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【無線電動×クロモリ】EBS STUFF × SRAM Rival eTap|国産グラベルツーリングバイクの実力。

STUFFの重点紹介の3本目です。
記事の更新が全然できてなくてすみません。。
個人的、というかみなさんと全てマンツーマンなんですが、メールで聞いていただければそれぞれに合わせたご紹介が可能なので、もしよかったらいつでもご連絡いただければ、です。

InstagramでのDMでも受け付けていますのでお気軽に〜!
(スパムが多すぎて初回だけ僕に通知が来ないので、ちょっとだけお待ちください。)

まとめの記事はこちらからどうぞ。
Sサイズ、Mサイズ、そして今回のLサイズのフレームの感じと、サイズ感を知ることができます。

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【保存版】EBSの自転車、STUFFのことが知りたい方はここを読んでください。 ここで紹介しているのは「STUFF」。EBSで最もマルチな、走攻守揃った何番でも打てて、どこでも守れる頼りになるフレーム。 ここ数年はグラベルバイク、グラベルロードと...

では本編、いってみよう!!

バイクパッキングやロングツーリングの相棒として、“重すぎず・軽すぎず・頼りになる”バイクを探している──。

そんな人にこそ乗ってほしい一台がある。京都で手作業で作られるクロモリフレーム《EBS STUFF》。

今回紹介するこのバイクは、SRAM Rival eTap AXSを搭載し、クラシックな佇まいに最先端の無線変速を融合したモデル。
街乗り、キャンプツーリング、グラベルライド──どんな使い方も受け止めてくれる“万能な相棒”を、写真とともにじっくり紹介したいと思います。

この記事がおすすめな方は…

・グラベルバイクを探している人

・クロモリフレームにこだわりたい人

・SRAM eTapに興味がある人

・グラベルツーリング・バイクパッキングに興味がある人

・長く乗れる一台を探している人

・シンプル、かつパーツ構成やカスタムにこだわりたい人

そんな方は、こだわった上でかなりシンプルに仕上がっているこのバイクベースは参考になると思います。

グラベルバイクは丈夫であること、それは街乗りでもストロングポイントとなるので、自分は初心者だ、(という言葉は僕はあんまり使わないけど)というかたにもおすすめですし、電動、無線変速はワイヤー式に比べてかなりタッチが軽いので、長距離ロングライドとしての使い方はもちろん、オールロード、グラベルロード、ジャンルに関わらずおすすめです。

これは関西の言葉ですが、長く使える細身の美しいクロモリフレームにグラベル、無線変速仕様はさらにシンプルを追求でき「シュッとする」のも推したいポイントです。笑

本日のご紹介は…

目次

Engineered Bike Service(E.B.S)STUFF

国産ハンドメイドのクロモリフレーム。

細身で美しいシルエットながらスルーアクスルやフラットマウントディスクに対応しており、クラシックな見た目と最新、現行パーツのミックスやとことんクラシカルに、なんて自由度の高いフレームです。

キャンプツーリングやロングライドにも対応。リアキャリア&ダボ穴完備

フロントラック、リアラック、バッグを用いてバイクパッキングやキャンプツーリング、通勤やロングライドで輝くフェンダー、街乗りなどで便利なキックスタンド、ボトル増設など、基本的に何にでもなれて、ゆくゆくやりたいことができたり変わったりした時の変化にも強い、EBSの中でもっともマルチパーパスな、それでいて高次元にミックスされている軽量クロモリフレームです。

今回のコンセプトと使い方。

色々乗ってきたオーナー様の新たな遊び道具として。

クロモリはもちろん、アルミ、カーボン…

競り合うようなスパルタンなロードバイクを経てきたオーナー様。
日本はロード文化も、ツーリング文化も、マウンテン文化もしっかり流れとしてあり、それを実現できる豊かな自然、アクセスしやすい道路や手段が揃う(しかも降りてくればすぐコンビニとかあるし、電波もある)、世界のサイクリストが羨む環境であることは間違いないです。

そんな中、やっぱりそういう遊びもしてみたい、安定感のある太さのタイヤで気軽にゆるっと走りたい。

そしてエンカウントすれば競り合う空気が生まれる軽量ロードレーサーではなく、自分の対話する、自分に流れる時間で走る自転車を、ということで、もう絶対僕が作りたい、と思ってオーダーいただきました。

