大人が使うための道具としてのチョイス、シングルスピード。
最高気温26度だってさ。僕は半袖でした。笑
お部屋にこもって記事書こうと思ってたんだけど、さすがに外出ようって思って桂川ひとっぱしり、最高。
僕は日頃シングルスピード乗りなんですが、やっぱシングルはこういう時良い。
用意もテキトー、走る距離も、行く場所も、速度もテキトー。最高。
もちろん、用意が適当でいいのは日頃の整備の賜物ですが、シングルスピードはそもそもパーツ点数が少なく、さっくり整備で長持ち、それでいて大切な部分の整備はちゃんとできるようになっていくので、自身で整備を楽しみたい方にはまずおすすめしたい仕様なんですよね。
シングルスピード、ピストのギア比、車輪径の違いで言うとミニベロのシングルスピードのギア比なんてもっとわかりにくいけど、逆に言えば調べても結局自分の足でこぐので、基準値見つけて、取り替え方法マスターして、はやいとこ楽しんじゃいましょう。
さて、今週のご紹介は大人のシングルスピードバイク、Kamogawa。
このKamogawaは、僕が企画したシングルで、ピストバイクとはまた違った、街乗りのユルさとトラックバイク的なパキッとした走りも楽しめるように設計したバイクです。
完成車としてのご用意もあり、この完成車はEBSで最もリーズナブルに入手可能にする!というこだわりがあります。
かといって妥協は一切なく、スポーツバイクに初めて乗る方、乗り慣れてる方全てに満足していただけるようなセットアップにカスタムでグッとよくなる素地もある、ナイスフレームなのです。
今回はがっちりカスタム、長寿命で、メンテナンスフリーな目線で組ませていただきました。
どこでも走って楽しい設計にしていますが、当然、鴨川を走るため、京都の街を気持ちよく走るために誕生した鴨川バイク、Kamogawaです。
Kamogawaオーナーは、是非、一度鴨川ポタリングの超絶ユルい、スローな速度感をKamogawaでお楽しみくださいませ。
それでは、今週のご紹介は…
Engineered Bike Service/EBS Kamogawa
オポジットブレーキレバーに全巻きの本革がブリティッシュなカスタム。
実は別注仕様になっていますが、まとまり良過ぎて気づかない、純正でこう、みたいなおさまりが◎。
Kamogawaの基本仕様。(2023/3時点)
フォーク仕様 | フレーム仕様 | 推奨仕様 |
---|---|---|
100mmエンド | 120mmトラックエンド | フラットバーでシンプルシングル! |
シングルアイレット | シングルアイレット | ライザーで街乗りピスト仕様! |
フォーク中間ダボ1穴 | センタースタンド台座あり | 前後バスケットのピクニックスタイル。 |
1インチITAヘッド | クラシカルなビンテージスタイル! | |
Kamogawaの基本仕様はシンプル。
カゴやラックはもちろん、28Cタイヤにフェンダーがピッタリ、くらいのタイヤがどんどん太くなる昨今、あんまりない規格ですっきり収まるようにしています。
最大タイヤ幅だけで言うと35Cくらいまで入るんですが、タイヤによってはギリギリかも。
今回は特別仕様で、フロントラックを別注、アイレットなどをカットしてよりミニマルに仕上げています。
フレームマテリアル | 内径変化(バテッド) | パイプ内径 |
---|---|---|
Kaisei 022 フルクロモリ | ダブルバテッド | 0.9mm-0.7mm-0.9mm |
KamogawaももちろんKAISEIクロモリを使用していて、間違いのない強度に軽さです。
Kamogawaのフレームサイズ展開。(2023/3現在)
フレームサイズ | シートチューブ長 | 身長目安 |
---|---|---|
S size | 470mm | 153cmくらいから |
M size | 525mm | 168cmくらいから |
L size | 550mm | 175cmくらいから |
フレームサイズは割と幅広く取っていて、組み方次第でもっと多様な方にフィットさせることができるバランスで組みました。
フレームサイズはロットごとに細かく変更したりする可能性があるのでご相談の際はいつでもご質問くださいませ。
フレーム価格 & コンプリート価格。(2023/3時点)
コンプリート設定 | 価格(税込) | 主な仕様 |
---|---|---|
Basic Complete | ¥186,000- | フラットバー、ハイグレードタイヤ装備。 |
Custom Complete | ¥300,000〜 | ラックバスケットなどご相談の上でのカスタム。 |
Kamogawaはかなり攻めた価格設定、日本製の素材、京都ハンドメイドでここまではもはや無いはず。
今年は正直値上げすると思います。が、秋頃くらいまではこの価格で絶対やります!
