今週もいろいろとありがとうございました!
人生で一番しめやかな祇園祭の中
夜中にぶらっと山鉾見に行ったり
多分音量を最小にして鳴るコンチキ音など
なかなか涙ぐましい努力が見えましたね。
やっぱり盛り上がってる方が良いし、
みんなが気にせず楽しめる方が良い。
自転車はつまるところ単独スポーツで、
そういった密的なこととは離れているけれど、
やっぱりさみしいもんはさみしい。笑
おととしなんて仕事終わってソッコー走って
屋台に行って、爆食いして…だったもん。
石川は珠洲の偶然であったお祭りで
山車曳きに参加させてもらったり、
やっぱあーゆうのがしたい。
今年の夏はまだまだ予断許さぬ感じですが
僕はポジティブに近場を楽しもうと思います。
これはSNSでも書いたけれど、
たまたま、TV番組かなんかでしまなみ海道特集見たんですよ。ちらっとだけ。
まあまあのおばあちゃん(名前は伏せますが関西なら全員知ってるおばあちゃん。)
なんですが、毎日自転車通勤してる、と。
そんでしまなみのロケに行ってたんだけど、
しまなみが良いのはもう周知として、
「この歳でこういうロケやって、しかも自分で漕ぐのやべえな」って思ったんですね。
逆に言えば、今からまだ50年くらいチャリ乗って遊べるってこと。
歳を取るのに恐怖しかない世の中は嫌ですが、
少なくともあの歳で一回しまなみに行くぞ!ってのが目標になった。
続けてきた年数でマウントを取るような空気は大嫌いですが
(僕はなにするのも遅いので…笑)
35歳ではじめても70歳の時には
スポーツバイク歴35年の大ベテランじゃないですか。
幼少から身近に触れることができた唯一の乗り物で、
その年になってもまだ乗れるし、
その時に、
「色々乗ってきたけど、35年こいつを持ち続けてる」
というストーリーにEBSがあれば、と。
僕はアスリートではないし、
ストリート育ちではあるものの独特の空気感がそこまで得意ではなかった
いわゆる「自転車のこと考えるのが好きな普通のにいちゃん」
の側面がとても大きいからこそ、
普通に乗り続けて、70になってもそれが普通でいられるようにする。
そして、今乗ってるやつをいかに手放さずに乗り続けられるか
(確実に台数は増えるでしょうが…)
というところは努力したいね。
20代、30代でガンガン乗ってたバイクに
70歳で乗るのロマンあるじゃないですか。
そんな時、結局「細身クロモリ」は強いと思うんですよね。
多分70歳の僕が乗ってても違和感がないし、
今の空気感とは別に
「渋いおじいのバイク」みたいな迫力が出ると思うんです。
そして言うんだ。
「俺がビンテージだ」と。(ダセえ!!!笑)
そして始まる今週のオーナーズバイクチェック。
冒頭のくだりが終わっていてオーナー様にまずはすみませんと言いたい。笑
先週に引き続き
ビビッドなカラーパレットから選んだ
最高可愛いLEAF 451。
フロントビュー主体の先週から
今週はサイド、リアとクローズアップしてゆきたいと思います。
それでは今週のご紹介は…
Engineerd Bike Service(EBS)
LEAF 451
見るだけで元気になれる配色。
シルバーパーツにこだわって、
抜かりのない柔らかさ。
EBSのバイクは基本シンプルに仕上げて、
そのあとオーナー様自身で
必要な装備を増やしていただくスタイルが多いのですが
現在はステムバッグだったりを追加してもらっています。
ステムバッグは「そんなんいらねえ」って思ってる方ほど
使っていただきたいアイテムなので
是非プラスワンしてみてください。
それではサイドビューより。
サイドビュー。
街乗りにあったらいいな。
が形になったスタイル。
普段使いでは
軽いLEAF 451の特性を存分に。
荷物載せモードでは
なかなかの量をリア左右に積めるようにした
お買い物スタイルに変化する仕様。
サドルは安定のBROOKS。
サドルインストールのみで三割り増しで可愛く、かっこよくなる
魔法のサドル。笑
EBSの展示車は基本BROOKSなので
もちろん推しサドルなんだけど、
いろんなサドルがあるので
使いたいサドル言ってみてくださいね。
BROOKSの革サドルには
バッグ取り付け用のループもついてるので
サドルバッグでさらに積載容量を増やすことも。
大型のサドルバッグでキャンプツーリングも、
小型のかわいいのに工具やスペアチューブ入れとくなんてのもありです。
クランクセットはシングルガード付き。
スポーツバイクといえば
むきだしのチェーンリングで巻き込みがこわい、ってことがあると思うけど
今回はまだ巻き込みにくいガード付きのものをチョイス。
フロントに変速があったりすると取り付けが制限されてしまうものも多くあるけど、
