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クラシックランドナーのジャンルからグラベル、シングルスピードをクロスオーバー。GROWN CODA!

雨の多い季節になってまいりました。

京都だけめっちゃ降ってんじゃねーか?
って思うくらいの雨、雨、ですが、この前も言ったけど最近めちゃくちゃ調子いいレインウェア手に入れてかなり雨の日の自転車生活クオリティが上がっています。

サイズが若干小さい(僕が無駄にでかい)のが難点ですが、着やすくて防水抜群。
透湿性がめちゃくちゃ高くて自転車漕いでても快適そのもの。僕の中ではポンチョを超えたね。

僕はバックパック大好き人間なのでなんでも放り込んでガンガン背負う、ってスタイルなのでレインウェアやらバックパックカバーやら常に入ってますが、僕はもともと雨具大嫌い、まあまあの雨でも傘なんてささねえ原始の人間でした。

そんな僕が最近、こうして雨具をしっかり使うようになり、改めて思ったのが「フェンダー(ドロヨケ)マジで便利だよな」ってこと。

渋いフルフェンダー装備して、まあまあのレインウェア持ってりゃほんとに雨だとか、晴れだとか気にせず自転車乗れてめっちゃ良いです。


僕、バスがめっちゃ苦手で、路線図見て、マップで確認して、アプリで調べて、乗って別のバスだった(もしくはそこに停まらない)がマジである人間で、なんでやねん!って毎回自分に言うくらいやばい。貴族が初めて公共交通機関つかったみたいになる。

京都のバスなんか簡単やん!とか言われるのですが、そもそも1、2、3、、とかじゃなくて59、121とか番号がばらばらなんがもうわからん。笑

車や自転車なら碁盤で動くのでめちゃくちゃ簡単なのに、なぜ。。って思いながら毎回乗ってるから、最近ほんとにミスも少なくなって助かってます。笑

交通機関はうまく使いたいけど、やっぱ僕は自転車主体なのでどこでもチャリで行きたい。
京都ならなおさら、どこだってチャリでOKだもん。


さて、そんな今日のEBS KYOTOバイク紹介は久しぶりに「GROWN BIKE」からのご紹介。
今日のバイクは「CODA」というフレームで、楽曲の最終章とか、そんな意味があります。

CODAはその「最終楽章」に向かって演奏を続けるバイクで、「結局これ」でしょ!っていう間違いない装備感を毎回出していくコードネームです。

このバイクは現在3rdロットまでの製作、販売が完了しており、今回ご紹介のCODAは3rdの最終後期版、ビンテージでクラシックなスタイリングの最終版となります。

4thロットはどうなるの?というと完全にフルモデルチェンジ、装いをかなり変えて登場しますが、だからこそ輝くこれまでのCODAだな、と今回書いていて強く思いました。

どんな商品にも言えますが、なくなると急に愛おしくなったりしますよね、カールとか。(関西は普通にあるんだけどね)
自転車もそうで、廃盤になったりすると急に価値が上がったりする。

CODAは歴史として長くないので「あの頃のCODAは〜」とかまだ語れないけど、いつか、必ずこの3rdまでのCODAは名作からレジェンドへと変化していくでしょう。

ちなみに、次期CODAは現在テスト中。
まだ何も言えないけど、とりあえずめっちゃ良い感じです。

そんじゃ、今週のご紹介は…

目次

GROWN BIKE (by EBS) CODA

もうバッチバチですね。言うことなしのカッコよさ。

今回はある特殊な事情により2パターンで組まれたフェンダーあり版、フェンダーなし版があるので混ぜてご紹介するぜ。
特殊な、ってのはほんと、色々あったんだ。笑

GROWN CODAのざっくりフレーム仕様紹介。

サイズ展開(2023/6月現在)

サイズ展開は全3サイズ展開、通常サイズ展開が2サイズ。

フレームサイズシートチューブ長適応身長目安
Sサイズ(受注製作)510mm165cm〜
Mサイズ530mm172cm〜
Lサイズ560mm180cm〜

Sサイズが受注製作なのはジオメトリ的に限界があるから。
クラシックな部分を追求するとどうしても海外準拠のサイジングを踏襲することになり、どうしてもホリゾンタルを限界値で製作することをご理解いただいて製作する必要があるのです。

フレーム仕様(2023/6月現在)

フレーム仕様は変更中のため割愛。
この最終後期はラスト一本、店頭にストックがあるので気になる方はぜひ、です。

今回のフレームカラー。

今回オーナー様にチョイスいただいたのはブリティッシュグリーンを背景により明度高めなブルーグリーン。
通常、クラシックな構成で組むならばグロスをチョイスするのが定石ですが、あえてのマットカラーをチョイス。
グロスで塗ったらどうなるか?の実例が今回は珍しくあるのでそれも並行してお送りしますね。

