さてさて、
天気、悪くないね。(ほんとかよ)
晴れ間はめちゃくちゃな日差しだけど、
「ど、どーせ降るんでしょ!騙されないんだから!」
という日々が続いておりましたが
これを打っている今この瞬間はかなりいい感じのお天気です。
え?先週なにがあったって?
多くは語るまい。。
と、いうわけで今週もバイクチェックいってみよう!笑
今週もFLOATシリーズ。
今日紹介するFLOATは
EBSではフラグシップとも言えるFLOATシリーズの中で
派生やアップデートを繰り返し
ロードバイクからミニベロまで網羅。
ギアード/シングルも選べるんだけど、
マルチです!
ってわけじゃない。
使用シーンが明確だからこその優位性がはっきりとわかる。
でもEBS的な乗りやすいだとか、そういうところを忘れない。
そんな中で
FLOATシステム/ミニベロ/シングルスピードと
チョイスしてくださったオーナー様のバイクが完成しました。
今日の紹介は…
Engineerd Bike Service
FLOAT 451S
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9720-scaled-e1595055052413-1024x717.jpg)
うーん、良いね。
ここ最近でFLOAT 451Sは3台組ませて頂いたんですが、
全部タイプが違う。
シングルスピードだから
変速機などにスタイルが左右されないので
カブるんじゃ..と思われがちですが
ある有名な人は言いました。
「シングルは生き様が出る」と。
誰が言ったかというと
それはそれは有名なカッコ良いおじさんなのですが
これはほんと言う通り。
まあ、シングルに限ったことではないんですが
敢えて言うと
「取り付けることができるパーツが少ない」
からこそのスタイルが必ず出てしまうんですね。
あんまり言うとまた暑苦しくなってしまうのでやめよう。笑
話を戻してFLOATへ。
ベースのスタイルはシンプルにまとめ上げた
ライザー&クイック。
ストリート感のあるいかにも身軽なルックスが◎。
シングルスピードにショートライザー、永遠だね。
フロントビュー。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9721-1024x683.jpg)
ハンドル幅が380mmなので
かなりスリムです。
室内保管や駐輪場でのメリットはもちろん
狭いとこスイスイ行けちゃう都市型ミニベロですね。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9683-1024x683.jpg)
濃いカラーをできるだけ入れずに
濃淡のみで表現するようなカラーセンス抜群のオーナー様。
随所いい感じ。
グリップはレアパーツ化してきた
ナチュラルカラーのカンビウム100。
多分もうオリジナルは手に入らないので
ワイルドかつ繊細に使ってください。笑
ブレーキレバーは
CNCで綺麗に造形されたブレーキレバーを。
フレッシュにいくなら2フィンガーかな、って思ったけど
大人のストリートバイクをイメージしていたので
しっかり握れて過度に光りすぎない落ち着いた質感。
もちろん制動力はバッチリ。
RAWカラーのフレームは真鍮ろうが見えるので
エンドキャップもトータルコーディネート。
同じく真鍮のものを使ってます。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9691-1024x683.jpg)
FLOATはヘッドバッヂ仕様がスタンダード。
手前に見えるワイヤーはNISSENのクリアワイヤーで
さっきの真鍮キャップも日泉さんが作ってくださっています。
ワイヤー類の精度がめちゃくちゃ良いので
スルッスルな引きの軽さ。
FLOATシリーズはワイヤー内装なので
必然的に長くなるアウターも全く関係なしです。
めちゃくちゃ多色展開もしてます。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9686-1024x683.jpg)
コックピットはこんな感じ。
いかにもクイックそうな操縦席が最高。
家から出て即最速。
ステムはクラフトCTをチョイス。
美し過ぎる仕上げが大人ミニベロの格調をあげてくれます。
サイドビュー。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9679-1024x683.jpg)
改めて横から。
先々週くらいに
「FLOATは斜め後ろが渋い」