カスタムコンプリートはピンキリだけどだいたいこのくらいの価格。
これを超えてくる場合は1から組んだ方が安くなるパターンが多いのでだいたい、の感じです。
ベーシックにシンプルにBROOKS入れたい、とかも可能で、その場合はベーシックスタートの方が安い。
これはしっかり僕が一台一台精査して、ちゃんとご案内しますのでご安心を。
オンラインストアのバナーリンクも貼っておきます。
今季も少数製作ですが、いいバイクなので是非、です。
今回ご紹介のバイクの仕様表。
部位 | ブランド | パーツ |
---|---|---|
Frame | E.B.S | Kamogawa |
Fork | E.B.S | Kamogawa |
Front Rack | E.B.S | Bespoke |
Handlebar | Tobira | Poter Bar |
Stem | NITTO | Technomic |
Bar tape | BROOKS | Leather |
Brake Levers | DIA COMPE | DC189 |
Head set | TANGE | FL250C |
F Brake | GROWN | HUNT |
R Brake | GROWN | HUNT |
Seat Post | NITTO | S65 |
Saddle | Gilles Berthoud | Galibier |
Seat Clamp | GB | 31.8mm |
Crank | Blue Lug | RMC Track Crank set |
Chainring | Blue Lug | RMC 46T |
Pedals | MKS | シルバンツーリングネクスト |
Front Hub | SP | Dynamo |
Rear Hub | White Industries | TRACK |
Rims | VELOCITY | A23 |
Spokes | DT Swiss | Champion 1.8mm |
Tire | Rene Herse | BON JON PASS 35C |
Free Gear | SHIMANO | ENO 17T |
Wire | NISSEN | Clear BROWN |
Chain | KMC | 1Speed |
Front Light | BM | IQ-XS |
フレームカラー。
調色の見本にレッドブラウンメタリック、っていうカラーがあって、それめっちゃ好きなんだけど、それとEBSのNEEDLEをベースにした特別調色。
透け感のあるアンバーカラーにも似た感じの絶妙な色合いで、晴れだとブラウンが強く、暗いところだと紫すら感じる妖しいカラー。
オーナー様は僕と違って(くやしい)シュッとした方で上品な装いにバチハマりしてました。
Kamogawaを前から見る。
ハンドルバーに強烈な個性を置いたビンテージスタイル。
このハンドル、NITTO製だ!とか高級品だ!とかではないんですが、その昔、ある車種に純正で採用されていたものをEBSでもう一度復刻しているハンドルなんですよね。
正直そこまで露出の多かったハンドルではないんですが、純正で採用されるくらい完成度の高いハンドル。
しっかりDigってくださったオーナー様に感謝、です。
強烈なクラシック街乗りシングルスピードにしっかり落とし込む。
やっぱりフロントビューはまずハンドルがきますね、やっぱり。
EBS KYOTOでも残りの本数は僅か、たまーに入ってくるんだけど、全然安定しません。笑
スタンダードになってきている焼き入れ系で硬めのハンドルではなく、グイーっとしなる昔ながらのハンドル。
なのでガンガンパワーを入力して漕ぐ、みたいなスタイルは合わないけど、ポタリングやちょいとしたワンデーライドならむしろ疲れにくいハンドルだと思う。
バーテープは本革を使用、BROOKSです。
この長さ使うならやっぱり本革は質感もしっくりきますね。
握る部分だけ巻くも良し、2色で巻くも良し、コットンでもマイクロファイバーでももちろんOKです。
ヘッドセットなど、全体に気を使ったパーツとしては「シルバー」。
EBSの自転車ならいつも通りじゃん、ってなるけど、ピカピカに光るポリッシュ系を使用していないところに肝があります。
もちろん、ハブとかリムはポリッシュ系なんですが、全体的にギラギラしないようにしてあってまとまり抜群。
ステムは120mmでしっかり長めのものを使用しています。
ちなみにこのハンドルはちょっとカットしてもしっくりくるので、お好みでカットのオーダーもいつでも。
でも、ハンドルはカットしちゃうと元に戻れないので一旦これにて。
ポジションいい感じでした!