街乗りで、できるだけおしゃれして街に出たいじゃないですか。
それならばやっぱりこうした便利な組み合わせがおすすめ。
オーナー様はロードにも乗られるので
こっちはできるだけそうした寄り添う装備を大切にイメージしています。
クランクキャップもシルバーで。
走行には全く関係のない、いらない人からすればマジで必要のないパーツですが
ここをトータルコーディネートするかしないかで大きくイメージが変わります。
なーんかここ締まらねえんだよなー、とか
ここの黒いゴムのキャップいらない。
って方はパッとカスタムできるし
結構見た目も変わって満足度高いので一度チャレンジしてみてください。
競輪系のクランクがついてて
14ミリのボルトが入ってる場合は
ボルトごとの変更になりますが
そこまでかからないかな。
シルバンツーリングネクスト。
発売からすぐにペダル界のスタンダードとなった
MKSのネクストシリーズ。
いままでNJS系の
最高位グレードにしか採用されていなかった
クローム仕上げを(NJSペダルはさらに研磨がはいりますが…)
半分以下の値段で実現。
しかもメンテナンスフリー。
そりゃ売れるわ…
って感じですが
使い勝手も良いです。
あんまり主張しないデザインなので
使いやすいのもGOOD。
ツーリングと名のつくだけあって
フラットペダルながら
ロングライドでも疲れにくい大きい踏み面が最高。
最近はまたボリュームのあるスニーカーがトレンドなので
もっと大きいペダルも人気ですが
このペダルは多分、MKS内でも殿堂入りしてると思う。
リアビュー。
取り付けパーツが一番多かったリアまわり。
しかしごちゃつくことなく
シンプルに仕上がっているので
見た目に重くなく、
よく言われるリアキャリアへのハードルも低く感じられますね。
むしろ、キャリアがよりレベルの高いルックスを表現していると思う。
そんじゃリアビューを。
NITTO×Sim Works リアキャリア。
市販のリアキャリアでここまでまとまったデザインがあるのは感動。
さすがのNITTO。
本来ならばキャリアなどは
ユニバーサルなデザインでなければ売れないので
できるだけ多くの車種に適合するように作るのですが
その場合、取り付けパーツの関節が増えてしまい、
明らかに後付け感が出てしまいます。
当然このキャリアも後付けですし、
関節も二つあるのですが
かなりおさまり良くないですか?
下部アジャストボルトが目立たない形で調整可能なのと、
NITTO特有の上部クランプ方式がもうばっちり。
ただし、ミニベロへの取り付けはギリギリです。笑
たとえばHorizontal 451などでは
ブレーキ周りへの干渉がほんとギリで、取り付け不可のブレーキがありそう。
VブレーキのLEAF 451には問題なくとりつけOK。
カンチでも問題ない。
後もう一点、
リアキャリア取付の場合は
パニアなどを取り付けた際に
かかとにあたらないようにするための
ヒールクリアランスなどの問題がありますが
そちらもしっかりクリアしています。
ブルーラグ/フェアウェザー グロッサリーパニアバッグ。
パニアバッグというと
ロングツーリング、日本一周のような
超ハードユーザーのみのものと思われがちですが
2021年、より親しみやすいバッグが出ています。
もともと京都は
海外からの留学生、海外からのバイクツーリングの方が多くて
ヨーロッパなどでは当たり前なパニアバッグが広く認知されていた、
という土壌はあるものの
やはりこの日本で設計された
日本で必要な大きさのグロッサリーバッグ、ってのが良い。
日本の道路事情に合わせて進化していったミニベロと
同じ方向を向いて開発をされたであろうグロッサリーパニアの相性は抜群。
使い方は基本的に引っ掛けるだけ。
上のフックは下げるだけ。
下に外れないようにテンションをかけるフックは
こんな感じで。
ちゃんとパニアのことも考えられてラックが作られてるのも良い。
上部天板と、パニア用の枠もついてるので
ポジションも選べます。
中にはドローコードなども付いていて
お買い物して、グッと引っ張って帰る、みたいな
かなり気軽な使い方ができるようになってるので
かなりおすすめですね。
同じ取り付けをHorizontal 451でもやっているので
ご興味のある方は
「ミニベロロード×パニアバッグ」を。
Culana ミニベロ用泥除け。
僕たちが使っているフェンダーの中で
おそらく一番薄いつくりな
クラナのシーライト。
こちらもある程度ユニバーサルな作りのドロヨケですが
しっかり追い込んで取り付けることによって
この薄さが活きてきます。
ドロヨケは結構「ダサい」扱いされがちなんですが
どうでしょう?
