年間を通して最も多いオーダーのひとつがダイナモライトカスタム。
僕自身が店頭、SNSなど全ての媒体で推しすぎくらいに推しているのでありがたさしかないんだけど、ダイナモライト最大の難所だと言っても良い「配線問題」が存在します。
とことんシンプルを極めるロードレーサーにダイナモライトがつくことはほぼないので(ブルベやツーリング車にはむしろ取り付けます)、配線が1本増えたところでさほど問題がないんですが、ロードレーサーでなければシンプルでなくて良い。とはならないじゃないですか?
フロントダイナモライトはまだOK。
日本だとママチャリが最も多いと思うけど、フォークに弦巻で取り付ける方式。
これが1番一般的で、配線を切る必要がなく(あとから延長したくなれば延長できるんだけどね)、なにより楽です。
それだとフォークまわりがごちゃっとするな、ということで過去から現在まで存在するのが「ダイナモ配線の内装化」。
これが最も美しいのは真実で、カーボンフォークなどでもアドベンチャー、グラベル系のものでは内装穴が元から入っていたりします。
ではなぜクロモリフォークでは内装化されているものがあんまりない、EBSでもあんまりやっていないのか?というと…
他のお店でメンテナンスしてもらえなくなる可能性が高いから。
がもっとも大きい理由です。
フレームの内装と違って、クロモリフォークはかなり細身に作られていて、またその細さが魅力でもあります。
そこに穴を開け、ワイヤーなどに比べると太めな配線を通すとなると、まあ時間かかります。
僕はこの配線を通すという作業、かなりやってきてるのでまあまあ得意なんですけど、それは自分たちのフレームを自分たちで通しているから。
他のフレームだと、僕もできれば避けたい作業ではある。これは気持ちとしてめちゃくちゃわかる。
通すだけなのに内部で変なバリとかあると当たり前に1、2時間かかったり、絶妙に出口の方が細い(なぜだ)とかもあったりして、割と外す部分なのに作業時間が長すぎる、中で断線したものがピットインしてきたら?引っ張って断線したら?とかなりリスクがあるので、フロントのダイナモ配線を内装化するのは強い希望でない限り外装式にしています。
例えば時間工賃的なお話をすると10分3000円としたら、3万円とかかかっちゃう。
「は?」ってなるでしょ?僕もなる。笑
で、気を使って仮に半額にしてもまだ「は?」ってなる。僕もなる。高すぎでしょ。笑
仮に5000円でも理解を得られないかな?というラインの作業で、ならば断ろう、となるのは商売上当然。
その時間で他の修理何回できるんだよ、って話で。
であれば、どこでトラブルが起きてもスムーズに作業可能で、かつ見た目の美しさが保たれる方法ってなんだ?
となった時にできたのが…
ダイナモコードガイド。


どこでも交換や修理ができる+美観を保つ。
こんな感じでフォークに沿わせて横から見た時は目立たず、仮にトラブルが起きてもすぐに再配線できるようにしているスタイルが現在のEBS/velo stand KYOTOでは一般的です。
これは配線を通しているだけなので、ダイナモハブに繋ぐ時のキャップを外すだけで通し直せるし、現行のダイナモライトの純正配線をライトマウント側で巻けばしっかり使い切れるくらいの長さになるので、整備性爆上がりでいい感じです。

リアはよほど何かやらない限り断線はないし、フロントも引っ掛けたら?とかの懸念はあれど、僕はグラベルで藪漕ぎをしていても木にひっかかって断線、なんてことは今までないのでまあ大丈夫。
それでも0じゃないので、EBSの理念のひとつである「交換や修理を繰り返して長く使う」という部分をしっかり守ることができる外装式を選んだ、というわけです。


ダイナモライトについてのご紹介はこちらの記事をどうぞ。
2024年の記事ですが、僕がおすすめしているパーツは長く使えて、変に陳腐化しないアイテムなので、2026年現在のおすすめライトも変わらずです。
ハブやライトの値段は上がってしまいましたが、長く使うならいつでも今がタイミングだと思います。

