかモンスターとか本当にすごい。
良い選手は確実に抱えてるもんね。
NIKEにスポンサードされる生活、
いったいどんな感じなんでしょうか。。
僕が提供できるものなんて
毎日情報を追って
オーナー様のかわりに間違いないパーツを
ご紹介するくらいしかできることはないのですが
是非使っていただければと思います。
今週は久々に店頭販売バイク。
しかもちょっとレアなフレームを
一本だけ組んだので乗っていただけるオーナー様を募集します。
最近とっても多いのが
「すぐに手に入る自転車が欲しい」ということ。
今まではオーダーなんで最短でも2ヶ月位はかかる、と言ってきましたが
店頭で販売できる自転車をどんどん増やしていく方向にシフトしようかと思っています。
最近僕も新たにニューバイクが欲しくて
家の中からその規格に合ったパーツひっくり返してるんですが
どうしてもなかったパーツが一つ。
で、それ調べたらもう作ってないって。
次は完全未定、そんなん待てねえわ!ってなってハッとする。
あれ?やっぱ早く乗れる方がいいよね?
って。
めちゃくちゃ時間をかけて集める
デアゴスティーニのような自転車生活も楽しいですが
やっぱ欲しい時に欲しいこともあるよな、って。
フルカスタムだったり、
完全加工された特殊なフレーム(今日のだけちょっと特殊ですが。笑)
を販売するのではなく、
僕的な、「スタンダードなんだけど壊れにくいパーツ」でEBSコンプリートを製作し
工賃なども限りなく省いたいわゆるKamogawaのようなモデルがあっても良いと
思うようになったので即行動していきます。
工賃を省く、から手抜き、というわけではなく、
時間をかけたヒアリングなどの工程に僕は重きを置いているので
「この自転車はこういう使い方がハマるかも!」といった
目的別に組みますのでこの部分の工賃をカットすることにしました。
今回のグラベルバイクもかなりお得です。
特にレアフレームなので探していた方は是非。
本日のご紹介は…
Engineerd Bike Service(EBS)
Trip 29er
かなり迫力のあるバイクに仕上がりました。
Tripってなんだ?
EBSのフレームとしては過去作という表現になるのですが
ギアード可能なシングルスピード29inch MTBという
とてもニッチな、しかし自転車好きからは
根強く支持されるカタチ。
今回、最後の一本を蔵出し。
今っぽいボルト打ちを追加工し
完全限定のバイクとなりました。
シングルで組めばよりシンプルになっていきますが
今回は敢えてのギアード、ドロップ。
日常から少し離れることのできる
グラベルツーリング仕様にて製作しました。
シングルはある意味いつでもできるので
自転車旅をしてみたい、とか
林道グリグリ走りたい、って方には
かなりおすすめできるバイクです。
大まかな仕様。
使用パイプ
・国産パイプ Kaisei 022 ダブルバテッドフルクロモリ
フィレットブレイジング仕上げ
フレームカラー
・マットブルーグレー
サイズ
・シートチューブ 400mm
・トップチューブ 550mm/水平換算
規格
・ヘッドオーバーサイズ
・100/135 QR Disc 正爪エンドRDハンガー付き
・29inch×2.22推奨
販売価格。
¥363,000-(税抜330,000)
サドルレス/持ち込み可、もちろん購入取り付けも可能です。
その他取り付けパーツ全て付属。
正直値段が安すぎて焦りますが
最後の一本ですし、これはがっちりサービスです。
サドルレスなのは取り付けているサドルがテスト用だからです。
ちなみにこのサドルは貸し出し可能なサドルなので
もしカンビウム使いたい!などがあればそのまま貸し出しもOKです。
店内のバイクを購入できるようにしていきます!