ワンオフフロントラックでスタイル出す。ビンテージバイクのような曲げ。
ラックは図面からしっかり起こしたワンオフラックを。
でも、完全にオリジナル、ってわけではなく、オーナー様にお持ち込みいただいた海外の過去記事、革のバッグなどを作っている紹介記事の中に出てきたかなりクラシックなバイクが登場していたんですが、そのバイクについてたやつ。
自転車の特集記事ではないので、かなりざっくりの写真でしたがKamogawaに合わせてサイズも調整。
NITTOの名作ラックに合わせた曲げを入れつつ大切にしたのはフォークセンターにつながるゆるい曲げの部分。
これこそがその記事に出たバイクをそのバイクたらしめているもので、ここの曲げを入れながらKamogawaのブレーキ規格に合わせて取り付けられるようにセットアップしました。
バンドを巻けるピンなども敢えて入れていないので、なんにでも使える!めっちゃ便利!とかではないです。
だが、それがなんだと言うのだね?と言わせる収まりの良さはさすがであります。
足にはライトマウントのみ。
このライトはEBS KYOTOならばお馴染みのブッシュアンドミューラーのIQ-XS。最高のライトのひとつ。
ダイナモライトとしてはもっと光量があったり、優れた機能のあるライトは存在しますが、十分な性能にこなれた価格(最近3000円上がりましたが…)、なによりこの価格帯で高級感のあるボディはありそうでないのです。
ダイナモライトは当然、電力を発生させる機能がついたダイナモハブに繋げることが必須で、そこまで配線が通るのですが、「その配線どうする問題」は結構ネックになりますよね。
敢えて蔓巻きにして黒のコードを出していなたい感じ出すのもいいですが、やっぱりすっきりまとめたい。
そうなった時、どうしようかなー、って思ってできたのがこのコードガイド。
別にそこまで特別なものではないのですが、全ての方に必要、ってわけでもないため純正では溶接されていません。
超絶便利なダイナモライトは組むなら絶対入れたい。
でも、便利そうなものを入れるだけ入れてママチャリみたいにはしたくない。
ママチャリはある意味最強であることは周知の事実ですが、その気持ちもめっちゃわかるので、コードガイドはいつでもご相談くださいね。
今回のフレームカラーに合わせて入れたNISSENのケーブルはクリアブラウン。
プラス、経年変化ガンガン起こる真鍮のアウターキャップ。
重量も若干軽いし、引きも軽いんですが、劇的!ってわけではないけど、あしらいとしてこのあたりオーナー様ご自身で指定して、なんでこの色にした、とかパーツの背景知っておくと、誰も知らないけど、自分だけが好き!ってなれる大人のじこまん部分をどれだけつくれるかが、EBS KYOTOで、私MASNとご相談いただいて組むひとつの購入体験です。
Kamogawaを横から眺める。
サイドはスッキリ、一つ一つを上質、上品にまとまるように。
フレームカラーがそもそも強烈なんですが、挑戦的なカラーながら抜群の仕上がりでその強烈さが人に伝わらない不思議。
クラシカルなクランクと肉抜き、フランスの名作サドル、日本のペダルメーカーの本気..
ひとつひとつが集まって、大人が乗って満足できる、上質な佇まい。
シングルスピードはシンプルでミニマルな自転車をまず目指す。
700Cのシングルスピードでも、ミニベロシングルやミニベロピストでも、まずは目指したい「シンプルなスタイル」。
やっぱり、多くの人が必要とする変速機をカットする、ってことはシングルスピードバイクにしかできない選択肢。
もちろん、ギアードでもシングル化はできますが、現行のディスクロードなどで使う142mmのエンドよりリアエンドが20mm以上狭いトラックエンドはそれだけでリアビューがすっきりするし、ディレイラーハンガーもない。
ならば、まずは極限までシンプルなスタイルを作ってから、欲しい装備を入れていくと欲しかった形になっていくと思います。
サドルはフランス、ジルベルソー。
いつものBROOKSじゃないんだ?ってなるけど、ここはセライタリアでも、アナトミカでも、好みでOKです。
世界に革サドルメーカーはあるけど、多分最も扱いやすいのはBROOKS。
BROOKSを使ったことがあって、革の性質や乗り味を知った上でさらにそこから自分に寄せていく場合、こうしたその他名作サドルを使用するとより長く、楽しく使えるはずです。
というのも、初めての革サドルでジルベルソーやセラアナトミカ使っちゃうとすぐにヘタらせてしまったり、逆に大切にし過ぎてオイル入れ過ぎたりするので。
BROOKSも高級サドルですが、さらに上をいく価格帯になってくるので、僕たちは修理などが身近(国内でなんとかなる場合が多い)なBROOKSをまずはおすすめしています。