とか言ってたような気がするけど
横からのこの直線的な感じも良いわ。
来週には前からが一番ヤバイとか言ってそうだけど
放っておいてヨシです。笑
乗ってる本人が一番
これヤベーって思ってもらってるだろう…ってのは
僕の願望ですが多分間違いないかと。
僕がいるこのEBS京都は
ハンドメイドで、そんなに大量に売ってるわけではないので
いままで自分で組んだバイクを全て覚えていますが
全部に愛着持ってます。いや、ほんとに。笑
人の顔は覚えられなくても自転車はバッチリ覚えてる不思議。
移転して1ヶ月ちょっと経ちますが
メンテナンスなどお気軽に来てくださいね。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9713-1024x683.jpg)
今回はNon Pakerizing Clear RAW。
クロモリの素地を楽しみながらもツヤ感があるので
道具感の中にも高級感あって人気の仕上げです。
EBSのロゴもバッチバチハマってる。
「シンプル」の中にもリズムがあると
グッと良い感じになるし、このへんのバランス感は
ゆっくり店頭でお話しましょう。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9696-1024x683.jpg)
FLOATで一番視聴率(なんのだよ)が高い
FLOATステー集合部。
未来のオーナー様、もしFLOATを選んでくださった暁に
ここかこれを後ろから撮りましょう。
個人的FLOAT映えスポットです。笑
EBSギャランティの黒/金もバッチリ。
クラフトステムのバッヂとのカラー相性も◎です。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9701-1024x683.jpg)
そしてやはりシングルならではの
ごちゃつかないシンプルな駆動系は最高に美しい。
僕はここをシンプルにしたくて
シングルに乗ってるといっても過言ではない。
とか言いながら今作ってるミニベロは
チェーンガードをしっかり取り付けていたりもする
自転車パーツチャラ男MASNと言えば僕ですね。
ヘアカラーはピンクではありまサウザンド。
だって、シンプルからはなんでもできるでしょ。
すでに引き算した後は足すのみ。掛けても良い。
MASNの「MAS」はプラスの「MAS」。
スペインらしく。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9698-1024x683.jpg)
自転車の横顔、クランク。
クランクは美しいSUGINOのSG75を。
回転系はWhite Industriesを使っているので
クランクも揃えるのも最高のひとつだけど
シングルのクランクはヤッパ日本強いです。
スギノ以外にも
シマノのトラッククランクもめっちゃ綺麗だし
軽いし強いし競輪文化に感謝です。。
やっぱこの最高に丁寧にかけられたパール感のあるアルマイトに
陰影を楽しませる「滑らかな凹凸」。たまんないね。
ホワイトのクランクも世界最高のひとつだけど
考え方が違うだけで美しさ×機能の終着点は似ていると思います。
好みでもOKだし、ギア比的にも変わるので
ここはオーナー様のドンピシャを探しましょう。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9712-1024x683.jpg)
チェーンリングもSUGINOを。
シングルのミニベロとしてはギア比が最重要で
可能であればギアなんて何枚あってもええですからね〜
というレベルで
何枚か歯数の違うものを持ちたいパーツ。
ミニベロに大事なギア比。
今回は54Tを。
後ろは16Tなので3.375。
一周漕ぐごとに5.2メートルくらい進んで、
普通のテンションで漕いで
時速25-26キロメートルが軽く出せるように設定しています。
もちろんもっと最高速仕様にできるけど、
実際街中でそんなに出さない。
むしろ信号でとまって再加速も多くなるので
この辺りがミニベロの黄金比かな。
入り組んだ街はクッパよりヨッシー/キノピオ。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9729-1024x683.jpg)
ここはいろんなカラーあるのでワンポイントもヨシです。
もちろん住んでる場所やスタイルによって変わるので
走る場所を想定してお話しします。
ツーリングとか出かけるならもう一枚でかいのでも良いかもね。