こっちがグロス、艶あり版。どっちも良いわ。笑

ツーリングバイクをシングルスピードで。CODAのフロントビュー。

ここからはフェンダーのあり/なしも並行して。
ちなみにフェンダーなしはグロス(艶あり)、ありはマット(艶なし)でペイントしています。

これ、ほんと甲乙つけ難いよね。
フェンダーなんていらない派の人もこの亀甲フェンダーには息を飲むだろうし

フェンダー便利、欲しい派の人もこのシンプルスタイルには惹かれちゃうと思う。

タイヤクリアランスも限界ギリギリまで使い切った上でシングルスピード、かなり軽めのギア比で組む、というかなり通な組み方ですが、オーナー様はオーダーバイク、スポーツバイクともにはじめてくらい、とのこと。

マウンテンドロップスタイルをノーマルステムで表現。

このバイクのスタイリングで最も特徴的でかたちつくる上でポイントになっている部分がハンドル周辺。

本来、マウンテンドロップハンドルって慣れてないとかなり奇異に見えて、めちゃくちゃおすすめなんだけど敬遠される方も多く、理由もとってもよくわかるなかなか難しいハンドルなんですが、かなり自然にマウントできていると思います。

むしろこのスタイリング好きな方多いのでは?
EBS KYOTOで今、改めてカチ上げステムで組むマウンテンドロップスタイルがふつふつと熱を帯びてるので、ちょっと苦手かな、って思ってた方も毎日眺めてみるところから始めてみては。
3日目くらいからそのスタイルしか見えてこないくらいハマってくる中毒性があります。

ハンドルはNITTOのマウンテンドロップ名作、「NITTO RM-3」。
ハンドル幅が2種類あって幅広のものが今は主流なんだけど、フレームの持つクラシカルさもしっかり表現したいのでグラベリーになりすぎないように幅の小さい方をチョイス。

GROWNってやっぱアウトドア好きな方に多く評価をいただいているので土の香りただようバイクになるんですが、こうしてクラシックなノリで組んでいっても無意識にこういうクセを活かせるパーツが入ってきて、かつ似合ってしまうのがCODAですね。

本来はもっと角度のアップライトなステムに合わせて下ハンドルをベースポジションとして組むのですが、こちらもあえてブラケットをベースにロード組み。

結果的に流麗なラインを活かしたまま下ハンドルもばっちりなスタイリングに。

アウターレトロ出しのブレーキレバー、ワイヤーにグッときますね。

ぴったりフロントラックに高輝度ダイナモライト。

まるで専用品かのようなドンズバ感が最高に綺麗、NITTOのフロントラック。
V/カンチスタッズで噛ませるラックはEBSで使用可能なフレームが少ないのでかなり久しぶりでしたがやっぱ良いなー。

ちなみに今頼むとこのラック、2年くらいかかるので諦めましょう。笑
待って、待って値上げしたものを買うより今あるもので載せたりした今が一番若い、ライドの思い出はかけがえない。

そのラックにこれまたドンピシャで入ってるライトはBMのIQ-XS。
このライトほんと大好き。明るいし、まだギリ、性能に対してリーズナブルだし、仕上げも妥協がない。
ダイナモライトのコードもうまく隠せてると思います。

シングルで、シンプルなのにしっかり装備入ってる。CODAのサイドビュー。

シルバーの成分量を大きく左右しているフェンダー、たまに外して遊びに行くってのも良い選択肢。
本当にギリのギリまでフェンダー叩いてタイヤ入れてるのでちょっぴりデリケートですが、だからこそ生まれるピタピタの迫力が最高に良い。

これは個人的なお話なんですが、バーテープ(グリップ)とサドルの色が違うスタイル、好きです。
僕がお店で乗り回してるVOKKAもこのスタイル(色合いは逆ですが)なので、合わせる正統派と迷った時は見比べてみてください。

シングルスピードで引く、あえて小型のチェーンリング。

ギア比で言うと2.1くらいのかなり軽いギア比で組まれた駆動系。
オーナーは慣れてきて、最近ちょいとギア比をあげたんだけど、この比率はある坂道を目掛けて組まれたその道スペシャル。

やっぱりシングルスピードの醍醐味ってここにある。
車重とか、筋力とか、体調とかかなり複合的な「良い漕ぎ味、良い重さ」の導き出し。

正直、一回でドンピシャが来ることはまずないです。
合ってる!って思うけど、それは比較対象がないので答えだとしてもまだ答えじゃない。

でも、慣れてきて重くしたり、夏場になって軽めのファッションになって漕ぎやすくなったりとかで急に解が見え隠れする時もあれば、急にどのギア比も合わなく感じる時もある。