クランクセットはRMCクランクという、ブルーラグのオリジナルクランクを。
この形、ご存じの方も多いと思いますが、あるクランクをオマージュしたもの。
精度もいい感じですし、PCD144のトラック規格も用意してくれているのはさすがピスト出身。
自転車のパーツって、「それってあれやん!」みたいなやつが多いのですが、
世界中、そのオマージュに寛容なヒップホップみたいな精神があって、製作背景にはイギリスのあの自転車が好き過ぎて..とか、イタリアのあのメーカーをリスペクトしすぎて..という、基本的に畏敬からくるオマージュ。
昔ながらのルックスを復刻してくれるのはありがたさしかないし、しっかりギリ攻めてくるアームも好き。
昨日Instagramのストーリーで書きましたが、SUGINOが大幅値上げするので、ちょっとさすがに..な価格になってきてる。
よりリーズナブルでいい感じのクランク、もっと探してきますね。
ペダルはMKSの「NEXTシリーズ」
NEXTと名のつくペダルは全てトリプルシールドベアリング機構を備えておりメンテナンスフリー。
ボールベアリングのペダルが悪いってわけじゃないけど、ペダルのメンテとか調整って結構難しいので、放っておいてOK(というか触らないで、とMKSさんから言われてます。)なペダルを入れておくだけでずっと健康。
フレーム側にもシンプルカスタム仕様。
サイドビューから見るこのフレームの追加カスタムはリアのブレーキワイヤー内装加工。
これは純正仕様ではないので事前のオーダーが必要となり、すでにアウター受けを溶接したフレームの加工にはちょいとお時間いただきますのでご注意を。
シンプルにしたいなら純正で内装にすれば..と思うかもですが、
これはKamogawaをEBSで最安で出す!というこだわりから、徹底的にこうした化粧部分のコストを削減、性能に予算を割いています、のでそういうことです。
GROWNのレザープロテクターはショートタイプを。
人気商品で、ハンドメイドなので入荷即完売が続くサイズですが、オーダーの際にご予約いただければだいたい間に合います。
KAISEI、EBSギャランティとデカールセット。
日本国産のクロモリパイプで、日本の、京都のフレームビルダーが製作した証となります。
クロモリの素地を誤魔化さない、正直なプロダクト維持のため、リペイント以外では基本的に貼り替えや追加購入のできないステッカーなので注意、です。
Kamogawaを後ろから楽しむ。
ボリューム多めのフロントと打って変わってスッキリまとめたリアビュー。
リアブレーキの位置や規格は当時のご相談であれこれ考えましたがシンプルに。
これが最適解だったと今も思います、整備性がどうとかじゃなく、やっぱいいですね。
乗車姿勢としては前傾と呼ばないギリギリの肩位置くらいを想定。
もう少しアップライトにもできるので、オーナー様、いつでも言ってくださいね。
あえてのアイレット、台座オールカット。潔さの光るシングルスピード。
この決断ってなかなかできない。
ラック取り付けたくなるかもしれないし、今の世の流れだけ見るとラック全部載せ、バッグごちゃごちゃの方が評価される傾向にあるだけに余計に。
スタイルのあるオーナー様はここを全カット!
なお、僕からは残しておくことをおすすめします。
とかいって僕もないんだけど、やっぱりつけたくなるかもしれないから。
でも、こうしたよりミニマル先行系のオーダーは大好物なので、いつでもご相談ください。
ブレーキはGROWNから出ているHUNTという20インチミニベロから流用。
この純正ブレーキ、アーチサイズとアジャスト幅が絶妙で、ショートでもロングでもないんですよ。
これ、ブレーキ位置の変わるシングルでは超ありがたくて、どの位置でもしっかり調整できます。
これはどのバイクにも言えることではないので、そのバイク、オーナー様の使い方に合ったおすすめ、毎回しっかり紹介させていただきますのでこちらもお気軽にご相談くださいね。
シングルだからこそ、高精度、長寿命なパーツで組んであげる。
シングルスピードはパーツの数そのものが少ないです。
変速機やレバー、それを繋ぐワイヤー、ギアの枚数。
これが少ないだけでトラブルの数が激減するから今もみなさまシングルスピードに魅力を感じるし、やっぱりその「なにもできない、自分だけ」のスタイルそのものに響くんだと思います。
となれば、その少ない回転部分の精度を上げていけば、基本は壊れないバイクになっていきます。
それってどこだよ、というと、よく回転する部分、ヘッドセット、ハブ、BBあたり。
