梅雨再来かな?
ってくらい不安定な天気ですね。
まあ、暑すぎるとはいえ
晴れ続けることもなければ
降り続けることもないんですが、
やっぱ、乗りたい自転車を乗りたい時に乗れるのが一番。
これは僕が生きる上でとても大切にしていることなのですが、
晴れてて、体の調子がよくて、、みたいな日って
この先生きてて完璧な日何回あるかわからない、
からいける!って思った日には確実に楽しいことしたいですね!
僕は海辺を走るのが好きなんですが、
夏場のめちゃくちゃ暑くて(暑ければ暑いほどアガる)
海が直射でキラッキラに光ってる海岸線をゆるく走るのが
めちゃくちゃ楽しいんですよね。
なにがあれって、海岸線はアップダウンがゆるいサイクリングでも
許容範囲内のリズム感のある登り坂、下り坂があって良い感じ。
今回はLEAF LONGという車種のご紹介で、
多くは子ども乗せのカスタムがされたバイクが多い。
なんですが、LEAF LONGもスポーツバイク。
ちょっと持って行ったりするのは車が必要だったりするけど、
海岸線(でも暑いと子どもちゃんきついよね)、ゆったり走る、
なんてアクティビティも強烈な思い出の一つかもしれません。
ってことで、今週のご紹介は
ハンドメイド溶接チームEBSが作る
LEAF LONG。
前編は先週公開していて、
今週は後編です。
今週はサイドビューからリアビューを。
迫力のあるカスタムだけど、
しっかり子どもちゃんを乗せるための装備は安定感のあるものを
採用しているので安全に、楽しく一緒にお出かけできますよ。
そんじゃ、今週のご紹介は…
Engineerd Bike Service (EBS)
LEAF LONG
やっぱ、今回グッと目を惹くのは
限界ギリギリ、最大までのタイヤの太さを入れて
走破性/一周分のタイヤ周長も大きくなり走行感もグッと上がった
ホイールまわりが特徴的。
まずは先週紹介のフロントビュー、
リアのチャイルドシートは取り外した状態で。
チャイルドシートは30秒で取り外せるので
使わない時は玄関に置いてレッツゴー。
お買い物の積載量も増えますし、
当然軽やかなので一人でぶらっとしたい時ももちろん、
いつか、チャイルドシートが完全に外れたときも
自分専用のミニベロとして第二章OK。
その時にまた色を塗り替えても良いと思うし、
ハンドルとかその辺りをカスタムしたりしても良い感じだね!
それではサイドビュー、ご紹介させていただきますね。
サイドビュー。
このモノトーン感というか、
黒、白、灰だけで構成されたような印象は
長年使ってもその時を感じさせないタイムレスな色遣いを感じます。
ちなみにこの仕上げは傷なども目立ちにくく、
ガンガン使うためにはうってつけかも。
フレームカラーはRAW Finish。
カラー、というよりは仕上げとして表されるこのRAW。(ローカラー)
RAW Finishといえば各自転車メーカーが限定版として出すカラーとして有名ですが
(ブロンプトンとかそうだよね!)
EBSの自転車ではRAWはわりと当たり前にある存在で
特別な限定モデルで、、などではありません。
各社と同じく普通の塗装より割高ではあるんですが、
改めてRAWを紹介しておこうかな。
現在のEBS KYOTOでご紹介している
「RAW」という表現は
Parkerizing RAWというカラーです。
パーカライジングってなんだよ!
というと、
簡単に言えば防錆処理の方法。
鉄は生まれたその瞬間から酸化との戦いで、
これは地球上に存在する以上当然なんですが、
放っておけば分かりやすく錆びてくる。
なら、逆に一気に表面だけ酸化させて中に入ってこないようにしてやる!
