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FLOAT451S。最高のシングルスピードミニベロのひとつ。

不安定な天気の中
京都はギリギリを保っております
ここ五条は猪熊上ル ベロスタンドキョートでございます。

このあたりは
はじまった祇園祭のはんなりかつじわじわくる熱気も
少なく落ち着いた感じでご覧いただけるので
観光がてらゆるりどうぞ。

今日は久しぶりにスポーツミニベロ。
ギアードの「R」と双璧であり
個人的に大好きで店頭では推しまくっているシングルスピードモデル

Engineerd Bike Service
FLOAT 451S

Lサイズだよ。

をご紹介。

いやー、やっぱイイ。
「シングル」というカテゴリが僕のスポーツバイクの原点であり
今も続く熱狂の動力。

僕は固定ギアというフリー機構のないクランクが回り続ける
いわゆる「Fix」のスタイルでこの12年ほど通勤や旅行をしているのですが
ほとんどトラブルなし。
それはそもそもが「ド」がつくシンプルな仕組みに
長く使う気満々で丈夫なパーツをインストールしていたから。

ガッツガツ使うからこそ大切に手入れをして、
もはや愛着しかない僕のマイバイク愛に
共感してくださった方のフロート451。

ある程度お任せでいただける信頼の投げっぷりに
僕も一生物をガシガシ使ってもらえる組み方でアンサー。
そうです、僕は想いとかストーリーを会話にのせられると弱くて
すぐに熱い想い共有したい勢です。笑

まずはその特徴的なフレーム。
前下がりのオフェンシブなフレームワークに
乗り心地を追求するフロートクロスドシートステー。

目的地へ早くたどり着こうとする大地の気性と
乗り手のストレスを軽減させる大いなる海の母性(!?)
完全に相反するこの特性を兼ね備えるのは「FLOATシリーズ」の
最高のストロングポイント。

そんなフレームを一本一本僕たち
「EBS」のビルダー長がラグでロウ付け。

シートステーとシートチューブ交差部は溶接せずに浮かせる
フロートシステム。
(斜めから撮るのわすれた)


マテリアルはもちろん唯一の完全国内生産
「Kaisei」の022番。
オーダーをいただいた時にもうひとつ軽い019番や
より硬めで軽量のヒートトリート8630R番を使用して
よりプレミアムなフレームでいこうとも思ったけど、
僕はけっこう会社理念とかコンセプトという
根っこの部分を大事にしていて、
やっぱり「EBS」としては
「長く使うこと」「道具を大切にする」というところをテーマに。

なので今回も質実剛健な022番で。
ノーブランドのクロモリより圧倒的に質が高く
軽量かつ同じく国内の前線に立ち続けて下さっている
「Kaisei社」に感謝。

Handmade in KYOTO EBS×KAISEI022 Crmo

フレームカラーはもちろんお客様と決めたオーダーカラー。
ベージュとゴールドを混ぜて上から艶のあるカーテン。
舌に乗り続ける甘美なドゥミ・セック。

つぎはパーツアッセンブル。
自転車って、エンジン自分、
あとはグリップ、サドル、ペダルに体が乗ってるだけの乗り物。

そこからどれだけ無駄なく地面を蹴っていけるかを追求していくことが
日々自転車通勤を、たまのツーリングの、
納車されてから何千何万、もっともっとペダルを踏み、クランクを回すうえで
その一回転一回転を楽しく快適にする秘訣。

なのでまずは最重要な回転部分から。

White Industries TRACK front

このフレームカラーでまずはパッと浮かんだ
ホイールナットがブラスカラーのWhite Industriesトラックハブ。
もちろんカラーの合わせ方も大事だけど、やはりホワイトのハブは良い。

そもそもメンテナンスするところが少ないシングルだから、
僕個人的にはカップアンドコーンのハブが好きです。
しっかり調整が必要だし、シビアに性能を求めれば求めるほど
メンテ頻度が上がる諸刃の剣。
ただし決まったときの滑らかさは最高。
メンテというよりチューンナップが好きな方はそちらを紹介しますが、
今回は限りなくメンテフリーなシールドベアリング。

メンテフリーだから回転が重いとかは全くなくって、
ホワイトのハブをすでに体感されている方からすると
「なんでそんなメンテめっちゃいるやつ使ってんの?」
と言われるレベルの良いモノです。
前述の高精度カップアンドコーンは
ただのロマンと自己満足の世界です。笑

