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カスタム大盛り。高身長ミニベロ仕様Horizontal 451D/SP。前編。

なんか羨ましい表題ではじまりましたね。
今日は大きすぎてテストに苦労したミニベロです。笑

いやー、
今日も暑かったですねー。
4連休も終わり、
また働く夏の到来。

僕もどこかに行きたいなー。
とか思うけどサイクリングロードどまり。
ありがたいことですが
やっぱり今年はどっか行きたいですね〜。

オーナー様がしまなみに行ってらしたのですが
(お土産ありがとうございます!)
やっぱいいよね。

どこまでも海、はやっぱ最高。
普段海水とあまり縁がないだけにより渇望がすごい。笑

そのオーナー様は
MTBもロードバイクもミニベロも乗ってらっしゃいますが
「今回はどれで行こうかなー」ってのも最高ですね。

僕は基本、仕事のロケが絡まない限り
「輪行はピストバイクで行く」縛りです。(なにやってんだよ…)
部品点数が少なくて一番楽だから。
も多分にあるけど
「あいつ…ピストできてやがるぜ…?!」
って思われたい意味のわからない自己顕示がありますね。笑

漫画とかでよくある、
予選会場でひとり目立ってて
「オイオイ..こんなバイクで来て勝てると思ってんのかよ?」
みたいなのが聞こえてきてても勝つ。みたいな。
(伝わらない)

実際は汗だくも汗だく。
下り坂が絶望的に遅い固定ギアなので
勝ち負けなんてなく、ただただ苦行と思えるサイクリングです。笑

でも、いいんです。
自転車が趣味。自体がかなり自己満足度高めな遊びだし、
今やいろいろクローズアップされているけど

乗っているのは自分なので
「自分が好きな自転車で」
「自分が好きなところに」
「自分の好きな速度で行く」
これができるのが最高に楽しい。

僕はオーナー様の
「こんなん好き」を形にできるよう生きていますが
好きに乗ってりゃスタイルがでてくるので、
僕なんてものはサポーターでしかなく、
やっぱ主役は乗り手。

自分の自転車でこんなとこまで来た!
この楽しさ、味わってみてください。
自転車は被写体としても優れていると思うので
走って景色良くて、停まって。
そばにはいつも相棒アリです。

ばんばん写真撮りましょう!


さて、どうでもいいピストトークはおいといて、
今週のご紹介は「Horizontal 451
京都ハンドメイドのEBS製作のKaisei 022クロモリのミニベロで
幅広いサイズ展開、タイムレスなずっと使えるフレームワークが好評の
京都ミニベロでは常にお問合せをいただくモデル。

EBS京都はハンドメイド製作なので
ボトルケージ台座を増設したい、とか
アヘッドをスレッドに変換してほしい、などのオーダーはお手の物なんですが
今回のカスタムは大盛りバージョン。

高身長ミニベロを目指すべくジオメトリの変更から
高負荷部分の強度UP、増設に内装にブレーキ規格、締結規格までも変更した
世におおく出回る完成車ではまず見ることのできない
カスタムが盛りだくさん。

かといってフルカスタム!というわけではなく、
オーナー様の必要な部分だけをアップグレードしたり、
逆に敢えて削除する部分をつくったりなど、
オーダーならではの仕様が最高にスタイル出てます。

全ての人に合うわけではないからこそ
強烈に価値のある、そんなオーダーをしてくださった
オーナー様に感謝です。

製作台数や予約を受ける、ということはしておらず、
年間の中で数十日だけカスタムフレームを製作する日、
というのがEBSにはあります。

気長にお待ちいただく形とはなりますが、
ある意味狂った(褒め言葉)仕様や
今のトレンドと全く逆を向くトガッたオーダーなど
本気で向き合いますのでご相談下さい。

それでは、今週のご紹介は…

Engineerd Bike Service(EBS)
Horizontal 451D/SP

フレーク強めのチタンシルバー。
パーツとの相性は抜群で、まずどんなカラーも外さない。
ハブやヘッドのカラー物との相性も最高なので
いつでも色で遊べます。

今回はディスクブレーキミニベロ仕様。
やっぱりディスクになると
前後のキャリパーが目立たなくなるので
フレームの三角が綺麗に見えますね。

自転車のシンプルさを追求すると
シングルピボットもかなり良いですが
ミニベロのように、特に大きなフレームだと
かなりシュッと長く見せることができます。

サイズ感。

シートチューブ長は580。
ここまでくると外国サイズと言っても良いくらい
かなり大きなサイズのミニベロで
高身長の方はかなりミニベロ探しに苦労しているかと思うのですが
こういう仕様もできますので
高身長機ミニベロをお探しの方は是非。