というのがこの防錆処理の考え方です。
クロモリパイプは一本一本表情が違うので
この酸化反応も少しづつ違っていて、
これがまたハンドメイド感のある、飾らないけどハンドメイドでしかできない
(溶接面などがガッツリ見えるからごまかしが効かない)
味わいで人気なのです。
この処理にはかなり磨きなどの手間がよりかかっており、
その分割高ではありますが、グレーでもない、シルバーでもない、
鉄そのもののカラーを活かしたい時はこのカラーです。
このパーカー処理をした後に
透明の塗料、いわゆるクリアーを吹いていくのですが、
その時の仕上げも選べます。
・艶ありのParkerizing Clear RAW
・艶けしのParkerizing Matt RAW
ですね。
今回は艶消し、マットRAWです。
前述しましたが、
このマットRAWはかなり傷目立ちにくいです。
僕が乗っているVOKKAもMatt RAWなんですが、
ちょっとした山の斜面転がり落ちてもどこに傷入ったかわかりません。
(なにやってんだ。笑)
スタイルとして、大切にはもちろんするけど
思いっきりガンガン使う、その上で、って方や
シンプルにRAWにグッときた方はとってもおすすめ。
サドルはマディーの。
サドルって一人一人好みが違う。
だからサドル難民なんて言葉があるほどだけど、
お尻が痛い!
って感じたり、ゆったりふっくら乗りたい方には
ウレタン系サドルではかなり万人受けしていると感じるこのサドルはおすすめです。
これなんでか、っていうと
かなり真ん中にスッとはまる形になっていて、
まるで一人用のソファのよう(言い過ぎか、、笑)。
スリットも入っていて、座面も広く、それでいて
いかにも楽なサドルです!って感じになりにくいフォルムが秀逸。
MTBとかにも違和感なくはまる珍しいサドルです。
この掴みどころがポイント。
サドルに裏に指がすっとフィットする穴が。
これかなり良くて、駐輪場内などでの取り回しUP!
先程の「MTBにも合う」ってのはここにも活きてます。
別にどのサドルでも持てるけど、
この気遣いは嬉しいとこです。
クランク、大きめガード付きで、シンプルなものを。
割と大きめのギアガードで巻き込みにくい仕様に。
チェーンガードも取り付け可能だけど、
シンプルにまとめたい方はこのくらいの仕様がちょうど良いかもですね。
ギアガードも変に装飾のないプレーンなものなので
機能としてはばっちりで、その他の表情も崩さないのでおすすめです。
クランクに関してはギア比ももちろん考えますが、
その時に手に入る最も良い感じかつ値段的にも良い感じのものを
探してくるのでお任せを。
クランクキャップも違和感なくSUGINOを忍ばせて。
このキャップ、走行性能には全く関係のない部分ですが、
かなり表情変わるのでワンポイントドレスアップにもおすすめ。
ペダルはMKS。のラムダ。
街乗りでは個人的なペダルランキング上位常連のRambda。
もともとは軽快車(いわゆるママチャリ)の電動アシストのペダルとして
採用されたこともある、という街乗りの証明つき名作ペダル。
今じゃ考えられないけど、
ほんとに搭載されてたのかな?
ラットトラップのようなギザギザもなく、
引っ掛かりがないように思える、、んだけど、
コンケイブが効いてて足を置くとスッと馴染んでベストな位置に収まります。
食いつきが絶対欲しいトレイルライドなどでは
ラムダのアップデート版、ガンマをおすすめしていますが、
その特徴的なルックスが好きな方はもちろん、
ほんとかよーって思ってる方も一回は使ってみて欲しいペダルですね。
吸盤のような踏み面も良い感じです。
センタースタンド台座付き。
LEAF LONGで子ども乗せをされてたり、カーゴバイク仕様だったりすると
この後ご紹介するLEAF LONG専用の両立スタンドを取り付けてもらうことが
圧倒的に多いんですが、
一人で乗りたい方、
チャイルドシートが外れて一人でのスーパーお買い物バイクになった方など
より軽やかに使いたい、って変化にももちろん対応。
両立スタンドは安定感を最重要視しているので
別に軽さとかないんですが、この変化で一気にリアまわりの軽量化ができます。
子ども乗せ自転車を一人乗りに改造していくわけではなく、
あくまで両方ちゃんと使える状態にして楽しんでいただき、
かつ使いたい形で長く使ってもらうのがLEAF LONGの想いのひとつです。