だがそれがいい。

京都ミニベロ、かつハンドメイドなニッチなページを読んでくださる
危篤(褒め言葉)な方ならわかっていただけるはず。

シールドだろうがなんだろうが、クルマにバイクに家具楽器。
工具に調理道具、筆記用具に洋服、アクセサリー、時計。
色々見てきた大人だけの自分観。

White Industries TRACK rear

ベアリングはもちろん打ち直しが可能。
走りの良さはベアリングチューンだけではなく
やはりホワイトインダストリー社の超超高精度なマシニング。
高強度なアルミや場所によってはチタンを。

そのハウジングの硬さや精度が限りなく真円に近い回転を生み、
シングルギアの直接的なパワーの入力にもタフに応えます。

なによりかっこいい。
ここが大事。笑

基本的に全てのパーツが見える自転車という特性上、
性能の良いパーツは見た目の美しさにもこだわりがあります。

リアハブは基本フリーなシングルスピード、
ひっくり返せば固定にもできる両切りタイプを。
専用のコグを入れることでいつでも変更可能です。

White Industries ENO Free 16T

回転する部分をどんどん繋げて。
おなじくWhite IndustriesのENOフリー、
16Tだけシールドが青なんで「青フリー」。そのまま。

精度はもちろん、ちょうど良いノッチ数で壊れにくさはもちろん、
小気味の良いラチェット音が最高のポタリング気分を演出。
下り坂でも最高の気分。

なによりこの青色、
ただ青いだけなのに「お、ホワイト」
ってなっちゃうところがニクいです。
世の中にそんな見ただけでそれとわかるモノが結構あるけど、
こういったプロダクトを生み出せるのはさすがでしかない。
青でもホワイト。赤でもホワイト。緑でもホワイトです。
白はなくてもホワイト。

続く先にはチェーンとクランク。
FIX乗りには競技に出なくともやはり絶大な支持の
IZUMIのV。スーパータフネスを。

ゴールド/ブラックのチェーンは意外にどんなバイクにもハマるけど、
コイツはまさにドンピシャ。
性能は弩級。日常使用での延びにくさ、歯離れの良さ、リンクの精度。
どれをとっても最高。

もちろんしっかり脱脂、オイルアップしてから組み付け。
限りなく油膜切れを起こさないようなイメージのオイルを使用しました。

クランクと、見えないけどBBはSUGINO。
ここまでホワイトできたしホワイトやろと思いきやここで日米、
チェーンで繋がる共同作業。

SUGINOからはいろんなクランクが出てるけど、
乗り手のお客様は結構脚力がありそうだったので
後々大径チェーンリングが使えるようにPCD144のトラック規格を。
脚がバケモノになってくればバケモノみたいな大きさも可能です。笑

クランクは横の顔なのでかなり重要パーツだけにとことんシンプルに。
絶対に長くつかえて飽きのこない75クランク/専用BBで丈夫に丈夫に。

ちなみにクランクも強度バッチリ。
入力を素直に75リングに伝え、リングの精度もバッチリ。
ダイレクトドライブも二日くらい悩んだけど、どこかクラシカルで
近未来な香りがしないようにしたかったので75テーパーで。

タイヤは毎日使うことを考えてコストパフォーマンス抜群のDurano。
転がりも良いし耐パンクも◎。
交換が必要なポイントは良い感じにまとめるのも長く使うためには必須。

毎度のタイヤ交換がひっくり返る値段だったら危険レベルまで使っちゃうし、
そもそもランニングコスト高いのは自転車通勤的に無し。

逆に年間単位のお話だし、走りに直結する部分なんで
こだわるのももちろん◎

僕は交換するたびに違うタイヤを
使ってみたくなるわかりやすい男です。笑

リアエンドも肉抜きの入ったもので。
単純にイケてる!!

コックピット。

ヘッドセットはChris King。
間違いなさすぎて文章出ん。

カラーはお客様指定で。ヘッドはレッド確定だったのもあり、
さっきのフリーは敢えての青。
ギア比的なことが98%だけど、しっかりしたカラーアルマイトは
多色で組んでも問題なし。むしろおすすめ。

むしろ組み替えたりして、このフレームにはこのヘッド合わんな。。
とか思っててもバチッッッ!!とハマるんです。本当に。

肝心のキングですが、1インチのヘッドセットがあんまりない中
最高のヘッドセットを出し続けてくれているメーカーです。

旋回の滑らかさ。耐久性。完全なる一級品。
ヘッド部分なんて何回も打ちかえる部分じゃないし、
ウチのハードコアMTBライダーが過酷環境下で
使用し続けても全く問題のない性能です。

なにより自転車ってほとんどのシーンでまっすぐ走ってる。
当然ハンドルが振れてもまっすぐに戻ろうと保つ訳ですが、
そこに抵抗が発生していればすこーしずつストレスになるワケです。
だからすこしでも滑らかに、しかもそれが10年以上続くワケですよ。
せっかくのハンドメイドバイク。長く使う気満々で使っていきましょう。