2026年4月より施行されるあらたな自転車の決まり。
2026年4月、車、バイク、自転車、そして歩行者とより安全に共存していくための法律が新たに施行されます。
ようは今まで青切符がなかったもので、赤を切るか注意かのかなり二極的な決まりだったものが、ダメなものはしっかり違反として取り締まることができるようになった、というものですね。
厳しくなっていくとは思いますが、これそのものは厳しいものではなく、「スマートフォンを手で保持して注視して乗るな」とか、「酒飲んで乗るな」とか、至極当然の決まりで、まあこのへんはEBSの記事を読んでくださってる方は問題なくというか、改正されたところで気づかないレベルのマナーレベルかと思います。

信号無視とかも当然だし、ブレーキ不良とかもノーブレピスト系の取り締まりで、ビシっと大人のシングルスピードに乗っている皆様には関係ないことかと思います。
本当はもっと深刻なブレーキ不良、取り付けられているだけで停まらない、ブレーキシューがもうないなど、恐怖の放置をしている自転車もありますがこれはどうやって判断するんだろう?制動距離とかなのかな?
ライトの規制とこれからの安全。
で、まだ明確に違反金として出てきてはないけど、おそらくこれから規制されるだろうなというものの一つでスポーツバイクユーザーがやってしまいそうだな、と思うものが「ライトのフラッシュモード」と「リアライトの義務化」ですね。
フラッシュモードはたまに議論になる話題ですが、厳密にいうと点灯と消灯を繰り返していて、「これ消えてるぞ!」と指摘されかねないということですね。
ただ、それは違反かどうか、であって、安全か否か?ではないです。
違反じゃなければ何しても良い、というのはこの令和の世ヤカラが過ぎるお話ですが、極論を投じたいわけではなく、いかに楽に、安全に、長く自転車を楽しむのか。それってまわりの人も安全じゃなきゃ機能しないよね、ってお話です。
その安全かどうか?を判断するにあたって、
まずはしっかり運転できる状態のか、道路に異常はないのかという乗車時はフル回転で判断すべきもの。
そしてブレーキは機能しているか、タイヤはすり減りすぎていないかなどは日常の点検で見ていくもの。
この辺は自転車というか、乗り物を運用するにあたり必須です。これできない人は乗らない方が良いです。
でも…「ライトの充電まだあるかな?」とか「充電忘れた。。」とか、「つけっぱにしていてバッテリーがない。。」とか、余裕で防げるはずなのになぜかやっちゃうミスみないなのってあるじゃないですか?
それをできるだけ脳から除外して解決し、上記の必須項目を全力で行える状態にしておく、というもののひとつが「前後ダイナモライトカスタム」です。
上記の過去記事でも書いていますが、これは本当に初期投資価値があるというか、夜走る人はマジでおすすめで、一回高性能なダイナモライトを入れると入ってない自転車に乗るのが逆に面倒になってくるくらい明るくて快適です。
僕がチョイスしているライトはほぼドイツのライトなんですが、「StVZO」(シュタフトゾー)という、平行に取り付けて最大の光量を確保した状態でも対向の車や人が眩しくない上部光源を下部に反射させているシステムを多く採用しています。
これは日本ではまだ全く話題になっていないですが、世界基準になると思ってかなり前から推しているので、フロントライト導入の際で、街乗りベースの場合は「StVZO」規格のライトをどうぞ。マジでめちゃ快適です。

もっともっとタフなナイトマウンテンライドに挑戦する!という場合は対向を気にしている場合ではないので、全体を明るく照らすアドベンチャー系のライトが必要ですが、僕がよく使うBM社のIQ-Xとかなら真夜中の大文字山走れるレベル、鴨川なんてむしろ楽しいまであります。
今までこんな暗い感じで走ってたんだな〜、と思うくらい夜が楽しくなるライトです。

リアダイナモライトの需要と必要性。
ここからが新たな提案のひとつです。
今までもあったし、自分でも使っているんですが、最近急に相談が増えてきた「リアもダイナモで自動点灯させたい」というお話。
今までは反射板や小型の赤色点灯バッテリーライトなどを使って乗ってきた人、なにもつけたくなくて真っ暗で乗っていた人(マジであぶねーです)とかもいると思うんですが、この辺の意識が変わってきたな、と感じます。


