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鴨川をKamogawaで走ろう。2.0。

今週もお天気よかったですねえ。
来週はちょいと不安定なのかな?

年間でめっちゃ良い天気で、仕事も休みで。
っていう日って人生に全部で何回あるんだ?
ってなった時、やっぱこういう日曜がくると
限りある最高セッティングの日だなーって思います。

外に出ないのはもったいないし、
僕たちは自転車に携わることを生業としているので
やっぱ自転車乗ろうぜ!ってなっちゃう。
でも、
EBSとは関係なく、自転車今手に入れよう、ってなったら
もう紅葉してます。
みたいな状況になりつつあるのは僕はかなり心苦しいですね。

まあ、天気良い!休みだ!
の次は
英気満々!予定別にない!早起きできた!とか、
人間いろんなハードルを越えて生きなきゃダメなんですが。笑

僕は平日がおやすみで、
昼か夜のどちらかは乗ってます。
個人的には夜乗るのが好きなんですが
最近は夜、どっこも閉まっててかなり闇感あるので
朝グッと走って目を覚まして、昼充実させる、みたいな感じにしてます。

やっぱ自転車好きなんで、
折り畳み自転車だったり、ビンテージのバイクだったりと
EBSに限らずその日の気分で乗ることが多い。

あったけえなあ。
あの靴履こうかな。
ってなった時点でビンディングじゃないので
必然的にフラットペダルの街乗りのバイクが選択肢に入ったり。

で、その時毎回思うんですよ。
2020年の5月に発売したEBSのKamogawa。
5台しか作ってないので
この気持ちを共有できるオーナー様は5人しかいないんだけど、
「あのバイクめっちゃ良かったよね?」

って。

Kamogawaってのは
ファーストモデルはEBS京都限定発売だった
「鴨川を走るための自転車」
というコンセプトの
変速なし、700C、
国産素材、京都ハンドメイドの
価格限界に挑戦したシングルスピードバイク。

試作機は散々自分で乗って、
大原やら京見峠みたいな坂道エリアから
宝ヶ池公園、岡崎公園、西京極運動公園、御所、梅小路公園など
東西南北、そして中央と点在する街に根ざした公園も
全部Kamogawaでテストして。

坂道、舗装路、砂地や微妙な悪路など
様々な街のコンディションに対応するなかで
鴨川ってなんだかんだ「通りたい道」だよなあ。
って。

で、走ると別に道がばちばち綺麗なわけではないし、
むしろ良くない区間もある。
じゃあ、それを快適に行き来できて、
メンテナンスも簡単な自転車が
京都で最強じゃね?

って思ってできたのがKamogawaです。
そんな自分で京都中走り回ったので自信満々だったこのフレーム。

次期製作がやっと決定しました!
本当はEBS京都で一番リーズナブルなモデルとなるので
たくさん作ってより多くの方に乗っていただこうと思っているのですが
今季は予想以上にご予約のフレームが多く、
Kamogawaの製作はもう1ターンずらして、
今回は小ロットの製作とさせていただきました。

Kamogawa20台作ってるので
他のオーナー様、待ってね!はあまりにも辛すぎるので。

多分、今回も製作台数は5台前後になる予定。
なので今日このブログが上がった瞬間から
「Kamogawa 2.0」のオーナー様募集します!
男女問わず乗っていただけるサイズ構成、
プロムナードなセット以外も楽しんでいただけるような
スパイスとしてのスポーツ加減で味付け、香り付けした
「一生ものの街乗り自転車」を目指したバイクです。

これがすごい!とかめちゃくちゃ軽い!
とかはないんです。
でも、シングルスピードが一番気持ちいいところを
自分で煮詰めて作りました。
鴨川ベースでのライフスタイルのお供に是非。

本日のご紹介は…

Engineerd Bike Service
Kamogawa 

冬の鴨川で。

いやー、やっぱ良いですね。
700C×32Cのちょうど良い感じに
フロント小さめの少しだけ軽めのギア。
ゆったりハンドルにレザーパーツ。

今だったら、もっともっと太いタイヤ入れようぜ!
とかより「プレイ」なバイクがありますし、またそれもカッコ良いんですが
もうなにがなんでも絶対肩肘張らないバイク、ならこやつでしょう。

