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鴨川を1番楽しく走れる自転車発売に向けて。まさかの前編。

後編はこちら。

ついに完成してしまいました。
とは言っても、社内でいろいろアドバイスをもらったり、
気合入れて作ってくれたビルダーチームのおかげで
かなり早かった。

本当はカラーサンプルなど
全て揃ってからの告知にしようと思ったんだけど、
僕がややこしいサンプル指定しまくったから時間かかってます。
ペイントチームにもめちゃくちゃ頑張って頂いてます。笑

ちなみにこのややこしいのがあることによって
格段にわかりやすくなるのでお楽しみに。

で、いろいろとテストしたり、
あれやこれやとやってたんですが、
ようやくスタンダードな形ができました。

今日ご紹介するのは…
といっても細部紹介は今度なんだけど。

Engineered Bike Service
Kamogawa(700C)

Sサイズ。(470)

めちゃくちゃイケてますね、はい。
この子は試乗車です。

誰でも乗っていただけるサイズ感なので
是非一度乗ってみてください。

このバイクのコンセプト。

  1. 鴨川をお洒落な自転車で走りたい。
  2. 必要以上のスペックを盛り込まない。
  3. 取り付けたいものは全てOK。
  4. シングルスピードであること。
  5. 自分の購入体験を取り入れる。

です。

鴨川をお洒落な自転車で走りたい。


ここが根本の部分で、
京都で暮らすということは、一度は鴨川に降りたり座ったり
あの場所でチルしたことが誰しもあるはず。

でも、歩きならせいぜい四条〜三条をお散歩して終わり。

自転車なら
反対から見てみたり、下鴨上賀茂、その先に続く閑静な京都
気になっていたテイクアウトのお店や、
気軽な運動目的で走ってみたり、ゆっくりしてみたりと自由自在。

じゃあ、自転車ならなんでも良いんじゃ。
って言ってしまうと今日、というか僕が終わるわけで。笑

こいつの倍くらいでかいやつとたまに会えます。笑



開発当初とは世界の状況が変わっていて、
伝え方とか、選ばないとダメなのかな。
って思ったけど、そんなことなかった。

そもそも、僕が乗りたい自転車を
ベースに考えてるわけだから、
ブレとかそんなものは一切無縁だった。

結局、長持ちで、ずっと使えます。
という、EBSの理念で作られたバイクの中から
さらにライフスタイルに特化
しかも京都の
これって今のこの状況でも関係ない。

鴨川ってめっちゃ良いけど、別に道が良いわけじゃないな。
マウンテンバイクで走ったら結構気持ちいいけど、
じゃあその悪路区間が終わったら?
ロードバイクはNGだな。走れるけど気を使い過ぎてダメだ。
そもそも京都市内は変速機、いらないな。

とかいろいろ考えてる時に、
鴨川を、端から端まで
気持ちよく走れる自転車は、
京都の移動にも適してるんじゃ?


となったわけです。

そうなってからは結構早くて、
僕は鴨川が大好きでかなり走っていて、
ある程度データというか、
確信めいたものは持っていて。

あとは、「あの自転車、オシャレだな。
カワイイ自転車ですね
って言われて嬉しくなるようなバイクで
鴨川を、京都をいっぱいにできたら。
ここを一番大事にしています。

必要以上のスペックを盛り込まない。

ちなみにのっけから崩しますが
このバイクのマテリアルはフルクロモリで、
国産パイプのKaisei022です。笑
ある意味オーバースペック。

だけど、10年乗ってみてください。
これで良かったと言わせます。
1年そこらで捨てちゃうような
自転車ならこんなのは必要ないです。

ここは、EBSの中で派生するわけでは無く、
EBSブランドとして出す上で譲る気はなかった。

その上で、最軽量!とか、最新の!
とか、そういう価格が上がってしまう要素を
徹底的に精査して、
これから先もちゃんと修理できるか?

「私の、僕の自転車は良い物です。」
と胸を張ってもらえるか?
ここを大事にしました。

それで、
コンセプトの1から5までの思いを
綺麗に整理できないけど、
高額にならないこと。
ここにかなり気を使いました。

一本一本手作りの自転車である以上、
8万円とか、10万円とかは絶対に無理だったんだけど、
なんとかノーマル仕様で138,000円+Tax。
実現しています。

いつまで
カッコつけれるかわからないけど、
1年は絶対この値段。
今取り付けている
どのパーツが値上がりしても即終了、
ってくらい、
ある種お客様的には最強にお得なバイク。笑
他の誰も実現できない価格だと思います。

取り付けたい物は全てOK。

じゃあ、シンプルにした結果
何も取り付けできないのか?
そんなことはありません。

試乗車には前にラックや
バスケットを取り付けたのみですが

  • フロントラック/バスケットOK
  • リアキャリア(荷台)/パニアバッグOK
  • フェンダー(ドロヨケ)OK
  • ドリンクボトルOK(ペットボトルも)
  • チェーンケース(ギアに巻き込まないやつ)OK
  • ダイナモライト(回すとライト点く)OK
  • ハンドルが振られないスプリング取り付けOK