って言ってからの一発目がこれは
正直クセ強いですが
グッときた方は一度またがってみて欲しいですね。
自転車ともう一個なんか違う乗り物くっつけたみたいな
SUVのような上質な乗り味でかなり楽しいです。
これからどんどんいろんなフレームを
形にしていくのでよろしくお願いします。
もちろんオーダー製作がメインですので
イチから自転車を作ってみたい方は是非。
そんじゃフロントからざっくりご紹介。
フロントビュー。
フロントパニアバッグを外して。
大型のフロントラックがアクセント。
バスケットにドロップハンドルの組み合わせは
今となっては一般的ですが
こうしてフロントにボリュームを持たせると
いい感じにまとまります。
Tripは本来ラックレス、
バイクパッキング的な感じで
ツーリング仕様にできるフレームだったんですが
今の「なんでもできる」流れに合わせて
フロントのみ積載性を持たせました。
リアは敢えて何も取り付けない前提で。
サドルバッグなどはガンガン使えるので
自由に楽しんでください。
ハンドルまわり。
ちょいとアメリカンな空気を出したくて
そういう空気感を持たせて、でもEBSらしいシンプルさと
ギリギリまで攻めた僕の趣味が入り混じる楽しい仕様です。
Ridefarrエアログラベルドロップハンドル。
今回のアクセント的な要になるハンドル。
ツーリングの時って
いろんなところを持てた方が良い、という理由で
ポジションが多彩なドロップが選ばれることが多いですが
個人的には「気分を変えるために一瞬変える」くらいで
実はあんまりポジションチェンジしません。
が、このハンドルは真ん中の変なところが持てる。
変、っていうとおかしいけど、
腕が疲れてくる場面でしんどいところにストレッチが効いていい感じ。
本来の使い方は名前の通りエアロ姿勢な感じが取れて
かつ割と幅広なハンドルがグラベルに向いている、んですが
使ってみてそのストレッチ感が長く乗っていけそうだったので
今回採用しました。
自転車と長く付き合っていると
多くの場合ハンドル周りにアクセサリーが増えてごちゃついてくる。
けど、このハンドルは取り付け可能なエリアがかなり広いので
それもおすすめです。
SRAM Apex 1。
今回はSRAMのグループセットでまとめました。
1×11Speedでリアメガ/前スモールの
マウンテン的構成なんですが、
29インチのごろんと回る感じにマッチしています。
ヘッドはTANGE。
ヘッドはTANGEのシールド。
このグレードはとてもリーズナブルながら
かなりちゃんとしていて、値段をあげずに
高性能なヘッドがインストールできるので
僕は大好きです。
やっぱりKINGは最高だし、
White Industriesも好き。
色々選べるけどTANGEも良い。
これも乗ってると良いヘッドに交換したくなってくるかもしれないけれど、
このヘッドは基本的によほどハードな使い方でない限り壊れません。
もちろん故障時のスモールパーツは取り寄せ可能なので
長く使っていただけます。
ちなみにヘッドバッヂ仕様。
バランス良くて綺麗ですね。
SURLY Nice Rack Front。
個人的にサーリーの作るものも好きで、
ユニバーサルに作ってくれてるので
29インチのようなサイズ的に
ラック取り付けがかなり厳しいフレームにもポン付けOK。
フレームはEBSの方が薄くて軽いから
国内ツーリングや普段使いでは絶大な軽やかさです。
世界一周とかのスーパーハードなハイパーロングディスタンスでは
パイプの分厚いフレームのほうが良いかもしれませんね。
そんなサーリーのラックは
そういう用途にも応えてくれる逸品。
29インチをツーリングカスタムするぞ、って決めた時に
走破性もエアボリュームも、剛性もあると感じたので