初めはオール機械式。そこから油圧に、そして電動無線変速へ。

お話の中で、初めはグラベルベースだけどオールロード、基本はディスクロード+太めタイヤな感じでお話が進んでいきました。

そこから、遊ぶなら使ったことない感じでやろうぜ!ってことになって、ちょっと軽めのギアや油圧ブレーキなどを搭載した仕様書を作成し、ならばブルートゥースで無線接続で変速システムを組もうぜ!となり、ベースの形が決まりました。

本来、こうなればワイヤールーティン用の台座などは全て溶接せずにすっきりさせますが、変化に強いバイクにするため、このあたりのセットをあえて溶接し、従来のコンポーネントなども全て使用可能にしています。

カーボンホイールを入れていますが、フォークはクロモリで。
このあたりも丈夫なクロモリとしなやかさを最大限に体験したい、オーナー様の指定ポイントです。

グラベルも街乗りもこの一台。国産クロモリが魅せる、無線電動変速の新境地。

コンセプトはこの感じ。仕様書メモに書いてあった原文ママ。

僕は仕様書を組む時、結構抽象的な文章をテーマに描き始めたりするので、後から見返すと夜中書いたラブレターみたいになってることがあります。笑

さすがにオーナー様にお渡しする仕様書はちゃんと型番とか、スペックの書いてあるものだけど、下書きはちょっとポエムめいてます。笑

ワイヤー類がないのでバイクパッキングにも向いているし、当然クロモリなので荷物を載せることは大得意。
最古とも言える素材、フレームのホリゾンタル形状に最新の無線変速グラベルシステムは、渋い大人のバイクとしてご提案の中にこれからもどんどん入ってくると思います。

SRAM Rival eTap AXSで得た操作性と静けさ


SRAM Rival eTap AXSを採用し、無線電動変速ならではのストレスフリーな操作感がやっぱりポイントであり魅力ですね。

1x構成にしたか2xにしたか?用途に合ったギア構成

SRAMにもSHIMANOと同じくグレードが存在しますが、グレードに依存するのはカセットそのものの軽さや精度など。
変速システムそのものはBluetoothで通信し制御しますから、上位グレードに関わらず「ウィーン」と変速します。

今回はフロントシングルなので、前の変速タップは必要なく(前を変速する時は左右のレバーを同時タップです)、右レバーをタップして軽く(シフトダウン)、左レバーをタップして重く(シフトアップ)というシンプルで直感的な操作性です。

親機はレバー、だと思いがちですが、親はリアディレイラーです。
この電源から繋がって、セットアップが決まります。

フロントはWhite Industries(通称ホワイト)のMR30クランクにTSRのナローワイドチェーンリング42Tを入れてセット。
今回はSRAMをはじめ、アメリカンパーツ主体で組まれており、やっぱり高精度、高剛性のパーツは組んでいても、乗っていても気持ち良いですね。

ちなみにホワイトのクランクはポリッシュ、チェーンリングはシルバーとあり、クランクキャップは今回使用しているブラスの他にシルバーやパープル、ゴールドやブルーなど、いろんな色で組むことも、ミックスすることもできます。

リアの歯数構成は12速の最小10Tから最大は44Tまでのかなりワイドな構成。
リアでこれだけ幅広いと、フロントシングルにしても足りない、ってこともあんまりなくて快適だと思います。

通常のSHIMANOのシステムなどでは最小は11Tとなることが基本ですが、SRAMのXDRボディの締結方式はさらに歯数の小さいギアを搭載することが可能になり、今回使用しているフロント42Tで組んだ時のギア比は最大4.2、最小0.95と小数点ギアまで攻められた上でやりすぎでないルックスを保てます。

1番重くした時にクランク一周漕いで進む距離としては約9.3m、1分間に80回転回せば(ケイデンス80)時速で言うと42kmってところで、ロードギアなどであるギア比5前後などではありませんが、個人的には十分、そんな出さないでしょ?というのが僕が組むスタイルの中では多いです。

人と競らない、でも速い自転車、その感じが良いでしょ?