と、思いつく限りの拡張性を、シンプルなルックスに詰め込みました。

シングルスピードであること。

京都の街中は平坦基調。
シングルスピードバイクの
一体感こそ適していると確信しています。

こんな世の中だからこそ、これ以上足し引きしない、
シンプルなバイクが今一度注目されるかな、って。

タイヤの大きさはロードバイクやクロスバイクと一緒

でも、
シングルスピードは、ギアを一枚しか設定できません
だからこそ丈夫なんだけど、しっかり設定が必要。
むしろその初期設定さえやっちゃえばあとは楽々。
もちろん僕がやります。

女の子のためのサイズ展開、バイクだからこそ、
女性ライダーとテストして、最適のギア比を発見してきました。
細かい話ですが、2.75というギア比で基本設定しています。

これは京都市内をメイン利用して、信号待ちからの再スタートや
スピードを出したい時、ちょっとした坂道全てをクリアーする
京都黄金比です。

もちろん、もっとスピード出したい、もっと軽く。
両方設定可能です。

自分の購入体験を取り入れる。

最後に、めちゃくちゃ大事にしたところ。
これってどういうことかというと、
「後悔しないバイク選び」をしてほしい、
という僕の思いです。

後述することと矛盾しますが、
僕は後悔してません。笑
ただ、遠回りをした。若かった。

僕は、初代スポーツバイク、18歳の時ですね。
カッコイイピストバイクが町中を走り回ってて、
「カッケー!!」「めちゃめちゃオシャレや!!」
と衝撃を受けました。

そして、そのバイクを認識したが最後、
「街中にはけっこうオシャレなスポーツバイクに乗っている人がいる」
ことに気付いてしまうのです。

その頃の僕といえば、
一回も折りたたんだことない謎の折りたたみ自転車に乗り、
整備もせずに1日20キロの移動をしていました(それもすごいな)
正直、潰れるまで乗って買い換えてた。

そこから、今みたいに
ネットの情報がないなか調べまくったわけです。
そうして初めてのスポーツバイクを
バイトしまくって買うわけですが

当時買ったバイクは
税抜で10万くらいだったと思う。消費税5%。笑

この通説は今も変わってなくて、
良い自転車買うなら〜○○選!!
みたいな絶対記事書いてる人自転車乗ってないよね?
って記事みたいなのがすでにあって、そこから調べたと思う。

かろやかな足どりの男性が良い感じ。

で、
やっぱり頑張って買った自転車は最高にお気に入りで、
持ってたステッカー全部貼ったり、
オシャレな鍵探したりともう楽しさしかなかった。

そして「調べに調べに調べて買った」時より
乗って得る知識」の方が圧倒的に量が多いことに気付きます。

僕は「最新よりクラシックな感じが好きだ」ということに。

もちろんその後何年もかけて最新素材から
バカみたいな
ビンテージまで一通り手を出すわけですが、

スレッドステム(細身に仕上がる、昔の規格)

アヘッドステム(前者より丈夫だがデカイ)
の違いも当時知らなかった僕は
競輪の自転車のような細身のスタイルが好きなのに
規格的に少しマッチョな
アヘッドの自転車を買っていたのです。

ちなみにKamogawaはスレッドです

どうにかできないか。変換はできないのか?
結論的に言えばできるんだけど、当時の僕は調べきれなくて(FOMA)
そのうえ、理想のスタイルを表現するにはとてもお金がかかることを知り、
19-20歳台は絶望しながらも常に自転車にお金をかけていました。

この記憶って良い思い出だし、
知らないことが嫌で、だから今自転車屋なんだと思うと
目の前に起こったことはぜんぶ必要だったな、と思うんですが、

「じゃあ、オーナー様には近道してもらえばいい」

もうシンプルにそう思いましたね。
僕は競技者じゃないし(競技車には憧れて乗ってましたが)
ただのいち自転車好き、お客さんから始まってる。

だから、本当の意味での
満足する自転車選び10選
みたいなことをお伝えできると思ったんですね。

なので、このKamogawaには
僕の10年はもちろん、
ひょんなことからハンドメイドバイク専門店で
日本で一番
EBSと向き合うことになった男の通ってきた道が
すでにレールとして敷かれ、
歩んできた後のものからスタートできます。笑

じゃあ、何が大切なのか。

バスケットを載せるとこんな感じ。
すぐに紹介できるようにしておきますね。
カモかわいい

長持ちすること。

もう何度も言い過ぎですがやっぱこれ。

このバイクも
もちろん熟練のEBSビルダーが一からビルドし、
当たり前に長寿命なんだけど、
全てが最高級パーツというわけではありません。

なので、使用環境を聞いたり、
良いものがほしい、となればここから
その他のパーツをおすすめすることもあります。

僕がシングルスピードのバイクに13.4年乗ってきて思った
ここは壊れた、ここは手入れ次第、ここは可能なら良いもの。
といったポイントがあるので、ぜひいつでもご質問ください。