自転車を本気でユルい感じで組む、って時は
やっぱりフレーム本体はある程度かっちりしてないと
「ただのゆるゆる自転車」になっちゃうけど
KamogawaはEBS京都の完成車としてのラインナップながら
EBSのツーリングバイクなどと同じ国産のクロモリ
「Kaisei 022」ダブルバテッドチューブを採用。

0.9mm/0.6mm/0.9mmの肉薄クロモリは
しなやかで、軽いのに鉄としてのしっかり感は残した名作パイプ。

そんなツーリングなどの用途もこなす素材を
これまたおなじく京都で一本一本手作り。

だから、完全に街乗り仕様で組んでもどこかかっちりしているし、
漕げばわかるグイグイ入っていく感じ。
良いフレームは呼応してくる感じがありますが
まさに体現できています。

じゃあ、なぜそんな同じ手法のバイクが
完成車として、EBS京都のなかで最もリーズナブルな価格を実現できたのか?

それは、ある程度完成車として僕が納得のいくパーツを選定、用意させていただき
値段として安い、でも悪くないぞ、ってパーツのみで構成しているからです。
納得のいかない部分は後述しますが手作業でのチューンナップで解決しています。

で、削って削って…じゃただの安いパーツを詰め込んだだけの
よくある自転車になっちゃうので
削った分、妥協できない部分に集中投資。
世の中にある大手メーカー完成車と同じプロセスを踏んでいますが

素材調達、設計、テスト、溶接、
塗装、パーツ選定、調達、組み付け、宣伝、販売、お渡し。
オーナー様の手に渡るまでチームEBSだけで行います。
野菜の直売のように、生産者が食べる人と直接繋がるから
良いものを無駄なコストなく手に入れられる、というところです。

これはKamogawaに限らず
EBS京都で買っていただいた全てのフレームがそうなんですが、
そこから完成車として先にある程度アッセンブルを決めることで
よりわかりやすくしたのがこのKamogawaです。

僕がテストとして使っていたギア比などをそのまま再現した形。
僕が乗ろうとまじで思っていたフレームを
最近京都に引っ越してこられたオーナー様が
たまたまバチっときて乗っていただくことになりました。
あの夜の出会いは運命でしたね。笑

ハンドル周りは
スタンダードなプロムナードバーを。
変な硬さなどもなく、むしろすこし柔らかなハンドル素材が
長く乗っていても疲れない、そういうユルさを持っています。



Kamogawa 2.0はドロップハンドルやブルホーンなど
よりスポーツなアッセンブルも想定しており、
乗り出した後、あれやってみよっかなー!が
オーナー様でやっていただけるような
カスタムしやすい形を目指してます。

もちろんお持ち込みいただければいつでも
私MASNがカスタムのご相談に
のらせていただきます。
はじめからスポーツカスタムも大歓迎!

ヘッドロゴはバッヂ仕様。
ここはKamogawaの無駄に(いや、無駄ではないんだけど笑)
こだわったポイントその1です。

本来貼り付けタイプのヘッドバッヂなんですが
あえてビス留めのものを採用。
これは他車種ではオプション扱いとなるものもありますが
これは標準仕様としました。

正直バッヂは性能に全く関係ないし、
厳密に言えばビス分、1gくらいは重くなるかも。笑
でも、そんなことは関係ねえ、このバイクには
これがハマると思ったのでチョイス。



ブログを見てくださっているみなさまはご存知かもですが
僕はダイナモライト推し、特に街乗り自転車には是非!です。
が、今回は僕が試乗車としてアッセンブルしていたパーツがベースなので
Bullet Lightを取り付けていただきました。

Kamogawa 2.0はホイールは完全手組みです。
なので、組む工賃などはかからないので
ダイナモハブ+ダイナモライトの料金のみでダイナモ化が可能なので
便利さを知っている方はいうまでもなく、
導入してみよっかなーって方はこの機会に。

自分で漕いで電力発生という最高に原始的でエコな方式ですが
現代のダイナモライトはクソ明るいです。
一度使うと便利すぎて戻れません。

タイヤはSim Works×PanaracerのVolummy32Cを。

家の周り〜鴨川を走る時に一番楽なタイヤってなんだろう?
ってなった時に色々試して最後まで残ったのがこのタイヤ。
住環境にもよりますがこのタイヤは名作ですね。

スタンダードな仕様で、自分でこの価格!って決めて動き出して、
一番苦労したのがホイール。
そもそも完組でトラック用のホイールセット、ましてやシルバーなんて無くって、
かなり早い段階で手組みは決定していました。