これはなかなかにタフなラックも飲み込めんじゃないか、
という狙いからヘビーデューティなラックを採用。
25キロくらい積んでもびくともしない感じに
フロントギアが小さいので漕ぎ出しが軽やか。
よく練って組んでるのでこの辺間違い無いです。
QRで持たせてますが
フォークでも保持してるので余裕です。
左右パニアでガンガン持たせても、
上部バスケットだけでお買い物でも。
日々の使用から週末ツーリングまでカバーします。
ラックマウントバスケット。WALDの37。
インシュロックどめも考えたけど、
やっぱり気軽につけたり外したりしたかったから
バンドどめでバスケットをマウント。
使わない日は外しておいたり、
外して空いたところに寝袋とかガンガン積めばいいし、
バンドを二つ繋いでピザボックスも運べそう。
長めのバンド一つ持っておくともっと便利ですね。
これ一台でかなり楽しめると思いますね。
サイドビュー。
次は横から。
サドルの落差はかなり多く取ることができるので
ドロッパー取り付けもありです。
が、まずはリーズナブルにこの
モンスターマシン楽しんで欲しいので
まずはシンプルに。
サドルは試乗用。BROOKS Canbium。
そんなサドルは最後まで悩みました。
革サドルもめっちゃ似合ってたし、
レーシングな軽量サドルもイケてました。
なのでサドルはお持ち込みや選べる仕様に、と思い
今回はサドルレス仕様です。
またがって頂く用として取り付けたのは
BROOKSのカンビウム
(関係ないけどかんびうむ変換したら完備有無って出てくるんだよね。)
のカーボンレール仕様。
もちろんカーボンなので軽いんですが
このサドルの良いところは
レールと天然ゴムの合わせ技でネガティブな振動をできるだけ排除してくれるところ。
タイヤでかなり路面振動は吸収されていますが
そこからさらにここで軽減。
このサドル欲しくなるくらい良いですよ。
この「テストですよー」っていう感じも良いよね。
これ売り物じゃないんですが
このまま売り物として採用されたこともあります。
OFF-WHITEとNIKEのコラボみたいで良い。
”AIR”みたいな。笑
ちなみにGROWN、GBのシートクランプ使用してます。
ハイトがあってクランプ力高し。
KING CAGEのボトルケージ×Sim Worksボトル。
EBSのコンプリートでは珍しいボトル付き仕様。
KING Cageは上下で違うカタチを敢えて採用。
ボトルはかなり不気味な絵。笑
人がキノコに。
冬虫夏草的な。
なんかグッときたのと、
カラーがバッチリきたので採用。
Suginoクランク。
安定のSugino。
今回の想定でオールシルバーは厳しい(ホイールが高い)ので
せめてクランクは良いものを、と思いSuginoを。
このクランクPCD110で使いやすいんですよね。
ミニベロにも使えるので
組み替えにも使えますよ。
WOLF TOOTHナローワイドチェーンリング。34T。
ギアの選定も少し悩みました。
29インチなのでより軽さは欲しいけど
街乗りのギリギリ使える高速域も捨てたくない。
そのわがままな部分の間が34Tでした。
足のある人はもうひとつ大きくできるかも、ですが
ツーリングの時、重い荷物を運んでいる時に
軽いギアはあるにこしたことはない。
僕なんて行けばかならずフル活用してます。笑
チェーンリング自体の性能はご存知、文句なし。
汎用性高いのでなんにでもハマります。
クランクキャップは真鍮のものを。
ゴールドは個人的に好きな色でよく使います。
今回はチェーンもゴールドで色気出しました。
別にシルバーでもなんでもチェーンはチェーンなんですが
そんなことはどうでもいいのだ。
ゴールドチェーン、かっこよくないですか?