長く使っていくの、当たり前だけど良いですよ。
愛着がすごい。


カスタム、ドレスアップの楽しさ。

その上で、自転車をカスタムする楽しさを知って欲しい。
前述した過去の自転車ブームに乗っかって自転車を始めた僕は
完全にファッションでしかなく、今もある意味そうです。

バッチバチ蛍光色のパーツを探したり、
ラメの入ったワイヤーがあったりと、
若いならではのカスタムも今も楽しいし、

大人になって革サドルをしっかり
育ててる自転車を見た時の格好よさとか、
あ、こういうスタイルが昔からあって、
そのオマージュなんだ!!
みたいなことが理解できたりと、進行形で最高に楽しい。

オシャレは足元から、って言葉があるけど、
自転車は靴の延長線。
やっぱりカワイイ自転車でお出かけすると
気分アガる→勝手に運動→ダイエットとか、いろいろ相乗。

みたいな感じで全てポジティブに向かうのが
オシャレ自転車の良いところです。笑

ガッチガチのロードバイクも乗ってて楽しいけど、
お気に入りの靴に、シャツに、って日は向かないじゃない。
そうした日も気軽に乗って欲しいのがKamogawaです。

本革パーツが最高に似合う仕上がりです。

5/1発売。予約、試乗受付中。

もうすでに試乗車あるのでいつでもOKです。
記念すべきファーストロットは5台。
少な!って思うかもだけど、
EBSの一度の製作台数ってこんな感じです。

必要な人に、必要な分だけ届くように。
って言ったらめちゃくちゃ聞こえがいいけど、

僕は鴨川起点のポタリング(自転車散歩)が
最高だぜ!!

っていうのを鴨川がKamogawaでいっぱいになるくらいまで
一生懸命伝えるので、まずはあと100台欲しいな。笑

当然100台、同じものがひとつとしてないのが
オーダーバイクの楽しさ。

カラーひとつ、カゴひとつ。
グリップからタイヤの色まで、可愛く仕上げましょう!!


と、まあ熱量多めに語りましたが、
まじで良いバイクできてます。

最速でもなければ最軽量でもないけど、
グッと速くて、パッと軽やかです。

乗りやすさはかなり追求してるので
かなりコントロールしやすいかと。

発売日前には詳細をお伝えする記事をまた書くので
ぜひ!よろしくお願いします。

今回は女性サイズを先行発売、ってことだったんだけど、
当然僕もテストして、僕だったらこれで鴨川を楽しみます、
っていう男性サイズ(といっても170cmなんで520サイズです)
もご用意していくので、カップルでもぜひ。

ファーストロット限定
カスタムアッププランもご用意してます。
伝わりにくいけどお得な
アップグレードが無料になってますのでこちらも是非。

身長155cmの女の子が乗ってこんな感じ。

ではでは。。

後編はこちら。

MASN

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • […] いかん、これは長くなるぞ..ということでいつも大したことないのに急遽前後編の構成にしたがる僕です。ディスクブレーキのローターを覗き込んで回転するノブ細かめのタイヤが顔面にヒットして目元悪役のキズみたいになってる僕です。さて、マジでどうでもいい前置きは捨て置き、ついに僕がどうしてもEBSで伝えたかった空気感 第一号が完成しました。僕はスポーツバイクではシングルスピードバイクが一番好きで、京都の街乗りではこれが一番快適だな、と確信していて暮らしてきたのですがEBSの700Cでシングルはハイエンドしかない。(それは当然めっちゃイイんだけど)プラス、サイズも大きめで男性寄りだなあと感じていたんですね。なので、もっと気軽にオーダーバイクを楽しんでもらいたい。京都の街を走り回ってきた僕が提案する「楽で楽しい」みたいな部分をこのフレームで体感していただければ、と思っています。あれやこれやただ語っているだけの前編はこちらをどうぞ。笑「鴨川を1番楽しく走れる自転車発売に向けて」 […]

  • […] 前編はこちら。いかん、これは長くなるぞ..ということでいつも大したことないのに急遽前後編の構成にしたがる僕です。ディスクブレーキのローターを覗き込んで回転するノブ細かめのタイヤが顔面にヒットして目元悪役のキズみたいになってる僕です。さて、マジでどうでもいい前置きは捨て置き、ついに僕がどうしてもEBSで伝えたかった空気感 第一号が完成しました。僕はスポーツバイクではシングルスピードバイクが一番好きで、京都の街乗りではこれが一番快適だな、と確信していて暮らしてきたのですがEBSの700Cでシングルはハイエンドしかない。(それは当然めっちゃイイんだけど)プラス、サイズも大きめで男性寄りだなあと感じていたんですね。なので、もっと気軽にオーダーバイクを楽しんでもらいたい。京都の街を走り回ってきた僕が提案する「楽で楽しい」みたいな部分をこのフレームで体感していただければ、と思っています。あれやこれやただ語っているだけの前編はこちらをどうぞ。笑「鴨川を1番楽しく走れる自転車発売に向けて」 […]

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