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スルーアクスルのクロモリフレーム+カーボンフォークのグラベルロード。STUFF 44のGG!最終話。

今回の記事は全3回中の第3回。
EBSの中では珍しい、ジャンルをしっかり区切っているコンセプトの明確なモデル、軽量グラベルロードのSTUFF 44のご紹介。

第一回、第二回の記事はこちらをどうぞ。

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第一回のSTUFF 44記事。
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第二回のSTUFF 44記事。

今週からはサイドビュー、リアビューとご紹介。

軽量のグラベル、ツーリングバイクをクロモリで探してる、でもスルーアクスルなど、今の規格で使用したい、って方はバッチリな車種です。

そんじゃ、今週のご紹介は…

目次

Engineered Bike Service(EBS)STUFF 44 Gravel Geometry(GG)

正統派な佇まい。
EBSではホリゾンタルフレーム(トップチューブが水平のもの)が多くラインナップしていて、クラシックなものを求められることも多い中、しっかり現代的な設計、素材を使用し、より今の考え方の「走るフレーム」になっています。

こうした右肩上がり、スロープしているモデルを「スローピングフレーム」と呼びます。
現代ではこの形はデータとしてより効率的であると出ており、今のフレームは基本このスタイルです。

かといって、ホリゾンタルのダイヤモンドフレームが走らないわけじゃないし、廃れもしないですけどね。

なにより、3Dで計測、設計し、レーザーカットやCNCなど、100年前にはなかった技術で作り、計測し、実証したものが100年前とほぼ変わらない形で発売されていたことに賞賛、です。

なぜこのグラベルジオメトリではスローピングにしたのか?というと、走りのデータとは別に、グラベル環境では乗り降りが激しくなることもあり、担ぎやすく、乗降しやすいスタイリングにしているのが理由です。

このSTUFF 44のフレームカラー。

STUFF 44のこのモデル自体は限定製作だったので、多分これで最後になります。

ホリゾンタルモデルのSTUFF 44はこれからも製作、販売を行うので、そっちはカラーオーダーOKです。

Parkerizing Matt RAW Finish

ハンドメイドならではの溶接の色合いや鉄そのものの表情を活かせることからEBSではかなり採用率の高いRAWカラー。

読み方としてはパーカライジングマットローカラー(フィニッシュ)、です。
・パーカライジング、が防錆の処理
・マットは仕上げのトップコートの種類(艶消し)
・カラー、というよりは素地そのまま、という感じ。ナチュラルメイク的な。

ペイント前にはしっかりと色がつくように磨きを入れるんですが、RAWの場合はさらにしっかりと磨きをかけ、地肌で魅せるスタイルなので、ちょっと手間がかかっていたりして1万円くらい高額になるんですが、このSTUFF 44ではそのRAWを採用、さらに展示販売なのでカラー代金そのものがオールカット、かなりお得に購入することができます。

RAWのメリット、デメリット。

RAWのメリット。

1、真鍮材を流し込んだあとが見える。

これは最大のメリットですね。
やっぱりRAWの良さはこの金色系の真鍮ロウの溶接がそのまま見えること!

マシンメイドにもRAWがベースになっているものはあるけど、やっぱりこれはハンドメイドフレームならでは。

無骨なこの色合いは男女問わずハマる人続出です。

2、ファーストオーナー、ファーストカラーにのみで可能な選択肢。

RAWは一度塗ったフレームでは綺麗なこの感じにすることが難しいです。
なので、剥離してRAW!なんてことはできなくはないんだけど、自分のフレームを買って、一発目の色でのみこの発色や風合いが可能になっています。

3、ある意味傷を気にしなくていい。

ローカラーは無骨な素地そのままな豪快仕上げ。
傷が目立ちにくいのと、その傷も似合う不思議な仕上げなので、ガンガン使って欲しいです。
塗装だと、めくれると気になったりするんだよね。まあ、それもヨシ、なんですが。

4、他の色とめちゃくちゃ合わせやすい。

ローカラーはめちゃくちゃ懐が深い。
塗装のカラーで言うとシルバー系くらいの系統なので、シルバーも同じことがいえます。

自転車ってカラーパーツが結構多くて、自由に何色でも、何色でも使えるんですが、紫だろうが、緑だろうが、なんでも馴染ませる魔力があります。マジです。

ローカラーを選択した人は、一度色味を入れて遊ぶカスタムも検討して欲しいですね!