で、当然安くて良いハブを探すわけなんですがこれがまあ無かった。
これは新たに問題も出ており、コロナ問題もプラスされてしまい
同じ物も手に入らなければ、同じ値段で手に入りもしません。
これから先、どんどん物価というか、
パーツの値段は上がっていくばかりだと予想しているので
今回も製作に合わせて良いものを選定している最中です。

このハブはその最後のもの。
値段に対してのコスパは尋常じゃないくらい良かったし、
この飾らないデザインも◎。

でも、このクラスではありがちな
「全部同じ回り方をするわけじゃない」ってこと。
これは自分で解決できる問題だったので
全て分解、ベアリングの調整をしてクオリティを揃えました。
なのでシールドとかじゃないのでメンテナンスフリー、ってわけじゃない。
メンテフリーのパーツはそれなりの値段しちゃうので
どうせやるならしっかりメンテでカバー。

BROOKSのレザーグリップにDCのSS-6。
定番ながら最高。
僕が乗ろうと思って集めていたパーツだったので
自分で言うのもなんですがちょうどいい感じが最高なんです。

そして、僕はやっぱり
自分の組んだ自転車が世の中のどこかで走ってるのがうれしいです。
自分で乗るより人が乗ってるのが嬉しいって素晴らしいよね。

全てのオーナー様に感謝しておりますが、
オーナー様のアイデアをいただいたり、
カラーバランスのセンスを勉強させていただいたりと
日々刺激しかありません。

クランクはSuginoを。
クランクキャップまでシルバーで、
自転車の横顔として重要な部分に統一感を。
クランクキャップは2000円くらいで変えることができますし、
まあずっと使えます。
僕のメインバイクにも昔のSuginoのクランクキャップがついてますが
傷はあるもののがちがち現役です。

歯数構成のおすすめは
体力や住んでいるところ、通勤エリアなどによりますが
やはり44T〜38Tあたりが良い感じです。
後ろはフリーギアなので(固定もできますが)16Tがベースとなるので
ギア比が3.0いかないくらいまでが使いやすい美味しいところです。

通勤ルート教えていただければ
そこ僕が走ってきますし、
試乗車などで走ってきてもらって確かめてもらっても良いです。
変速ができない分、ここをしっかり決めておくと
メンテナンスの頻度やトラブルを少なくできるし、
なによりシングルスピードの一体感というか、
乗ってて楽しい!って根源的な部分がハマりますよ。

とはいえ、乗ってるうちに脚力がついてきて物足りなくなったり、
ガンガン乗ってた方が急にユルい乗り方したくなったり、という
気持ちや生活、体の変化があるのが当たり前なので
このギアは何枚か持っていても◎。
自分で交換することもそこまで難しくないので
そういった楽しみもシングルの良さです。

ちなみに僕は自転車屋さんになる前に
はじめて交換したパーツがこのチェーンリングでした。
しかも、歯数を変えたいとかそんなんじゃなくて
「赤色のチェーンリング入れたらカッコ良いんじゃね」
くらいのかなり軽い気持ちでした。笑

そして無駄にでかい工具セットを買って(形から入るタイプ)
いまだに家では使ったことのないバカでかい薄型スパナや
ある日めちゃくちゃ困ってて、
専用工具がないとどうしようもない事態になっていた時に
開くと当然のようにあった蟹目やクランク抜き、
ローター用BB外し(しかも今見るとあんま精度良くなかった)など
「これセットで要らんやろ絶対!」となる工具まで
無駄に所有し今に至るので
工具買って楽しむのも自転車の楽しみだと思います。

オーナー様の工具のご相談も受け付けますので
お気軽にどうぞ。笑
絶対いらないやつ、教えます。
それが必要な時は僕に言ってください。
ホビーなら一生のうち2回くらいしかねじ込まない工具に
万単位を出すのはのちのち悲しくなります。笑

気づけば自転車屋さんになってるかも?!