EBSでは11Sのチェーンは一律で
シルバーもゴールドもブラックも同じ値段でやってます。
MKS×Sim Works Bubblyペダル。
EBSでは定番となっている
シルバン系のネクストシリーズ。
あのボディを使用して
踏み面をさらに拡げたもの。
限定のブロンズカラーを。
このペダルはけっこうコンケーブが入っていて
MKSでいえばラムダのような踏み心地です。
ラムダめっちゃ好きなのでその進化系みたいで好きです。
もう一個ガンマっていうよりスパイキーなペダルがあるんですが
トリプルシールドベアリング、メンテナンスフリーのこっちのボディの方が
ゆくゆく長く使えるのでは、と思ったのでこちらをチョイス。
結局僕の選定基準は「長く使えるか否か」です。笑
その中でかっこいいやつがあれば即採用だし、
より軽かったり安かったりしたらそれを採用しますが
残念ながらそういうものにはなかなか出会えません。笑
NISSENケーブル。
これに関してはEBS京都スタンダードですが
ケーブル専門メーカーの日泉のアウターケーブルを使っています。
クリアーとクリアブラックの二つからベースを選びますが
この2色は本当にフレームカラーを選びません。
もっと派手色もあるので
ワイヤーで遊びたい人も満足です。
リアビュー。
マウンテンドロップ系のカスタムって
めちゃくちゃアンバランスで、それを楽しむカスタムなんですが
Tripは不思議とマッチしてますね。
かなり気持ちいい走りなので
このレアフレームに乗って頂くオーナー様は
カスタムを楽しんで色々やって欲しいですね!
Panaracer × Sim Works Super Yummy タイヤ。
今気づいたけど
Sim Worksコラボ結構使ってますね。
フォントが好きなんだよね。
「超美味ゐ」って書いてあるんだけど、
そのままやん!ってところも良い。
29インチのヤミーもパターンは同じで
グリグリブリブリ進む。
結構圧もかけれるので
スイスイ系の走りも可能です。
ちなみにチューブは超軽量なTubolito。
一般的な29インチ用のチューブを使うと
大体430グラムくらい、前後でね。
チューボリートだと170グラム。
前後を使いやすいチューブドで
260グラムの軽量化はカーボンのパーツを3箇所くらいに入れて
やっと達成するくらいなので
結構費用対効果でかいなって思って採用。
カスタム感のあるオレンジのチューブも良いですね。
EBS京都では結構採用しているのですが
初めて膨らましたときは絶対こんなん使えんわって思ったけど
全然パンクしないね。
オーナー様のレビューも上々。
軽量チューブは多数あれど
結構おすすめです。
チューブは好みがありますが
僕は好きです。
ちなみにこのバイクのオーナー様には
チューボリートの修理キット無料でプレゼントします。
RDもSRAM Apex 1。
29インチだと42Tも小さく見えますね。
グラベルロードとして使う時の一番スタンダードな歯数構成で。
前は小さめなので登坂も結構楽しめると思います。
そんでRDの受けだけNISSENのブラウンを。
このあたりは完全に思いつきで組んでるので
特に意味はありませんが
組んでる時にブラウンみ(なんだそれは)が少ないと感じたので。
正爪エンドが大好きな僕は
今回もシングルで組みそうになりましたがちゃんと抑えて組めました。笑
シングル解放は是非オーナー様のタイミングで
両極端なことができるバイクです。
GBローター。
ここもブラウンゴールド系で。
正直ここはもっと安くても問題ないのですが
どうしてもこれが使いたくてわざわざDTのアダプター入れてまで使ってます。
そしてこのローターだったり色々サービスしているパーツがあるので
正直まじでお得です。
ローターの性能としては
それなりに厚みを持たせており
軽量というわけではないですが
ゆがみたわみが少ないので使いやすいですね。
あとはシンプルにかっこいいから。笑
いやー、渋いわ。
一本のみの限定、ってのがまた良い。
別に限定やからなんやねん、とか思ってるタイプの僕ですが
自分も少し希少な自転車を所有していて、
やっぱその自転車に乗ってて悠然と走ってて自己満足でしかないけど
気持ちいいです。
というより
自転車にのって他人を満足させるのは
至難の業、それできたらもうプロなので。
たぶんそいつ苗字鳴子です。
自分でもかなり頑張ったので
是非ハマってくださるオーナー様をお待ちしております!
ちなみにEBSでは滅多にフィレットしないので
そういう意味でもレアです。
この記事とは関係ないけど
Kamogawaも到着しているので
こちらもお楽しみに。
ではでは。。。
MASN