180センチ台だと
通常ラインナップで十分可能(570サイズ)ですが
190センチを超えてくるとカスタムジオメトリですね。
もちろんシートで調整ができますが
バランスの良い、当たり前に見た目にこだわりたい方は
良い感じでバランスとりますのでお気軽に。

逆に小柄な方も自転車探しには苦労するかとは思います。
そんな場合も製作可能ですのでこちらもお気軽に。

僕は170センチ、
510-530サイズくらいをうろうろしますが
良いのか悪いのか完全にマスにいます。笑
国内では労せずにフレーム選びができる反面、
こうしたバイクには羨ましさを感じます。。

ちなみに僕は海外のフレームはほぼアウト、
XXSサイズ展開をしてくれているメーカーでギリ、くらいです。

フレームカラー。

がっちりのペール系シルバー。
少し暗めに色出しして
ラメ多めに。
このあたりは匙加減でしかないですが、
世に多く出回る分むずかしいシルバーという色調の中
かなり目立つシルバーにできたと思ってます。

フレーム素材。

今回もツーリンググレードでタフなKaisei 022クロモリを使用。
このサイズになってくると
長いパイプがグングンしなり、ウィップ感がわかりやすくてかなり楽しい!
が、僕はその楽しさはフル活用できません。笑

逆に小さいとグッと塊の鉄の良さ、みたいなのがあって
呼応性のある、グッと加速感を体験しやすいバイクになります。

これはどっちが良い、とかではなく、
「体に合わせたサイズ選び」がもっとも重要です。

無理して大きいフレームに乗ると
そのしなりを楽しめないし、
無理して小さいフレームに乗ると
その塊感は絶対に味わえません。

小さいフレームにもウィップはあり、
大きいフレームにも塊(カタマリって伝わらんな。笑)はあるのです。
ガラスの靴、ではないですが
フィットしてこそその乗り味を体感できるんです。

今回は高負荷部分により強化されたパイプを少しだけ。
ギリ重量を上げずにしっかりしたフレームに仕上がりました。

カスタム内容。

追加で工作したものとしては
・フレームサイズ変更
・フラットマウントディスク(前後140mm仕様)
・100/142mm +12mmスルーアクスル
・ワイヤーインターナル
・FD台座レス

現行のロードやグラベルの規格を
ミニベロにそのまま持ってきた形。
今からの規格を長く使えるように、という狙いと
この先しばらくこの仕様のミニベロは市販で出ないと思われ、
かなり特別感のあるものに仕上がる!という思いです。

そんじゃフロントからご紹介。

フロントビュー。

シルバーパーツに濃いめブラウン。
現行のロードバイクでは表現しにくい
クラシックな大人ミニベロスタイル。

スーツで移動していても違和感がないし、
普段着でもミニベロの柔軟性がグッと入ってきて
きがねなくスポーツを楽しめる。
そしてしっかりジャージを着て走っても
装備感としては最新そのものなので
しっかりそっちにも応えてくれる。

ミニベロロードとしての
オールラウンドを目指して、
どこでも、どんな服装でも楽しめるミニベロです。

ハンドルまわり。

ハンドルバーはNITTOのMシリーズ。
しっかり焼き入れの入ったロード用ハンドルで
かっちり自分のパワーを伝えます。

ハンドル幅はちょっとだけコンパクトに。
あくまでロードとして駆る楽しみを意識しています。

BROOKSのレザーバーテープは
いつでもクラシックに見せてくれる魔法のアイテム。
いよいよ第二弾の入荷が10月あたりにありそう。
僕たちEBSはBROOKS大好きなのでかなりストックしていますが
今回入ってきてない物もたくさんあって、
ハンドル周りの装備ではこのブラウンが品薄気味。

あるていどイメージ決まってる方は
確保がおすすめです。

SHIMANO 105STI。

「105」という数字にご縁のあるオーナー様。
もちろんR7000/105をチョイス。

R7000も世に出て結構経ちますが
こんなにパーツがない状況が続くとはまさか思ってなかったね。

SHIMANOのパーツは現在軒並みOUT、というか
今ある僕たちのストックをどんどん使っていってる状況なので
ないものはとことんないです。笑

これも早い者勝ちみたいになってきちゃったけど、
どう使うか、の引き算をしたときに必要な変速性能はやっぱり欲しい。

SHIMANOの105は完成度、コスト、ルックスともに
世界最高のバランスなので
良い感じのロード作ろう、って方は是非。

極少量のみストックあります。

EBSヘッドバッヂ。

安定の人気なヘッドバッヂ。
シンプルなロゴはこのミニマルな世の中かなり好評いただいており、
オプションでわざわざビスバッヂ仕様に変えていただく方も多いので
僕たちは嬉しいです。笑