オールロードでおすすめしたい無線変速の軽さ、ワイヤー引きとの違い

ワイヤー式にももちろんメリットはありますし、EBS KYOTOでは日本製、ワイヤー専門のメーカーのNISSENケーブルものをベース採用しておりますので、かなりスムーズ、ということはあるんですが、今回は無線変速のバイクなので、無線のメリットをふんだんに。

どんなに滑らかに、抵抗のないワイヤーで完璧に組んでも、ワイヤー式の変速は「ワイヤーを引っ張って動かす」必要があります。

この、ワイヤーを引くという動作はSHIMANOであればStiシステムでかなり軽く、正確に引けるようになっていますが、レバーをグッと内側に押し込む必要があります。E-tap、AXSシステムならここはボタンになるので極論小指でタップするだけでもカシャっと変速します。

レバーの押し込みなんてなんのストレスもないよ!よゆーじゃん?って思うじゃないですか?
僕も思ってましたし、短距離なら何の問題もないです。

これが幾度も繰り返すロングライドや大きく変速を変えていくグラベルライドであれば割と蓄積する疲れになってくるんです。あとは若い頃の無限体力ではないことも。

この手首の動きがなくなるだけでこんなにストレスフリー、というか今までここストレスだったんだ!と感じるはずです。

もちろん、一気に落としたい時とかはレトロなフリクションシフトの原始的な構造がビシッとハマったりするものですが、やっぱこの疲れにくさはスーパーストロングポイントですね、ロードで言うと23Cのタイヤから28Cなどに変更した時のような感動があります。

パーツセレクトのこだわり

快適性と渋いクロモリバイクの見た目を維持するホイール(グラベル向け/ロングライド向け)

今回は少しでもオーナー様が快適にクロモリでロングライド、という部分を達成できるよう、カーボンリムで組んだホイールで軽量、というよりは快適な乗り味を目指しています。

パーツのカラーパレットはオールブラックですが、クロモリの持つクラシックな空気感、それでいて無骨でシンプルなデザインと長く使える「道具感」を大切にするために、強烈な少スポークでエアロでレーシーなホイールではなく、できるだけ目的と見た目をマッチさせて所有欲を満たすような、ゴテっと色々取り付けて(それもすぐにできる仕様です)メッセージ性を持たせるより、一生モノとして、大人のための自転車としてのこだわりの詰まった一台になっています。

パッと伝わらないけど、見れば見るほど、なのがじこまんポイント高くて最高なのです。
誰かに褒められるために、勝つために乗ってんじゃなく、あくまで自分の人生を豊かにする道具、ってわけですね。

今回はグラベルに対応するチューブレスレディ仕様にもすぐに移行できるようにセットしたチューブド仕様でロングライド、ツーリングにも快適さとどこでも交換が可能な手軽さも確保した上でスペックもしっかり追求しています。

使用したのは日本が誇っていきたいナイスブランドGrowtacの「EQUAL」シリーズ。
機械式ブレーキディスクブレーキではもう盤石の地位を築きましたが、ハブも、リムも製作しています。

超高精度な削り出しを得意とし、3本ローラーなども製作しているメーカーですが、ハブももちろん抜群。
そして、なによりコンセプトとして「必要ないのに増やしたノッチ数」などにこだわっておらず、あくまで長く使える、気持ちよく整備できる、そして高精度、高強度にポイントが振られているというところです。

やっぱ、高級ハブになるとモンスタークラスのノッチで爆音ラチェット!が魅力でもあるんですが、やっぱりロスや、シビアなグリスコントロールをしていくことが前提となるし、高額な分、壊れた時もそれなりのお金を握り締める必要がある、というのはこの2025年、ちょっと考えるポイントです。

シビックでもストレートで乗ってたような男ですので、爆音、官能ばっちこいなんですが、やっぱりガンガン使って、もちろんメンテナンスはするけど、ちょっと忙しかったり、無頓着な日々が続いてもいつでも「僕、元気やで!」と言ってくれるハブを作ってくれるメーカー、ブランドが国内にあるのは賞賛アンド大歓迎なのです。