じゃあ変速機あったほうが良いじゃん!ってなるのは当然なのですが
シングルに響いてしまっている人はそんなこと微塵も考えない。
いや、走ってる途中は思うか。。笑
シングルならではの人車一体感、最高なのでぜひ。
僕はチェーンリングもリアコグも家にめっちゃあります。笑
家で交換してしまえるのも魅力。
大人のプラモデルというか、そんな感じ。
このバイクのオーナー様のエリアは
僕は走ったことがないので
地形図で見させていただきましたが、
黄金比がハマる、もしくは
味付けと坂次第では一枚軽くするとベストかもな。。
って感じでしたね。
もちろん脚力によってもかわるので
踏める方はがっちり大径ギアいきましょう。笑
ミニベロとのアンバランスなチェーンリングの大きさも
シングルスピードミニベロの面白いところだと思います。
ちなみにチェーンはIZUMIのスーパータフネス。
黒/金の高級感とこれまた競輪文化に感謝で
これつけてるだけで速そう。
厚歯/薄歯の組み合わせなのは
固定ギア、FIX化したい時に後悔しないように。
僕は自転車においては自分でただ乗るだけだったころは
あれできない、これお金かかり過ぎると
とことん後悔してきたので。笑
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9700-1024x683.jpg)
ペダルはMKSのシルバンストリームネクスト。
回転は説明不要、トリプルシールドでメンテいらず、ってのが良い。
ペダルってメンテナンス要るの?って思う方もいらっしゃるかと思いますが
安心してください、もう必要ありません。笑
サドルもカンビウムのナチュラルC17を。
これもレアパーツとなりましたのでお大事に。笑
今は同じ白でもすこし質感が違っていて好みが分かれるところ。
このサドルはなぜかEBSにひとつ新品があったものを
ラストワンゲット!
最近納車させていただいたSTUFFにも取り付けたけど
あれはオーナー様私物なんだよね。
まあ、パーツやあの時限定のカラーが。。
などは自転車あるあるです。
思い立ったが吉日です、まじで。
カンビウムをインストールすることよって
BROOKSの持つクラシカルなエッセンスを微量、
平行な座面による視覚的な気持ち良さ、
天然ゴムのしなりとゲットできるものはたくさんあるので
サドルもじっくり悩みましょう。笑
ワイヤールーティンは内装式がスタンダード。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9710-1024x683.jpg)
ここから入って..
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9711-1024x683.jpg)
ここから出る。
リアの造形からのクリアなワイヤー、最高かっこいい。
EBSのトップロゴももちろん真鍮色に合わせています。
リアビュー。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9723-1024x683.jpg)
うーん、やっぱリアも良いな。笑
良すぎて引きで撮ったりしてたもんね。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9703-1024x683.jpg)
シングルバイクのリアビューはやっぱこの角度かな。
走る為に生まれた最も効率の良い乗り物の原風景に近しい絵。
滑らかなクランクから流れるゴールドのラインにかかるギアは
White Industries。
フリーギアに関してはホワイトに勝るギアないかも。
トライアル用とかBMX用とか試しましたが
軽快かつ高級感のあるラチェット音にシンプルならではの壊れにくさ、
精度も抜群でとにかく気持ち良い。
あとギアに青とか赤とかいちいち綺麗なアルマイト入ってて
それもまた良い感じ。
だれが見ても「お、ホワイト。」ものつくりとしては一つの到達点ですよね。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9706-1024x683.jpg)
ハブも前後ともにWhite Industriesを。
フランジがでかくてかっこいい、ポリッシュびかびかでかっこいい、
真鍮のロックナットがRAWと合い過ぎてかっこいい、
なのにめっちゃ軽いし回転がえぐいくらいスムーズ。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9738-1024x683.jpg)