僕はプレートバッヂの最後の工程を担当しているので
複雑な気分ではありますが
店頭では紹介している真鍮製のプレートが完成しているので
そろそろそちらも見ていただけそう。

どちらかといえば、3年くらい使ってもらって
経年で変化したくすみまくった真鍮プレートを見てみたい。
絶対渋いと思う。

ちなみにHorizontal 451はバッヂが標準、
プレートはオプションです。
どちらも可能ですのでお気軽に。

Chris King Grip Nut。

1 inchヘッドセット界の王者、KINGのグリップナット。
本気で長く使えるヘッドです。
昔バラしたKINGのヘッドを所持しているのですが
いつでも現役で使えるので
もはや資産では?というレベル。

KINGの年内のスケジュールは今年のはじめのほうで埋まってしまって、
特にこの1インチのヘッドはかなりレアになってきています。

やっぱり所有欲を満たすアイテムですし、
実際の満足度もめちゃくちゃ高いので
値段はそれなりにしますが
一生もののヘッドがインストールできます。

ちなみにこのバイクは足回りの剛性がめちゃくちゃ高くて
ヘッドで受ける負荷がそれなりにあるので
KINGは大正解、やはり正義でした。

140mmディスクブレーキミニベロホイール。

今のところスルーアクスルのミニベロはほとんど存在しないので
もちろんホイールは手組みになります。

ホイールは451で、
強度が欲しいので32Hで組みます。

White Industires XMRハブ。

XMRをミニベロに使う、ってこと自体あんまりないので新鮮ですが
やっぱり軽いですねー。
ですが思いっきり強度は確保されており、
こちらも一生もののパーツになりますね。

回転は滑らかそのもので
ミニベロで一番大事な
「一度出したスピードをいかに損なわずに回転させつづけるか」
という部分はほぼクリア。
楽しいミニベロになってます。

あえての140mmエアローター/フラットマウント。

フラットマウントのミニベロはそれなりにあります。
もともと小さいミニベロはディスク化すると結構足元に注目が集まってしまうので
フラット化は正当進化と言えますね。

が、普通は160mmのローターを取り付けます。
これは標準が160だからという安直な理由もあると思うし、
当然大きい方が制動力もあるので問題はありません。

が、敢えての140ミリローター。
これは横姿の20インチホイールに対して
ローターが大きすぎると感じているからです。
単車とかだとめちゃくちゃでかいし、ダブルのディスクですが
ああなるとそれはそれで渋いんですがね。

制動力としてはキャリパーと比べるともう完全に十分で
ピタッと停まってくれますし、
回転数の高いミニベロでもしっかり放熱します。

ちなみにミニベロのスルー化のメリットは
コストもかかるので誰しもが最高の選択肢ではありませんが
やっぱり剛性の高さはわかりやすく感じれます。
ある意味、MTBよりわかりやすいかも。

副次的なお話でいうと
車軸が安定しているので
輪行はかなりしやすいですね。
機械式にしているのもそれが狙いだったりします。

ざっくりすぐに輪行を思い立てるように。
ミニベロの輪行はそもそもハードルが低くて
前輪を外すだけで鉄道に載せる規格におさまります。

これだけ走るフレームですから
やっぱりミニベロのメリットを最大に活かして
この先もっと自由な環境になった時には
楽しく自転車旅行して欲しいですね!!

タイヤはSim Works×PanaracerのPotter。

Sim WorksのMinitsグレードなタイヤ。
濃いめのブラウンサイドが良い感じですし
フォントもかわいい。
シムワークスのアイテム全部かわいい。

サイズは1-1/8のミニベロスタンダード。
これから先、1/8や3/8より
もう少し太めの451規格が出たりするのであれば
ディスクでクリアランスが取れたので
入るならば入れてみて欲しいところですね。

世の中はどんどん太めタイヤのトレンドになっていて
ミニベロも然り。



自転車って流行りがすごくて、
素材、規格と乱立しまくります。
で、10年前をふりかえると
「あれ、絶対いらんかったよな。。」
みたいなものも多数あります。

僕たちEBSはそれがないように、
規格などは外さないものだけを採用します。
その時その時の最新、最高スペックなんてすぐに更新されるし、
今日かっこよかったものが明日ダサい、くらい世の中のスピードが早いので
よくわからない流れに巻き込まれない、
大人が満足できる長く使えるアイテムを発信します。