ちなみにリムは中国製です。
Growtacの安定して製作、信頼できるカーボン素材、というものへの考え方はかなり納得のできるもので、影の努力がマジでやばいので、Growtac様からの転載となりますが、こちらもご覧ください。

Growtac様より転載。

この文章の全てはPDFで読むことが可能ですので、リンクも貼っておきます。

GROWTAC DISC用手組ホイール部品群 コンセプト&データ

まあこれだけでGROWTACがどれだけこだわってる技術屋のチームなのか、すぐにわかりますが、もし破損してしまった、という場合でも初回購入から二年間、「あらゆる破損」をリプレイスメント保証してくれるというかなり手厚いサービスも付帯します。

グラベルとツーリングを両立するタイヤ(サイズ・トレッドパターン)

今回チョイスしているのはPanaracerのGRAVEL KING。
サイズは700-40C(40mm幅)のトレッドパターンは「X1」、パナレーサーのグラベルカテゴリーではフラッグシップとなり、オンロード40:60グラベルという比率想定で走るためのタイヤですが、オンロードの評価もめっちゃ高いというさすがのタイヤ、日本製の高品質タイヤです。

グラベル向けのタイヤはどんどんワイド化していて、今だと50Cなども普通にある(GRAVEL KINGではSKというモデルに50Cがあります。)、細いタイヤ至高な方や太いタイヤ重いんじゃないの?派からはあり得ないと思われますが、実は50Cでもスムーズに転がってくれて、とっても快適です。

35C、40C、45Cから選べるこのタイヤの中からちょうどいい40Cサイズを選択。
40Cだとグラベル、ツーリングともに快適に走ることができますし、ロードレーサーとまではいかないけど、グラベルとロードのいいとこ取りができるナイスセレクトです。

ちなみにEBSのSTUFFはこのクラシックなクロモリホリゾンタルながら700Cサイズで50Cまで対応し、現行のタイヤラインナップのほとんどを使用可能なグラベルバイク基準のタイヤクリアランスとなっています。

40C〜45Cだとフェンダー(ドロヨケ)も綺麗にインストール可能なので、通勤 兼 ロングツーリングなスタイルやディスクランドナーなのようなネオクラシック仕様なども簡単に実現できます。

トレッドパターンはセンターに転がりを意識した進行方向に連続するものを、サイドノブは往年の名作GRAVEL KING SKをさらに進化させたようなより進み、よりグリップするパターンへ進化。

パナレーサーはここ最近で、明らかに見せ方が変わってきていて、チームの中に若くてやる気まんまんなWEBデザイナー的な人が入っていると確信できる情報のわかりやすさで、その辺も好きです。笑

もともとばっちばち技術が高かったけど、昔の日本のように、「真面目にものつくりしてりゃ認められる」みたいなのってもうなくて、どうしてもSNSで見せたり、広報的な部分に割かなきゃやってられない、ってのは皆さんご存知かと思うので、こうした路線変更+正当進化は最高だと思います。

グラベルバイクを意識しすぎない、上質な大人のバイクカスタム。

現代的なハンドル幅にツーリング向きなドロップハンドル

使用ハンドルはNITTOのM137 SSBドロップバー。
弱フレア、ショートリーチの現代的なグラベル向けのハンドルバーなんですが、この辺がさすが日本の誇るNITTOで、どこかクラシックなんですよね。あくまで昔のドロップハンドルの延長線上にいる。

日本のパスハンティング思想やランドヌールに対する考え方では、急峻な峠や非舗装路も当然想定されていて、それがそのまま幅広く、より抑え込めるような形状になっただけで、昔からスタイルの変わらない企業の理念が刺さりまくる。

薄くて主張しないのにグリップ抜群のENVEバーテープ。

ENVEってバーテープも出しているんですが、高級ブランドだけあって高額です。
バーテープって絶対に触れる部分で、汗もつくし、汚れもつくし、破れることもあるし、擦れもする。
いわゆる消耗品なので、そこまで高いものでなくてもそれなりに質感は担保されますし、高いものを使用して、もったいないからと旬を過ぎてもボロボロになるまで使うのは逆にOUT、なんですが、やっぱオーナー様の「使ってみたい」は絶対だし、当然ランニングコストまで考えて、色々交換前提で楽しんでもらっています。