街乗りシングルは回転効率を伸ばしていかに楽に乗るか、
漕いだエネルギーを無駄にせずに空転させるかみたいなところに
奥義があると思うので回転系はこだわると間違いないです。
そもそもシフトワイヤーがないし、チェーンが他より短くて分厚いし、
メンテいらず(いや、いるけど)で乗れちゃうみたいなとこも僕は好きなので
ちょっとずつカスタムやチューンでストレス減らしていければと思います。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9728-1024x683.jpg)
タイヤはJAPANブランド、Panaracerのミニッツのタフシリーズを。
なんとも言えない粘度高めなブラウンカラーがいろんなバイクを支えてます。
コンパウンドも粘度高めでグッとグリップしてくれますし、
直線のころがりも良いです。
FLOATシステム。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9695-1024x683.jpg)
自転車は三角に繋がれば繋がるほど強度が増しますが
横から見れば前下がりで
トリプルトライアングルフレームのフロートは
実はこの部分を敢えて溶接していません。
ライダーを支える縦のパイプは
そのままクランクに繋がっているので
ダイレクトにパワーを、
タイヤから受け取る路面のネガティブな衝撃は
縦のパイプをスルーしてトップに逃げながら分散するので
乗り心地◎。
ロングライドにもオススメな理由です。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9693-1024x683.jpg)
ブレーキはDia CompeのBRSシリーズを。
今回はシューをRCカスタムすることで
全体的にシルバーとなるようにカスタム。
これ、ほんと細かいんですが
めちゃくちゃ印象変わります。
後からでもできるカスタムだし、
なんだったら自分でもできるんでぜひ。
見た目の話だけど見た目は大事でしょ?
性能面としてはノーマルのゴムのみのブラックから
シルバーのケースがつくだけ。
ただし効果は絶大で
制動力はリム面/シュー/キャリパー/ワイヤー/レバーと
いろんな要素が絡みますが
一番大事です。
何十キロと出ている物体を停めるために
ゴムのみが縒れながら押さえるのと、ケースが押さえてくれるのでは
まじで天と地の差があります。
今回チョイスしているブレーキレバーなども
3フィンガーではかなり剛性高めなので
よく走り、よく停まるバイクになってます。
![](https://velostandkyoto.jp/wp-content/uploads/IMG_9679-1024x683.jpg)
もっといろんなロケーションで撮影したいけど
週末しかお店いないのにその上雨だらけ、っつーなかなか厳しいシーンでの
先週の晴れ間はまじ恵みでした。
でもね、
お店の横の壁これなんです。
良いよね。笑
壁部部長の(なんだその部は)僕でもホレボレしてしまう良い壁です。
自転車でご来店の際はぜひ一枚どうぞ。笑
結果的に最高のお天気だったEBS京都ですが
今週もご来店ありがとうございました。
長年乗った子供のせから長く使えるタウンユースバイクに乗り換えるママ。
ママはEBS、チビはキックバイク。
あれ?俺だけ自転車ねーじゃん。。なパパ。(待ってます。笑)
ずっとEBSに乗ってもらってて、このタイミングでリペイントと
ちょっとワンポイント、ブレーキの選択肢を増やすカスタムをするお兄さん。
かっこいいツーリングバイク乗りたい女の子。
フレームの色はゆっくり悩もう!
当店は移転前より少しは広くなったものの
密になるといけないのでまだまだマスクの着用、
ご来店人数が増えると外でお待ちいただくこともあると思います。
ご不便おかけしますがみんなで乗り切りましょう。
3-4月も言ってたけど、
自転車でブラブラは完全なる密からの解放なので
この変わりゆく生活に、ずっと手をかけて使える自転車、
京都のハンドメイドバイクはいかがですか。
ここからはこどものせミニベロが連続。
時間の合間を縫って久しぶりにすぐに乗って帰れる
店頭販売車も組みます。
二条に移転して、もっともっとユルーい
スポーツミニベロにも乗りたくなったので
ホリゾンタル451でお手頃ニューレトロなバイク作ります。
気になる方はぜひ。
FLOAT 451Sが連続してたので
マルチエンドをシングルで、軽めのギアの最高お散歩ミニベロ組む予定。
ではでは。。
MASN