なんでもできる、という変化に強いもの、
絶対に廃れない、シンプルなもの。
このふたつは両立できないこともあるけど、
できる限りそこを大切にご提案したいですね。

サイドビュー。

本来は後編にサイドビューが続きますが
少しだけ。

歴史を積んだ感のある
古めの建物の裏口にひっそり佇んでも渋さ際立つ。

シルバー系はもちろん、
ブラウンベースやアース系のカラーは
壁や地面の色と近似することが多く、
壁狩り(言葉間違ってるか。笑)との相性も抜群。

もちろん、派手色のバイクも合いますが
落ち着いた色は服装とは確実に合わせやすいですね。

まあ、金ラメの自転車に乗っている僕がいうことではないですが。。笑
金ラメ、意外に普段使いしやすいし、ウケいいんだけどなー。
「良いとは思うけど、自分では乗りたくない」とか
オーナー様に面と向かって言われるし。笑

声を大にして言いたいのは
「気に入った色だけが全て」です。
なに言われても
「またまた!」と言える、マイバイクイズベストな確信こそが
愛車をさらに一つ上のステージに持っていきます。

ワイヤー内装化カスタム。

今回はオール内装。
ここまでやるとカスタムさせていただく側としても気持ちいいですね。

カーボンフレームは一体成形なので内装なんかは
データで作成してしまえば同じものをガンガン作ることができるけど、
クロモリはなかなかそうはいかない。

そもそも整備のことだけ考えれば外装のほうが
メカニック的には楽です。

でも、「楽か苦労か」みたいなそんなものさしで測ってないんですよね。
むしろ「労」こそに自転車の面白さが詰まってる。(M)
これ、乗ってる方は全員共感していただけるとは思うんですが
違法とはいえいまやアクセル付き自転車なんて出てる中、
この炎天下、自転車を駆る喜びってなんだ?

「労」が報われまくる瞬間があるんですよね。
ある人はご飯を食べた時に。
ある人はお風呂で整った時に。
ある人は山の頂上で。
ある人は荒れた下り坂で。

いろんな「労われる」瞬間があるんですよね。
でも、労うのは自分。

2021年にもなると
自分で自分をマネジメントできないと
もう忙しくて誰も人にかまってらんない。
かまうにはお金が必要。
そんな殺伐とした世に

自分の機嫌は自分で取る。
フィジカルとメンタルをリセット&ビルド。
「労」を自ら取りに行く、プロフェッショナルなあなたに。

あれ?なんか苦労する乗り物みたいになってるな。笑

楽、ではなく、楽しい!乗り物です。
そんな自転車を、人とかぶらない、ハンドメイドの国産品で。



話がずれまくってるけど、
内装は一度入れてしまえば
整備もすぐですし、べつに前述のような苦行みたいなことはありません。笑

キャリパーブレーキをインターナルカスタム、なんてのは
ポピュラーですし、
今回のように内装に管入りでカスタマイズも可能です。

しっかり水捌けも良いようにカスタマイズ済み。
バイクの横姿をシンプルに、美しくみせましょう!

今週はここまで。
来週はサイドビューの続き、
サドル周りからのご紹介です。

特別製作シリーズについて。



今回のような通常ラインナップではないモデルをお求めのお客様は
随時ご予約を承っております。
どうしても特別な分時間が大幅にかかり、
気長にお待ちいただくことになります。

が、あまりある楽しいバイクに仕上がるため
待つのも楽しみにしていただければと思います。

特にこの感じになってくると
カスタム内容も当然手がこんでくるので
パーツ調達にお時間をいただいたり
何度もお話し合いを重ねさせていただいたりしますので
もしかするとちょうど良いかもしれません。

スルーアクスルのミニベロモデルは
これともう一本あるのですが
それ以外の制作予定はしばらく先です。

全ての人に刺さるオーバーグラウンドなものではないですが
より変態的(褒め言葉)なフレーム製作は
僕も楽しいので気長にお付き合いいただける方は是非。

その他、
めちゃくちゃ背の高い方向けだったり、
小柄な女性でも700Cロードに、MTBやATBに乗ってみたいという
オーダーはどうにかして頑張りますので
せっかくのハンドメイド、満足のいくものに仕上げていきましょう!

それでは来週もよろしくお願いします!

ではでは。。。

MASN

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