性能は抜群と言う他ない。
他のバーテープではESIのシリコンなどが個人的好みですが、この絶妙な光沢、いかにも速そうだし、3mm厚なんですが感じさせないスリムな見た目と、握ればしっかり奥にクッションを感じるこの感じは、やはり一定水準をガンガン超えてきますね。

スタイル関係なく、ベルやミラーはちゃんとした大人の証。

ドロップハンドルに取り付けるタイプのバックミラーと、フラットポジションに取り付けて、大仰な見た目でない小型のベル。

ベルは大音量でなく、上品なおりんのような風流な音質です。
基本的にどんなバイク、どんなハンドル形状でもスペースがあれば取り付けられる構造なので、太めのドロップなどでベルは諦めていた人などにはとてもおすすめです。

ちなみに、ベルはルール上必須ですが、ミラーは必須でないです。
あくまで自転車は目視ベースであることは大前提として、ちょっと確認する用途であればミラーは有用です。
言い出せばそりゃ大型のミラーを取り付けよう、って話なんですが、まあそうなると一気に生活感というか。

逆に、そうならないこのパーツ、めっちゃいいよね。
後述するフランスのサドルブランド、ベルソーのものです。

デッドストックのNITTOステム。

このステム、めっちゃ好きだったんですが、残念ながらカタログアウトしています。
CNC系はもうやらないんですかね、NITTOさん。

たまーにネット上に転がっているので、欲しい人は見つけたら即購入レベルです。

細かな部分までシンプルをデザイン。

今回は無線変速ですが、ワイヤーの取り付けも可能にしています。
かといってそのまま残しとくのもなんなんで、真鍮製のパーツをセット。
真鍮パーツは重量的には不利なので軽量化の場合は積極的に外すべきですが、重量で色々左右されないバイクメイキングは自由で楽しいです。

同じく真鍮製のEBSヘッドプレート。
あえて経年変化でくすませを促進するよう、極薄+ヘアラインで仕上げられていて、1年あれば何年も乗ってるかのような風合いが出ます。

なのにフレームはピカピカ、これが渋いんですよ。

ヘッドセットはクランクと同じくWhite Industries。
ヘッドセットといえばCHRIS KINGですが、あの感じではなく、でもしっかり高精度なものを使いたい、って場合はこのヘッドがおすすめ。

かなりシンプルなのにトップやサイドに刻印ありでこちらも所有欲を満たして、かつ目立たないという隠れたおしゃれです。

脱着式ペダルで輪行やツーリング、保管や駐輪時にも効果を発揮。

EBS KYOTOで製作されるバイクのほぼ全てに採用されている日本製、三ヶ島ペタル(MKS)に名古屋のSim Worksが依頼して別注製作されているBubbleyペダル、の小さい版、Tiny。

MKSのハイエンドフラットペダル、NEXTシリーズとボディを同じくしており、メンテナンスフリー、かつ超滑らかな回転。
バブリーは踏み面安定系のしっかりかかるペダルです。

そこにさらにMKSのワンタッチ脱着システム、「Ezy superior」を搭載。
手でパッとペダルを外せるのに、カチッとはめれば外れない。

これは輪行袋に入れる時、運ぶ時のスリム化に役立つ他、室内保管時に外しておいて部屋を広くとったりできます。
(気をつけてるのにペダルがちょうどスネに当たるんだよね。。)

裏技的に駐輪時に外す。

駐輪時、ちょっと盗難とか不安な時、あるじゃないですか?
当然しっかり鍵をして欲しいけど、それでも100%じゃない。

僕のEzyペダルのご提案としては、片方でもいいので「外して持ち運ぶ」ことです。
ペダルのない自転車はさすがに漕げないでしょ?