サドルはBROOKSのB17STDを。
これは少しだけ油脂類を入れたり形を作ったあとの感じなので
ここからグッと育ってきます。

EBS京都では
メンテナンスでお預かりになった場合、
レザーサドルがついていた場合はそこも無料メンテです。

汚れを落として、BROOKS専用オイルで1日マリネしたあと(マリネ?)
浸透した栄養が逃げないようにしっかり磨いて蓋をします。
乗る頻度によりますがこれは半年か、最悪一年でもOKです。
ただし、現在すでにパッと見てヒビ割れてたりする場合
すぐに持ってきていただいた方が良いです。

割れた物は元に戻りませんが
周りにいる予備軍を一掃できます。
自転車の中で唯一生き物の部分なので
半年に一回くらいで良い楽ちんなお肌のお手入れ、
だと思っておいていただければ。

しっかり使えば10年使えるサドルです。
10年後にはさすがにかなり形も変わり、なかなかファンキーな形になりますが
そこまでいってもなぜか座り心地は良かったりします。笑

そのころにはこのKamogawaも使い込まれ、
経年でしか出せない凄みみたいなのが出てると思います。
やっぱ、乗るならそういうの乗りたいですよね。

Kamogawaは今まで何回も登場しているので
さすがに多くは語りませんが
やはり全ての方におすすめしたいバイクというのを改めて感じます。

「自転車需要が急増した」といわれまだ一年しか経っていませんが
すでに去年とは違うニーズを感じます。

ちゃんと、長く使える道具を揃えること。
それを使って生活を便利に、豊かにすること。
そうしたKamogawaや
EBSでいえばLEAFシリーズのような世界観にマッチするものや

いつでも楽しめる、これからの趣味としての自転車。
街乗りが遊びになる、京都の街中を越えて自然と遊ぶ、
VOKKAやSTUFFなどをはじめとした
街乗りからツーリングまでこなすバイク。

そこに壊れたら捨てちゃえ!とか
そろそろ買い換えるかー、なんて考え方はなく、
交換すべきものは交換し、時には色から塗り替えて
また新たに10年と乗り、楽しむ。

生活の中に自転車がかなり強く入り込んでいる今だからこそ
僕もより頑張って人に伝えたいし、そうなれば良いなと思ってます。

未知のウイルス、なんていう映画みたいな展開で、
「自転車って楽しくね?」
より、「通勤形態が変わって絶対必要」みたいな部分が先に来ちゃったので
僕たちとしてはまずは欲しい、っていってくださる方に届くように努めて
日々やっておりますが、改めてKamogawaも第二期が間近にきて
ぶらぶらするの、たのしー!!みたいな部分を改めて伝えられたら、と思っています。


特にこのKamogawaというモデルは
日本製の自転車をより多くのみなさまにお届けするべく企画したモデルなので
今回も本数は多くないですが
まずは良いフレームに乗って、ゆくゆくカスタムしたい方。
この形カワイイ!って思っていただけて、このままバチっと乗っていただける方。
今完成車注文しても海外から届くのは秋くらいのお話なので
他の案や手に入るものを探していた方。
こうしてたまたまこんなページに出会ったのも運命かと。笑

シングルスピードで、京都の町を流してみませんか。


Kamogawaの次期製作が先行で少数、急に動ける感じになったので
まずは告知的にKamogawaをご紹介させていただきました。
本当はもっとたくさん、なんだったら今日乗って帰れます!みたいな感じで
5台くらい置きたい、そのくらいおすすめのモデルなんですが
ここはご予約優先ということで。

このKamogawaに乗る!って
言ってくださったオーナー様もありがとうございました。
貴方様がKamogawa 1.0の最後のオーナー様です。笑

特に後ろの数字に意味はないんですが
やっぱり僕たちも日々ブラッシュアップしているので
細かな仕様の変更などあり、ロット毎に数字をつけることにしました。

iPhoneって、どんどん数字増えるじゃないですか。
で、どんどん良くなる。
というより、進化のスピードがめざましくて旧型がただの画面になっちゃう。

Kamogawaはそういう意味でVer的な数字をつけるわけではなく、
充電がすぐ切れるようにもならないし、2年、3年後には完全に旧型になって
街乗りできないなんてこともないし、なにより変わらない良さがあります。

それこそiPhoneでいえば3Gが現役で使えている感じ。
いまあれ使ってるやついたらめっちゃ渋くないですか?笑
新型も良くて、旧型も渋い。
そんなフレームを目指しています。

来週もお待ちしていますね。
3月はなにかしらお得なあれこれあると思うので
ご検討中の方は店頭まで。

ではでは。。。

MASN


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