ダイナモハブなどに初期投資は必要ですが、リアのダイナモライトは1万円ちょっとくらいと、これから長く使う、という類のパーツでは僕は高額だと思っていません。
過去に危なかった経験があることも強い提案のひとつです。
なぜなら、過去に小さいリアライトを点滅で使っていて、車と事故しそうになったことがあるからです。
しそうというか、接触だったんだけど、そのへんは両成敗的なお話で終了した。
ドライブレコーダーが搭載されてきたくらいの時代で、向こうの映像が証拠になった。
なにが悔しいって、映像では点いてないみたいに見えていたことです。
どっちが悪いとか言いたいわけじゃなくて、しっかりライト用意してもまだ足りてなかったことが悔しい。
現在ではドライブレコーダーは当たり前、僕たちも映像として残せるような装備はありますが、自転車乗るたび毎回?ってなるとまだまだ浸透していなく、本来自転車は交通の中では弱者寄りだったはずなのに、今やかなり風当たりも強く、そして声高に叫ぶ根拠も持っていない、と。
じゃあ常時点灯にしてやるよおおおお!!!!ってことで自分のバイクでもやってるんですが、現在溶接に出してます。笑
僕たち自身が乗っている自転車は常により良い商品化のための実験台です。笑
上記の画像はリアラック取り付けのリアダイナモライトですが、もちろんシートポストにも取り付けが可能なので、お好きなスタイルでOKです。


リアダイナモも取り付けて最高!と確実に言えるものですが、配線はどうしても一本増えるので、うまいこと配線しなきゃ、なのですが、車種によってめちゃくちゃ悪目立ちします。。
ではリア配線はどうする?
ってことで、その車種によっては、という中で最もわかりやすい現行EBS KamogawaやEBS FLOATなどのシリーズ、トップチューブにワイヤー内装を標準としている車種の場合、二連で内装することで解決しました。
見た目もすっきり、むしろやりたいくらいのカスタムになっているのでは、、と思っております。


外装ワイヤーならワイヤーに沿わせれば良いし、ディスクブレーキだとフルアウターなのでそこまで配線できれば合流できます。
もっと美しく、BB内部などを通る方法も考えたのですが、これは前述した「整備性が悪い」ということで却下。
このトップ内装だと空洞を直線的に通るだけなので、5分あれば通せます。
ディスクブレーキモデルで内装しない場合の選択肢。


これは例えば、ですが、ドロッパーシートポストの外装式を取り付けるときのルーティンのように、シートチューブにディスクブレーキのアウターレストを溶接、そこからディスクブレーキのワイヤーに合流させるような形が綺麗かな、と思います。
これは別に溶接が必須というわけではなくて、結束バンドやDia Compeなどから出ているワイヤークリップを利用したりできますし、あくまで自転車の右側面を正面と考えた場合の美観ですね。
もちろん、このシートチューブに内装する、ということもできます。
これも直線的な部分なので整備性は損なわれない、ということですね〜!
フロントラックにライトを配線する場合。



フロントラックにも内装可能なものがあるんですが、これも同じ理由であんまり採用しません。
どうしてもパイプ内径が狭く、やりづらさを感じることもあると思うので、ブルーのバイクのように弦巻にしたり(ラックだと綺麗に見えるのでこれでもOKですよね)、EBSで製作しているフロントラックではラックに外装のダイナモコードガイドが搭載されているので、この辺もうまいこと活用していただければ最高です。
ダイナモライトって、長らくタイヤ摩擦式などの方式を採用してきて、どうしても「回転重いだけじゃん」という過去のデメリットがついてまわりますが、現代のLEDライトにより省エネ化され、かつハブ内部で発電できるようになったので重量、回転ともに軽く、そしてかなり明るいライトを使えるようになりました。
安全、安心を買う、、といえば聞こえが良いですが、実際に初期投資として数万かかってしまうのも事実です。
が、長く自転車を、そしてスポーツバイクでこの方式を採用する、というところを改めて推したく、できるだけ性能を損なわずに新たに機能を追加うする、というご提案は自信を持ってお伝えできるものですので、検討されている方、ぜひです。
めちゃくちゃQOL上がりますぜ。
長く使い、育てていける1台として製作させていただきます。
どんなご質問でも、お気軽にご相談ください。
この車体についてのご相談はこちらから。
本文なしでも送ることができるので、欄内から選んでもらって
お送りしてもらうだけでも僕からご返信させていただきます〜!
内容が固まっていなくても大丈夫です。


コメント