もちろん、持って行かれてしまうのは鍵だったり、AppleのAirtagを仕込んでGPSで追っかけたりする必要がありますが、ペダルのない自転車はさすがにパクって乗るには不便すぎるはず。笑

これ、EBSのオーナー様は結構やってるライフハックです。

サドルはGilles Berthoudを。

フランスのハンドメイドレザーサドルで、イギリスのBROOKS、アメリカのSelle Anatomicaなど、世界のハンドメイドサドルの名門に数えられる上質サドルです。サドルの鋲がめっちゃ格好良くて、それを踏襲しているさっきのミラーやバーエンドも出しています。

僕はSelle Anatomicaを長く使っているので流派としてはそっち寄りですが、ジルベルソーもめちゃくちゃ美しい。
ちょっと珍しいカラーがあったりするのも魅力です。

テストライドレビュー。街、鴨川、小規模グラベルでの印象。

EBS KYOTOで組まれたバイクは基本的に鴨川をベースとしたテストライドを納車前に行っています。
といっても、オーナー様のバイクだし、新車なので、ガンガングラベル入ったり、飛んだり跳ねたりはしません。(できもしません)

鴨川までの道は舗装路で、鴨川に入れば砂利、砂、草地、石畳、そして坂道などもあり、日本の道を全て凝縮したようなテストに最適な路面環境といえます。

そこを通って、グラベルバイクなら落ち葉や木の根がちょいとボコボコしたところを、タウンユースやコミューターなら平安神宮の方までぐるっと回って帰ってきます。

そこで最終整備して完了、あとはオーナー様が本格的に乗り出した後の調整などにお任せしたり、おまかせされたりするわけですが、やっぱり走破性、操作性、かなり高次元でしたね。

SRAMのE-Tap AXSは手元で乗りながら0.2mm単位くらいで変速の調整ができるんですが、バッチリ入ってくるし、とってもスムーズ。

あえてサイズを落としたローターで組んだ油圧のブレーキもしっかり効き、回頭性も抜群のかなり楽しいグラベルセット〜ロングライド向きなセットアップだと思います。

カーボンリムの恩恵もしっかり受けることができ、路面のネガティブな振動をキャッチした上でしっかり人馬一体な走れる自転車です。

バッグ搭載でバイクパッキング向きの自転車にも。

お渡しではとてもシンプルですが、ハンドルバーバッグ、サドルバッグやフレームバッグを取り付けてバイクパッキング向きのスタイリングも可能です。

ラックやフェンダーを装備して、本気の長距離向きグラベルバイクなんかも可能なので、まだまだ再評価と進化を繰り返すクロモリフレームの楽しさ、みんな味わってみて欲しいですね。

全ての画像ギャラリーはこちらから。

無線変速とクロモリが共存する、現代的グラベルツーリングバイク

経験に関係なく無線変速グラベルツーリングはおすすめです。

はじめに書いたけど、僕は初心者だからこれに乗るべき、とか、何も知らないからこれで十分、なんて表現は使いませんし言いません。

初めてでもイメージするスタイリングは絶対にあるし、理想としている画像の1枚くらいは保存していると思います。
それを具現化するのが僕のお仕事なので。

かといって、初めてでもロードなら105は最低条件、とかそんなことも思ってないです。
むしろ、コンポのグレードはある程度どうでもいい、とすら考えていて、しっかり合った提案ができるか?の方が重要です。

もちろん軽かったり快適だったりするんだけど、クロモリフレームと違ってレース機材なのでどんどん新型も出ますしね。
スマートフォンだって、進化し続けなければ評価されませんので。
では、最新こそ万人に合うか?違いますよね、黒電話でダイヤル回しても(変速なしで走れれば)十分な人もいるはず。自転車だとシングルスピードや固定ギアですね。

でも、この感じに魅力を感じるなら、一回使ってみて欲しいです。
ワイヤー調整よりはるかに簡単だし、基本的に狂いも起きないし、快適です。

クラシックなバイク製作が多いので、E-Tapも万人に勧めるわけではないけど、レトロとモダンの共存、というテーマはいかにもEBS STUFFらしくて、グラベルやツーリング、ロードや街乗り、通勤などのいいとこどりをミックスするテーマにもハマっていると思います。

今回は3本だてでいろんなサイズ、いろんなSTUFFをご紹介させていただきましたが、どのサイズでも、どの仕様でも、さらにご要望を追加したり、引き算したりしても製作が可能です。

パッと買って帰るタイプの自転車ではありませんが、国産のクロモリ、ハンドメイドで溶接された日本製の自転車を長く、大切に使っていきたい方、一生モノの自転車をお探しの方はいつでもいつでもお話、してみてくださいね。

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