その最高峰の1インチVer。
昨今の大径パイプ化はやはり商業的、時代的に当然のことなんですが、
どうか1インチの良さも一考していただきたい。

やっぱり古来よりカラダの線が細めの
日本だからこその華奢なフレームのロマンってあると思うんですよ。
クロモリ、ラグ、細身パイプ。
永遠です。

だがしかし僕の体型は1 1/8です。

コックピット内側。

ハンドルはNITTO。
ちょっとやんちゃな感じを出したかったのと
ストリートっぽいお兄様なのでクイックに街中を移動できるように
ショートライザーをチョイス。
「あの頃感」とかで表現されがちなジャンルだけど、やっぱショートライザーって手軽に引っ張り出せるフランクさもあるし、エネルギッシュ。

大人の魅力も内包したかったので
グリップはBROOKSのレザー。ステムはCTクラフト。
昔のチネリやジャガーのバイブスそのままに美しい仕上げで
一気に高級感出ます。

後ろすがた。

そうなればサドルもBROOKSでしっかりオトナ仕上げ。
しっかりと形どられたスワロースタイルに
クローム仕上げのレールが横姿、後ろ姿、
走っている姿もセクシーな魅力たっぷり。

もちろん革の手入れもお任せください。
自分でも簡単にできるので、最高の革靴と一緒に磨いてあげましょう。

シートポストのワンポイントハートもグッときますね。

スタンド台座の追加工。

当然主戦場はストリートなワケで、
便利なスタンドも取り付け可能にしておきました。
細かいところだけど、しっかり停められたほうが傷とかもつきにくいしね。

ちなみにペダルもネクスト。
最高の回転性能で足首のストレス皆無になります。
そして完全メンテフリー。さすがMKS。

組み上げたあとはもちろん試乗するのですが
やはりシングルのミニベロは無限の可能性を感じますね。
純然たるまさにコンパクトということ。取り回しの良さ。
出足の軽さ、瞬間で最高速。
最高速をしっかり稼ぐギア比。それを維持する回転の良さ。

街乗り最高のメインウェポンとしてはもちろん
輪行も容易なので街中の移動に、そのままサイクリング。
セカンドバイクとして、普段着なんだけどめっちゃ速いミニベロ。
Fixにして街中でもペダリングの練習、乗り物で遊ぶという感覚。

誰かが言ってた、シングルはシンプルという特性上、
どうしても生きてきたスタイル、美学がにじむと。
シンプルだけにどこにこだわるか大事だし、
ごまかしが効かないからおもしろい。

空気圧とチェーンのオイルさえ気にしておけば
たまに気が向いた時に僕が他のメンテして、
かなーり長持ちするバイクができたと思います。

もちろんスポーツバイクなので
今や100年酷使するヒトのカラダと同じく
長く使うために筋肉を休め、肌を整え、
爪を切ったり早く寝たり。良いもの食べたり気晴らししたりと
生きている鉄として扱ってやってください。

ただ、どんなスポーツマンも
走らなければ走れなくなっちゃうんで
あくまでがっつり乗っていただくのが最高です。
乗る以外は僕に言ってください。全部やります。

もちろんEBSもヒトと同じくどのバイクも当たり前に
世代を継ぐレベルでフレーム製作しているので
なんなりと使用シーンやこだわり、
お任せしていただける箇所お申し付けください。

京都梅雨明け発表まで限定の
週末だけのお得なキャンペーン、
来週も継続かな。。

雨が多いからこそみなさまお待ちしてますっていう
謎の感じですがよろしくどうぞ。笑
多くは語りませんが完全にお得です!!


ちなみにFLOAT451SはSサイズが残りラスト一本、
サイズが合う方はチャンス!!

FLOAT451Sの試乗車もご用意しております。

次期生産は少しだけ先になるので
シングルスピード/フィックススタイルを
楽しんでくださる未来のオーナー様は今のうちにお待ちしております!!

ではまた来週!!

今回ご紹介したバイクは・・・

Engineered Bike Service 
(#EBSbikes)

FLOAT 451 S

納車風景を見返すとスーツや
カジュアルダウンなパンツスタイルにも
バッチリハマりますね。

Size: S(470)  /M(510)  /L(530) 

適応身長: 155cm〜

フレーム素材: KAISEI 022 国産フルクロモリ

フレームの詳細はこちら。


今までの製作例はこちら。


instagram #EBSbikes
(FLOATだけじゃないけど。。)


最後まで見てくださった皆様に今一度BIG UP。

みんなで乗ろう イービーエス(YES!!)

MASN

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