RAWのデメリット。

ナイスフィニッシュであるローカラーですが、やっぱりデメリットもあります。

他と比べて錆びやすい。

唯一にして最大のデメリット。

防錆処理はしていますが、塗装をしていないので、サビが入りやすい、というより「サビを発見しやすい」と言えるかも。

ローカーラーをオーダーされる方はこれをご理解いただいているのと、国産の自転車をお求めの方は基本的に手入れなどが好きな方、物を大切にする方が多いので、腐食してくるような錆びさせ方をしている車両は見たことがないですが、どうしても錆が走るのを見かけることはあります。

使用には当然問題ないレベルなんですが、これを味と捉え、デニムの色落ちとかダメージとポジティブなスタイルができる方にのみおすすめされる仕上げです。

とはいえ、そこまでビビらなくてもOK。
普通に乗って、普通に手入れでOKです。
しっかりパーカライジングで防錆しているので、毎回油塗って、、みたいなのではないのでご安心を。

サイドからSTUFF 44のパーツ紹介。

SHIMANO GRX Limitedのダブルクランクを採用。

このクランクめっちゃ好きで、数は多くなかったけど全員におすすめしていました。
歯数構成(48T/31T)としてもEBS KYOTOのイメージする使い方に合致していて、かなり乗りやすい自転車ができる構成にできます。

グラベルバイクとしての発売をされた訳だけど、個人的にはダブルクランクはツーリング用途+非舗装路の誘いに乗れるような、オンロードツーリングのスケジュールにアドベンチャーな要素を含めてみたい、発見した道を諦めたくない方にぴったりなクランク。

結果を出したGRXの性能をそのままに、前面をポリッシュ仕上げにしてきたのもEBS的に大歓迎で、やっぱりクラシックなクロモリフレームに合わせてもマッスルすぎないおしとやかさみたいな属性が入ってきてかなり使いやすかったですね。

STIなど、グループセットで手に入るのはこれでほんとに最後かな。

ペダルはMKS UB-Lite

シンプルなロードフラットペダル(フラペ)はEBSではほとんどのバイクで採用させてもらってます。特にMKS、三ヶ島製作所のペタル。(MKSはペダルじゃなく、ペタル表記です。)

ビンディングペダルを使用している人もいるし、ペダルほど自由なものもないけど、EBSではまずは乗りやすさ重視。
ペダルはすぐに交換ができるので、これじゃなくて違うペダルにしてくれよ!なんてのも余裕で可能です。

僕もビンディングペダルを使用しますが、毎回交換しています。
ちなみにSHIMANOの両面SPDを愛用。(ほぼフラペだけどね)

このUB-Liteは昔のイタリア系ペダルの枠をサンプリングしているような形でかなりクラシカルです。
日本製、ほとんどハンドメイドのような製作工程なのに価格もリーズナブル。MKSさん感謝。というか日本企業に感謝。

日本最後の自転車用クロモリパイプ KAISEI 019フルクロモリフレーム。

STUFFはフレームにKAISEI 019をフルセットで使用しています。
STUFF 44はカーボンフォークなのでフォークはフルカーボン。

KAISEI社は日本で最後となった自転車用のクロモリパイプを製造している会社です。
その昔、まだ日本のパイプが他にあったり、イタリアやイギリスのパイプが台湾に委託する前から前身の会社がある老舗で、その頃から軽量で高品質と言われてきたクロモリフレームを製作、語る上で外すことのできない素材です。

ブランドネームの入らないクロモリが「4130」という番号がついたパイプ。
なにも言わず「クロモリ」というとこの4130を指すことが多いです。
これはブランドとかじゃなく、鉄パイプの番手、素材の名前です。

その4130を自社で製造しているのがKAISEI 019。
このプレーンなパイプの内径を変えたりして乗り味や軽さを出しているという訳。
ちなみに、KAISEI 019の内径変化は0.8mmから0.5mm、そしてまた0.8mmに変化していく。
一番厚みのある部分で0.8mm、めっちゃ薄い。

でも丈夫で、長く使えるクロモリパイプの代表格なんですよね。

日本を応援する、という気持ちで僕はこのKAISEIを推していますが、いつかは無くなってしまうのかな。

そう考えると、いつかは「KAISEI当時もののクロモリフレーム!」なんてオークションで出たりするんだろうか。
KAISEIパイプそのものは海外のビルダーも好んで使ってくれているっぽいので、なくならなければいいな。