めちゃくちゃ良くないですか?
あらためてキャリアの画像を。
違和感のないフィッティング。
フルカバーの泥除けには敵わないかもしれませんが
幅的にも十分カバーしているので
シンプルにおさめたい、でもフェンダーは欲しい、
というかたにはぴったりかと。
ドロヨケ、フェンダー、いろんな単語使いまくってるけど
ドロヨケ=フェンダーです。笑
SHIMANO DXR Vブレーキ。
対価格の性能で言えば
世界一かもしれないVブレーキアーチ。
このコロナ禍でも手に入る嬉しさ(時間はかかりましたが…)
シューケースの剛性が高いのでかなり制動力もあるし、
キャリア取付していると途端にやりにくくなってしまうブレーキ整備も
上からできるタイプなので問題なし。
なにより、シルバーパーツをほとんど出さなくなった
シマノのシルバーが良い。
個人的には好きな昔のXTRとかと同じ淡さのシルバーで
高級感があって好きなんですよね。
BMX用ですが、
ミニベロはもともとBMXパーツとの相性良し(特にやっぱタイヤですね。)
なので、いい感じにおさまります。
あまりメジャーなブレーキではないけど、
こんな選択肢もあるってことも心のすみで。
ENE CICLOツーリングハブ。
まさかの絶版で
このバイクにインストールされているハブが
EBS京都で出した最後のエネハブです。
シールドベアリングなどは
NTNなどから出ている
ベアリングが使えるので、今お使いのオーナー様は
長く使っていただけるのですが
シルバー、32H、リムブレーキ(130ミリ幅)という検索条件の中で
ちゃんとしていて、価格も納得のハブなんてもうないから
これはかなり衝撃的だったな。
今お使いの方、大切に使いましょう。笑
これでかなりの数組んだなー。
こうしてまたシルバーパーツで組むことが難しくなっていくわけですが
もちろんまだまだ策はあります。
が、期待していたある海外製造のシルバーハブが
国内入荷分が全て初期不良。
(販売者がちゃんとしたこだわりの方で、自社基準に満たなかったみたい)
僕たちの分も一度白紙になり、そしてこのコロナでいろいろむちゃくちゃ。笑
そのハブを待つ、かSHIMANO105あたりを使用するのが良い感じかな。
長く使える自転車を作るので、
パーツも必然的に長く使えるものに惹かれがちですが、
こうして絶版になるものを見ていくと
早く組んだほうが得なのか?
って思っちゃいますね。
いいタイミングで、いい出会いを探してくるのが
僕の仕事なので、思い立ったが吉日。
私にお任せください。
ちなみにディスクハブはQRは割とリーズナブルに、
スルーだとまあなかなかの値段になります。
VOKKAやSTUFFなどをご検討中の方(見てないか)
は、QRモデルがある今のうちに組むのも手です。
RDはMicro Shift。
やはりシルバーを諦めない委員会の書記としては(そんなものはない)
シルバーRDは外せない。
Micro Shiftは第4のコンポーネントメーカーで
SHIMANO、SRAM、Campagnoloの御三家の次にくるブランド。
今だと中国のSENSAHなどがすげー勢いだけど、
ずっと前からまじでニッチなパーツ作り続けているブランドです。
このシルバーのRDなんて、
興味ない人にはとことんないけど、
僕は大好き。
この2021年に僕たちのようなスタイルを全面的に応援してくれているし、
MTB11/12sのサムシフターや(めっちゃ愛用してます)
ブラケットシフト(シマノでいうSTI)でも
48Tのギアが引ける10s(11sなどでないとこ、これがまた渋い!)
など、大手では通り過ぎる、需要があることは知っているけど
そこはやらない、できないところを埋めてくる素敵ブランド。
このRDは10s用で、8、9、10Speedでコンパチ可能という
これまたフレキシブルなやつ。
仮にこのバイクの変則段数を増やすときでも
RDの交換が必要ない、有能RDです。
かなりの数を予約しているけど、
このRDも型番によっては生産中止。
なかなか厳しい現状です。
いつか高騰して
確実に名品入りするであろうRD。
性能の向こう側にいる存在感があるからこそ
同調できるカラーなRD、インストールしたい方は
現在待ち状態となりますが
オーダー受け付けてますのでお気軽にどうぞ。
いやー、今週もナイスバイクでしたねー。
スポーツバイク好きな方でも
パッと見るとLEAF 451は
「普通の自転車」に見えがちですが
逆にそれが良いと思ってるし、
よく見ると全然普通じゃないのがまた良いんです。
お洋服を選ぶようにカスタムし、
靴の延長線のように自転車もおしゃれにする。
楽しいバイクライフを送ってくだされば幸い。
今週はここまで。
ではでは。。
MASN