ある程度正解の組み合わせ、ってのはあるんですが、最終人それぞれなので根気よく探せれば最高。

自分の答えが見つかった時の気持ちよさったら、、もう、シングルスピード、やめられません。笑
ちなみに今の僕の京都上、中、下京スペシャルは700Cで2.92、451の20インチで4.50前後です。
特に700Cはこの5年くらいずっとこれがハマってて、色々変えてもこれに戻ってくるくらい気持ちいい。

変速仕様、ギアードになった時にそのまま使えるよう、フロントはナローワイドで組み込み。
ダブルレッグスタンドもギリギリでセットできるような軸長であえてストイックに。

追加工、レトロなリアフラッシャーランプ風取り付け加工。

昔のランドナーにはリアランプはかなりレトロな電灯みたいなやつがついてるバイクがあったんですが、それのサンプリング。

KileyのアイライトやBlue Lugのコマライトをそのままフレームに取り付けることができるマウントです。
正直別にみやすい位置についてる、とかでもないんですが雰囲気ばっちり、ちゃんとリアからも確認できます。

チドリとばっちり被ってるけど、そういうやつです。

これは言ってもいいかな。
次のCODAはおそらくここのランプマウントは標準装備になります。

ランドナーの佇まいにグラベルなハンドル、そしてシングル。CODAリアビュー。

本来なら並行の伝統的なドロップハンドルを使うのが定石なスタイリング。
正直定石なんてどうでもよくって、オーナーの好きに表現ができればそれでいい。だって自分の自転車だもん。

リアから見るとよくわかりますが、このハの字のハンドルルックに42Cタイヤは明らかにグラベルロードのそれ。
そこにシングルってのが奇天烈で最高にぐっときます。

アウターナルのブレーキワイヤーもセクシーで最高に良いですね。

大事な部分には良いパーツ。

日本最後のフェンダー専門メーカー、本所(HONJO)のフェンダー、その中でもプレスで手作業で製造されるタートルフェンダーをインストール。

正直、このブランドがなくなると世界中のフェンダーバランス(フェンダーバランスってなんや)の均衡は確実に崩れるくらい世界で評価を受けているブランドです。

現行のMTBやグラベルバイクにもしっかり対応するクリアランスの型を出していたり、かなり精力的です。

リアハブはWhite Industiresのものを。
かなり贅沢な使い方をしていますがギアの軽さも相まって気持ちよさ抜群、ラチェット音も上品で最高。

このバイクの製作秘話。

ラック、ライト、タイヤにハンドル、カラー。かなり詳細に悩んでいただいたバイクです。

僕が盛大にミスってしまって完成までお時間いただいてとっても申し訳なかった分、かなり良いバイクができたと思い出深い。(Y氏、マジお待たせしました!)

思えば今のマウンテンドロップスタイルの再燃はこのバイクからきている気がするし、やっぱりオーナー様とのご相談はかなりたくさんの気付きをいただけます。

僕は出し惜しみすると成長が止まると思っているタイプで、日々自転車の勉強をしながら多方面の何かを吸収して生き、その都度その時の最高をできるだけ公開することにしています。

うわ、MASNめんどくせー!って思う人もいるかもしれないけど、これが一番やり取りの中で大切だと思っていて、組む前、の仕込みの前、のヒアリング、スタイルのすり合わせの段階に躓きがあると後々良いものができなかったり、方向性がブレまくったりするのでここはしっかりと。

すると、オーナー様からもどんどんイメージが出てきて、そこに強烈に打ちのめされるくらいの気づきがあることがめっちゃ多くて、僕もまた最高を更新できます。

僕は現在、EBSに所属しているわけではなく、フリーランスみたいな立ち位置で独立して行動しています。
外から見ているからこそ見えてきたものもあるし、今までのEBSとは違う、独自に好きな時間を好きなだけかけられるこのスタイルがかなり気に入っていて、これからもっと良いものできてくると思う。

EBSのお仕事だけじゃないから、全く動けない日もあるけど、自分自身の多様化そのものがバイク製作に活きていてめっちゃ今、好き。

Y氏、毎日忙しそうでなかなかタイミング合わなかったり、なんかまぐれでバタバタできている時に爆速でメンテしたりとなかなかな日々ですが、また、いつでもカスタムのご相談くださいね。笑

次期CODAのローンチについて。

これはまだ未定で、テストの期間によってかなり前後しますが、今年の秋頃にはテストの完了を目指しています。
テストフレーム、プロトタイプの最終版はEBS KYOTOで改めて組んで乗れるようにするので皆様ぜひご試乗ください。
CODAの進化、最終楽章に、向かう演奏はまだまだ終わらない。

Engineered Bike Service/MASN

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