今回は一回組むと早々交換しない車輪にこだわり、回転は軽く、それでいてメンテナンスフリーに限りなく近いセットアップで心配無用なスタイルに。
3年くらいで乗らなくなるなら必要ない装備だらけですが、ちゃんと大人の道具として、車や時計、家具などと同じく、自分の相棒、こだわったり、遊んだり、出会ったりしてきたマイルストーンとして10年、20年と使う場合、ここにこだわると全然満足度が違ってきます。
軽さとか、そうした部分はもちろんありますが、やっぱり頑強であること、修理や交換をして長く使えること。
なにより、いろんなものが値上げしまくる世界線に変わってしまった僕たちは、できるだけ壊さずに長く使うことが肝要です。
僕が使っていたSuginoの75なんてたしか当初3万くらいだった記憶で、まだ持ってるけど、今8万円だもんね。
物は基本同じなんで、ずっと使えるんですよ、事故とかなければ。
それを、3万で買っときゃよかった!と嘆いて諦めるのではなく、今から長く使うこと、これがこれからまじで大切です。
ホイールはそのホワイトインダストリーのハブ、VELOCITYのA23をDT Swissの1.8mm、Championで繋いでいます。
タイヤはルネエルスのスリック。
これそのものはPanaracerが作っている日本製タイヤですが、逆輸入されているタイヤです。
結構サイズ設定が広いので色々なバイクに合うし、最高にしなやかです。
フリーギアもホワイトインダストリーのENO、17Tです。
おそらく全世界で最も壊れにくいフリーギア。
フリーギアって長く使うと必ず不調の起こるところだけど、ホワイトはそれが起こる可能性がかなりおさえられてるし、メンテの分解の容易さも抜群です。
シングルフリーで自転車を組むなら、ちょっと奮発して入れても後悔しないパーツ。
ラチェット音が軽快で、高級感もあり、走るのが楽しくなりますよ。
Kamogawaの製作状況(2023/3時点)
今季のKamogawaの製作は全体で5本、これは毎年同じで、一年に5名様のKamogawaオーナー様が日本に増えていく、ちょっとレアなバイクオーナーの募集です。
今季はMサイズを先行で製作、ストックがあるのでオーダー決定から2ヶ月ちょっとで納車まで目指せる形です。
S、Lサイズは製作予約受付中なので、気になるかたは是非お問い合わせください。
Kamogawaは7割以上女性のオーナー様で、大きなサイズの製作があまりない分、Lサイズの製作予約が一番初めに埋まるという出来事が毎年起こります。
製作予約合計が5本に達した時点でその年は終了なので、まずはフレーム、是非ご予約くださいませ。
このバイクの製作秘話。
確か、初めはグラベルロード系からのお話の派生でKamogawaになったと思います。
EBSでグラベルロードといえばSTUFFですが、グラベルはマッドなルートに挑戦する故のタフさが必要となり、Kamogawaに比べるとすこし骨太だったり、スルーアクスルでちょっと最新感がでたり、、ということもあります。
そんな中、エンカウントしてしまったKamogawa。
全然違うやん!って思う方もいらっしゃると思いますが、ご相談のなかで欲しいスタイルが変わるなんて全然ある。
ロードバイクが欲しい!と思ってても、レーシングな要素は意外に必要なくて、クラシックなツーリング系が本当は欲しかったり、太いタイヤ!って思っててもそれでいてスッキリしているスタイル、ならばビンテージ系カスタム!となる場合だってあるし、実は小さいフレームが好みな自分に気づいてミニベロになることだってある。
そういった時に、しっかりフレームの違いやおすすめができるのがEBSならば僕であって、そのためにゆっくりご相談いただいております。
特にこの4月前後は、新生活、入学、運動したい、桜最高!など、みんなが必要に駆られ乗りたい、乗る必要がある時期です。
一気にサイズやカラーがなくなって、焦って考えずに買った人も多いのでは?
早く欲しい場合は仕方がないけど、ここらで大切にできるバイク、欲しい方は是非ご相談ください。
話は戻ってKamogawa。
クラシックなビンテージスタイルでいこう!ってなってから、色々とやばいカスタムを思い付いてしまうY氏。笑
ブレーキは相当悩みましたよね!あとは、スタンドつけるつけないでも悩みました。
その悩みのひとつひとつが、「自分のバイクってこんな感じで構成されてるんだなー」とぼんやり、すこしづつ輪郭が見えるようになってきて、知らぬうちにそれなりに詳しくなってる=楽しい!
これが一回でも起こってれば、僕は幸せであります。笑
Y様、またいつでもメンテどうぞ!
Engineered Bike Service/MASN
コメント