サドルはキングオブ革サドルのBROOKSをチョイス。

今回採用したのは革サドルメーカー最大手のBROOKSのなかでもさらに有名な「BROOKS B17 standard」。

サドルの側面に「champion standard」って書いてあるくらい有名な超名作ですが、やはり名作には理由あり。

新品を買った時のツヤツヤを所有する嬉しさ。
育てていって、ちょうどいいスピードで自分にフィットしてくる楽しさ。
意外に手入れも簡単な手軽さ。

そのあたり全部ひっくるめてチャンピオンなんだと思います。
クラシックなサドルで、軽さとかはないけど、長く使えるクロモリフレームと相性の良いこのサドルと共に歩み、育てるストーリーは人生で一度は体験して欲しいし。座り心地も抜群です。

グラベルロードスタイルなSTUFF 44を後ろから見る。

張り出しのある構えの効いたマウンテンドロップハンドル、座面の安定しているBROOKS B17レザーサドルに高性能な47Cのグラベルタイヤ、ブラックとシルバーをミックスさせたバランスの良いカラーバランスとその間のカラーを担うローカラー。

リアビュー抜群ですね。

リアディレイラーもSHIMANO GRX Limited。

カセットスプロケットは11-34Tのワイドな構成、RDはシルバーのGRXです。
GRXの11Sはブラックのものもシルバーが混ざってるんですが、ゲージまでシルバーなのでクラシック系のカスタムでも違和感なく溶け込みますね。

性能はやはりGRXの完成度の高さに納得できる物。
Di2やE-tapではないけど、しっかり機械式のワイヤーで引いてくれます。

ちなみにDURA-ACEの11Sのバーコンでも引けるのでSTIにこだわらなくてもOK。
レトロなスタイルでもパシパシ変速が決まるので結構おすすめです。

GRXのブラックで、グラベルなノリで変速は組みたいけどレトロなシフトレバーで、みたいな場合もご相談ください。

GROWNのハブの限定カラー、アンバーカラーのハブで組む。

このハブのカラーは限定で出していた物で、また作りたいとは思っているけどしばらくは完売です。
このバイクにはこのカラーがインストールされているので、各所に散りばめたアンバーカラーを楽しんでくださいね。

ハブの性能としてはスタンダードながら、分解なども容易で長く使えるハブになっていると思います。

ラチェット音も軽めでいい感じ。

ブレーキも当然SHIMANO GRX Limited。

今回は前後140mmローターで組んでいて、見た目すっきりでいい感じ。
もちろん前後160mmに換装も可能ですし、どちらかだけ、ってのも可能です。

この感じでセンタースタンド台座付き。

グラベルロードとか、ロードバイクとかではキックスタンドって必要ないって方も多いけど、やはりSTUFFの立ち位置としてタウンユースな側面も残したい。

なんだかんだあると便利ですし、取り付けなくてもなんの問題もないです。

GRX LimitedではシングルレッグスタンドはこのままOK、ダブルレッグスタンドはスペーサーを一個だけいれたいところです。

フロントもさっくり見返し。

うーん、ナイスバイクですね〜!

EBS KYOTOの展示試乗車は、走行距離や試乗してくれた人数などに応じて毎月1日に値段が変動していますので、ご購入は月のはじめがお得だったりします。

サイズや使い方がこのバイクにハマればぜひ、なんだけど、国産、ハンドメイド、ブランドクロモリ、フルカーボンフォーク、限定版SHIMANO GRX、革サドル、、などを入れていくとどうしても価格的になかなかになってきますので、お得な巡り合わせがあればガンガン使って購入して欲しいですね。

おすすめのご身長としては165cm前後くらいの方から170cm前後くらいのかたまで。ですね!

価格。(2024年2月価格更新)

2024年1月までの展示や試乗で少しお得になり、現在10%オフになりました。
オンラインストアで最もリーズナブルな組み合わせの仕様で¥428,400-です。
この時点で47600円引きのかなりお得な状態なんです。が、

最後に記載しているクーポンを使用すれば¥413,400-でご購入が可能で、国産ブランドクロモリ、国産ハンドメイドフレームにフルカーボンフォーク、シルバーパーツもしっかり使用した上で限定版のSHIMANO GRX Limitedが入ってこの価格はなかなか!かと。

オンラインストアでSTUFF 44を見る。

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