ここにもダブルレッグスタンドを取り付けて正立させることができるので
理想のかたち、色々ご相談くださいね。
リアビュー。
チャイルドシートを外した姿もいい感じでしょ。
つけてる前提とか、外さない前提で設計してないので
バランスの良い細身なクロモリフレームとしての素性を楽しむことができます。
鴨川のなんてことない砂地や砂利、生い茂るエリアもサクサククリア。
安定感のあるタイヤが最高ですね。
リアラックはLEAF LONG専用。
LEAF LONGのラックは専用品で、
世代によって若干の違いはあれど基本ずっと同じ形。
4点でビス留め、変な関節などもなく軽量で丈夫です。
シンプルに荷台としていい感じだし、
チャイルドシートを取り付けるにあたってこれ以上ない機能も備えてます。
Thule/Yepp専用取り付け穴。
このラック単体ではここにH字で入れる必要性が見いだせないこの構造。
溶接点数も増えるし、謎ですよね。
これは…
このYepp Maxiのチャイルドシートが、、
ドンピシャで入ります。
Yeppのチャイルドシートは本来この間にアダプターが必要で、
それが1キロくらいあってかなり重いんですよね。
で、そのアダプターをつけると重心も上がるし、
ラックとしての天板面積が減るのであまりメリットがない、
でもラックに合わせて作られているわけではないので
使わざるを得なかったんですね。
これはかなりフィット感もあり、
かつ簡単に取り外せるのでかなり便利です。
チャイルドシートってそもそもつけっぱ、ってのが定番だけど、
もし簡単に外せたら?
これを実現しました。
軽くて強い、低重心なセットをどうぞ。
例えばママとパパの自転車で、シートを共用、なんてのも良いですね。
Thuleは割とどんなラックでもワンタッチ取り付けできるようになったのですが、
このラックはThuleの場合でもしっかり良いとこで締まるように設計しています。
取り付けたのはYepp Maxi。
紹介が逆になっちゃったけど、
今回はYeppのMaxiを。
発泡モールド成形は柔らかくて座り心地良さそう。
Yeppはかなりカラー展開もあるので
チャイルドシートだけをポップなカラーにしてみたり、
今回のようにカラーをマッチさせてもいい感じだね。
Yeppのベルトはダブルロック。
これはお子様が簡単に外せないようにわざと一手間入れてたり、
ある部分を押さないと外れにくい仕様になってたりと
各社色々やってるんですが、
左右独立で外すことにできるYeppやThuleは
乗せやすくておすすめ。
こんな感じで外れるので
ベルトの長さを再設定する必要とかなく、
ぱちん、ぱちんとはめて完了。
足の位置ももちろん調整可能。
レバーを動かすだけ。
こちらも簡単に設定可能。
このダイヤルを回せばON/OFFはめちゃ簡単ですよ。
EBSの専用両立スタンド。
子ども乗せをミニベロでやるなら確実におすすめしたいこのスタンド。
外装式変速機がついていると
エンドの形状的にリアの車軸で安定させるスタンドの取り付けが絶望です。
でも、これはLEAF LONGのエンド形状そのままで専用設計しているので
ばっちりの安定感です。
跳ね上げ時もスッキリめに。
安定感重視なんでそれなりに幅広ですが、
ゆくゆく、子どもが育って食べ盛りに突入しても
ガンガンお買い物に使える安定感でもあります。
この迫力感、とても良いですね。
タイヤパターンも雨天時も安定しそうな排水系スリット。
センタースリックなので転がりも良く、
走破性の高い楽しい乗り心地です。
スタンダードな8段変速。
街乗りにおける十分な変速性能と
楽しく走れる8枚のギア。
軽いギアも、重めのギアもカバーしていて使いやすい。
変速段数はまだまだ増やせますが、
消耗品などがリーズナブルな8速構成は
コスト的にもおすすめなのです。
うーん、よかったですねー!
重心低めで安定していて、かつタイヤも安定感重視。
なのにグリグリ走れるBMX的感性も備えたナイスバイクです。
LEAF LONGの製作、予約など。
今季は店頭予約のみ、
どうしても原材料の問題があり
極少数製作となります。
納期としましては
2023年春の送り迎えの始まるシーズンを目指します。
現在早期予約受付中ですので
是非ご相談、ご試乗などからご検討くださいね。
LEAF LONGはいつでも試乗OK、
どなたでもお気軽にどうぞ。
ではでは。。
MASN